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最終章 魔王をその身に宿す少年
132.赤竜
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アンナの体がふわりと浮かぶ。
掴んだ後は口に放り込むまでは早い。それはロゼルタもリドも逃れられないほどのもの。
(い、いや、ノルト……ノルトッ!)
数十メートルの高さを一気に引き上げられ、口と地上の中程まで到達した時、突然体が落下し始めた。
(え……あ、あれ?)
目を開けると体は地面めがけて急降下していた。
「ちょ……やぁぁぁ!」
ぶつかる! そう思った時、アンナの体は誰かの手によって受け止められた。
驚いて目を開ける。
そこには見たこともない男の姿があった。
エルフの様に美しく長い銀髪を持ち、立髪がある、まるで竜のような被り物を着けている。上半身は裸で筋肉質だ。
「娘。大丈夫か」
「え、ええ。多分」
「立てるか」
アンナが頷くと男は脚から彼女を下ろす。
「あ、あの……」
「私はドラック=ファニア」
その名を聞いて目を丸くする。
「ドラック! ハミッドを助けてくれた人!」
「ハミッド……ああ、ネイザールで出会ったあの男か。まあ俺が手を出さずとも彼ならなんとかしただろうが」
「どうしてここに?」
「ハミッドから聞いたかもしれんがリドを殺しに来た。が、その途中、こんな所でロン=ドゥとメルマトラの怪物達が争っているのが見えたのでな。何事かと思って寄ったのだ」
(リドを殺しに……てことはここは魔王城の近くってことね)
「ナイス!」
アンナの大声にドラックがたじろぐ。
「な、ないす?」
「とってもナイスだわ! ドラック。あれ、やっつけられる?」
ちらりとアンナが指差すロン=ドゥを見てため息をつく。
「あれは……どうかな。それはそうとさっきの怪物達はお前が召喚したのか?」
「よくわかったわね。そうよ」
腑に落ちた様に頷く。
「そうか。凄いなお前は。奴らは完全に主従関係にあり、怪物共があのロン=ドゥに歯向かう場面など見た事がなかったのでな」
手を掲げ、バルチカと叫ぶ。
すると神々しささえ感じる赤い槍がドラックの手の中に現れた。
「これも何かの縁。お前の様な幼い娘を見捨てる事も出来ぬ。出来るだけやってみようか」
「ドラック」
「ん?」
「私はアンナ」
ニコリと笑い、ドラックに向かって少し頭を下げた。
「助けてくれてありがとう」
「気にするな」
ロン=ドゥの尾と手がふたりを襲い出す。
ドラックはアンナを庇いながらそれらを槍で弾き、切り裂いた。
「す、すご……」
「襲って来るあれをどうにかせんことには攻撃は難しいな」
「わかった。任せて」
「なに?」
「ショル=ヌー!」
再び現れた物言わぬ黒い怪物達はアンナとドラックを三方向から囲み、ロン=ドゥの攻撃に抗い始めた。
「やるではないか。なら防御は任せたぞ。バルチカ、竜槍!」
ドラックが叫ぶとその槍は赤い霊気を迸らせる。
「極突!」
猛スピードでロン=ドゥへと飛び、その巨大過ぎる体の下部から上へと一気に突き抜けた。
槍はロン=ドゥを貫通すると共にその内部を焼く。
「す、凄い!」
ロン=ドゥが唸り声とも叫び声ともつかない声を発し、体を震わせる。
痛かったぞと言わんばかりの反撃の尾と手がショル=ヌーを捕食する。
「油断するな!」
「わかってるわ! それに早く倒さないと……ロン=ドゥは1分毎に回復するの!」
「なんだと……それは厄介だな。竜の逆鱗!」
テスラ達が魔人に変わる時の様に、ノルトが俺様状態になる時の様に、ドラックの雰囲気が変わる。
体中の筋肉がひとまわり膨れ上がり、白い霊気が色濃くなる。手に戻って来た槍をクルクルと回すとそれに語りかけた。
「バルチカ。久しぶりの超大物だ。頼むぞ」
槍を二度、三度と撫で、
「竜槍、顕現……」
突如黄金の光が辺りを覆う。
その中で巨大化し、姿を変えていく槍が見えた。
「な、な、な……」
「竜化! 行け、赤竜バルチカッ!」
僅か数秒足らずで炎を纏う竜へと変化した槍が雄叫びを上げた。
間近で見ていたアンナは飛竜とは次元の違う迫力に圧倒され、ただ目を見開いて口をパクパクさせるのみ。
赤竜となったバルチカは大きな羽を広げ、一気に飛び立つ。
あっという間にロン=ドゥの口の辺りに到達した。
竜と比較してみてロン=ドゥのその馬鹿げた巨大さが改めてわかる。
間近ではあれ程大きく見えたバルチカも、ロン=ドゥの口にスッポリと入るほどの大きさに過ぎない。
しかしロン=ドゥに比べると小柄とはいえ、バルチカも地上最強の種族ドラゴン、その中でも最強の攻撃力を持つ火の竜だ。
何本もの手がバルチカを掴むがそれらを無視してその巨大な口目掛け、圧巻の炎の竜息を放つ。
その威力はあのロン=ドゥが悲鳴のような叫びを上げ、そこから逃げる様に高度を上げるほどのものだった。
だがロン=ドゥもやられてばかりではない。
その圧倒的な攻撃力は健在で、無数の尾が鞭の様にバルチカを撃ち、口から発射される大口径のビームが狙う。
「ショル=ヌー! バーディクイン! あの竜を援護して!」
再び激しい混戦となった。
バーディクインは身を挺して竜への攻撃を防ぎ、高度が低い時はショル=ヌーが尾を伸ばして応戦する。
バルチカが何度かブレスを放つと瞬く間にロン=ドゥの下部は一面、燃え盛る炎となった。
更に高度を上げたバルチカは、瞼を閉じたままのロン=ドゥの巨大な人の顔の部分をその鋭利な爪で掴む。
女性が悲鳴を上げた様な大きな声が轟く。
だがバルチカは止まらない。
その顔目掛けて超至近距離から炎の竜息を放つ!
そこで一旦ロン=ドゥから離れ、距離を取った。
優勢だというのにアンナは汗ばむ手を握り締め、不安そうな顔をしていた。
(ああ、ダメ……)
我慢出来ずドラックに向かって叫ぶ。
「ドラック! もう1分……経つわ!」
ドラックは何も言わずに空を見上げて頷く。
焦っても仕方がないということか。
だが既に一度、希望を見出した直後に絶望を味わっているアンナはとても彼と同じ様には落ち着けず、ハラハラと指をこねくり回していた。
距離をとったバルチカはやがてロン=ドゥの方へと向きを戻し、一気に羽を羽ばたかせるとまるで巨大な隕石のようになり、猛スピードでロン=ドゥの顔部分に衝突した!
途轍もない衝撃音が鳴り響き、炎の玉の如きバルチカはロン=ドゥの反対側から突き抜けた。
貫通した巨大な穴からは黒い、まるで血の様な液体が飛び出す。
「え……嘘……や、やったわ!」
「いや」
バルチカが槍の姿へと戻り、ドラックの手の中に収まった。
そしてロン=ドゥ。
今の今まで空いていた巨大なトンネルの様な穴は塞がり、顔の部分も再生した。
殆ど燃え尽きていた下部の手や尾も無傷の状態に戻った。
「そんなぁ……」
膝から崩れ落ち、アンナがその場にへたり込む。
「見ろ」
ドラックに促され、見たくもないロン=ドゥの姿をもう一度見上げた。
「え? 縮んだ?」
怪物の巨体は先程より小さくなっていた。
「いやあれは……」
更に縮んでいくロン=ドゥを見てドラックが呟く。
「ふう。どうやら逃げたようだ」
それを聞いたアンナの顔に怪訝げな表情が浮かぶ。
「ほ、ほんと!?」
ロン=ドゥは空高く舞い上がると、やがてそのままどこかへと姿を消した。
掴んだ後は口に放り込むまでは早い。それはロゼルタもリドも逃れられないほどのもの。
(い、いや、ノルト……ノルトッ!)
