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裸で浴室から出てきた暴君の姿に、緊張し固まっていたら、自分もシャワーを浴びるように指示された。部屋に戻れば、布団は敷かれた後で暴君はそこで横になっていた。
買ってきた寝間着代わりのシャツやパンツを脱いで裸になるよう言われる。その通りに従う自分を暴君は目を細めて眺め、布団に入るように手招き。また、昨夜のように抱かれるのかと覚悟を決めて横並びになったが、暴君は「おやすみ」で消灯してしまった。
どうやら暴君は、寝巻きは使わないらしい。
こうして誰かと一緒の布団に寝るなんて、いつぶりだろう。アンダーグラウンドでは、一度も無かったことは確かだ。専属になると、相手と同じ布団を使うことが当たり前なのか?専属契約を今まで結んだことがない自分には、暴君が何を求めているのかもわからない。
自分は、アンダーグラウンドでは常に裸だった。客の希望があれば着用する程度。衣服を着ているときより、落ち着く。隣で寝ている暴君は・・・改めて見るととても整った顔をしていた。自分が小学生のときに、こんな同級生はいただろうか?あの萩野家に産まれなければ、もっと・・・たの・・・し・・・・・
うつらうつら、考え事をしながら眠ってしまった自分の横で、寝ていたはずの暴君の瞼が上がる。このときはまだ知らなかったけど、暴君の眠りはかなり浅い。些細な音や動きで覚醒する。自分の寝顔を見ながら、楽しい遊びを思いつき、暴君はもう一度瞼を閉じた。
買ってきた寝間着代わりのシャツやパンツを脱いで裸になるよう言われる。その通りに従う自分を暴君は目を細めて眺め、布団に入るように手招き。また、昨夜のように抱かれるのかと覚悟を決めて横並びになったが、暴君は「おやすみ」で消灯してしまった。
どうやら暴君は、寝巻きは使わないらしい。
こうして誰かと一緒の布団に寝るなんて、いつぶりだろう。アンダーグラウンドでは、一度も無かったことは確かだ。専属になると、相手と同じ布団を使うことが当たり前なのか?専属契約を今まで結んだことがない自分には、暴君が何を求めているのかもわからない。
自分は、アンダーグラウンドでは常に裸だった。客の希望があれば着用する程度。衣服を着ているときより、落ち着く。隣で寝ている暴君は・・・改めて見るととても整った顔をしていた。自分が小学生のときに、こんな同級生はいただろうか?あの萩野家に産まれなければ、もっと・・・たの・・・し・・・・・
うつらうつら、考え事をしながら眠ってしまった自分の横で、寝ていたはずの暴君の瞼が上がる。このときはまだ知らなかったけど、暴君の眠りはかなり浅い。些細な音や動きで覚醒する。自分の寝顔を見ながら、楽しい遊びを思いつき、暴君はもう一度瞼を閉じた。
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