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激動の帝例特区
詩音って呼んでくれる?
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地下牢でありながら薄暗さは無く、白に塗り潰された景色が広がる。牢屋だけが羅列する無機質な空間。当然ながら騒ぐ者などおらず重苦しい静けさが漂っている。六畳ほどの空間に放り出された二人は手錠を嵌められ、静かに壁際で並んで座っていた。
「ごめんね來奈。私のせいでこんな目に遭って」
「命拾いしましたね。この両手が自由だったなら、頬を抓ってそのまま引き千切っていましたよ」
「えっ!? どうして!?」
「吉瀬の電流から庇ってくれたこと……ありがとうございました。あれを私が喰らえば立場は逆でしたから。今度は私が護らなければと画策したのですが、さすがにあの状況を覆す術はありませんでした」
座りながら静かに身を寄せた來奈は何かを言いたげだが、言葉が喉を通らないのか少し言い辛そうに瞳を淀ませる。
「それに貴女は……一緒に生きて帰ろうと、そして私と離れたくないと言ってくれましたし。お恥ずかしながら、私も四咲さんと離れたくないと思ってしまいました」
「來奈……」
「帰ったらデートをするのでしょう? 満足いくまで奢ってもらいますからね。クレープとかスイーツとかクレープとか」
「とりあえずあんたの好きなものは解った気がする」
微笑んだ詩音は「絶対にデートしようね」と声を弾ませる。未だ戦う意志は消えていないと、視線を合わせた二人は互いに解っていた。
「何故生かされているのかですが、私達から仲間の情報を引き出し一網打尽にするそうですよ」
「え? 仲間なんて居ないのに」
「それでも深読みしてもらえてラッキーだったと思うべきでは? さすがの政府側も、私達がたった二人で乗り込んで来たなどと思わないでしょう」
「それもそっか。とりあえずは此処を脱出しなきゃね。このままだときっと拷問されちゃうんだ。爪を剥がされて身体を切り刻まれてお目目を抉られたりしちゃうんだ……やだやだやだ痛いよそんなの!!」
「騒がないで下さい。だから脱出の方法を考えるんです」
思考を巡らせる來奈の隣で何かに気づいた詩音が素っ頓狂な声をあげる。見開かれた目は、今更ながら自身の足元へと向いていた。
「私、裸足じゃん……靴下まで脱がされてる……」
「両脚を武器に使うから警戒されたのでしょうね。武器を持たせたままの投獄など、さすがにそこまで間抜けではないでしょう。この鉄格子にも厄介な仕掛けがあり、魔力を練ることも出来ませんし」
「まあ、そうだよねえ……」
項垂れた詩音の懐より一本のナイフが滑り落ちる。無言で顔を見合わせる二人。「間抜けでしたね」と軽い毒が吐き出された。
「來奈からの御守りが、まさかこんな所で役立つなんて」
「手錠の鎖は運良く細い。私がナイフを口に咥えて、四咲さんの手錠の鎖を切ります」
地に落ちたナイフを口で拾い上げた來奈。背を向けた詩音の手元で金属同士が擦れ合う音が響く。見張りの目を気にしながら進んだ切断作業は、ものの数分で終わりを迎えた。
「ありがとう。次は私が來奈の分を切るね。でも、条件があります」
來奈の口から受け取ったナイフを得意気に煌めかせながらの提案。顔面にはこれでもかというほどの嫌らしい笑みが貼り付いていた。
「条件……?」
「そろそろ四咲さんじゃなくて、詩音って呼んでくれてもいいんだよ?」
「何を言い出すかと思えば、こんな時に何を言っているんですか。早くして下さい」
「じゃあ詩音って呼んでくれる? お気に入りの名前なの」
「早く切って下さい」
「……呼んでくれる?」
質問と共に無言の圧力。視線が交わり意地の張り合いが続いた。
「……解りました」
先に折れたのは來奈。「ありがとう」と少し恥ずかしげに微笑んだ詩音は即座に鎖を切る。自由になった手元が解放感を主張し、僅かな安堵が訪れた。
「後は向こうからのコンタクトを待ちましょう。私達を何処かへ連れ出す際は必ず扉を開けますから」
「それまでは後ろで手を組んでいよう。手錠が外れていることがバレたら全てが水の泡になる」
