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しおりを挟む「好きになる人さえ自由にならないなんておかしいよね」
ノア氏はきれいな顔で笑った。
茶に近いあざやかな金髪が揺れる。私の見ている前でスラックスの前をつくろげた。下着をずらしただけで勃ち上がったそれが眼前にさらされる。
知識でしかしらなかった。想像より大きくて硬そうで一抹の恐怖すら脳裏をよぎった。
「やめる?」
「……いいです、してください」
彼はうなずいた。私の脚の間に腰をすり寄せてくる。
濡れたそこに硬い先端が押しつけられた。ぬるぬる動かして入口を探す。沈み込むところを見つけて、ぐっと圧をかけ先端が入口を割っていく。
信じられない痛みがそこを襲った。
「……ぁ、あぁ……!」
「ごめん」
「大丈夫です……っ、全然……」
彼が私の腰をつかむ。腕で支えて押し引きしながら奥へ入りこんでいく。片手が外れて、それまで触れられなかった花芯の皮をむいた。
「……や!? ぁ、あぁ……あーーっ……」
ぐりぐりと花芯を指の腹で撫でられた。電流が流れるようだった。ガクガク身体が痙攣して、その隙に彼のそれが中を広げていく。
一際強い衝撃に耐えると一番奥を押し上げた。
刺激と痛みで涙がこぼれる。眉をひそめたノアさんが唇をよせて、涙を舐めてくれた。
「あ、ぁあ……ノアさ……んっ……」
「痛いね? ごめんね……」
「んん……はぁ……」
花芯を摘んだまま、反対の手がまた胸の飾りにもどっていく。親指で優しく潰されたり、ころがされたりして繋がりからまたじわりとぬめりがにじんた。
中の硬いそれがぐちゅりと音を立てて居場所を広げていく。
奥に先端が当たるとまた得体のしれない切なさが弾けて、腰がゆらりとゆれる。
「あぁ、あ……はぁっ……ぁ……」
「ナナが好きだよ。カーリンより……内緒にしてくれるか? カーリンには……」
「え……ノアさん……あ、ぁああ……」
二、三大変なことをいわれた気がする。
ノアさんの青い目と視線が絡む。ぐち、と音を立てそれがまた出入りした。奥をかすめるたびに襲う今までとちがう切なさに気が遠くなる。
「……あっ、ぁ……ツ、ひっ、あぁん、あ」
「言うつもりはなかったのに……」
中を突きながら、花芯と胸の尖をぐりぐりとつままれて身体が狂っていく。
彼のそれが出入りするそこからぐちゅぐちゅと高い水音がした。ひじで器用に脚を開いてさらに奥を突き上げようとする。中が擦れるたび、痛みにも似た甘い痺れが背筋を駆け上る。
これ以上奥にこられたらもう元には戻れなくなるような気さえする……。
「ノアさんっ……あ、ぁあんっ……や、やっ……ぁああ……は……」
「ナナ……ナナは私のことを……」
ノアさんの言葉はそこで途切れた。腰を持ち上げて引き寄せられ、上から奥を何度も突かれる。
ぐちぐちと高い水音が響いて、なけなしの自制心が引き波にさらわれるようにどこかへ攫われていく。
身体の芯がどんどん熱く、結合部が濡れてしらない快感に追い上げられ、胎内がぎゅっと収縮して彼のそれを締めつける。
「あ、ぁぁあ、や、や……も、ぁあんっ、だめ、やめ……あ、あぁ……!」
「……ナナ……ッ……」
視界が白んだあいだに、全身がガクガクと痙攣した。繋がりの隙間から奥を突かれるたびにびゅっとなにかが飛び出る。
中の収縮にあわせて、彼の形を覚えながら感じたのは確かにたまらない快楽だった。
襲ってくる快感の波の中で身体の奥に温かいものを流し込まれるのが分かった。
ぐりぐり奥を押し上げられ、だらしない声が漏れる。ノアさんが背中に腕を回して覆い被さってくる。
「あっ……ぁ、あ……んっ、や……」
「ナナが好きだよ、カーリンより……なんで……」
曖昧な言葉をしどろもどろで聞いていた。
いまだ抽送のとまらない繋がりからぬるりとしたものが垂れてくる。ノアさんは私の身体を抱きしめて離さない。
はじめて男の人を身体に受け入れた。そしてあたえられる快楽を私ははじめておぼえた。
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