135 / 138
海外生活
しおりを挟む
あれから私は外国で充実した日々を送っている。
興味のあった文化や歴史について学べたり、レベルの高い授業を受けられたりと日々忙しさで余計な事を考えている時間がない。
来て早々は生活に慣れるまでに時間がかかり、その後私が日本にいない事に気づいた人達から続々と連絡が入るようになった。なんと答えて良いものか・・・。元気に過ごしている事だけを伝えた。
そうして私の傷は癒えていった。
海外での生活は私にあったようで帰るまでもう少しとなった今はとても悲しい気持ちとなった。そして、もし隼人と主人公ちゃんが付き合っていたりしても嫉妬はしても耐えられると思う。気持ちは整理できたと思う。もし2人が付き合っており、耐えられないと思ったら、大学は海外の学校を受験しても良いかもしれない。
今日はクリスマスイブ。こっちに来てから出来た友達達にパーティーに誘われたが今日はそんな気分でなかったので自分の部屋で過ごしていた。
あれから1年。早かったような、長かったような・・・。
コンっコン。部屋で休んでいるとノック音が聞こえ、扉を開く。
そこには寮母さんが立っており、手紙を渡された。
その手紙には19時にドレスコードで時計台に集合
とだけ書かれていた。意味がわからずどんな人が持ってきたかと尋ねる。その手紙を渡してきた人は帽子を深くかぶっていてよくわからなかったが、若い男の人だと思うとのことだった。
今日は全部約束を断ったと思ったが断り切れていなかったのだろうか?
お断りに行くために、取り敢えずはドレスコードで待ち合わせ場所に向かうことにした。
歩いて紙に書かれた待ち合わせ場所へ向かう。メイド等をつけてくれると両親には言われたが、自立への第一歩だと思いそれらを全て断った。なので今は公共交通機関やタクシーなどを使えるようになっていた。
こちらへ来てから今まで努力していた事が全て役に立っており嬉しく思う。努力が無駄でなかったと思えたのは、こちらへ来て1番良かったと思う事だ。
歩きながらこの1年間を振り返る。
勉強がメインだったため意外と直ぐに終わってしまい、日本での生活を振り返った。
そう、きっかけは5歳の誕生日の前日にはしゃぎすぎて熱が出て倒れ、次に起きた時には私は前世の事を思い出したのだった。
小学生に入り今生きている世界が前世で私がプレーしたゲームの中の悪役令嬢だと思い、そのゲームでの断罪ENDを回避するため努力を始めたのだった。そんな小さい時からしてきた努力が今では断罪とは関係のないところで身を結んでいるのだ。運命とは面白いものだ。
昔の事を色々思い出していると待ち合わせ場所についた。方向音痴が治ったのか?いいえ。携帯を上手く使えるようになっただけです。
そこにはスーツ姿に帽子を被っている変な人が立っていた。多分この人で間違いだろう。何故ならその人以外人を見かけないからだ。
興味のあった文化や歴史について学べたり、レベルの高い授業を受けられたりと日々忙しさで余計な事を考えている時間がない。
来て早々は生活に慣れるまでに時間がかかり、その後私が日本にいない事に気づいた人達から続々と連絡が入るようになった。なんと答えて良いものか・・・。元気に過ごしている事だけを伝えた。
そうして私の傷は癒えていった。
海外での生活は私にあったようで帰るまでもう少しとなった今はとても悲しい気持ちとなった。そして、もし隼人と主人公ちゃんが付き合っていたりしても嫉妬はしても耐えられると思う。気持ちは整理できたと思う。もし2人が付き合っており、耐えられないと思ったら、大学は海外の学校を受験しても良いかもしれない。
今日はクリスマスイブ。こっちに来てから出来た友達達にパーティーに誘われたが今日はそんな気分でなかったので自分の部屋で過ごしていた。
あれから1年。早かったような、長かったような・・・。
コンっコン。部屋で休んでいるとノック音が聞こえ、扉を開く。
そこには寮母さんが立っており、手紙を渡された。
その手紙には19時にドレスコードで時計台に集合
とだけ書かれていた。意味がわからずどんな人が持ってきたかと尋ねる。その手紙を渡してきた人は帽子を深くかぶっていてよくわからなかったが、若い男の人だと思うとのことだった。
今日は全部約束を断ったと思ったが断り切れていなかったのだろうか?