手錠を切った際の金属粉を吐息で適当に吹き飛ばし、敢えて元の状態へと戻る。二人は再び身を寄せ合ったかと思えば、怪しくないように工夫しながら手を後ろで組み直した。
「ねえ、詩音。此処を出たらどうしましょうか?」
「えっ!? いきなり呼び捨て!? 來奈姫大胆過ぎない!?」
少女漫画のヒロインさながら、頬を抑えて首を左右に振る詩音ではあるが、突き刺さるジト目に気付き即座に止まった。
「私を初対面から呼び捨てにした人がどの口で言うんですか。それとも、やめますか?」
「お願いやめないで」
浮かぶ懇願の表情に「はいはい、それで?」と先が急かされた。
「うーん。正直なところ、帝例政庁からはさっさとおさらばしたいんだよね。こんな所に居たら命が幾つあっても足りないし、第三研究棟へ行くという本来の目的が果たせないから」
「吉瀬どころか、他の幹部連中も雁首揃えて居るでしょうね。此処で暴れて皆殺しでもいいですよ」
「こらこら早まらないの。必ず殺り合う時が来るからその時まで生き延びなきゃ」
「脱出と言っても、帝例政庁の地理は解るのですか?」
「政庁の外に出れば何とかなるかもしれないけれど、さすがに内部構造までは知らない」
進展が無いまま実に数時間。宙を見上げながら「どうしたものかなあ」と思考に耽ける詩音は遠くから反響する靴音に気付く。脱出に伴う一つ目の関門、待ち侘びた来訪者だった。
「來奈」
「……解ってます」
靴音は牢の前で止まる。口を噤んだ二人は入口を解錠して入って来た男に視線を向けた。拘束され、あくまで絶望していると言わんばかりの光を失った目で。
「四咲、黒瀬、ついて来い。楽しい楽しい尋問の始まりだ」
「尋問? 拷問の間違いでしょ? あんた等政府の連中がお得意の方法だよねえ」
「さあな。我々の質問に対する、お前達の返答次第だ」
「そ。なら素直に仲間の存在を暴露しちゃおっかな。大量に居るから全部白状するのは大変だけれど」
詩音は手錠に拘束された体を装い立ち上がる。「私以外居ないくせに」とぼそりと紡いだ來奈も倣って立ち上がった。後ろで組まれた手にはナイフが煌めいている。
「早く出ろ」
「……解ったよ」
男の横を通過する際、詩音は殺意を研ぎ澄まし右脚を振り上げる。狙いは頭部。一撃を狙った襲撃は添えられた左腕により止められた。
「勘違いするなよ四咲。この牢の中では魔力の使役は不可能。どんな方法で手錠を破壊したのかは知らないが、武器も持たないお前達はただの人間と相違無い」
刀を抜いた男は入口を蹴り閉めると口角を吊り上げる。実際二人は魔力を練ることも出来ず、ただの人間という男の言葉に相違いはなかった。
ただし、それはお互い様。
「話すことが可能な状態なら、例え四肢を切り落とそうとも問題は無いとの指示だ」
「……あっそ!! だったらやってみなよ!!」
軸足を入れ替えての回し蹴りは空を切る。体勢を低くし屈んだ男は上半身の捻りを加えた一太刀を繰り出す。後方宙返りで華麗に躱す詩音。まるでコマ送り。刀がすぐ目の前を通過し、刃の鈍い輝きがやけに鮮明に映った。
「上出来です」
気配を潜めていた來奈が動く。男の注意が最大限に詩音へと向いた瞬間、その一点を的確に突いて。翻弄する身軽な動きで側方より肉薄し、手にしたナイフで軽く心臓を突く。刃に付着した血を振り払った來奈は、小さく息を吐き安堵の表情を見せた。男は即死。胸部を貫かれたことにより衣服を侵食していく血液。襟元からレイスのバッジを奪った詩音は、來奈からナイフを借りると十字傷を刻む。
「何をしているのですか?」
「反政府らしく悪いこと」
獅子を象った白銀のバッジが來奈の襟元に身に付けられる。「これでお揃いだね」と声を弾ませる詩音に「全く、貴女って人は」と呆れを含んだ笑みが向いた。
「やっぱり悪者は悪者らしくしないとね。私達はあんた等の誇りを踏み躙りに来たと、政府のゴミ共に向けてアピールしなきゃ」
「さっさとおさらばしたいと言っていたのはどこの誰ですか」
牢を抜けた二人は広い白亜の空間を見渡す。先程まで囚われていた六畳ほどの牢屋が羅列しており、その中心を通る細い通路が何本も枝分かれしていた。
「靴は奪わなくて良かったのですか?」
「おじさんが履いたやつなんて嫌だよ」
「裸足で歩く方が汚いと思いますが」
「じゃあ、來奈のスニーカー貸してくれる?」
「駄目です」
「片方だけでいいから」
