異世界時空戦記

Masanosuke

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動体視力の極み

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 俺は動体視力の修行をする前に座禅をし、
気持ちを落ち着かせ、集中力を高め動体視力
の修行を始めた。この繰り返しを習慣づけ事
を方法にして修行した。
 スクリーンに流れる映像の中にある文字を
明確にする為に繰り返して気づいた事がある。
俺は今まで習慣という文字の意味は知ってい
たが、初めて今している事が習慣と言える。
まるで日常生活の様に繰り返す事により進化
する動物という人間。今まで当たり前に生き
ていた人生がもったいないと思い始めた時、
微かに見えて来た文字は?

 文字は、自・・分・・・へ、の・・・道・
・・、自分への道か!

『スバル君、聞こえるかい?』

『聞こえます』

『少し休憩しよう』

『分かりました』

『どうだい調子は?…おっ!どうやら見えた
と見受けたが…見えたものは何だった?』

『ハイッ!自分への道です!』

『ホッホッホッ!正解だよ、スバル君!やっ
たな!この修行は無理な人は無理だからね。
そこに気づくまで辿り着けなくて断念してし
まうから。でもスバル君はちゃんと教えの連
結によって生み出された革新だね』

『正直のところ、俺もあの成山さんが出て来
なかったら無理でした。やる事の意味、そし
て無駄のない連結を感じました』

『素晴らしいぞ、スバル君。其の若さでそこ
まで悟りを得た。修行とは一つ一つが修行で
あり、其れを共有することで成し得る!其れ
が心身自在。心と身体が一つとなる。どんな
試練があろうと、どんなに辛く悲しい事があ
ろうと決して崩れない強さ!其の強さが優し
さを生み出してくれるはずだよ』

『お陰様で、この俺自身もそんな気がします』

『其れじゃ最後の修行に入るか?最後の修行
は実戦だよ!と言いたいところだが、未成年
で資格もない人には出来なくてなぁ…すまん
な、スバル君』

『あっ、ハハハッ…ですよね。流石に…』

『だが、一つヒントをあげよう。射的のコツ
を!まず肩の力を抜き、的を定めたら、呼吸
を止めてから撃つと良いよ。勿論、集中力と
判断力の共有をしてなぁ!よって…修行を完
了とします。お疲れ様。スバル君、きっと君
なら出来るよ』

『此方こそお疲れ様でした。助蔵さん、そし
てありがとうございました。数々の教え、心
得ました。では、失礼します』

 俺は実家を跡にして、此れからのバトルに
備えて修行した事を胸に自宅へ向かった。

 待ってろよ、スーイ!今度は勝つ!!!
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