上 下
55 / 56
番外編

ひとつぶで二度美味しいのは割と酷である②※

しおりを挟む
 脚の間に陣取った俺は、まだぷち魔王サイズのアディの性器を咥えたり舐めたりしながら攻めていた。まぁ、さんざん身体を重ねてはきたからだんだんアディの良い所ぐらいはわかっているつもりだ。
 アディの弱い所は、亀頭の裏側のちょっと窪んでるところだ。いつもその辺りを俺の中で擦りつけてるからな、多分そうだろう。舌で頑張って舐めていると、アディのぷち魔王が硬さを増していく。

「・・・んっ」
「はぁ・・ふ・・アディ、だんだん魔王サイズになってきたな」
「そうだな・・・セナ、口の中に出したい」
「ふ、・・・っ、ぅ、・・・うん」
「セナ」
「んグッ!ん、ッ、・・んんッー!」
「くっ」

 いきなり頭を掴まれたかと思うとそのまま力任せに性器を口の奥まで入れられて、上下に激しく動かされた。そして喉まで届くんじゃないかと思うほど深く侵入すると、魔王サイズの性器から熱い精液が放たれた。
 多い!多いから、アディ!ちょっと手を離してくれ、ああっ、口から溢れてきた。どうしよう、飲むのか?飲むしかないのか!

「んぶ、ん、・・っ、ん、・・・ぷはッ!はぁはぁ・・・」

 飲んだ。飲んでやった。よくやった、勇者セナ。

「飲んだのか」
「う、ゴホッ、ゴホッ・・・アディが手を離さないからだろう」
「そうか、俺の味はどうだった」
「あのなぁ・・・」
「今度は俺がよくしてやろう」

 アディは手早く俺のスボンを脱がして、再び膝の上に乗せた。後ろから見たら尻が丸出しだ。丸腰の勇者なんて、魔王に美味しく食べてくれって言ってるようなもんだ。
 そんな俺の勇者としてのプライドもへし折り始めた魔王アディは、耳や首筋に愛撫しながらいつの間にか何かの液体を塗っていた指先を後孔に塗り込むと指を入れてきた。

「んっ、ぁ・・・アディ、いつの間に潤滑剤なんか用意してたんだよ」
「お前が口淫している間に貰った」
「・・・・貰ったって、誰に?」
「リドレイにだ」
「へぇ・・・・・リドレイに・・・・って!?」

 俺は背後のどすえろ黒い気配を察し振り返ると、後ろにはリドレイが立っていた。リドレイは竜神族という元々神族の魔族だ。相変わらずの男前顔で、ニヤニヤと気持ち悪く俺を見下ろしていた。

「よう、俺様の特製潤滑剤はどうだ?」
「ふむ、あまり変化はないようだが?」
「え・・・また、お前変なスライム使ったのかよ」
「セナのための特別製だぞ?喜べよ」
「ふざけんなよ、あアッ!?」

 リドレイは神竜族特有の竜の尻尾で、俺の尻を撫で始めた。そのままやや太めの先端を潜り込ませてくると、アディの指とバラバラに動いている。
 指の柔らかい感触と、鱗の冷たくて硬い感触が俺の中で混ざっていく。だんだん指と尻尾が奥へと入っていくような気がした。

「んうッ、ぁ、ああッ!あ、・・・・ッ、や・・」
「お?だんだん効いてきたか、奥まで入りそうだな」
「おい、貴様はもう尻尾を退けろ。セナの奥は俺のモノだ」
「は?俺様のおかげでセナは、エロい穴になってんだらお前こそ退けよ」
「くっ・・・う、んッ・・・二人とも出ろよ」

「断る」「嫌だ」

 二人とも変な所は息ぴったりだから、本気で魔王争いしてるようには見えないがとにかく今は俺の中からいったん出て欲しくて身をよじるとアディが腰を捕まえる。

「な、なに?」
「セナ、まだ終わっていないぞ」
「えっ!あ、・・・うん、今日は止めとこうウウッーーーーッ!?」

 最後まで言い終わる前に強引にリドレイの尻尾を抜いたアディが、魔王サイズに育った性器を強引に俺の後孔に突っ込んで来た。
 一瞬息するのを忘れたような感覚で、気が付くとアディは下から突き上げながら俺の腰も落として激しく動かしている。そんなに慣らしてないのにこんなにスムーズに動かせるものなのか?心なしか痛みはないが、なんだか尻の感覚がおかしい。

「あうッ、ん、ッ!あっ、アディ、・・なんか俺の尻変だ」
「どうした?」
「ムズムズする、うぅ・・・」
「あー、やっと媚薬効果が効いたのか?気持ちいい気分にさせるついでに、尻穴緩くして奥まで入りやすくさせてみた」
「おいっ!」
「俺様のってデカいし長いだろ?いつもセナの奥まで入んないからさぁ、媚薬スライム改良してみたわ。成功みたいだな、奥の方までゆるゆるだ」

 人の身体で勝手にいつもの媚薬スライム実験を試すな、このアホヱロ竜。ゆるゆるな尻が元に戻らなくなったら、剣でもう片方の角叩き斬るぞ。
 あぁ、けど実験成功は本当みたいだ。確かにいつもより柔らかい感じでアディも奥まで入ってる。

「リドレイの処遇は後で決めるとして、確かにセナの中はいつもより熱くて絡み付いてくるな。いいぞ、セナ」
「はぁ・・・あッ、ぁ、・・アディ、そんな揺さぶったら、ああッ!あっ、あ、んあッ!」
「おいこら、勝手に二人で盛ってんなよ。俺様にもぶち込ませろ」
「んあぁッ!・・・あああッ!アッ!ひっ、ひあッ」

 今度はリドレイが強引にアディから引き抜いて、一気に奥まで入って来た。アディよりも長いからまた違う良い所へ当たる。

「あー、やべぇ。セナの奥まですごい入ってんな。一番奥までいけるか」
「や、やめッ、ーーーーうああッ!?」
「くっ、・・・すげ、ここがセナの一番奥なんだな」
「ーーーーッ!くっ、ぅ、アッ!あアッ!」
「はっ、セナ、種付けするぞ!一番奥に俺様の全部受け止めろ」
「うあっ!あ、あ、あッ、や・・リドレイっ!」
「そうはさせるか」
「ああッ」
「あっ!てめぇ、魔王!」

 リドレイの凶暴な雄が膨らんで俺の中で絶頂を極めようとした間際、いきなりアディが俺を抱き寄せてきたから性器が尻から抜ける。そしてほぼ同時に尻から背中にかけて大量の熱いリドレイの精液が飛び散るのを感じた。

「はぁはぁ・・・よくも邪魔したな、魔王!」
「セナの奥を穢そうなんて1000年早いわ、小僧」
「ん・・・はぁはぁ・・・」
「セナ、お前は俺の勇者なのだから穢していいのはこの魔王唯一人。いいな?」
「・・・ぅっ?あっ!ああッ、ーーッ!」
「ふ・・・セナの中は心地良いな」
「っ、くぅ、・・・んんッ、アディ!俺、も、もうダメ・・・イク、イクッ!」
「あぁ、達するといい。俺も、セナの中に、ーーッ」
「あっ、あっ、あ、ああッ!ーーーーッ!」

 アディは俺の掴んだ腰ごと叩き付けるように、奥まで突き入れた。そして限界に達してガクガクと足腰揺らしながらイッた俺の中で、アディの熱い精液が溢れていくのを腹の奥で感じる。

「・・・・はぁはぁ・・・」
「セナ、大丈夫か」
「おい、セナ。次また俺様な!今度は中に種付けするからな」
「・・・・・・お前ら覚えてろよ」

 媚薬の熱と二人がかりで攻められた俺はもはや指一本も動かす気もなれずに、ぐったりしていたら調子に乗ったリドレイにまた攻められた。そしてそれに嫉妬したアディがまた挿れてきて、代わる代わる抜き挿しされた俺はいつの間にか気絶するのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】付き合って二百年、初めての中イき

Cleyera
BL
ドワーフのブレーと付き合って二百年、エルフのエレンは初めて抱かれながら中イきした 暴走している自覚がない自称おじさんエルフと、恋人を全部まるっと受け入れ済みで、暴走にすら興奮してエロく転がしてしまう、むっつりスケベなドワーフの熟年カップルが巻き込まれてふらふらする話 :素人です :ムーンライトノベルズさんにも投稿してます(そちらは前書き後書き、おまけあったりします、話は同じ)

可哀想は可愛い

ぽぽ
BL
 平民、ビビり、陰キャなセシリオは王立魔術学園へ入学を機に高校デビューを目指したが敢え無く失敗し不良のパシリをさせられる毎日。  同室者の男にも呆れられ絶望するセシリオに天使のような男が現れるが、彼もかなりイカれた野郎のようで……?セシリオは理想の平和な学園生活を送る事が出来るだろうか。また激重感情を抱えた男から逃げられるだろうか。 「むむむ無理無理!助けて!」 ━━━━━━━━━━━ ろくな男はいません。 世界観がごちゃごちゃです。余り深く考えずに暖かい目で読んで頂けたら、と思います。 表紙はくま様からお借りしました。

テクニシャンな王太子に襲われて

天災
BL
タイトル

君を愛さない……こともないような、そうでもないようなって、どっちなんですか旦那様!?~氷の軍神は羊飼い令嬢を溺愛する~

束原ミヤコ
恋愛
ディジー・エステランドは、人よりも羊の数が多い田舎の領地に住む伯爵家の娘である。 とはいっても名ばかりで、父はほぼ農家。 母は庶民。兄も弟も、そしてディジーもうまれてこのかた領地を出たことがない。 舞踏会にも行ったことがなければ、他の貴族にも会ったことがない。 チーズをつくり牛の乳を搾り、羊の毛を刈って生きてきた。 そんなエステランド家に、ダンテ・ミランティス公爵閣下から婚約の打診の手紙が届く。 氷の公爵と呼ばれる、うまれてから一度も笑ったことがないと評判の男である。 断ることもできずに了承の返事を送ると、半年後迎えに行くと連絡が来る。 半信半疑でいたディジーだが、半年後本当に迎えが来てしまう。 公爵家に嫁いだディジーに、ダンテは言う。 「俺は君を、愛さない……こともない……ような、気が、するような、しないような……!」 ――って、どっちなんですか、旦那様!?

