例えβに生まれても

14 反省の王子様

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黙って頷いた俺に、陽太様は溜め息。
清人様が嬉しそうに笑われたのを見て、陽太様がパシンッとその後頭部を叩いた。


｢ヘラヘラするなっ
まぁ、αの気紛れで、んな簡単にΩ堕ちなんて実践されてたら堪ったもんじゃねぇし。
清人が確実に出来るわけじゃないから、ハルちゃんは気楽に構えてるのかも知れないけど｣

｢絶対に俺なら出来るっ｣


清人様は自信満々で、陽太様の話に割り込んだ。
反省を促され、正座させられているとは思えないくらい。
堂々と胸を張って言い切られた。
その姿に陽太様はまたイラッとされて、今度は清人様の綺麗にセットされていた髪をグシャグシャに指で乱す。

うわぁ、凄い.......確かに陽太様は、清人様の孕親ではいらっしゃるけれど。
こんな光景、なかなか見れないんじゃないかな。
清人様は、疎ましげだけど抵抗はされずになすがままだよ。