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25 秘密:メイン
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さらにチーズケーキを食べ進めてから、彼女は再び口を開いた。
「じゃあ前菜は終わりってことで、メインに行こうか」
「え? もう? 今度はお母さんの話をするのかと思った」
「ママの話もメインに含めるってことだよ。繋がってるからね」
彼女の秘密とやらは、母の重度級という話も入っているのか。
アイスコーヒーを飲みながら、彼女は考える様子で口を開いた。
「どこから話そうかな……。――先に結論から話したほうがいいかもね。じゃないとコウ君、混乱しそうだし」
「結論……」
「コウ君が怖い話を嫌いなのを知ってるけど、最初に言っておかないとね。私ってね、実は死んでるの」
「……は?」
「いわゆる、幽霊ってやつ」
「足あるじゃん!」
「あははっ、やっぱりそこ?」
「入院してるし、会話してるし」
「私って、コウ君にしか見えないのかもよ?」
「そ……んなことはない……はず」
彼女の祖母(曾祖母)も叔父(大叔父)も彼女と会話していたのだから、彼女が幽霊でないことはおそらく間違いない。これも僕の勘違い、なんてことはないはず。でも、自分の感覚が自信なくなってきた。
「なんちゃって。ウソウソ、まだ生きてる。でも死んでるの」
「わけわかんない」
「その説明を今からするから。――コウ君、私の名前って何だった?」
「サヤ。……あ、そっちじゃないほうの名前?」
「ううん、サヤであってる」
彼女は自身のスマホを弄って、その画面を僕に見せた。そこにはメモ帳に『森下沙夜』と表示されていた。
「これが私の本当の名前。本当は死んでる人の名前。私は今『森下日和』として生きてるけど、これは本当は私の双子の妹の名前なの」
「……え」
「妹は十四歳の時に死んだんだけど、法的には私『森下沙夜』が死んだことになってて、死んだ妹の代わりに私が『森下日和』として暮らしてきたんだ。これが私の最大の秘密」
「……」
衝撃的だった。唖然として、馬鹿のように口を開いてしまった。
「そ、そんなことが可能なの!?」
「可能だったんだよ。まあ、色々必死に誤魔化してきたからだけどね。ほとんどの人は気づいてない。気づいているのは今のところ、おばあちゃんとおじちゃんくらい」
彼女は苦笑してベッドの背もたれに背中を預けた。
「何でこんなことになったのか。……私ってね、妹と双子で顔もそっくりだって言われてたんだけど、ママに私だけ嫌われていたの。姉妹で差をつけて育てられてた。パパは私にも普通に接してたんだけど、ママは妹ばかりで私は妹のことが羨ましかったな」
過去を思い出すような顔で彼女は言った。
「ママが私を嫌う理由はないって思ってた。ただ嫌いなだけ。妹と似てるのに、私の顔だけが嫌いみたいだった。でも妹が死んだ後にパパから聞いた話でやっとわかった。ママも双子だったんだって。ママは双子の妹で姉と顔が似てた。ママは双子の姉のことが大嫌いで、姉は私みたいに目の下に二つホクロがあったらしいんだ。ママにはホクロはなかったけど」
彼女は自分の目の下のホクロを指した。
「双子って双子を産みやすいとかあるのかな? まさかママも双子を産むとは、しかも嫌いな姉と同じホクロを持って生まれてきちゃって、私がおぞましかったらしいよ。ママは私を視界に入れないようにしてたけど、たまに私の顔を見て、おぞましいとか見苦しいとか言ってた」
彼女は淡々とそう話す。それを実の母に言われて、どれだけ悲しかっただろう。