数十メートルの高さを一気に引き上げられ、口と地上の中程まで到達した時、突然体が落下し始めた。
(え……あ、あれ?)
目を開けると体は地面めがけて急降下していた。
「ちょ……やぁぁぁ!」
ぶつかる! そう思った時、アンナの体は誰かの手によって受け止められた。
驚いて目を開ける。
そこには見たこともない男の姿があった。
エルフの様に美しく長い銀髪を持ち、立髪がある、まるで竜のような被り物を着けている。上半身は裸で筋肉質だ。
「娘。大丈夫か」
「え、ええ。多分」
「立てるか」
アンナが頷くと男は脚から彼女を下ろす。
「あ、あの……」
「私はドラック=ファニア」
その名を聞いて目を丸くする。
「ドラック! ハミッドを助けてくれた人!」
「ハミッド……ああ、ネイザールで出会ったあの男か。まあ俺が手を出さずとも彼ならなんとかしただろうが」
「どうしてここに?」
「ハミッドから聞いたかもしれんがリドを殺しに来た。が、その途中、こんな所でロン=ドゥとメルマトラの怪物達が争っているのが見えたのでな。何事かと思って寄ったのだ」
(リドを殺しに……てことはここは魔王城の近くってことね)
「ナイス!」
アンナの大声にドラックがたじろぐ。
「な、ないす?」
「とってもナイスだわ! ドラック。あれ、やっつけられる?」
ちらりとアンナが指差すロン=ドゥを見てため息をつく。
「あれは……どうかな。それはそうとさっきの怪物達はお前が召喚したのか?」
「よくわかったわね。そうよ」
腑に落ちた様に頷く。
「そうか。凄いなお前は。奴らは完全に主従関係にあり、怪物共があのロン=ドゥに歯向かう場面など見た事がなかったのでな」
手を掲げ、バルチカと叫ぶ。
すると神々しささえ感じる赤い槍がドラックの手の中に現れた。
「これも何かの縁。お前の様な幼い娘を見捨てる事も出来ぬ。出来るだけやってみようか」
「ドラック」
「ん?」
「私はアンナ」
ニコリと笑い、ドラックに向かって少し頭を下げた。
「助けてくれてありがとう」
「気にするな」
ロン=ドゥの尾と手がふたりを襲い出す。
ドラックはアンナを庇いながらそれらを槍で弾き、切り裂いた。
「す、すご……」
「襲って来るあれをどうにかせんことには攻撃は難しいな」
「わかった。任せて」
「なに?」
「ショル=ヌー!」
再び現れた物言わぬ黒い怪物達はアンナとドラックを三方向から囲み、ロン=ドゥの攻撃に抗い始めた。
「やるではないか。なら防御は任せたぞ。バルチカ、竜槍!」
ドラックが叫ぶとその槍は赤い霊気を迸らせる。
「極突!」
猛スピードでロン=ドゥへと飛び、その巨大過ぎる体の下部から上へと一気に突き抜けた。
槍はロン=ドゥを貫通すると共にその内部を焼く。
「す、凄い!」
ロン=ドゥが唸り声とも叫び声ともつかない声を発し、体を震わせる。
痛かったぞと言わんばかりの反撃の尾と手がショル=ヌーを捕食する。
「油断するな!」
「わかってるわ! それに早く倒さないと……ロン=ドゥは1分毎に回復するの!」
「なんだと……それは厄介だな。竜の逆鱗!」
テスラ達が魔人に変わる時の様に、ノルトが俺様状態になる時の様に、ドラックの雰囲気が変わる。
体中の筋肉がひとまわり膨れ上がり、白い霊気が色濃くなる。手に戻って来た槍をクルクルと回すとそれに語りかけた。
「バルチカ。久しぶりの超大物だ。頼むぞ」
槍を二度、三度と撫で、
「竜槍、顕現……」
突如黄金の光が辺りを覆う。
その中で巨大化し、姿を変えていく槍が見えた。
