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>4
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契約文書の存在に対して、「そんなもの知らん」と言っている時点で国王に向いていない。
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今回、婚約解消した相手は公爵令嬢だぞ。準王族で、権門の令嬢だ。そんな相手を振ったなら王子が廃太子になるのは当然だろ。いきなり、廃嫡にしないだけ国王は優しい方だ。権門を敵に回して王太子続投、即位コースなど歩めるわけない。内乱の火種を温存するのと同じだからな。
条件を含めて決定したのは国王だ。馬鹿女の発言は捉えようによっては国王の決定に異を唱える謀反の言動と同列だ。
>6
貴族屋敷は別当宣(逮捕令状)を携えた容疑者捕縛という特別な事情以外は「不入の権」というのがある。
只でさえ、公爵屋敷は六波羅探題並みに多数の兵(万はいないだろうが、五千程度は常駐している。準王族という格式がある以上、最低限の数である)が常駐している。王族が先触れ無しに押しかけるなど論外で、押し込み強盗と見なされても国王や王子は文句は言えない。ましてや、押込先は準王族の公爵家である。捉えようによっては挑戦の手袋を投げつける宣戦布告に等しい所行である。
それでも、押しかけた王子を応接室へ招き入れた公爵家の対応は良心的とも言える。
王子のその後がないのでどうなったかはわからないが、牢屋か監禁上等の離宮行きは免れないだろう。この行為で免罪にすれば内乱が確実に起きる。公爵家に対する最大級の侮辱行為だからだ。
面白かったです。元王太子がその後どうなったのかも読みたかったです。なんとなく想像つきますが…