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海里の誕生日(1)
しおりを挟む隼人の妹が産まれて早1週間。そう今日は絵里ちゃんの退院日だ!が、海里の誕生日でもあるのだ!
その為今日は朝から、隼人も海里もソワソワしている。
私のプレゼントはあまり求めていなさそうだが、私が貰ったのに返さないのは礼儀に反するのでお返しを渡す。
海里は最近いじいじ悩んでいる姿をよく見かけるので、私の代わりの話し相手を準備してあげようと、小型の話すと相槌を打ってくれるロボットをプレゼントした。
プレゼントを渡した時お礼の言葉を発するまで、間があったが気のせいだろう。
それと恒例のお菓子を渡した。海里の兄弟達皆で食べられるように量のあるものが良いだろうと考え、クッキーと生チョコトリュフをプレゼントした。これはとても喜んでくれた。
・・・。今度抜き打ちで海里が相槌ロボットを使ってくれているのかチェックに行こうと思います。
隼人は予想通りというか何というか・・・。私達がプレゼントを渡していると、あからさまに動揺しているのがみて取れた。
「ごめん。忘れていた。」
海里も予想していたのだろう。
「だと思ったよ。親友の誕生日忘れんなよな。でも、兄弟の誕生に浮かれる気持ちはわかるから、来年の誕生日は高いプレゼント期待している。」
とニヤリと笑っていった。
男同士の友情って感じだ。泣けますねー。
青春を謳歌している2人はさておき、私の携帯に主人公ちゃんから
「私どうしたらいいかわからなくて。相談に乗ってください。」
と急を要するようなメッセージが届いたので急いで連絡を返す。
何の用件だろうか?もしかして、またイジメにあったのだろうか。
カメラの数を増やしてもらったり、警備の人の人数をしてもらったり、防犯強化はしてくれている。しかし流石に更衣室やトイレなどには設置できない。そこを狙われたのだろうかと心配し、急いで居場所を聞き駆けつける。
急ぎつつ、しかし室内を走るのは、はしたないと言われているので、できる限り優雅に歩いた。足だけでなく表情筋まで駆使したので、主人公ちゃんの所に到着した時には息切れしてしまっていた。
息を整えながら、主人公ちゃんを観察するも、特に怪我をしている様子もなく一安心した。
呼吸も整ってきたので、どうかしたのか尋ねる。
「すみません。この間の事があって心配してくださったんですよね。そういうのじゃないんです。すみません。連絡する時に伝えておけばよかったです。」
と本題に入る前に謝罪し倒されてしまった。
何もなかったのであれば問題ないと伝え、話の続きを促した。
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