「な、な、な……」
「竜化! 行け、赤竜バルチカッ!」
僅か数秒足らずで炎を纏う竜へと変化した槍が雄叫びを上げた。
間近で見ていたアンナは飛竜とは次元の違う迫力に圧倒され、ただ目を見開いて口をパクパクさせるのみ。
赤竜となったバルチカは大きな羽を広げ、一気に飛び立つ。
あっという間にロン=ドゥの口の辺りに到達した。
竜と比較してみてロン=ドゥのその馬鹿げた巨大さが改めてわかる。
間近ではあれ程大きく見えたバルチカも、ロン=ドゥの口にスッポリと入るほどの大きさに過ぎない。
しかしロン=ドゥに比べると小柄とはいえ、バルチカも地上最強の種族ドラゴン、その中でも最強の攻撃力を持つ火の竜だ。
何本もの手がバルチカを掴むがそれらを無視してその巨大な口目掛け、圧巻の炎の竜息を放つ。
その威力はあのロン=ドゥが悲鳴のような叫びを上げ、そこから逃げる様に高度を上げるほどのものだった。
だがロン=ドゥもやられてばかりではない。
その圧倒的な攻撃力は健在で、無数の尾が鞭の様にバルチカを撃ち、口から発射される大口径のビームが狙う。
「ショル=ヌー! バーディクイン! あの竜を援護して!」
再び激しい混戦となった。
バーディクインは身を挺して竜への攻撃を防ぎ、高度が低い時はショル=ヌーが尾を伸ばして応戦する。
バルチカが何度かブレスを放つと瞬く間にロン=ドゥの下部は一面、燃え盛る炎となった。
更に高度を上げたバルチカは、瞼を閉じたままのロン=ドゥの巨大な人の顔の部分をその鋭利な爪で掴む。
女性が悲鳴を上げた様な大きな声が轟く。
だがバルチカは止まらない。
その顔目掛けて超至近距離から炎の竜息を放つ!
そこで一旦ロン=ドゥから離れ、距離を取った。
優勢だというのにアンナは汗ばむ手を握り締め、不安そうな顔をしていた。
(ああ、ダメ……)
我慢出来ずドラックに向かって叫ぶ。
「ドラック! もう1分……経つわ!」
ドラックは何も言わずに空を見上げて頷く。
焦っても仕方がないということか。
だが既に一度、希望を見出した直後に絶望を味わっているアンナはとても彼と同じ様には落ち着けず、ハラハラと指をこねくり回していた。
距離をとったバルチカはやがてロン=ドゥの方へと向きを戻し、一気に羽を羽ばたかせるとまるで巨大な隕石のようになり、猛スピードでロン=ドゥの顔部分に衝突した!
途轍もない衝撃音が鳴り響き、炎の玉の如きバルチカはロン=ドゥの反対側から突き抜けた。
貫通した巨大な穴からは黒い、まるで血の様な液体が飛び出す。
「え……嘘……や、やったわ!」
「いや」
バルチカが槍の姿へと戻り、ドラックの手の中に収まった。
そしてロン=ドゥ。
今の今まで空いていた巨大なトンネルの様な穴は塞がり、顔の部分も再生した。
殆ど燃え尽きていた下部の手や尾も無傷の状態に戻った。
「そんなぁ……」
膝から崩れ落ち、アンナがその場にへたり込む。
「見ろ」
ドラックに促され、見たくもないロン=ドゥの姿をもう一度見上げた。
「え? 縮んだ?」
怪物の巨体は先程より小さくなっていた。
「いやあれは……」
更に縮んでいくロン=ドゥを見てドラックが呟く。
「ふう。どうやら逃げたようだ」
それを聞いたアンナの顔に怪訝げな表情が浮かぶ。
「ほ、ほんと!?」
ロン=ドゥは空高く舞い上がると、やがてそのままどこかへと姿を消した。
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