「パパによると、ママは姉に苦労させられてきたんだって。姉は不良な人とつるんでいたらしくて、未成年でたばこや酒、暴力沙汰とか窃盗とかで警察に注意されたりしてたらしい。最終的に成人直後に彼氏や仲間数人と他人のおうちに泥棒に入ったらしくて、その拍子に家主のご老人を殺してしまった」
「え!?」
「姉たち仲間全員捕まって、地方ローカルのテレビではニュースになって、姉の顔もテレビや週刊誌に写真とかが拡散されたんだって。姉と似てたママの苦労は察するよね。犯罪を犯したのは姉なのに、ママは顔を隠すために前髪伸ばしたり眼鏡したりマスクしたり大変だったみたい」
そこだけの話なら、彼女の母に同情してしまう内容だった。
「ママはパパと結婚する前に付き合ってた人がいて結婚予定だったみたいだけど、相手の親が興信所を使ってママのことを調べたみたいで、犯罪者を家族に持つ人とは結婚できないってフラれた。その後にパパと出会って、パパがママに猛アタックしたらしいんだ。ママは人間不信気味で、パパを一年くらいフリ続けてたみたいだけど、根負けしてパパと結婚したんだって」
「あれ、めでたしめでたしじゃない?」
「ここまではね。捕まった姉は刑務所で突然死――若いのに脳梗塞? と聞いたんだけど、ママにとってはそれも気が楽になることだったみたい。やっと姉の呪縛から開放されたって。なのに、姉と同じホクロを持つ私が生まれてしまった。どうしても姉と切り離せなかったんだろうね。私を可愛いと思えなくて、妹ばかり可愛がってた」
「姉とサヤは違う人間なのに」
「そうだよね。でも、人の気持ちはままならないんだね。ママも私に対する態度は他人から見たらおかしい事だと分かってたんだと思う。だから、年に数回、桜ヶ丘のおばあちゃんちに遊びに行く時は、おばあちゃんたちの目があるから、ママの私に対する態度も軟化してたし」
「……その時だけサヤを可愛がるフリしてたってこと?」
「そういうこと」
それはあくどいことなのでは。他人から悪い評価を得ないようにするために自分だけ守って、彼女だけを苦しめる行為。
「おばあちゃんたちに限らず、ママは外面はいいから、お出かけとかは私も連れて行ってもらってたんだ。私一人だけお留守番なんてご近所の評判悪くなるしね。基本的には、妹がやりたいっていうものについて行っただけだけど。遊園地とか映画とか。親と二人で何かするようなことがあれば、私の担当はパパがいたしね。変な家庭だとは思うけど、うちなりにここまではうまくやってたんじゃないかな」
彼女はアイスコーヒーを飲んで一息ついた。
「でも、妹が死んで均衡が崩れた。妹が行きたがってた地方の遊園地に行った帰りにね、パパが運転してた車が事故ったの。山道で横から急に鹿が出て来て、パパはそれを避けたんだけど、岩にぶつかっちゃってね。助手席に乗ってたママも怪我はしたけど、ママの後ろに座ってた妹が血だらけになった。声を掛けても妹はまったく動かなくてね、たぶん即死だったんだと思う。救急車呼んだけど山だからすぐには来なくて、ママが半狂乱になって妹を呼ぶけど目を開けなかった」
「……」
「動かない妹をじっと見ていたママが言うの。『これは日和じゃない。死んだのは沙夜よ。そうよね?』って。パパは妹を死なせたっていう負い目があったんだと思う。ママに同意したの。『そう、死んだのは沙夜』だって。パパはママに弱いから。パパは救急車が来るまで妹を見ているママを見ながら私に泣いて言うの。『日和になってくれ』って。ごめんって泣いてパパに言われたら、仕方ないでしょ? 嫌だったけど断れなかった。それから救急車が来て、病院で妹の死亡が確定して、でも死んだのは姉の『森下沙夜』で、私は『森下日和』になった」
壮絶な成り代わりに、僕は何も言えなかった。
「お葬式の時はおばあちゃんたちも来たんだ。でも私は化粧してホクロを隠して、実はサヤってこともバレなかった。こういう時、双子って便利だよね。おばあちゃんたちには年に数回しか会わないからか、成り代わりがバレなかった。でも、友達とか近所の人は頻繁に私を見るから成り代わりがバレるかもしれない。だから、お葬式の後にすぐに引っ越したの。元々は地方住まいだったんだけど、パパは仕事も辞めて東京に家族で引っ越したんだ」
「そうなったら、引っ越し先ではサヤが妹に成り代わってるとはバレないか」
「うん、誰も気づいてないよ。そもそも、東京では私に姉妹がいたことを知る人も少ないしね。それに、成り代わってからの私は結構必死だったから。ママからチェックが入るんだ。『日和はそんなことを言わない』とか『日和はそんな服を着ない』とかね」
「……ちょ、ちょっと待って。お母さんはサヤを『日和』だと思い込んでるんじゃないの? なのに、そんなこと言う?」
「私もパパも最初はそう思ってた。妹が死んだショックで、本当に私を妹だと思ってるんだって。でもね、たぶん違う。私が本当はサヤだと知ってた。でも認めたくなかっただけ。だから私を妹に仕立てたくて、ママの思う妹像を押し付けてくるの」
彼女は苦笑した。「ママの娘やるのも、結構大変なんだよー」と。
「私は私で、妹になったことでママの態度が優しくなったから嬉しくてね。妹にならなきゃって、必死に妹の真似をした。明るくて話し上手で、色んな人に好かれてた妹の真似をね。私の左利きを妹の右利きに変えたりもね。そうするとママの機嫌がいいから。また冷たい目で見られたくなくて、嫌われたくなくて。今思えば滑稽だなって思うけど、私も必死だったから」
その話を聞いて、彼女の元カレのことを思い出した。母公認で付き合うことになってしまった話を。こんな状態の彼女は、元カレのことも母のことも拒否できる環境ではなかったんだ。
また、彼女が以前、『姉を思い出せない。地味で暗いって、印象に残らないって言われてた』と言っていたが、それは彼女が妹に成り代わる前の自分のことを言っていたのだと分かった。
「じゃあ前菜は終わりってことで、メインに行こうか」
「え? もう? 今度はお母さんの話をするのかと思った」
「ママの話もメインに含めるってことだよ。繋がってるからね」
彼女の秘密とやらは、母の重度級という話も入っているのか。
アイスコーヒーを飲みながら、彼女は考える様子で口を開いた。
「どこから話そうかな……。――先に結論から話したほうがいいかもね。じゃないとコウ君、混乱しそうだし」
「結論……」
「コウ君が怖い話を嫌いなのを知ってるけど、最初に言っておかないとね。私ってね、実は死んでるの」
「……は?」
「いわゆる、幽霊ってやつ」
「足あるじゃん!」
「あははっ、やっぱりそこ?」
「入院してるし、会話してるし」
「私って、コウ君にしか見えないのかもよ?」
「そ……んなことはない……はず」
彼女の祖母(曾祖母)も叔父(大叔父)も彼女と会話していたのだから、彼女が幽霊でないことはおそらく間違いない。これも僕の勘違い、なんてことはないはず。でも、自分の感覚が自信なくなってきた。
「なんちゃって。ウソウソ、まだ生きてる。でも死んでるの」
「わけわかんない」
「その説明を今からするから。――コウ君、私の名前って何だった?」
「サヤ。……あ、そっちじゃないほうの名前?」
「ううん、サヤであってる」
彼女は自身のスマホを弄って、その画面を僕に見せた。そこにはメモ帳に『森下沙夜』と表示されていた。
「これが私の本当の名前。本当は死んでる人の名前。私は今『森下日和』として生きてるけど、これは本当は私の双子の妹の名前なの」
「……え」
「妹は十四歳の時に死んだんだけど、法的には私『森下沙夜』が死んだことになってて、死んだ妹の代わりに私が『森下日和』として暮らしてきたんだ。これが私の最大の秘密」
「……」
衝撃的だった。唖然として、馬鹿のように口を開いてしまった。
「そ、そんなことが可能なの!?」
「可能だったんだよ。まあ、色々必死に誤魔化してきたからだけどね。ほとんどの人は気づいてない。気づいているのは今のところ、おばあちゃんとおじちゃんくらい」
彼女は苦笑してベッドの背もたれに背中を預けた。
「何でこんなことになったのか。……私ってね、妹と双子で顔もそっくりだって言われてたんだけど、ママに私だけ嫌われていたの。姉妹で差をつけて育てられてた。パパは私にも普通に接してたんだけど、ママは妹ばかりで私は妹のことが羨ましかったな」
過去を思い出すような顔で彼女は言った。
「ママが私を嫌う理由はないって思ってた。ただ嫌いなだけ。妹と似てるのに、私の顔だけが嫌いみたいだった。でも妹が死んだ後にパパから聞いた話でやっとわかった。ママも双子だったんだって。ママは双子の妹で姉と顔が似てた。ママは双子の姉のことが大嫌いで、姉は私みたいに目の下に二つホクロがあったらしいんだ。ママにはホクロはなかったけど」
彼女は自分の目の下のホクロを指した。
「双子って双子を産みやすいとかあるのかな? まさかママも双子を産むとは、しかも嫌いな姉と同じホクロを持って生まれてきちゃって、私がおぞましかったらしいよ。ママは私を視界に入れないようにしてたけど、たまに私の顔を見て、おぞましいとか見苦しいとか言ってた」
彼女は淡々とそう話す。それを実の母に言われて、どれだけ悲しかっただろう。
「パパによると、ママは姉に苦労させられてきたんだって。姉は不良な人とつるんでいたらしくて、未成年でたばこや酒、暴力沙汰とか窃盗とかで警察に注意されたりしてたらしい。最終的に成人直後に彼氏や仲間数人と他人のおうちに泥棒に入ったらしくて、その拍子に家主のご老人を殺してしまった」
「え!?」
「姉たち仲間全員捕まって、地方ローカルのテレビではニュースになって、姉の顔もテレビや週刊誌に写真とかが拡散されたんだって。姉と似てたママの苦労は察するよね。犯罪を犯したのは姉なのに、ママは顔を隠すために前髪伸ばしたり眼鏡したりマスクしたり大変だったみたい」
そこだけの話なら、彼女の母に同情してしまう内容だった。
「ママはパパと結婚する前に付き合ってた人がいて結婚予定だったみたいだけど、相手の親が興信所を使ってママのことを調べたみたいで、犯罪者を家族に持つ人とは結婚できないってフラれた。その後にパパと出会って、パパがママに猛アタックしたらしいんだ。ママは人間不信気味で、パパを一年くらいフリ続けてたみたいだけど、根負けしてパパと結婚したんだって」
「あれ、めでたしめでたしじゃない?」
「ここまではね。捕まった姉は刑務所で突然死――若いのに脳梗塞? と聞いたんだけど、ママにとってはそれも気が楽になることだったみたい。やっと姉の呪縛から開放されたって。なのに、姉と同じホクロを持つ私が生まれてしまった。どうしても姉と切り離せなかったんだろうね。私を可愛いと思えなくて、妹ばかり可愛がってた」
「姉とサヤは違う人間なのに」
「そうだよね。でも、人の気持ちはままならないんだね。ママも私に対する態度は他人から見たらおかしい事だと分かってたんだと思う。だから、年に数回、桜ヶ丘のおばあちゃんちに遊びに行く時は、おばあちゃんたちの目があるから、ママの私に対する態度も軟化してたし」
「……その時だけサヤを可愛がるフリしてたってこと?」
「そういうこと」
それはあくどいことなのでは。他人から悪い評価を得ないようにするために自分だけ守って、彼女だけを苦しめる行為。
「おばあちゃんたちに限らず、ママは外面はいいから、お出かけとかは私も連れて行ってもらってたんだ。私一人だけお留守番なんてご近所の評判悪くなるしね。基本的には、妹がやりたいっていうものについて行っただけだけど。遊園地とか映画とか。親と二人で何かするようなことがあれば、私の担当はパパがいたしね。変な家庭だとは思うけど、うちなりにここまではうまくやってたんじゃないかな」
彼女はアイスコーヒーを飲んで一息ついた。
「でも、妹が死んで均衡が崩れた。妹が行きたがってた地方の遊園地に行った帰りにね、パパが運転してた車が事故ったの。山道で横から急に鹿が出て来て、パパはそれを避けたんだけど、岩にぶつかっちゃってね。助手席に乗ってたママも怪我はしたけど、ママの後ろに座ってた妹が血だらけになった。声を掛けても妹はまったく動かなくてね、たぶん即死だったんだと思う。救急車呼んだけど山だからすぐには来なくて、ママが半狂乱になって妹を呼ぶけど目を開けなかった」
「……」
「動かない妹をじっと見ていたママが言うの。『これは日和じゃない。死んだのは沙夜よ。そうよね?』って。パパは妹を死なせたっていう負い目があったんだと思う。ママに同意したの。『そう、死んだのは沙夜』だって。パパはママに弱いから。パパは救急車が来るまで妹を見ているママを見ながら私に泣いて言うの。『日和になってくれ』って。ごめんって泣いてパパに言われたら、仕方ないでしょ? 嫌だったけど断れなかった。それから救急車が来て、病院で妹の死亡が確定して、でも死んだのは姉の『森下沙夜』で、私は『森下日和』になった」
壮絶な成り代わりに、僕は何も言えなかった。
「お葬式の時はおばあちゃんたちも来たんだ。でも私は化粧してホクロを隠して、実はサヤってこともバレなかった。こういう時、双子って便利だよね。おばあちゃんたちには年に数回しか会わないからか、成り代わりがバレなかった。でも、友達とか近所の人は頻繁に私を見るから成り代わりがバレるかもしれない。だから、お葬式の後にすぐに引っ越したの。元々は地方住まいだったんだけど、パパは仕事も辞めて東京に家族で引っ越したんだ」
「そうなったら、引っ越し先ではサヤが妹に成り代わってるとはバレないか」
「うん、誰も気づいてないよ。そもそも、東京では私に姉妹がいたことを知る人も少ないしね。それに、成り代わってからの私は結構必死だったから。ママからチェックが入るんだ。『日和はそんなことを言わない』とか『日和はそんな服を着ない』とかね」
「……ちょ、ちょっと待って。お母さんはサヤを『日和』だと思い込んでるんじゃないの? なのに、そんなこと言う?」
「私もパパも最初はそう思ってた。妹が死んだショックで、本当に私を妹だと思ってるんだって。でもね、たぶん違う。私が本当はサヤだと知ってた。でも認めたくなかっただけ。だから私を妹に仕立てたくて、ママの思う妹像を押し付けてくるの」
彼女は苦笑した。「ママの娘やるのも、結構大変なんだよー」と。
「私は私で、妹になったことでママの態度が優しくなったから嬉しくてね。妹にならなきゃって、必死に妹の真似をした。明るくて話し上手で、色んな人に好かれてた妹の真似をね。私の左利きを妹の右利きに変えたりもね。そうするとママの機嫌がいいから。また冷たい目で見られたくなくて、嫌われたくなくて。今思えば滑稽だなって思うけど、私も必死だったから」
その話を聞いて、彼女の元カレのことを思い出した。母公認で付き合うことになってしまった話を。こんな状態の彼女は、元カレのことも母のことも拒否できる環境ではなかったんだ。
また、彼女が以前、『姉を思い出せない。地味で暗いって、印象に残らないって言われてた』と言っていたが、それは彼女が妹に成り代わる前の自分のことを言っていたのだと分かった。
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