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32 区別の王子様
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真正面で、片膝をついた清人様から見つめられる。
清人様もメイクを直されたんだ。
オールバックに流された前髪、目尻に引かれたラインは赤色のままなんだけど、その先に細かなラインストーンの粒が散りばめられている。
あれ、髪もキラキラ反射してるから、何かつけられたのかな。
スタジオのライトが当たって、うわぁ、うわぁ、清人様がキラキラ凄いよっ
き、清人様がぁ、清人様過ぎますっ
そんな光に照らされてる清人様に見つめられたら、俺、俺、緊張してどうにかなりそうだよ!
俺に向かって優雅に手を伸ばしてくださったんだけどね。
その動作が、舞踏会で王子様が主人公のお姫様をダンスに誘うみたいにお似合いすぎですっ
俺には勿体なさ過ぎて、「ひぇぇっ」と後ろに仰け反ってしまったよ!
「ちょ、ちょっと何してるのっ
倒れたらセットが乱れるでしょう!」
パイプ椅子がひっくり返そうになって、ちょうど脇にいた欅平さんが椅子を支えてくれて事なきを得たんだけどね。
あ、あぶなかったぁ~
「大丈夫か、ハル?」
落ちかけた恐怖と、清人様の王子様な仕草にドキドキしている間に、清人様の手が伸びてきて両手を握られちゃって心臓がバクンバクン跳ね上がる。
うわぁぁっ、まともに清人様の顔が見れないよぉっ
目のやり場に困って、握られた手を見ることにしたらね。
あれって、違和感があったよ。
清人様のお肌はね。
白くて透明感があって、みどりちゃんが「清人様の美しさは、羨ましい、憧れるなんて思って良いレベルじゃないの。同じ次元で考えるなんて、すっごく失礼なの!だってね、ハルちゃん!あのお肌を手に入れたいなんて畏れ多くて考えられないでしょ?!」と力説するくらい美しいんだって。
その白い肌がね。
俺の手に触れた手の甲がね。
ほんのり、桃色に薄く色づいて見える。
雪のような白いお肌がだよ?
自分の手を上げて、近くでジッと見ちゃったよ。
それに、さっきも清人様の掌が暖かいなって思ったんだけどね。
重なった肌じんわり伝わってくる熱は、その時より高くなってる。
伝わってくる熱に、俺の身体も熱くなって心臓の音がどんどん加速してきたよ!
清人様もメイクを直されたんだ。
オールバックに流された前髪、目尻に引かれたラインは赤色のままなんだけど、その先に細かなラインストーンの粒が散りばめられている。
あれ、髪もキラキラ反射してるから、何かつけられたのかな。
スタジオのライトが当たって、うわぁ、うわぁ、清人様がキラキラ凄いよっ
き、清人様がぁ、清人様過ぎますっ
そんな光に照らされてる清人様に見つめられたら、俺、俺、緊張してどうにかなりそうだよ!
俺に向かって優雅に手を伸ばしてくださったんだけどね。
その動作が、舞踏会で王子様が主人公のお姫様をダンスに誘うみたいにお似合いすぎですっ
俺には勿体なさ過ぎて、「ひぇぇっ」と後ろに仰け反ってしまったよ!
「ちょ、ちょっと何してるのっ
倒れたらセットが乱れるでしょう!」
パイプ椅子がひっくり返そうになって、ちょうど脇にいた欅平さんが椅子を支えてくれて事なきを得たんだけどね。
あ、あぶなかったぁ~
「大丈夫か、ハル?」
落ちかけた恐怖と、清人様の王子様な仕草にドキドキしている間に、清人様の手が伸びてきて両手を握られちゃって心臓がバクンバクン跳ね上がる。
うわぁぁっ、まともに清人様の顔が見れないよぉっ
目のやり場に困って、握られた手を見ることにしたらね。
あれって、違和感があったよ。
清人様のお肌はね。
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俺の手に触れた手の甲がね。
ほんのり、桃色に薄く色づいて見える。
雪のような白いお肌がだよ?
自分の手を上げて、近くでジッと見ちゃったよ。
それに、さっきも清人様の掌が暖かいなって思ったんだけどね。
重なった肌じんわり伝わってくる熱は、その時より高くなってる。
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