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31 撮影の王子様
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「えっと、じゃぁ、遥馬ちゃん?」
様より全然良かったから、「はい」と答えた。
俺の声が聞こえたからかな。
清人様が、急にこちらを振り向かれたからね。
整いすぎて美しい清人様の顔をうっかり見ちゃった!
目があって、ぶわぁぁあって体温が急上昇。
顔が真っ赤になってるのがわかったから、恥ずかしいし、清人様を見ていたらおかしくなっちゃいそうで。
「前見てくださいっ」って、キッと睨んじゃったよ!
涙目の、涙声で。
お姉さんは、「ちゃんと、聞いてるの?」と気を逸らした清人様に平然と話しかけてる。
メイクされた清人様に、舞い上がったりしてるのは俺だけだよ。
はぁ、慣れたりするのかなぁ。
「清人様、今までになく御機嫌だし、仕事にこんなに積極的なのも初めてなのよね。
遥馬ちゃんがいるから、よね?」
「.....そうなんでしょうか?」
今までを知らないから、答えようがなくて。
疑問で返しちゃった。
清人様のお仕事に、着いてきたことなかったし。
「さっきのブリザードフェロモン、あ、これ勝手に名付けちゃったんだけどね?
血の気が引いちゃって、しばらく立ち上がれないくらい強力じゃ無かったのよね~
あ、物足りない、とかじゃないわよ?
違うわよ??」
欅平さんは、慌てて否定しながら。
「それとも、飛鳥様がいらっしゃらないからかしら?」と口許に手を当て一人ごちる。
うん、そっちじゃないかなぁ。
清人様と飛鳥様、よく喧嘩されてるし。
でも、欅平さんは、答えを求めて俺に尋ねたんじゃなくて、独り言みたいだったしね。
敢えて、何も言わないことにした。
様より全然良かったから、「はい」と答えた。
俺の声が聞こえたからかな。
清人様が、急にこちらを振り向かれたからね。
整いすぎて美しい清人様の顔をうっかり見ちゃった!
目があって、ぶわぁぁあって体温が急上昇。
顔が真っ赤になってるのがわかったから、恥ずかしいし、清人様を見ていたらおかしくなっちゃいそうで。
「前見てくださいっ」って、キッと睨んじゃったよ!
涙目の、涙声で。
お姉さんは、「ちゃんと、聞いてるの?」と気を逸らした清人様に平然と話しかけてる。
メイクされた清人様に、舞い上がったりしてるのは俺だけだよ。
はぁ、慣れたりするのかなぁ。
「清人様、今までになく御機嫌だし、仕事にこんなに積極的なのも初めてなのよね。
遥馬ちゃんがいるから、よね?」
「.....そうなんでしょうか?」
今までを知らないから、答えようがなくて。
疑問で返しちゃった。
清人様のお仕事に、着いてきたことなかったし。
「さっきのブリザードフェロモン、あ、これ勝手に名付けちゃったんだけどね?
血の気が引いちゃって、しばらく立ち上がれないくらい強力じゃ無かったのよね~
あ、物足りない、とかじゃないわよ?
違うわよ??」
欅平さんは、慌てて否定しながら。
「それとも、飛鳥様がいらっしゃらないからかしら?」と口許に手を当て一人ごちる。
うん、そっちじゃないかなぁ。
清人様と飛鳥様、よく喧嘩されてるし。
でも、欅平さんは、答えを求めて俺に尋ねたんじゃなくて、独り言みたいだったしね。
敢えて、何も言わないことにした。
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