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5章
134話 協力
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「そんなことが本当に出来るのか!」
「出来るのかじゃない。やるんだ」
「ど、どうやって!」
「俺は最強だ。この力を持って武力で反対するものは潰す! そして、恨みは全て俺が買う。そうすれば……いずれ……理解し合える時が来ると俺は信じている」
「……」
「頼む。人間にも……分かり合いたい。争いたくないと思う者達がいるんだ。協力してくれ」
「!」
俺はそう言って頭を下げる。
今まではこんなことはしてこなかった。
でも、これは……俺と……リーサが望んだことだ。
最強で言うことを聞かせるのではなく、魔族の者達みんなが受け入れてほしい。
「わたしは信じる! 彼は……捕らえられていたわたしを人間の砦から助けてくれたんだから!」
そう叫ぶ女性をみると、国境の砦に捕らえられていて、助け出した女性だった気がする。
彼女は震えながらも、声をあげてくれた。
「俺も彼らに助けられた! その時は魔族の見た目だったけど! それでも助けてくれたんだ! だからやってみたい!」
魔王城に来る道中で、助けた人も声をあげてくれた。
そういった者達が増え、俺の言葉は……ある程度受け入れられた。
もちろん、全てではない。
でも、ほんの少数でも受け入れられれば、それだけで……前進したことと同義だ。
そんな事を考えていると、ヴァニラが隣に降り立つ。
「なかなかやるではないか。後はあたしがやろう」
「任せた」
『諸君! もちろん不安はある! だが、これが成功したら、こんな荒野に追いやられなくてもすむ! もっと豊かな土地で生活できるかもしれない! 共に変わる覚悟を持とうではないか!』
魔王はそうやって実利の面からも民たちを説得し、落ち着かせることに成功した。
そして、俺達は人間の国に戻ることになった。
「では……行くか」
「うん!」
「はい」
「どうやって行くのだ?」
俺達のメンバーは4人になっていた。
本当は3人で帰って説得してから……ということを思っていたのだけれど、魔王が、
「あたしはお前の支配下にある。なら、ついて行くのが当然だろう」
ということを言いだして聞かなかったのだ。
そして、移動はさっさと……この空気が冷めないうちに、ということで俺が3人を運んで走っていくことになった。
これが一番速い。
運び方は簡単で、『結界魔法』で3人を囲み、俺がただ走る。
それだけで1日もあれば到着するだろう。
「よし。到着した」
ということで、かなり頑張って走って到着することが出来た。
1日かかるかと思ったけれど、夜の間に間に合った。
「は、速すぎるよ……シュタル」
「景色が……景色がもう……」
「シェイクされる……」
彼女達はぐったりとしている。
全く、ただ乗っていただけなのに情けない。
「さっさと行くぞ」
「ま、待ってください……『回復魔法』」
リュミエールが回復魔法を使って、3人の体調を回復させた。
「もういいか?」
「う、うん……なんか気持ち悪さがどこかに残っている気がするけど……」
「私も……ちゃんと回復させたはずなのですが……」
「なんだろうな……この気分は……」
そんな事を話している彼女たちを連れて、俺は王城へ行く。
「ふむ……面倒だな。よっと」
俺は王城に向かう時に、兵士に止められるのが面倒だったので、国王の部屋を直接目指す。
そして、こんな夜遅くなのに本を読んで勉強している国王に声をかけた。
「よう。元気だったか?」
「ん? なにや……師匠!?」
「久しぶりだな。元気にしていたか?」
「一体どうしてこんなところに……?」
「何、ちょっと頼みたいことがあってな」
「頼み……? 何かわかりませんが、出来ることなら……」
「そうか。では魔族との融和を国家単位として推進してほしい」
「なるほど、魔族との融和ですか、承知しま……出来るわけないでしょう!? いくら師匠とはいってもそれは……」
「何が障害だ?」
「え……それは……勇者がどう思うか……」
「アストリア。問題ないな?」
「うん! ボクはシュタルのことを応援するよ」
「勇者!? なぜこんなところに!?」
「俺が探していただろう?」
「な、なるほど……それで……光の巫女も……。し、しかし、魔族側がなんというか!」
「魔族側はあたしが抑える。なら問題はないか?」
「うん? そこにいるのは……魔族!? どうやって入った!?」
「俺が連れて来た」
「師匠が!?」
国王は驚いて目が飛び出るほどに俺を見つめていた。
「そうだ。それも魔族との融和を推進する為だ。これで問題は無くなったな?」
「そ、それは……」
「お前達はいつまで魔族と争い合う? 殺し合いを続けるんだ? もう……十分殺しただろう?」
「……」
国王は俺の言葉にじっと黙り込み、何かを考えている。
そして、彼なりに決まったのか、口を開いた。
「師匠は……魔族と人間が殺し合わなくてもいい世界を作りたい。そう捉えていいでしょうか?」
「それでいい」
「なるほど……。確かに、殺し合うよりも、共に力を合わせた方がより良い方に向くとは思いますが……ここでそう宣言しても、他の都市が許さないでしょう」
「では、他の都市を説得したらいいんだな?」
「え?」
「よし。聞いたなお前達。早速他の都市に行くぞ」
「え? 師匠?」
「国王として……その言葉、たがえるなよ」
「師匠ー!?」
俺は叫ぶ国王を置き、今までの街に向かった。
「シュタルさん!」
「久しぶりだな、セレスタ」
俺はリュミエールと出会った街、セントロに来ていた。
そして、領主の館に来ると、助けたセレスタが領主の秘書をしていたのだ。
「はい。シュタルさんもお元気そうで」
「ああ、領主に会えるか?」
「はい。シュタルさんのお願いであればなんでもお聞きしますよ。こちらへどうぞ」
彼女に案内された部屋では、領主が忙しそうに仕事をしていた。
彼は俺達が入ると顔をあげて、首を傾げる。
「はて。誰だったか?」
「俺はシュタル。最強の魔剣士だ。率直に要求を伝える。魔族との融和に賛成してくれ」
「はぁ!? 突然何をいうかと思えば貴様、それでも人間……」
「賛成します」
「セレスタ!?」
領主は驚いて彼女を見ているけれど、彼女は澄ました顔のままだ。
「シュタルさんが魔族と融和を結ぶ。そう決められたのでしょう? なら力を貸しましょう。その方がよくなります。それに……もし反対されるのであれば、私はこの仕事を辞めます。よろしいですか?」
「それはダメだ! 家臣たちが減った中でお前が居なかったらどうなっていたことか……」
「であれば、答えは1つですね?」
「むぅ……わかった。約束しよう。だが、他には一体だれがこれに賛成している?」
「すでに魔王と国王はこちら側につけた」
「国王……に魔王まで!?」
「そうだ。ヴァニラ」
「あたしが現魔王のヴァニラだ。よろしく。そう話すようなことはないと思うがな」
「そんな……本当に魔王なのか?」
「そうだぞ。これで納得したか?」
「むぅ……わかった。そこまで話が進んでいるなら仕方ない。協力しよう」
「感謝する」
俺達はこうして仲間を増やしていった。
そして……。
「出来るのかじゃない。やるんだ」
「ど、どうやって!」
「俺は最強だ。この力を持って武力で反対するものは潰す! そして、恨みは全て俺が買う。そうすれば……いずれ……理解し合える時が来ると俺は信じている」
「……」
「頼む。人間にも……分かり合いたい。争いたくないと思う者達がいるんだ。協力してくれ」
「!」
俺はそう言って頭を下げる。
今まではこんなことはしてこなかった。
でも、これは……俺と……リーサが望んだことだ。
最強で言うことを聞かせるのではなく、魔族の者達みんなが受け入れてほしい。
「わたしは信じる! 彼は……捕らえられていたわたしを人間の砦から助けてくれたんだから!」
そう叫ぶ女性をみると、国境の砦に捕らえられていて、助け出した女性だった気がする。
彼女は震えながらも、声をあげてくれた。
「俺も彼らに助けられた! その時は魔族の見た目だったけど! それでも助けてくれたんだ! だからやってみたい!」
魔王城に来る道中で、助けた人も声をあげてくれた。
そういった者達が増え、俺の言葉は……ある程度受け入れられた。
もちろん、全てではない。
でも、ほんの少数でも受け入れられれば、それだけで……前進したことと同義だ。
そんな事を考えていると、ヴァニラが隣に降り立つ。
「なかなかやるではないか。後はあたしがやろう」
「任せた」
『諸君! もちろん不安はある! だが、これが成功したら、こんな荒野に追いやられなくてもすむ! もっと豊かな土地で生活できるかもしれない! 共に変わる覚悟を持とうではないか!』
魔王はそうやって実利の面からも民たちを説得し、落ち着かせることに成功した。
そして、俺達は人間の国に戻ることになった。
「では……行くか」
「うん!」
「はい」
「どうやって行くのだ?」
俺達のメンバーは4人になっていた。
本当は3人で帰って説得してから……ということを思っていたのだけれど、魔王が、
「あたしはお前の支配下にある。なら、ついて行くのが当然だろう」
ということを言いだして聞かなかったのだ。
そして、移動はさっさと……この空気が冷めないうちに、ということで俺が3人を運んで走っていくことになった。
これが一番速い。
運び方は簡単で、『結界魔法』で3人を囲み、俺がただ走る。
それだけで1日もあれば到着するだろう。
「よし。到着した」
ということで、かなり頑張って走って到着することが出来た。
1日かかるかと思ったけれど、夜の間に間に合った。
「は、速すぎるよ……シュタル」
「景色が……景色がもう……」
「シェイクされる……」
彼女達はぐったりとしている。
全く、ただ乗っていただけなのに情けない。
「さっさと行くぞ」
「ま、待ってください……『回復魔法』」
リュミエールが回復魔法を使って、3人の体調を回復させた。
「もういいか?」
「う、うん……なんか気持ち悪さがどこかに残っている気がするけど……」
「私も……ちゃんと回復させたはずなのですが……」
「なんだろうな……この気分は……」
そんな事を話している彼女たちを連れて、俺は王城へ行く。
「ふむ……面倒だな。よっと」
俺は王城に向かう時に、兵士に止められるのが面倒だったので、国王の部屋を直接目指す。
そして、こんな夜遅くなのに本を読んで勉強している国王に声をかけた。
「よう。元気だったか?」
「ん? なにや……師匠!?」
「久しぶりだな。元気にしていたか?」
「一体どうしてこんなところに……?」
「何、ちょっと頼みたいことがあってな」
「頼み……? 何かわかりませんが、出来ることなら……」
「そうか。では魔族との融和を国家単位として推進してほしい」
「なるほど、魔族との融和ですか、承知しま……出来るわけないでしょう!? いくら師匠とはいってもそれは……」
「何が障害だ?」
「え……それは……勇者がどう思うか……」
「アストリア。問題ないな?」
「うん! ボクはシュタルのことを応援するよ」
「勇者!? なぜこんなところに!?」
「俺が探していただろう?」
「な、なるほど……それで……光の巫女も……。し、しかし、魔族側がなんというか!」
「魔族側はあたしが抑える。なら問題はないか?」
「うん? そこにいるのは……魔族!? どうやって入った!?」
「俺が連れて来た」
「師匠が!?」
国王は驚いて目が飛び出るほどに俺を見つめていた。
「そうだ。それも魔族との融和を推進する為だ。これで問題は無くなったな?」
「そ、それは……」
「お前達はいつまで魔族と争い合う? 殺し合いを続けるんだ? もう……十分殺しただろう?」
「……」
国王は俺の言葉にじっと黙り込み、何かを考えている。
そして、彼なりに決まったのか、口を開いた。
「師匠は……魔族と人間が殺し合わなくてもいい世界を作りたい。そう捉えていいでしょうか?」
「それでいい」
「なるほど……。確かに、殺し合うよりも、共に力を合わせた方がより良い方に向くとは思いますが……ここでそう宣言しても、他の都市が許さないでしょう」
「では、他の都市を説得したらいいんだな?」
「え?」
「よし。聞いたなお前達。早速他の都市に行くぞ」
「え? 師匠?」
「国王として……その言葉、たがえるなよ」
「師匠ー!?」
俺は叫ぶ国王を置き、今までの街に向かった。
「シュタルさん!」
「久しぶりだな、セレスタ」
俺はリュミエールと出会った街、セントロに来ていた。
そして、領主の館に来ると、助けたセレスタが領主の秘書をしていたのだ。
「はい。シュタルさんもお元気そうで」
「ああ、領主に会えるか?」
「はい。シュタルさんのお願いであればなんでもお聞きしますよ。こちらへどうぞ」
彼女に案内された部屋では、領主が忙しそうに仕事をしていた。
彼は俺達が入ると顔をあげて、首を傾げる。
「はて。誰だったか?」
「俺はシュタル。最強の魔剣士だ。率直に要求を伝える。魔族との融和に賛成してくれ」
「はぁ!? 突然何をいうかと思えば貴様、それでも人間……」
「賛成します」
「セレスタ!?」
領主は驚いて彼女を見ているけれど、彼女は澄ました顔のままだ。
「シュタルさんが魔族と融和を結ぶ。そう決められたのでしょう? なら力を貸しましょう。その方がよくなります。それに……もし反対されるのであれば、私はこの仕事を辞めます。よろしいですか?」
「それはダメだ! 家臣たちが減った中でお前が居なかったらどうなっていたことか……」
「であれば、答えは1つですね?」
「むぅ……わかった。約束しよう。だが、他には一体だれがこれに賛成している?」
「すでに魔王と国王はこちら側につけた」
「国王……に魔王まで!?」
「そうだ。ヴァニラ」
「あたしが現魔王のヴァニラだ。よろしく。そう話すようなことはないと思うがな」
「そんな……本当に魔王なのか?」
「そうだぞ。これで納得したか?」
「むぅ……わかった。そこまで話が進んでいるなら仕方ない。協力しよう」
「感謝する」
俺達はこうして仲間を増やしていった。
そして……。
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