‪白狼の虜囚―愛檻の神隠し―

ニコ@ニコドロップ文庫
BL
〜異世界転移したらイケメンあやかし達に迫られる僕の話〜 *異世界あやかしファンタジー* 【神隠しシリーズ*其の弐】 『桜の神子』である陸(りく)は、その体液があやかしに妖力を与えるため常に狙われ続けてきた。 無事【約束】を思い出し、士狼(しろう)との祝言を控える陸だったが、今度は四妖のひとり鬼族の頭領百鬼(びゃっき)に攫われ陵辱されてしまう! そして陸は、士狼はシロではなかったのだと確信しつつも士狼自身を愛している己に気づく。 穢されてしまったと思いつめた陸は士狼にサヨナラを告げ背を向けてしまう。 (士狼は『僕』が好きなわけじゃない。士狼はぜったいに僕を追いかけたりはしない……!) 満月の晩。陸の前に現れた白い獣人は、逃げる陸を捕らえて狭間へと連れ去る。 『俺の陸。誰にも渡さぬ。何処へもやらぬ。逃げようというのなら此処に閉じ込めて永遠に囲ってやろうぞ』 此れがお前が知りたかった熱だ――――。 【灼紅の章】鬼族×人間 【白焔の章】獣人×人間 BL/あやかし/神隠し/犬神/鬼/鴉天狗/溺愛/執着/嫉妬/獣人/身長差/花嫁/ハピエン ※『約束の契り―薄紅色の神隠し―』の続編です。 電子書籍の扉絵イラスト/NEO ZONE様(@hanahanahaney) ╰(*´︶`*)╯Thank you.♥ ◆◇◆いつもご閲覧ありがとうございます♡《お気に入り》感謝!! ニコ@000025NikO ◆◇◆ 皆様の応援のおかげで電子書籍化しました! 試し読みできます♡ よろしくお願いします! ‪((´๑•ω•๑))。ο♡。ο♡

社畜さん、ヒモになる〜助けた少女は大富豪の令嬢だった〜

空野進
ライト文芸
ブラック企業で働く有場健斗は夜、コンビニに行く途中で車にぶつかりそうになっていた少女を助けて、代わりに怪我を負った。 気がつくと病院で寝かされていた俺は上司からの電話で病院を抜け出そうとする。 するとそこに助けた少女が現れて宣言してくる。 『命を助けてくれたお礼に私があなたを引き取って養っていくと決めました――』 この少女は大富豪の令嬢でその宣言通り、あっさりと俺はその大企業へと引き抜かれてしまう。 業務内容は少女と一緒に過ごすこと……。 こうして俺は社畜からヒモへとジョブチェンジを果たしてしまったのだった。

嫌われ修道士は褒められて伸びる。

爼海真下
BL
不遇の人生を歩んできたクレは転生し修道士となってもなお周囲から疎まれ嫌われ、ついに疲弊しきって命を擲つことにした。 しかし、その場に突如現れた吸血鬼に「その命いらないならば、俺たちが貰い受けても問題ないだろう?」と言われ、はじめて誰かに必要とされた喜びからクレは自身のすべてを捧げることにした。 そしててっきり血をすべて吸われ命を落とすことになるだろうと思っていたのだが——クレに待っていたのは、館で三人の吸血鬼と暮らし、身も心もとろとろに愛される日々だった。 ※R18回は* ※とてものんびり不定期更新/随時加筆修正 他サイトにも掲載

高辻家のΩ

椿
BL
色々あって季節外れの転校生である陽キャβに抱かれたい主人公Ω(受け)が、ツンデレ許嫁Ωと健気で可愛い皮を被ったドメンヘラαの弟にめちゃくちゃ邪魔されつつも、βに抱かれるべく決死のリアルタイムアタック(RTA)に挑戦する話(そんな話だとは言ってない)。 宗教っぽい終わってる家で唯一まともな主人公とオメガバースのドッキング。 テーマは「Ωの受けをα、β、Ωで囲んでみた明るい泥沼」なので、地雷の気配察知はお早めに。 四角関係というよりは総受け。 ギャルゲーの主人公みたいな受け。 他サイトにも掲載してます。

処理中です...