例えβに生まれても

14 反省の王子様

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｢つーか、急に留学したいとか言い出したかと思ったら、Ω堕ち狙いとは.....
ろくでもねーバカ息子で、本当にごめんな｣


陽太様は、｢はぁ～、どうすっかなぁ｣と頭をかき、天を仰いで宙を見据える。
その眼差しは真剣。
俺は陽太様にお任せして、黙って待つ。

さっき、止めてくださらなかったら。
俺、よくわからないまま清人様を受け入れてたよ。
清人様からキスされたことに、ビックリはしたんだけど。
......嫌だって、思えなかった。

圧倒されて。
状況が把握出来てなくて。
でも、逃げようって思えなくて。

一回目と二回目と、さっきの三回目の違いって、なんだったのかな。
清人様のフェロモンは、随分違っていたけれど。
されてることは一緒なのに、なんで動けなかったんだろう。

こ、このままだと。
俺、本当にΩになっちゃうんだろうか....