断罪なんて嘘でしょ!?

あい

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そしていよいよ、天音 隼人の誕生日パーティーの日がやってきたのだ。

誕生日パーティーなのだから、何かプレゼントを持っていこうと思ったのだが、きっと高いものは沢山もらえるだろうし、捨てられてもダメージの少ない私の手作りクッキーを持参する事にした。
家族には何か買っていったほうがと言われたのだが、高級スイーツを買っていって捨てられた時に私が耐えられそうになかったので、プレゼントは気持ちが大事だと説き伏せた。

そして、服はお母様が張り切って作ってくれたかいがあり、とても家族全員に似合っていた。これで、売上アップ間違いなしだろう。と心の中でガッツポーズし、パーティー会場である天音財閥の家へ向かったのであった。


想像はしていたが、想像以上に大きな家?いやこれはもう城だろう…を目の前にし開いた目と口が閉まらない…。自分の家でさえ十分に大きいと思っていたのだが、そんなの比ではなかった。流石大財閥といったところだろう。


車から降りてパーティー会場に案内されるも、広すぎて迷子になりそうである。
私達家族がパーティー会場に入ると物凄く注目を浴びた。それもそうだろう、いくら有紗の家がお金持ちだとしても、このパーティーに呼ばれる人達からしたら大した事はないのだ。そんな見た事ない美形家族が斬新な服で入ってきたら、気になるのも仕方ないだろう。

私達は注目を浴びながらも、端の方へ移動する。落ち着いたところへ興味をもってくれた方々が集まってきて、次々に挨拶をして過ごした。あちこちから質問や挨拶をされ、パーティーが開始するまでに疲れきってしまった。

そして開始時間となった際に、前方のステージにライトが照らされた。そこには、開催者家族の、会長夫婦、取締役代表夫婦、そして今回の主役の天音 隼人がいた。そして、各々の挨拶が終わり、パーティーは開始されたのであった。私達も挨拶に行きたかったのだが、挨拶をする為の列が出来上がってしまっており、もう少し時間をおいてから挨拶をする事になった。

両親は挨拶の続きを、私達子供達は好きに料理を食べてきて良いと言われたので、遠慮なくいただく事にしたのだ。流石大財閥のパーティーだ。全ての料理が美味しい。私の苦手な野菜料理でさえ、絶品だった。そんな料理に舌鼓をうっていると、飯田 海里に遭遇した。そして、20時にホールの階段の所に来て欲しいと伝えられたのであった。20時まであと1時間近くあるため、すぐに話を聞くと伝えるも20時がいいらしい。海里がわがままをいう事も珍しいので素直にそれを聞き入れる事にした。
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