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初等部編
しおりを挟むさぁ、いよいよ今日から桜学園初等部よ!
ゲームでは有紗はここで、運命の人に出会い、猛アプローチをするはず!
熱が出てから数日間は、お父様、お母様とも一緒に過ごせ幸せだったのだが、プロフィールにお金持ちのと書かれているだけあり、仕事に大忙しみたいで、なかなか一緒に過ごす機会はない。お兄様は2歳年上で初等部に通っている。子供は好きな事をさせて伸ばすという、我が家の教育方針であるため、自分達がしたい習い事をして過ごしている。結構自由なのだ。その為家にいる事の多い兄に構ってもらう事が多く、この一年で立派なブラコンに私は育ちました!
運命の人に出会ったとしても大丈夫!なはず!
強制力はありませんよね?ね??
入学式ということで、お父様、お母様も来てくれた。きっと今日の朝までそれを内緒にされたのは、5歳の誕生日の時の黒歴史のせいだと思う…くぅ。
今は右手はお母様、左手はお兄様に手を繋いでもらって入学式のある会場に向かっているのでテンション爆上がり中だ。そんな黒歴史はどうでもいいんですの。そのテンションの勢いでジャンプをしていると
ベシャっ。
ええ、両手はお母様とお兄様と繋がっていたので顔面で地面とチッスしましたとも。お母様に抱き起こしてもらい、顔を上げると周りから悲鳴が…私の事を溺愛している、お兄様、お父様まで引いていた。そんなに酷いの?自分では見えないんだけど…これで嫌われるパターンとかまじやめてね?
周りの悲鳴のに対し冷静な私。自分より周りがテンション高いと冷静になるよねー?と考えていると、こちらを見て爆笑しているガキがいた。それが私と運命の人こと天音 隼人との出会いだった。
あの無邪気な笑い方が好きー!きゅん!
とかゲームの有紗ちゃんはおバカさんだったのかなー??今の私は苛立ちしかないわ。誰だ!強制力あるとか言ったやつは!あんなやつなしだ、なし!!
その後係りの人達に担架で保健室まで運び込まれたのだが、その際損傷部位の大部分が顔面であった為、シーツで包まれ、大注目をあびた入学式初日だった。
これなら、運命の人に一目惚れをした方が良かったと思う有紗だった。
教訓:はしゃぎすぎるな。
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