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最終章 魔王をその身に宿す少年
131.絶望の怪物
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◆◇ ??の丘 ◆◇
「よし」
アンナはくるりと方向を変え、ロン=ドゥに背を向けた。
「逃げる」
だがアンナがいる場所は見渡す限りの草原で遮蔽物もない。
しかも彼女の背後は上り坂となっており、大して運動もしてこなかった彼女が走って逃げるには少々状況が悪かった。
ロン=ドゥの上部にある無数の白い手の指からのろのろと走るアンナに向けて光線が放たれた。
「ヒィッ!」
直撃は免れたが、辺りがあっという間にズタズタに切り裂かれ、炎が上がる。
「待って待って待って! 死んじゃうぅ!」
恐怖の面持ちで振り返るとロン=ドゥの動きが止まり、上昇を始めていた。
「あれ? どこかに行くのかしら……」
突如怪物の下部にある大きな口が開いた。
その時アンナの頭に言葉が浮かび上がる。
『下方の口からは大容量、強力無比なレーザーが撃ち出される』
それは彼女が非常に濃く受け継いでいると言われたアルメダの知識そのものだった。
「……っていやいやいや! 今それがわかったとてぇぇ!」
ロン=ドゥの口の中が赤く光り、凄まじい轟音が鳴り響く!
思わず死を覚悟し、両手で頭を覆い、目を瞑った。
数秒の後、恐る恐る目を開けた彼女は自分の目を疑う。
視界に入ったのは彼女を中心に丸く切り取られた丘だった。その縁はレーザーによって炎が上り、地中は一体どれほど深くまで抉られているのか、見当もつかない。
「あ、あわわわ……」
もはや逃げる事などできない。
ロン=ドゥはそう言わんばかりにゆっくりと彼女の方へと高度を下げてきた。
決して戦ってはならないとヒューリアに言わしめた怪物、ロン=ドゥ。
だが今の状況ではそうも言っていられない。
「お願いアルメダ。もし私の中にいるのなら……戦う力を頂戴」
ノルトのように対話が出来る訳ではない。
アルメダはもうこの世にはいないのだ。
だが……
「召喚……召喚が出来るというの!?」
何故かそれがわかった。
ヴィクトリアと出逢った事で解放されたアルメダの力だ。
生前のアルメダは滅多に戦うことはなかったが、その手段しか無くなった場合、いつでも彼女の知る獣や魔物を呼び寄せる事が出来た。
それはこの世で万物の支配者と呼ばれる彼女のみが振るうことの出来る力だった。
「いや違う……召喚する訳じゃなくて、呼び寄せる……」
その時、彼女目掛けてロン=ドゥの足が数本、恐るべき速さで伸びて来た!
『下半身の黒い手はロン=ドゥの全長程まで伸び、掴む。目的は捕食』
それはロゼルタやリドですら掴まれてしまうほどの速さと力だ。
(食べられて、たまるもんか!)
その時、頭に思い描いたのはメルマトラで出会った黒い怪物。
無敵と思えたテスラ達が全く手の打ち様が無かった、あの怪物。
「ショル……ヌー!」
その名を知れたのは彼女がアルメダ以来の万物の支配者であることの証左だった。
その声に応えるかの様にアンナの周囲に3体の黒い怪物が現れた。
彼らはその体から黒い尾を伸ばすと、恐るべきスピードで襲い来るロン=ドゥの尾を切り刻んだ!
「た……戦える……!」
あれだけ恐ろしかった黒い怪物が今、これほど頼りになる味方となって現れるとは思いもしなかった。
(そうだ。ラドニーの研究所でミノタウロスをテイムした時も……)
強い敵ほど仲間になった時は頼もしい。
(私はずっと貴女に守られてたのね)
(ありがと、アルメダ)
だが感傷に浸るにはいささか早過ぎた。
1本の尾が切れたとてロン=ドゥは痛くも痒くもない。
すぐさま10本以上の巨大な尾と手がショル=ヌー達を狙う。
それらを恐るべき速さで切断していくが1体のショル=ヌーが捕まった。その手の中で抜け出そうともがく彼を、ロン=ドゥはその大きな口の中に呆気なく放り込んでしまった。
アンナはロン=ドゥの情報をもう一度思い出す。
『名前はロン=ドゥ。複数の尾による同時範囲攻撃と捕食の為の黒い手の掴み。上半身の白い手の指から撃ち出される細い光線と下半身にある口から大容量のエネルギービームによる広範囲攻撃を行う。殆どの魔法と物理攻撃は無効、およそ1分に1回、ダメージを治癒する。この地上では唯一、竜族のみがまともにダメージを与え得る』
(なによ、デタラメじゃない!)
