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彼女の振る舞い

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 家に戻った俺はシャワーを浴びて彼女の事
を考えていた、ストーカーまがいの罪をして
の意思なのか、彼女の目的は何なのか、そし
て助けてあげたい、力になってあげたいと思っ
た。

 トン、トン、トンッ!

『聖夜ぁ~居るか?、電気が付いているから
居るだろな!』

『健ちゃん、いらっしゃい!!、やっぱり来
たんだね!』

『来ちゃ悪かったかぁ~、俺は嘘はつかんよ、
嘘は?』

『そう言う意味じゃないけど、まっ入ってよ
!!』

『サンキュー、ビールとつまみ買って来たぞ
!!』

『ありがと!!』

 いつもの様に健ちゃんは家に来る時は必ず
差し入れがあった、とても助かる。

『おっ、そー言えば駅東口付近の老人がまた
行方不明になったみたいだな、最近だけでも
2件か、聖夜も気をつけろよ!!』

『ブハァッ!!』

『どうした、ビール吹き出して?』

『いやっあのっ、何でもないただむせただけ
だよ、アハハッ!!』

 あぶねー、何動揺してんだ俺、全く正直者
だなぁ~。

『でさぁ、今度東口に行って張り込みしてみっ
か?、何だか楽しそうじゃん?』

『そっ、そんな事したら危ないよ、健ちゃん
!!』

 そんな冗談を交わしながら時が過ぎ、健ちゃ
んは帰った。

 後日また俺は東口に向かった、彼女の姿が
見当たらなかった、諦めて帰ろうとした時、
彼女はいた、何とか聞き出さないと、だな。

『こんにちは、今日もいいお天気ですね!!』

『あっどーも、そー言えば名前聞いてなかっ
たね、良かったら?』

『雫です。生野 雫と言います。貴方は?』

『あっ、鷹見 聖夜です』

 雫かぁ~、可愛い名前だなぁ~。

『聖夜さん、カッコいい名前ですね。私の事、
雫と呼んで下さい、その代わり私も聖夜さん
と呼びますね』

『もっ勿論だよアハハッ!!』

 本気かよ、照れるな~!!、意外と大胆な
所あるんだな、嫌いじゃないけど!!

『ところで、この間だったかな、老人と一緒
にいなかった?』

 ちっちょっと直球過ぎないか俺!!

『バレてしまいましたね!!』

 えっ!!

『実はヘルパーサービスのバイトもしている
ので、コンビニと掛け持ちです、フゥーッ』

『そうなんだ大変だね、てかっ、感心だな、
俺なんかまだ無職だよ、ヤレヤレ』

 こうして二人は徐々に距離を縮めて行った、
俺があの時、目撃した事実と解明は未だ距離
はあったが。
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