「駄目です」
口を尖らせた詩音は手のひらに視線を落とす。何度か開閉した後、零度の魔力が収束した。問題無く魔力が使役出来ることを確認した二人は、出口を目指しながらも様々な情報収集に努めた。
「ごめんね來奈。私のせいでこんな目に遭って」
「命拾いしましたね。この両手が自由だったなら、頬を抓ってそのまま引き千切っていましたよ」
「えっ!? どうして!?」
「吉瀬の電流から庇ってくれたこと……ありがとうございました。あれを私が喰らえば立場は逆でしたから。今度は私が護らなければと画策したのですが、さすがにあの状況を覆す術はありませんでした」
座りながら静かに身を寄せた來奈は何かを言いたげだが、言葉が喉を通らないのか少し言い辛そうに瞳を淀ませる。
「それに貴女は……一緒に生きて帰ろうと、そして私と離れたくないと言ってくれましたし。お恥ずかしながら、私も四咲さんと離れたくないと思ってしまいました」
「來奈……」
「帰ったらデートをするのでしょう? 満足いくまで奢ってもらいますからね。クレープとかスイーツとかクレープとか」
「とりあえずあんたの好きなものは解った気がする」
微笑んだ詩音は「絶対にデートしようね」と声を弾ませる。未だ戦う意志は消えていないと、視線を合わせた二人は互いに解っていた。
「何故生かされているのかですが、私達から仲間の情報を引き出し一網打尽にするそうですよ」
「え? 仲間なんて居ないのに」
「それでも深読みしてもらえてラッキーだったと思うべきでは? さすがの政府側も、私達がたった二人で乗り込んで来たなどと思わないでしょう」
「それもそっか。とりあえずは此処を脱出しなきゃね。このままだときっと拷問されちゃうんだ。爪を剥がされて身体を切り刻まれてお目目を抉られたりしちゃうんだ……やだやだやだ痛いよそんなの!!」
「騒がないで下さい。だから脱出の方法を考えるんです」
思考を巡らせる來奈の隣で何かに気づいた詩音が素っ頓狂な声をあげる。見開かれた目は、今更ながら自身の足元へと向いていた。
「私、裸足じゃん……靴下まで脱がされてる……」
「両脚を武器に使うから警戒されたのでしょうね。武器を持たせたままの投獄など、さすがにそこまで間抜けではないでしょう。この鉄格子にも厄介な仕掛けがあり、魔力を練ることも出来ませんし」
「まあ、そうだよねえ……」
項垂れた詩音の懐より一本のナイフが滑り落ちる。無言で顔を見合わせる二人。「間抜けでしたね」と軽い毒が吐き出された。
「來奈からの御守りが、まさかこんな所で役立つなんて」
「手錠の鎖は運良く細い。私がナイフを口に咥えて、四咲さんの手錠の鎖を切ります」
地に落ちたナイフを口で拾い上げた來奈。背を向けた詩音の手元で金属同士が擦れ合う音が響く。見張りの目を気にしながら進んだ切断作業は、ものの数分で終わりを迎えた。
「ありがとう。次は私が來奈の分を切るね。でも、条件があります」
來奈の口から受け取ったナイフを得意気に煌めかせながらの提案。顔面にはこれでもかというほどの嫌らしい笑みが貼り付いていた。
「条件……?」
「そろそろ四咲さんじゃなくて、詩音って呼んでくれてもいいんだよ?」
「何を言い出すかと思えば、こんな時に何を言っているんですか。早くして下さい」
「じゃあ詩音って呼んでくれる? お気に入りの名前なの」
「早く切って下さい」
「……呼んでくれる?」
質問と共に無言の圧力。視線が交わり意地の張り合いが続いた。
「……解りました」
先に折れたのは來奈。「ありがとう」と少し恥ずかしげに微笑んだ詩音は即座に鎖を切る。自由になった手元が解放感を主張し、僅かな安堵が訪れた。
「後は向こうからのコンタクトを待ちましょう。私達を何処かへ連れ出す際は必ず扉を開けますから」
「それまでは後ろで手を組んでいよう。手錠が外れていることがバレたら全てが水の泡になる」
手錠を切った際の金属粉を吐息で適当に吹き飛ばし、敢えて元の状態へと戻る。二人は再び身を寄せ合ったかと思えば、怪しくないように工夫しながら手を後ろで組み直した。
「ねえ、詩音。此処を出たらどうしましょうか?」
「えっ!? いきなり呼び捨て!? 來奈姫大胆過ぎない!?」
少女漫画のヒロインさながら、頬を抑えて首を左右に振る詩音ではあるが、突き刺さるジト目に気付き即座に止まった。
「私を初対面から呼び捨てにした人がどの口で言うんですか。それとも、やめますか?」
「お願いやめないで」
浮かぶ懇願の表情に「はいはい、それで?」と先が急かされた。
「うーん。正直なところ、帝例政庁からはさっさとおさらばしたいんだよね。こんな所に居たら命が幾つあっても足りないし、第三研究棟へ行くという本来の目的が果たせないから」
「吉瀬どころか、他の幹部連中も雁首揃えて居るでしょうね。此処で暴れて皆殺しでもいいですよ」
「こらこら早まらないの。必ず殺り合う時が来るからその時まで生き延びなきゃ」
「脱出と言っても、帝例政庁の地理は解るのですか?」
「政庁の外に出れば何とかなるかもしれないけれど、さすがに内部構造までは知らない」
進展が無いまま実に数時間。宙を見上げながら「どうしたものかなあ」と思考に耽ける詩音は遠くから反響する靴音に気付く。脱出に伴う一つ目の関門、待ち侘びた来訪者だった。
「來奈」
「……解ってます」
靴音は牢の前で止まる。口を噤んだ二人は入口を解錠して入って来た男に視線を向けた。拘束され、あくまで絶望していると言わんばかりの光を失った目で。
「四咲、黒瀬、ついて来い。楽しい楽しい尋問の始まりだ」
「尋問? 拷問の間違いでしょ? あんた等政府の連中がお得意の方法だよねえ」
「さあな。我々の質問に対する、お前達の返答次第だ」
「そ。なら素直に仲間の存在を暴露しちゃおっかな。大量に居るから全部白状するのは大変だけれど」
詩音は手錠に拘束された体を装い立ち上がる。「私以外居ないくせに」とぼそりと紡いだ來奈も倣って立ち上がった。後ろで組まれた手にはナイフが煌めいている。
「早く出ろ」
「……解ったよ」
男の横を通過する際、詩音は殺意を研ぎ澄まし右脚を振り上げる。狙いは頭部。一撃を狙った襲撃は添えられた左腕により止められた。
「勘違いするなよ四咲。この牢の中では魔力の使役は不可能。どんな方法で手錠を破壊したのかは知らないが、武器も持たないお前達はただの人間と相違無い」
刀を抜いた男は入口を蹴り閉めると口角を吊り上げる。実際二人は魔力を練ることも出来ず、ただの人間という男の言葉に相違いはなかった。
ただし、それはお互い様。
「話すことが可能な状態なら、例え四肢を切り落とそうとも問題は無いとの指示だ」
「……あっそ!! だったらやってみなよ!!」
軸足を入れ替えての回し蹴りは空を切る。体勢を低くし屈んだ男は上半身の捻りを加えた一太刀を繰り出す。後方宙返りで華麗に躱す詩音。まるでコマ送り。刀がすぐ目の前を通過し、刃の鈍い輝きがやけに鮮明に映った。
「上出来です」
気配を潜めていた來奈が動く。男の注意が最大限に詩音へと向いた瞬間、その一点を的確に突いて。翻弄する身軽な動きで側方より肉薄し、手にしたナイフで軽く心臓を突く。刃に付着した血を振り払った來奈は、小さく息を吐き安堵の表情を見せた。男は即死。胸部を貫かれたことにより衣服を侵食していく血液。襟元からレイスのバッジを奪った詩音は、來奈からナイフを借りると十字傷を刻む。
「何をしているのですか?」
「反政府らしく悪いこと」
獅子を象った白銀のバッジが來奈の襟元に身に付けられる。「これでお揃いだね」と声を弾ませる詩音に「全く、貴女って人は」と呆れを含んだ笑みが向いた。
「やっぱり悪者は悪者らしくしないとね。私達はあんた等の誇りを踏み躙りに来たと、政府のゴミ共に向けてアピールしなきゃ」
「さっさとおさらばしたいと言っていたのはどこの誰ですか」
牢を抜けた二人は広い白亜の空間を見渡す。先程まで囚われていた六畳ほどの牢屋が羅列しており、その中心を通る細い通路が何本も枝分かれしていた。
「靴は奪わなくて良かったのですか?」
「おじさんが履いたやつなんて嫌だよ」
「裸足で歩く方が汚いと思いますが」
「じゃあ、來奈のスニーカー貸してくれる?」
「駄目です」
「片方だけでいいから」
「駄目です」
口を尖らせた詩音は手のひらに視線を落とす。何度か開閉した後、零度の魔力が収束した。問題無く魔力が使役出来ることを確認した二人は、出口を目指しながらも様々な情報収集に努めた。
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