だがそれに愚痴を言っても仕方がない。
(ロン=ドゥと戦えるやつ……他には)
それを探す。
アルメダの知識はアンナが出会った全ての生物、魔物、怪物の名と特徴を知らせてくれるが、逆に出会ったことのないものについてのそれがない。
そうなると必然、メルマトラで出会った強力な怪物達、更に宙に浮かぶロン=ドゥを倒すためには飛べる怪物となる。
ショル=ヌーは非常に強力な怪物だが攻撃がロン=ドゥの本体までは届かない。
(メルマトラの不気味な鳥の怪物。あいつしかいない)
『名前はバーディクイン。背と腹は物理無効の甲羅で覆われ、魔力に対する耐性も非常に高い。口から出す酸性の体液と、魔素をエネルギーとした炎で間断なく攻撃出来る』
「バーディクイン!」
途轍もなく硬い甲羅と触手を持つ鳥を呼び出した。
種別毎に召喚量が決まっている様で、今のアンナの力はショル=ヌーは3体まで、バーディクインは10体までらしい。
「バーディクインと私を狙う尾はショル=ヌーが対処して! バーディクインは本体を攻撃!」
恐らくメルマトラの全ての不気味な怪物はリリアが呼び寄せたという隕石からやって来たのだろう。
ということは恐らく、
(ロン=ドゥがボスで後はその兵隊みたいなもの)
と思えた。だが兵隊でも集まれば強力なボスを打ち破るのではないか。
そう考えたアンナの号令でバーディクイン達は旋回しながら上昇し、ロン=ドゥに炎を吐き出し始めた。
瞬く間に黒い手と尾が燃え出す。
それらはロン=ドゥから生えているために熱さから逃げるに逃げられず、身を捩りながら焼け尽くされていく。
だがその他の尾の攻撃が激しさを増し、数十本のそれがアンナ達を襲い出した。
すぐさま食われた1体分のショル=ヌーを補完し、彼女の身を守る事に専念する様にアンナを囲み、その速く鋭い尾で彼らのボスの攻撃を防いでいく。
バーディクインは炎を主体に、時折酸を交えながら攻撃を繰り返すがどこまで効いているのかわからない。
逆にロン=ドゥは無傷の尾をくねらせてバーディクインを襲い、手を伸ばして次から次へと食っていく。
その都度数を補完するのだが、
(ダメだわ。有効打があるとは思えない)
炎は周囲にも燃え広がるのだがいかんせんロン=ドゥの体は巨大。全て燃えるには数日かかるかも知れない。
(それでも……続けるしかない! こいつらより強い怪物を私は知らない)
やがてその祈りにも似た念が通じたのか。
炎はロン=ドゥの口の辺りに達した。
それと同時に耳を塞ぎたくなるほどの金切り声が発せられ、盲打ちのようにこの丘を切り裂いたレーザーが次々と発射された。
(き、効いてる?)
「いけ! バーディクイン!」
拳を握りしめた次の瞬間、アンナの顔つきが怪訝なものとなる。
「え……?」
ロン=ドゥを焼いていた全ての炎が消えた。
それだけではない。
切られ、燃え尽きた尾と腕は一瞬の内に全て再生した。
「ま、まさか……ロン=ドゥの、特性?」
青ざめ、膝を突く。
『およそ1分に1回、ダメージを治癒する』
それが発動したのだ。
同時にアンナが召喚した怪物達はロン=ドゥによって次々と捕まっていき、食べられた。
「い、いやぁ……」
まるで時が巻き戻ったかの様だった。
今まで彼女がやって来た事は一瞬でリセットされた。
(む、無理じゃん、こんなの……)
(一瞬でも戦えるなんて思った私がバカだった)
絶望の色を浮かべてその場にへたり込んだアンナを目掛けて黒い手が伸び、遂に彼女の体をがっしりと掴んだ。
「よし」
アンナはくるりと方向を変え、ロン=ドゥに背を向けた。
「逃げる」
だがアンナがいる場所は見渡す限りの草原で遮蔽物もない。
しかも彼女の背後は上り坂となっており、大して運動もしてこなかった彼女が走って逃げるには少々状況が悪かった。
ロン=ドゥの上部にある無数の白い手の指からのろのろと走るアンナに向けて光線が放たれた。
「ヒィッ!」
直撃は免れたが、辺りがあっという間にズタズタに切り裂かれ、炎が上がる。
「待って待って待って! 死んじゃうぅ!」
恐怖の面持ちで振り返るとロン=ドゥの動きが止まり、上昇を始めていた。
「あれ? どこかに行くのかしら……」
突如怪物の下部にある大きな口が開いた。
その時アンナの頭に言葉が浮かび上がる。
『下方の口からは大容量、強力無比なレーザーが撃ち出される』
それは彼女が非常に濃く受け継いでいると言われたアルメダの知識そのものだった。
「……っていやいやいや! 今それがわかったとてぇぇ!」
ロン=ドゥの口の中が赤く光り、凄まじい轟音が鳴り響く!
思わず死を覚悟し、両手で頭を覆い、目を瞑った。
数秒の後、恐る恐る目を開けた彼女は自分の目を疑う。
視界に入ったのは彼女を中心に丸く切り取られた丘だった。その縁はレーザーによって炎が上り、地中は一体どれほど深くまで抉られているのか、見当もつかない。
「あ、あわわわ……」
もはや逃げる事などできない。
ロン=ドゥはそう言わんばかりにゆっくりと彼女の方へと高度を下げてきた。
決して戦ってはならないとヒューリアに言わしめた怪物、ロン=ドゥ。
だが今の状況ではそうも言っていられない。
「お願いアルメダ。もし私の中にいるのなら……戦う力を頂戴」
ノルトのように対話が出来る訳ではない。
アルメダはもうこの世にはいないのだ。
だが……
「召喚……召喚が出来るというの!?」
何故かそれがわかった。
ヴィクトリアと出逢った事で解放されたアルメダの力だ。
生前のアルメダは滅多に戦うことはなかったが、その手段しか無くなった場合、いつでも彼女の知る獣や魔物を呼び寄せる事が出来た。
それはこの世で万物の支配者と呼ばれる彼女のみが振るうことの出来る力だった。
「いや違う……召喚する訳じゃなくて、呼び寄せる……」
その時、彼女目掛けてロン=ドゥの足が数本、恐るべき速さで伸びて来た!
『下半身の黒い手はロン=ドゥの全長程まで伸び、掴む。目的は捕食』
それはロゼルタやリドですら掴まれてしまうほどの速さと力だ。
(食べられて、たまるもんか!)
その時、頭に思い描いたのはメルマトラで出会った黒い怪物。
無敵と思えたテスラ達が全く手の打ち様が無かった、あの怪物。
「ショル……ヌー!」
その名を知れたのは彼女がアルメダ以来の万物の支配者であることの証左だった。
その声に応えるかの様にアンナの周囲に3体の黒い怪物が現れた。
彼らはその体から黒い尾を伸ばすと、恐るべきスピードで襲い来るロン=ドゥの尾を切り刻んだ!
「た……戦える……!」
あれだけ恐ろしかった黒い怪物が今、これほど頼りになる味方となって現れるとは思いもしなかった。
(そうだ。ラドニーの研究所でミノタウロスをテイムした時も……)
強い敵ほど仲間になった時は頼もしい。
(私はずっと貴女に守られてたのね)
(ありがと、アルメダ)
だが感傷に浸るにはいささか早過ぎた。
1本の尾が切れたとてロン=ドゥは痛くも痒くもない。
すぐさま10本以上の巨大な尾と手がショル=ヌー達を狙う。
それらを恐るべき速さで切断していくが1体のショル=ヌーが捕まった。その手の中で抜け出そうともがく彼を、ロン=ドゥはその大きな口の中に呆気なく放り込んでしまった。
アンナはロン=ドゥの情報をもう一度思い出す。
『名前はロン=ドゥ。複数の尾による同時範囲攻撃と捕食の為の黒い手の掴み。上半身の白い手の指から撃ち出される細い光線と下半身にある口から大容量のエネルギービームによる広範囲攻撃を行う。殆どの魔法と物理攻撃は無効、およそ1分に1回、ダメージを治癒する。この地上では唯一、竜族のみがまともにダメージを与え得る』
(なによ、デタラメじゃない!)
だがそれに愚痴を言っても仕方がない。
(ロン=ドゥと戦えるやつ……他には)
それを探す。
アルメダの知識はアンナが出会った全ての生物、魔物、怪物の名と特徴を知らせてくれるが、逆に出会ったことのないものについてのそれがない。
そうなると必然、メルマトラで出会った強力な怪物達、更に宙に浮かぶロン=ドゥを倒すためには飛べる怪物となる。
ショル=ヌーは非常に強力な怪物だが攻撃がロン=ドゥの本体までは届かない。
(メルマトラの不気味な鳥の怪物。あいつしかいない)
『名前はバーディクイン。背と腹は物理無効の甲羅で覆われ、魔力に対する耐性も非常に高い。口から出す酸性の体液と、魔素をエネルギーとした炎で間断なく攻撃出来る』
「バーディクイン!」
途轍もなく硬い甲羅と触手を持つ鳥を呼び出した。
種別毎に召喚量が決まっている様で、今のアンナの力はショル=ヌーは3体まで、バーディクインは10体までらしい。
「バーディクインと私を狙う尾はショル=ヌーが対処して! バーディクインは本体を攻撃!」
恐らくメルマトラの全ての不気味な怪物はリリアが呼び寄せたという隕石からやって来たのだろう。
ということは恐らく、
(ロン=ドゥがボスで後はその兵隊みたいなもの)
と思えた。だが兵隊でも集まれば強力なボスを打ち破るのではないか。
そう考えたアンナの号令でバーディクイン達は旋回しながら上昇し、ロン=ドゥに炎を吐き出し始めた。
瞬く間に黒い手と尾が燃え出す。
それらはロン=ドゥから生えているために熱さから逃げるに逃げられず、身を捩りながら焼け尽くされていく。
だがその他の尾の攻撃が激しさを増し、数十本のそれがアンナ達を襲い出した。
すぐさま食われた1体分のショル=ヌーを補完し、彼女の身を守る事に専念する様にアンナを囲み、その速く鋭い尾で彼らのボスの攻撃を防いでいく。
バーディクインは炎を主体に、時折酸を交えながら攻撃を繰り返すがどこまで効いているのかわからない。
逆にロン=ドゥは無傷の尾をくねらせてバーディクインを襲い、手を伸ばして次から次へと食っていく。
その都度数を補完するのだが、
(ダメだわ。有効打があるとは思えない)
炎は周囲にも燃え広がるのだがいかんせんロン=ドゥの体は巨大。全て燃えるには数日かかるかも知れない。
(それでも……続けるしかない! こいつらより強い怪物を私は知らない)
やがてその祈りにも似た念が通じたのか。
炎はロン=ドゥの口の辺りに達した。
それと同時に耳を塞ぎたくなるほどの金切り声が発せられ、盲打ちのようにこの丘を切り裂いたレーザーが次々と発射された。
(き、効いてる?)
「いけ! バーディクイン!」
拳を握りしめた次の瞬間、アンナの顔つきが怪訝なものとなる。
「え……?」
ロン=ドゥを焼いていた全ての炎が消えた。
それだけではない。
切られ、燃え尽きた尾と腕は一瞬の内に全て再生した。
「ま、まさか……ロン=ドゥの、特性?」
青ざめ、膝を突く。
『およそ1分に1回、ダメージを治癒する』
それが発動したのだ。
同時にアンナが召喚した怪物達はロン=ドゥによって次々と捕まっていき、食べられた。
「い、いやぁ……」
まるで時が巻き戻ったかの様だった。
今まで彼女がやって来た事は一瞬でリセットされた。
(む、無理じゃん、こんなの……)
(一瞬でも戦えるなんて思った私がバカだった)
絶望の色を浮かべてその場にへたり込んだアンナを目掛けて黒い手が伸び、遂に彼女の体をがっしりと掴んだ。
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