例えβに生まれても

三日月

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34 反則の王子様

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俯いている俺の頭にもう片方の手を添えて、優しく髪を撫でながら次々飾っていた花を床に落としていく清人様。
黒いピンも器用に外されて床へパラパラ落ちていく。
ピンを外すとき、髪が引っ張られて多少は痛いんだけどね。
それよりも快感が上回るし、なんなら、そのチクッとした痛みにも腰が揺れちゃうくらいなんだよ。

ついでに、着けたままだった仮面も床に落とされたんだけどね。
俺の意識は全然そんなことを認識する隙間が無くって。

右手の指で縦に走る裏筋をなぞられるだけでも、その上下の動きに身体ごと揺れちゃうのに。
同時に、人差し指でエラの窪みをコスコスと擦られて。
思い出したみたいに、急に平らな亀頭をグニグニ揉まれて。
清人様から与えられる快感に、感覚が次々乗っ取られちゃう。
視覚的にも、触覚的にも、聴覚的にも。
俺が今まで知っていたものとは、別格過ぎる気持ちよさを押し付けられてしまってどうしようもない。


「ふぁぁっ」

「ハル、気持ち良さそうだね」

「ん」


俺は、優しい清人様の声に無意識に頷いてしまっていた。
清人様は嬉しそうに笑って。
エラのすぐ下で、指でわっかを作りシャツごと緩く締めて。
不格好なてるてる坊主を作ってね。
そのまま根本まで勢いよく引き下ろされた。

引っ張られたシャツがおちんちんを上から押さえ付けて、そこにクッキリ形を浮かび上がらせる。
俺は、強い刺激に思わず射精。
清人様の腕にしがみついて、ポロポロ涙が溢れながら腰を震わせた。

清人様にもうこれ以上は無理だから助けて欲しくて。
吐き出した後、腕にすがり付いてそっと見上げたら。
欲情したギラギラした清人様に、ペロリと頬に伝った涙を舐められて。

まだ、何かされてしまう雰囲気を感じ取って。
はぅはぅと口を開閉。
言葉が出てこないよ。
もぅ、本当に無理ですぅっ

清人様が、もう一度エラのすぐ下で輪を作り直したからね。
つい、そこを見ちゃったら、ベトベトに濡れたシャツから透けて見える肌色の厭らしさが、自分の身体じゃないみたいに見えて。
涙で滲んだ視界で見ても、恥ずかしくて死んじゃいそうだよ。

布を通って、さっき射精したばかりなのに、まるで期待しているみたいにプクッと白い泡玉が浮かんできて。
身体がブワワッて熱く燃え上がる。

あぁぁあぁ.....俺、俺、清人様とナニしてるんだろぉぉっっ
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