588 / 621
35 隔離の王子様
7
しおりを挟む
それは、仕方ないよね。
扉の先にいたのが、ガウンを肩に引っかけてるだけの俺と羽織っただけの清人様。
俺なんて、その下、全裸だしっ
おちんちんも、見られちゃったんじゃ.....
隠す暇もなかったんだけど、こんな姿見たら、なんで?ってなるよね。
それに、この、部屋にこもった匂いで何をしていたかもきっとばれてるよね。
飛鳥様は、すぐに状況が把握できずに唖然とされていたけど。
陽太様は、何があったのか見当がついたみたい。
真っ青な顔で飛鳥様の腕をつかむと、強引に部屋に引き入れすぐに扉を閉めてしまう。
「な、なんなの、これ?!」
「落ち着け、飛鳥。
ちゃんと説め...」
「ハル、腕を通して?」
清人様は、御自分の背中でお二人から俺の姿が見えないように隠してくださってね。
興奮した飛鳥様と、それをなだめようとされる陽太様をまるでそこにいないみたいにスルー。
俺は、パニックが突き抜けちゃって自分ではなんにも考えられない。
言われるまま、右腕をガウンの袖に通していた。
清人様は穏やかな笑みを浮かべ、俺にその場で回るように勧めてね。
後ろから左腕も通してって、ガウンを着やすいように手伝ってくださって。
もう半回転して、自分の方を向くよう肩を包んだ手で先導されたんだけど。
だけど。
でも、その、ガウンって前開きでなにも留めるものがないからね。
先に着られている清人様が、身を屈めて目の前で動かれると、ベルトを結んでない前開きの間から、ユラユラって、ユラユラって、わーわーわーな光景なんだよっ
俺、くるっと回ったら目のやり場に困ることに気付いてね。
回る前に目を閉じてしまったんだ。
俺が目を閉じたら、次に何が来るって...ね?
でもでも、陽太様に飛鳥様もいらっしゃるから!
まさか、こんなときにまで清人様からキスをされるなんて思わないよねっ
なのに。
チュッ
軽いリップ音に、唇に触れた柔らかくてしっとりした感触。
パチッと目を開いたら、息がかかる至近距離に清人様のお顔がっ
「きき、きききっっ」
「ん、なぁに、ハル?
落ち着いて?」
ふんわり微笑まれても、落ち着けませんよぉっ
そう言いたいんだけど、言う暇なんて無かった。
瞬きの間に、清人様の身体が突然背後に倒れ、ガウンを握られていた俺もその勢いに足を取られてしまったんだ。
でも、清人様の胸に俺からゴツンとぶつかる前に、清人様の腕が俺を引き寄せて抱き締めてくださってね。
痛くは無かったんだけど、気づいたときには清人様の倒れた身体の上に乗り上げてしまった。
え、え、あの、何が起こって??
扉の先にいたのが、ガウンを肩に引っかけてるだけの俺と羽織っただけの清人様。
俺なんて、その下、全裸だしっ
おちんちんも、見られちゃったんじゃ.....
隠す暇もなかったんだけど、こんな姿見たら、なんで?ってなるよね。
それに、この、部屋にこもった匂いで何をしていたかもきっとばれてるよね。
飛鳥様は、すぐに状況が把握できずに唖然とされていたけど。
陽太様は、何があったのか見当がついたみたい。
真っ青な顔で飛鳥様の腕をつかむと、強引に部屋に引き入れすぐに扉を閉めてしまう。
「な、なんなの、これ?!」
「落ち着け、飛鳥。
ちゃんと説め...」
「ハル、腕を通して?」
清人様は、御自分の背中でお二人から俺の姿が見えないように隠してくださってね。
興奮した飛鳥様と、それをなだめようとされる陽太様をまるでそこにいないみたいにスルー。
俺は、パニックが突き抜けちゃって自分ではなんにも考えられない。
言われるまま、右腕をガウンの袖に通していた。
清人様は穏やかな笑みを浮かべ、俺にその場で回るように勧めてね。
後ろから左腕も通してって、ガウンを着やすいように手伝ってくださって。
もう半回転して、自分の方を向くよう肩を包んだ手で先導されたんだけど。
だけど。
でも、その、ガウンって前開きでなにも留めるものがないからね。
先に着られている清人様が、身を屈めて目の前で動かれると、ベルトを結んでない前開きの間から、ユラユラって、ユラユラって、わーわーわーな光景なんだよっ
俺、くるっと回ったら目のやり場に困ることに気付いてね。
回る前に目を閉じてしまったんだ。
俺が目を閉じたら、次に何が来るって...ね?
でもでも、陽太様に飛鳥様もいらっしゃるから!
まさか、こんなときにまで清人様からキスをされるなんて思わないよねっ
なのに。
チュッ
軽いリップ音に、唇に触れた柔らかくてしっとりした感触。
パチッと目を開いたら、息がかかる至近距離に清人様のお顔がっ
「きき、きききっっ」
「ん、なぁに、ハル?
落ち着いて?」
ふんわり微笑まれても、落ち着けませんよぉっ
そう言いたいんだけど、言う暇なんて無かった。
瞬きの間に、清人様の身体が突然背後に倒れ、ガウンを握られていた俺もその勢いに足を取られてしまったんだ。
でも、清人様の胸に俺からゴツンとぶつかる前に、清人様の腕が俺を引き寄せて抱き締めてくださってね。
痛くは無かったんだけど、気づいたときには清人様の倒れた身体の上に乗り上げてしまった。
え、え、あの、何が起こって??
1
お気に入りに追加
885
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
平凡顔のΩですが、何かご用でしょうか。
無糸
BL
Ωなのに顔は平凡、しかも表情の変化が乏しい俺。
そんな俺に番などできるわけ無いとそうそう諦めていたのだが、なんと超絶美系でお優しい旦那様と結婚できる事になった。
でも愛しては貰えて無いようなので、俺はこの気持ちを心に閉じ込めて置こうと思います。
___________________
異世界オメガバース、受け視点では異世界感ほとんど出ません(多分)
わりかし感想お待ちしてます。誰が好きとか
現在体調不良により休止中 2021/9月20日
最新話更新 2022/12月27日
幼馴染から離れたい。
June
BL
アルファの朔に俺はとってただの幼馴染であって、それ以上もそれ以下でもない。
だけどベータの俺にとって朔は幼馴染で、それ以上に大切な存在だと、そう気づいてしまったんだ。
βの谷口優希がある日Ωになってしまった。幼馴染でいられないとそう思った優希は幼馴染のα、伊賀崎朔から離れようとする。
誤字脱字あるかも。
最後らへんグダグダ。下手だ。
ちんぷんかんぷんかも。
パッと思いつき設定でさっと書いたから・・・
すいません。
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
孕めないオメガでもいいですか?
月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから……
オメガバース作品です。
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる