266 / 621
18 遠距離の王子様
7
しおりを挟む
もぉーーー.....
勝手に部屋に入ること、みどりちゃん止めてくれないんだもん。
今回もかぁって、脱力しちゃうよ。
みどりちゃん、悪びれないしね.....
強引なところがあったけど、清人様が絡むと本当に強引過ぎる.......
「みどりちゃん、俺、まだご飯食べてる途中なんだけど......」
溜め息をつきながら手を出したら、みどりちゃんはスマホを返してくれた。
ものすごい笑顔で。
ギュウギュウ掌にスマホを押し付けながら。
兄ちゃんは、みどりちゃんにお茶を出して、自分の部屋に出勤の準備をしに行ってしまった。
みどりちゃんに、気を使ってるみたい。
父さんや兄ちゃんが居るところで、あまり強引なお願いをみどりちゃんが口にしたら。
清人様が約束を破ってる解釈に繋がるかも.....っていうより、現行犯だからね。
陽太さんとの約束内容、みどりちゃんもお姉さん経由で聞いてるんだよね。
でも、無言の迫り方が、段々上手く?なってるだけな気がするよ。
強引なままなんだもん。
俺としては、兄ちゃんが居てくれた方が断れる可能性がちょっとだけでも出てきそうだし、毎回その背中に行かないでって念を送ってるんだけどなぁ。
兄ちゃん、振り向いても苦笑いして去っていくんだよね。
本気で断るなら、一人で出来るだろ?って言われてるのかな。
うぅ、本当に、本当に、電話したくないのに....
でも、こうやってみどりちゃんに毎回押しきられてしまうのは。
俺も、どこかで電話したいなって思って.....いやいや、今回は、すっごくしたくないんだよ。
だから。
「.....一言しか、話さないからね?」
だから、だから、一言しか話さないんだからねっ
念押ししたら、みどりちゃんは満足げに頷いてお茶を飲み始めた。
勝手に部屋に入ること、みどりちゃん止めてくれないんだもん。
今回もかぁって、脱力しちゃうよ。
みどりちゃん、悪びれないしね.....
強引なところがあったけど、清人様が絡むと本当に強引過ぎる.......
「みどりちゃん、俺、まだご飯食べてる途中なんだけど......」
溜め息をつきながら手を出したら、みどりちゃんはスマホを返してくれた。
ものすごい笑顔で。
ギュウギュウ掌にスマホを押し付けながら。
兄ちゃんは、みどりちゃんにお茶を出して、自分の部屋に出勤の準備をしに行ってしまった。
みどりちゃんに、気を使ってるみたい。
父さんや兄ちゃんが居るところで、あまり強引なお願いをみどりちゃんが口にしたら。
清人様が約束を破ってる解釈に繋がるかも.....っていうより、現行犯だからね。
陽太さんとの約束内容、みどりちゃんもお姉さん経由で聞いてるんだよね。
でも、無言の迫り方が、段々上手く?なってるだけな気がするよ。
強引なままなんだもん。
俺としては、兄ちゃんが居てくれた方が断れる可能性がちょっとだけでも出てきそうだし、毎回その背中に行かないでって念を送ってるんだけどなぁ。
兄ちゃん、振り向いても苦笑いして去っていくんだよね。
本気で断るなら、一人で出来るだろ?って言われてるのかな。
うぅ、本当に、本当に、電話したくないのに....
でも、こうやってみどりちゃんに毎回押しきられてしまうのは。
俺も、どこかで電話したいなって思って.....いやいや、今回は、すっごくしたくないんだよ。
だから。
「.....一言しか、話さないからね?」
だから、だから、一言しか話さないんだからねっ
念押ししたら、みどりちゃんは満足げに頷いてお茶を飲み始めた。
1
お気に入りに追加
886
あなたにおすすめの小説
淫愛家族
箕田 はる
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。
事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。
二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。
だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――
Ωの不幸は蜜の味
grotta
BL
俺はΩだけどαとつがいになることが出来ない。うなじに火傷を負ってフェロモン受容機能が損なわれたから噛まれてもつがいになれないのだ――。
Ωの川西望はこれまで不幸な恋ばかりしてきた。
そんな自分でも良いと言ってくれた相手と結婚することになるも、直前で婚約は破棄される。
何もかも諦めかけた時、望に同居を持ちかけてきたのはマンションのオーナーである北条雪哉だった。
6千文字程度のショートショート。
思いついてダダっと書いたので設定ゆるいです。
完結・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら、激甘ボイスのイケメン王に味見されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
イケメンがご乱心すぎてついていけません!
アキトワ(まなせ)
BL
「ねぇ、オレの事は悠って呼んで」
俺にだけ許された呼び名
「見つけたよ。お前がオレのΩだ」
普通にβとして過ごしてきた俺に告げられた言葉。
友達だと思って接してきたアイツに…性的な目で見られる戸惑い。
■オメガバースの世界観を元にしたそんな二人の話
ゆるめ設定です。
…………………………………………………………………
イラスト:聖也様(@Wg3QO7dHrjLFH)
僕の番
結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが――
※他サイトにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる