可愛いΩのナカセカタ

172 Ω

　生殖行為というより、相手の腹いせ、ストレス発散の対象として受け入れる行為だったからな。妊娠はどちらも望まない。避妊薬を飲むことが当たり前だった。疾風の番になってからは、Ωとして求められ支配される行為に変わったけれど。
　そうか、あの薬を飲まなければ、自分は疾風の子どもを産むことが出来るのか。
　

｢風呂でやっぱやっとくか？｣


　目から鱗、呆然と自分の腹部に目を落としていたら正面に座り直した疾風に頬を指で擽られる。優しい指使いに緩んでいたら、まだ緩い後孔に指を二本突き立てられ身悶え。
　何をするんだと怒るつもりだったのに、見開かれた瞳が不穏すぎてなにも言えなくなった。


｢き、今日はこれ以上無理っ｣

｢こんなにうねってんのに？｣


　力が入らない腰に空いた手を添え、ぐにぐに内側を拡げられ、疾風の首に腕を回して堪える。湯が、入ってくるっっ


｢ハアッ、ぁ、ヤダ、中ぁ！｣