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第2章勇者と聖剣編
37愚かな竜族
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竜化したリドレイは、上空で天使エレスタエルと対峙する。
「愚かな竜族の子よ、今さら魔族にも神族にもなり切れないお前の性をここで断ち切って差し上げましょう」
エレスタエルは弓を構え、リドレイに向かって放つ。その矢は途中から何本にも分裂し避けきれない竜の巨体に炸裂した。
連射による攻撃による煙幕が晴れると、人型となって攻撃を防いでいたリドレイが姿を現す。ダメージを受けたせいか、傷と誇りだらけである。
「頑丈なだけはありますね」
「あんたは・・・あんた達こそ神族の誇りを捨てた種族じゃないか。人間と手を組んだ」
「わたくし達はこの世界をより良い方へ導いているのです。愚かな竜族にはわからないでしょう。神族を捨て、力を失い種族の衰退を招いたように」
「今はこれでよかったと思っている」
「お前とは話す余地もなさそです。さぁ、愚かな竜族の子よ。終わらせてあげましょう」
エレスタエルは再び弓を放つが、その瞬間下から大木の攻撃によって弓の軌道が逸れてしまう。
「こ、これは・・・」
強靭な脚力で折った大木を蹴り上げた、ロビの攻撃である。その僅かな隙で、目前に迫るリドレイに間を詰められてしまう。
「悪いが、アイツに手を出す気なら容赦はしないぜ」
「ーーーーッ!」
リドレイはありったけの魔力を込めた拳を、エレスタエルに打ち込む。魔力の衝撃波はエレスタエルの神核を砕き、天使を消滅させた。
下で息切れしているロビの所まで降りてきたリドレイは、無言で彼の頭を揉みくちゃに撫でた。
「な、何んするんだ」
「よくやった、お前はよくやったよ」
「セナさまのためだからね。リドレイだって、あの天使の見え透いた挑発によく乗らなかったね」
「今さら竜族のした事を責められてもな。俺様は懐が深いのさ」
ボロボロの身体のロビを眺めながら、リドレイはセナの居る方へ目線をやる。
「セナさまの所へ早く行かないと」
「・・・いや、俺達よりあいつの方が早い」
「あいつ?まさか・・・」
「俺様よりも真っ先に飛び出していったからな。下手に近づけば巻沿いくらいそうだ」
天使を消滅させた二人は、とにかくセナの所へと向かう事にした。
「愚かな竜族の子よ、今さら魔族にも神族にもなり切れないお前の性をここで断ち切って差し上げましょう」
エレスタエルは弓を構え、リドレイに向かって放つ。その矢は途中から何本にも分裂し避けきれない竜の巨体に炸裂した。
連射による攻撃による煙幕が晴れると、人型となって攻撃を防いでいたリドレイが姿を現す。ダメージを受けたせいか、傷と誇りだらけである。
「頑丈なだけはありますね」
「あんたは・・・あんた達こそ神族の誇りを捨てた種族じゃないか。人間と手を組んだ」
「わたくし達はこの世界をより良い方へ導いているのです。愚かな竜族にはわからないでしょう。神族を捨て、力を失い種族の衰退を招いたように」
「今はこれでよかったと思っている」
「お前とは話す余地もなさそです。さぁ、愚かな竜族の子よ。終わらせてあげましょう」
エレスタエルは再び弓を放つが、その瞬間下から大木の攻撃によって弓の軌道が逸れてしまう。
「こ、これは・・・」
強靭な脚力で折った大木を蹴り上げた、ロビの攻撃である。その僅かな隙で、目前に迫るリドレイに間を詰められてしまう。
「悪いが、アイツに手を出す気なら容赦はしないぜ」
「ーーーーッ!」
リドレイはありったけの魔力を込めた拳を、エレスタエルに打ち込む。魔力の衝撃波はエレスタエルの神核を砕き、天使を消滅させた。
下で息切れしているロビの所まで降りてきたリドレイは、無言で彼の頭を揉みくちゃに撫でた。
「な、何んするんだ」
「よくやった、お前はよくやったよ」
「セナさまのためだからね。リドレイだって、あの天使の見え透いた挑発によく乗らなかったね」
「今さら竜族のした事を責められてもな。俺様は懐が深いのさ」
ボロボロの身体のロビを眺めながら、リドレイはセナの居る方へ目線をやる。
「セナさまの所へ早く行かないと」
「・・・いや、俺達よりあいつの方が早い」
「あいつ?まさか・・・」
「俺様よりも真っ先に飛び出していったからな。下手に近づけば巻沿いくらいそうだ」
天使を消滅させた二人は、とにかくセナの所へと向かう事にした。
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