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最終章
125 やっとつかんだ幸せは手放せない1
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四月末、夕食ために帝都の有名なレストランに流雨とやってきた。貴族や裕福な平民に人気なお店で、味もいい。私も気に入っていて、時々流雨が連れてきてくれるのだ。
その日、予約していた私たちは、レストラン二階の個室に案内された。いくつかのメニューを依頼し、私と流雨は結婚式について話をしていた。実は今年の秋に結婚式をする予定なのだ。流雨は本当は少し年上だけれど、ルーウェンとしては今年十九歳、私も十九歳で、結婚できる。帝国では結婚できる年齢は十六歳と、若いのだ。
もうすぐ婚約して一年が経つ。実は婚約して二、三年は婚約のまま過ごすのも珍しくない。しかし、流雨が早く結婚したいと希望しているし、私もわざわざ結婚を先延ばしにしたい理由もない。だから結婚してしまおうと私も納得している。今では結婚式が楽しみなのだ。
東京の兄や麻彩や父たちは、こちらの世界には来ることができないため、結婚式の写真や動画をたくさん撮って見てもらおうと思っている。ちなみに、母は結婚式に出てくれると返事を貰っている。
男性の給仕が二人入室してきた。その間も、私は楽しく流雨と会話するのだが、流雨が突然席を立った。私の手を引っ張り、流雨になだれ込むように抱きしめられる途中、大きい音が鳴り響いた。
心臓がドクドクと嫌な音を立てる中、何が起きたのかと、流雨に抱きしめられている隙間から見ると、私たちの一メートルほど先に何か小さい物が浮かんでいた。よく見ると、それは鉄のような鉛のような小さい物体。それがゆっくりと床に不自然に落ちた。そして、その先には、一人の給仕がこちらに銃を向けているのが見えた。もう一人の給仕は、驚いたように銃を持つ給仕を見ている。
銃を持った給仕は、困惑した顔で再び銃を撃った。しかし飛び出した玉は、途中で止まり、また不自然に床に落ちる。それと同時に、銃を撃った給仕が突然地面に突っ伏した。くぐもった悲鳴は、女性のものだ。そして突っ伏した給仕の手に握られた銃が、ひとりでに浮かび、流雨の手に落ちた。
給仕の顔をじっと見る。どうやら流雨に重力操作で体に重さを付加されているようで、顔をゆがめていた。その人物は、私が知る人物だった。
「……葉月ちゃん」
なぜか異世界のはずのここに、葉月がいた。
◆
どんな行動を起こすか分からないので、葉月には突っ伏してもらったまま、リンケルト家から部下を呼び、葉月はリンケルト家に連行された。他に武器を持っている可能性があるため、女性の部下に身体検査もしてもらった。そして縛られて身動きが取れない葉月と、流雨に同席してもらって、私はようやく対面できた。
「葉月ちゃん……どうやってこの世界に来たの?」
死神業の同業者は複数いれど、どの死神も自分の担当の異世界としか行き来はできない。そうティカに聞いていた。葉月はもう抵抗しても無駄だと思ったのか、観念して説明を始めた。
驚くことに、葉月は異世界への扉を通ってやってきていた。それも、女優だった佐藤真理が通ってきた扉を通ってである。異世界への扉が日本全国にあることを知っている死神業だからこそ考え付いたのだろう。佐藤真理を追っていたパパラッチの証言で、佐藤真理が急に失踪したとされる場所が異世界に繋がっていると当たりを付けていたらしい。
予定通り、帝国にやってきた葉月は、私がこの世界で化粧品店を営んでいるのを知っているので、名前などから居場所はすぐに特定できたという。しかし、リンケルト家に住み、普段護衛が付いている私に近づくのは難しい。だから、時々訪れるというレストランに目を付け、給仕として潜り込んだらしい。
日本ではないから、銃を持っていても警戒されないだろうし、当たれば簡単に死に追いやることができると、どこで入手したのか分からないが銃は日本から持ち込んだという。この世界にも銃はあるけれど、性能が悪く、大型で、かつ形も日本のドラマで見るようなものと違うのだ。私を殺しさえすれば時間が巻き戻ると信じている葉月は、日本で私を殺すのを失敗した時の教訓で、誰かに露呈するのを恐れるより確実に殺すことを優先して、私を殺すことだけを考えてここまで来たのだ。
「お願い、死んでくれませんか? 紗彩さんは幸せそうだもの。少しくらい、私の希望を聞いてくれてもいいじゃない。時間が巻き戻ったら、また紗彩さんなら幸せになれるでしょう」
流雨から怒りを感じる。しかし、私は流雨を落ち着かせようと流雨の手を握った。
「私だって、やっとつかんだ幸せなの。もう手放せない。だから死ねないわ。それに、葉月ちゃんは勘違いしている。私が死んでも、二度と時間は戻らないの。前回時間が巻き戻ったのも、私が神にお願いしたわけでもないし、私の願いなんて神は一度も叶えてくれたことなんてないのよ。葉月ちゃんと一緒」
現世での私の幸せと願いは、全て私と私に関わる人たちが、叶えてくれたのだ。神のおかげではない。
「……嘘よ」
「本当よ」
私は席を立った。これ以上は、私に何かをする権限はない。流雨と部屋を去り、私はすぐにティカに連絡をした。
その日、予約していた私たちは、レストラン二階の個室に案内された。いくつかのメニューを依頼し、私と流雨は結婚式について話をしていた。実は今年の秋に結婚式をする予定なのだ。流雨は本当は少し年上だけれど、ルーウェンとしては今年十九歳、私も十九歳で、結婚できる。帝国では結婚できる年齢は十六歳と、若いのだ。
もうすぐ婚約して一年が経つ。実は婚約して二、三年は婚約のまま過ごすのも珍しくない。しかし、流雨が早く結婚したいと希望しているし、私もわざわざ結婚を先延ばしにしたい理由もない。だから結婚してしまおうと私も納得している。今では結婚式が楽しみなのだ。
東京の兄や麻彩や父たちは、こちらの世界には来ることができないため、結婚式の写真や動画をたくさん撮って見てもらおうと思っている。ちなみに、母は結婚式に出てくれると返事を貰っている。
男性の給仕が二人入室してきた。その間も、私は楽しく流雨と会話するのだが、流雨が突然席を立った。私の手を引っ張り、流雨になだれ込むように抱きしめられる途中、大きい音が鳴り響いた。
心臓がドクドクと嫌な音を立てる中、何が起きたのかと、流雨に抱きしめられている隙間から見ると、私たちの一メートルほど先に何か小さい物が浮かんでいた。よく見ると、それは鉄のような鉛のような小さい物体。それがゆっくりと床に不自然に落ちた。そして、その先には、一人の給仕がこちらに銃を向けているのが見えた。もう一人の給仕は、驚いたように銃を持つ給仕を見ている。
銃を持った給仕は、困惑した顔で再び銃を撃った。しかし飛び出した玉は、途中で止まり、また不自然に床に落ちる。それと同時に、銃を撃った給仕が突然地面に突っ伏した。くぐもった悲鳴は、女性のものだ。そして突っ伏した給仕の手に握られた銃が、ひとりでに浮かび、流雨の手に落ちた。
給仕の顔をじっと見る。どうやら流雨に重力操作で体に重さを付加されているようで、顔をゆがめていた。その人物は、私が知る人物だった。
「……葉月ちゃん」
なぜか異世界のはずのここに、葉月がいた。
◆
どんな行動を起こすか分からないので、葉月には突っ伏してもらったまま、リンケルト家から部下を呼び、葉月はリンケルト家に連行された。他に武器を持っている可能性があるため、女性の部下に身体検査もしてもらった。そして縛られて身動きが取れない葉月と、流雨に同席してもらって、私はようやく対面できた。
「葉月ちゃん……どうやってこの世界に来たの?」
死神業の同業者は複数いれど、どの死神も自分の担当の異世界としか行き来はできない。そうティカに聞いていた。葉月はもう抵抗しても無駄だと思ったのか、観念して説明を始めた。
驚くことに、葉月は異世界への扉を通ってやってきていた。それも、女優だった佐藤真理が通ってきた扉を通ってである。異世界への扉が日本全国にあることを知っている死神業だからこそ考え付いたのだろう。佐藤真理を追っていたパパラッチの証言で、佐藤真理が急に失踪したとされる場所が異世界に繋がっていると当たりを付けていたらしい。
予定通り、帝国にやってきた葉月は、私がこの世界で化粧品店を営んでいるのを知っているので、名前などから居場所はすぐに特定できたという。しかし、リンケルト家に住み、普段護衛が付いている私に近づくのは難しい。だから、時々訪れるというレストランに目を付け、給仕として潜り込んだらしい。
日本ではないから、銃を持っていても警戒されないだろうし、当たれば簡単に死に追いやることができると、どこで入手したのか分からないが銃は日本から持ち込んだという。この世界にも銃はあるけれど、性能が悪く、大型で、かつ形も日本のドラマで見るようなものと違うのだ。私を殺しさえすれば時間が巻き戻ると信じている葉月は、日本で私を殺すのを失敗した時の教訓で、誰かに露呈するのを恐れるより確実に殺すことを優先して、私を殺すことだけを考えてここまで来たのだ。
「お願い、死んでくれませんか? 紗彩さんは幸せそうだもの。少しくらい、私の希望を聞いてくれてもいいじゃない。時間が巻き戻ったら、また紗彩さんなら幸せになれるでしょう」
流雨から怒りを感じる。しかし、私は流雨を落ち着かせようと流雨の手を握った。
「私だって、やっとつかんだ幸せなの。もう手放せない。だから死ねないわ。それに、葉月ちゃんは勘違いしている。私が死んでも、二度と時間は戻らないの。前回時間が巻き戻ったのも、私が神にお願いしたわけでもないし、私の願いなんて神は一度も叶えてくれたことなんてないのよ。葉月ちゃんと一緒」
現世での私の幸せと願いは、全て私と私に関わる人たちが、叶えてくれたのだ。神のおかげではない。
「……嘘よ」
「本当よ」
私は席を立った。これ以上は、私に何かをする権限はない。流雨と部屋を去り、私はすぐにティカに連絡をした。
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