お断りに行くために、取り敢えずはドレスコードで待ち合わせ場所に向かうことにした。
歩いて紙に書かれた待ち合わせ場所へ向かう。メイド等をつけてくれると両親には言われたが、自立への第一歩だと思いそれらを全て断った。なので今は公共交通機関やタクシーなどを使えるようになっていた。
こちらへ来てから今まで努力していた事が全て役に立っており嬉しく思う。努力が無駄でなかったと思えたのは、こちらへ来て1番良かったと思う事だ。
歩きながらこの1年間を振り返る。
勉強がメインだったため意外と直ぐに終わってしまい、日本での生活を振り返った。
そう、きっかけは5歳の誕生日の前日にはしゃぎすぎて熱が出て倒れ、次に起きた時には私は前世の事を思い出したのだった。
小学生に入り今生きている世界が前世で私がプレーしたゲームの中の悪役令嬢だと思い、そのゲームでの断罪ENDを回避するため努力を始めたのだった。そんな小さい時からしてきた努力が今では断罪とは関係のないところで身を結んでいるのだ。運命とは面白いものだ。
昔の事を色々思い出していると待ち合わせ場所についた。方向音痴が治ったのか?いいえ。携帯を上手く使えるようになっただけです。
そこにはスーツ姿に帽子を被っている変な人が立っていた。多分この人で間違いだろう。何故ならその人以外人を見かけないからだ。
0
お気に入りに追加
908
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は婚約破棄され嘘の恋に沈み、廃嫡された元皇太子の詐欺師は復讐を果たす
駆威命(元・駆逐ライフ)
恋愛
赤ん坊のころに家族を殺され、盗賊に連れさられたダンテは、今や悪徳貴族相手に詐欺を働く義賊となっていた。
そんなダンテはブルームバーグ伯爵家の美しい一人娘であるアンジェリカに狙いを定め、婚約破棄による一儲けを企んでいた。
しかし、アンジェリカに近づくため入学した学園で、ダンテは一人の地味な少女、ベアトリーチェと出会う。
純粋で優しい少女にだんだんと惹かれていったダンテだったが、両親の殺害を命じたのがアンジェリカの父親だと知ってしまい……。
これは、嘘つきによる真実の愛を求める物語
この作品はカクヨム、アルファポリス、小説家になろう、ノベルアップ+で連載しております
悪役令嬢は処刑されないように家出しました。
克全
恋愛
「アルファポリス」と「小説家になろう」にも投稿しています。
サンディランズ公爵家令嬢ルシアは毎夜悪夢にうなされた。婚約者のダニエル王太子に裏切られて処刑される夢。実の兄ディビッドが聖女マルティナを愛するあまり、歓心を買うために自分を処刑する夢。兄の友人である次期左将軍マルティンや次期右将軍ディエゴまでが、聖女マルティナを巡って私を陥れて処刑する。どれほど努力し、どれほど正直に生き、どれほど関係を断とうとしても処刑されるのだ。
今世は絶対、彼に恋しない
ぺ
恋愛
前々世、婚約者を男爵令嬢に奪われ、婚約破棄をされ、殺された。
前世、将来を誓い合った彼氏を見知らぬ女性に奪われ、彼を殺して自殺した。
今世は前々世の自分であり、前世の友人がハマっていた乙女ゲームの悪役令嬢になった。
今世は絶対、彼に恋しない
王太子が悪役令嬢ののろけ話ばかりするのでヒロインは困惑した
葉柚
恋愛
とある乙女ゲームの世界に転生してしまった乙女ゲームのヒロイン、アリーチェ。
メインヒーローの王太子を攻略しようとするんだけど………。
なんかこの王太子おかしい。
婚約者である悪役令嬢ののろけ話しかしないんだけど。
悪役令嬢によればこの世界は乙女ゲームの世界らしい
斯波
ファンタジー
ブラック企業を辞退した私が卒業後に手に入れたのは無職の称号だった。不服そうな親の目から逃れるべく、喫茶店でパート情報を探そうとしたが暴走トラックに轢かれて人生を終えた――かと思ったら村人達に恐れられ、軟禁されている10歳の少女に転生していた。どうやら少女の強大すぎる魔法は村人達の恐怖の対象となったらしい。村人の気持ちも分からなくはないが、二度目の人生を小屋での軟禁生活で終わらせるつもりは毛頭ないので、逃げることにした。だが私には強すぎるステータスと『ポイント交換システム』がある!拠点をテントに決め、日々魔物を狩りながら自由気ままな冒険者を続けてたのだが……。
※1.恋愛要素を含みますが、出てくるのが遅いのでご注意ください。
※2.『悪役令嬢に転生したので断罪エンドまでぐーたら過ごしたい 王子がスパルタとか聞いてないんですけど!?』と同じ世界観・時間軸のお話ですが、こちらだけでもお楽しみいただけます。
やり直し令嬢の備忘録
西藤島 みや
ファンタジー
レイノルズの悪魔、アイリス・マリアンナ・レイノルズは、皇太子クロードの婚約者レミを拐かし、暴漢に襲わせた罪で塔に幽閉され、呪詛を吐いて死んだ……しかし、その呪詛が余りに強かったのか、10年前へと再び蘇ってしまう。
これを好機に、今度こそレミを追い落とそうと誓うアイリスだが、前とはずいぶん違ってしまい……
王道悪役令嬢もの、どこかで見たようなテンプレ展開です。ちょこちょこ過去アイリスの残酷描写があります。
また、外伝は、ざまあされたレミ嬢視点となりますので、お好みにならないかたは、ご注意のほど、お願いします。
婚約者の様子が(かなり)おかしい。
西藤島 みや
ファンタジー
私はマルセル家の嫡男、クローディアス。父は今の女王マリアテレサの義兄であり侯爵だ。
それはまあいいんだけれど、最近できたばかりの婚約者が、どうにも扱いづらい女性…何をいったい私にさせたいのかよくわからないが、とりあえず言っておこう。
「私に男色の趣味は、ない」
よくあるお話です。転生悪役令嬢に、散々巻き込まれてしまう幼な馴染みの婚約者主人公と、ご友人数名によるちょっとカオスな青春活劇。
(転生令嬢曰くの)お定まりのハッピーエンドまで、駆け抜けられるでしょうか?
少々暴力表現、BLエンドではありませんが、腐女子令嬢によるBL的な妄想発言などが登場しますので苦手なかたはご注意下さい。
乗っ取られた令嬢 ~私は悪役令嬢?!~
しろ卯
恋愛
公爵家に生まれたケセディアーナ。母の遺言を受け、悪しき精霊が封じられたアンバーを守る。
父から不遇の扱いを受けながら、ダルムニドル王子と心を通わせていくケセディアーナ。
しかし異母妹にアンバーを触られた直後、彼女の体は悪しき精霊に乗っ取られてしまう。
ダルムニドル王子を嫌悪し、別の男性と婚約を結ぶ悪しき精霊。
ケセディアーナは体を取り戻すことができるのか?
転生者に乗っ取られた側のお話。
※最終話まで予約済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる