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しおりを挟む「あっ……んっ、ぁあ……は、あぁんっ…ん、や」
頭はどんどん白んでいくのに、不器用な動きではもどかしい刺激しか得られない。
なかなかイけないつらさに苦しくなる。ノアさんの顔を見るとただ笑ってこちらを見ている。
「ノアさ……あ、ぁ、も……」
「なに?」
「んんっ、おねが……も、や……いや……」
ぐちゅりと音を立てて腰をゆらすと、ノアさんは笑って頭をなでてくれた。ひどい。そう思ったら、持ち上げられ背後のシーツに沈められた。
久しぶりに彼が腰をゆらす。中が擦れる感触に奥がまたきゅんとして熱くなった。
「ごめん、見てたくて」
「ひど……ひどい、ひどいです……ぜんぶ……」
「ごめんな、もうしない。だから許してくれる?」
太ももをつかんで大きく脚を開かれる。それが抜けていく。すべて抜けてしまうかと思ったら、一気に奥までもどってきて高い声が出た。
「あぁあーー……」
「私のことを嫌わないでくれるか?」
「あっ……あっ、はぁっ、や、や……」
「好きだと言ってもらったこともないよ。私は……」
律動をはじめながらノアさんがそう言った。綺麗な青い目がゆれている。
そういえばそうだ。彼にそれを告げたことはなかった。
私はもらった言葉を反故にし続けていたのだ。
愛されることや他人のぬくもりを、本当はどこかで欲していたのは事実だ。
彼は歪んだ形でもそれをくれた。それも事実だった。
還って来ない気持ちを彼はあたえ続けていたのだろうか?
そう思えはつかのまだけど、ノアさんが本当に愛してくれていたような気がしてくる。
「……す、好き。ノアさん、好きです……」
「……本当か?」
「好き……」
「ずっと嫌われたくなかった。嫌われなければそれだけでいいと……」
ノアさんは膝の裏を肩に担いで覆い被さってきた。律動が急激に勢いを増していく。
中をそれが何度も擦り上げる。ぐちゅぐちゅという水音がして身体の芯があまくしびれていく。
懸命にかき集めた思考がまた拡散して、脳裏が快感に侵食され狂ってしまった。飲み込めない唾液が唇のはしからこぼれて垂れる。
「あっ、あぁああっ……やっ、やら、だめ……やぁっ、イっ、待っ……」
「イくとこ見せてくれよ」
「……うぅ、んっ、ぁ、ぁぁあ……ンンッ、やっ、や、あぁぁ……ッッ!」
奥を激しく突き上げられ背中がのけぞった。意識がスパークする。それの出入りに合わせてまたそこから潮が飛び出てくる。
身体の痙攣に合わせて中が擦れ、何度もその快感の極みを超えた。
「あ……あ、あっ……も、や……」
快楽の中を浮いたり沈んだりする意識の中で、身体の奥でまた彼のそれが震えてあたたかいものが広がる。
戸惑って手を伸ばす。すると冷たい手がそれをつかんでくれた気がする。そこでふっと意識が途切れた。
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