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2章
35話 怪しい貴族
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「怪しい貴族を調べて欲しい」
ギルドマスターは真剣な顔で言う。
「怪しい貴族?」
「ええ、もう……結構急がないとやばいと思うから言うけれど、調べてほしい相手はラジェル公爵。最近、彼の周りで兵士の出入りがとてもじゃないくらい激しいの。それに、信頼出来る情報筋からも、彼が何かを企んでいる……と」
「分かった。場所はどこだ?」
「危険だと思うわ。相手は公爵だし、見つかったらただではすまない。それに、本当かも……いいの?」
「構わない。というか、俺は最強だ。見つかる様なヘマはしないし、見つかっても俺が負ける事は万に1つもない」
「凄い自信ね……」
「それが最強を名乗る為の覚悟だ。最強を名乗るのであれば、いかなる相手、組織にも勝つ。それが最強を名乗る覚悟だ」
「……そう。凄いわね。期待しているわ」
ギルドマスターは小悪魔の様に笑うと、書類の山から1枚の紙を取り出した。
そして、そのまま俺に差し出してくる。
俺はそれを受け取って聞く。
「これは?」
「ラジェル公爵に関する情報。それ以外にもこの街で目撃された魔族の情報……等。色々ね。アタシが今出せるのはこれくらい。腹芸は苦手だからこれくらいしか出来ないの。ごめんなさい」
「これだけあれば十分だ。行くぞリュミエール」
「は、はい!」
俺が席を立ち、部屋から出て行こうとする。
すると、後ろからギルドマスターに声をかけられた。
「シュタル」
「なんだ?」
「気を付けてね」
「ああ、心配等要らない。この俺に任せておけ」
冒険者ギルドから出て、俺達は目的地に向かって一緒に歩く。
そんな中、リュミエールが俺に問いかけるように聞いて来た。
「シュタルさん」
「なんだ?」
「シュタルさんの力で、この街にいるミリアムを探す事は出来ないんですか?」
「出来ない……と言うことは無いが、既にやった」
「本当ですか?」
「ああ、だが、周囲50kmにはいなかった」
「50……km……ですか?」
「ああ、以前会った時の反応を覚えていたからな。それを頼りに探してみたが分からなかった。どこか遠くに行っている可能性があるのか……。それとも、変装でもしているのか……分からんな」
「そうですか……」
「だから今は貴族を見張るしかない。行くぞ」
「はい!」
そして俺達は目当ての貴族の屋敷に到着する。
屋敷は王都の中にあるというのに、セントロで見た屋敷よりも桁違いに大きい。
4階建てのレンガ作りで、見ているだけで圧倒される。
周囲を常に兵士が歩き回り、警戒しているのが確かに怪しさ満点だった。
「どうしますか?」
「うむ。一度中に入るか」
「どうやってですか!?」
リュミエールが驚いた顔をしているけれど、俺は何か変な事を言っただろうか? いや、言っていない。
俺は淡々とした顔で答えを返す。
「お前の胸に下げているそれはなんだ?」
「え? あ……」
彼女の胸には、姿隠しのペンダントが下げられている。
それは最初は俺でさえ存在が分からなくなるほどに高性能で、普通の一般人であればまず見付けられないだろう。
そして、俺は最強だ。
ただの一般兵にバレるはずなどない。
「『探知魔法』」
俺は屋敷に範囲を絞って魔法を使う。
それで、使われていない部屋等を探し、あたりをつけた。
「あの部屋……2回の左から3番目の部屋だ。あそこが恐らく使われた形跡が少ない。あそこに行くぞ」
「ど、どうやってですか?」
「俺が先に行く。その後に、通ってこれるように道しるべを残しておく。それに従って部屋に来い」
「わ、分かりました」
「よし。では先に行く。あの部屋に……そうだな。何かを窓の際におく。そしたら魔道具を起動させて来い」
「はい」
俺はそれからリュミエールでも入れるように道を作りながら屋敷に侵入して行く。
塀に穴を開けてリュミエールが通れるようにしたり、1階の人がいない部屋の窓を壊して侵入しやすいようにちゃんとやっていく。
俺はそれから合図を送ると、彼女は無事に部屋まで到着した。
それからすぐに壊した物などを修理し、元に戻しておく。
部屋は物置部屋として使われているのか、かなりホコリが溜まっている。
それに、使っていない家具などもおいてあり、ここで寝泊りするのはあんまり長くやりたくはない。
トントン
「どうした」
「あ、喋っていいんですね」
「小さい声ならな」
「はい。それで、ここからどうするんですか?」
「暫くは待つさ。というのか、夜寝静まってから行動開始だ。今は流石に調べるには邪魔だからな」
「はい」
俺達はそれから屋敷が静かになるのを待つ。
そうは言っても、確かにギルドマスターが言っていたように、かなり多くの人が歩き回っているようだ。
それに、庭では騎士や兵士達が鍛錬に励んでいるのが見て取れる。
最強の俺にはほど遠いが、中々に鍛え上げられていると言ってもいいだろう。
そんな事を思いながら夜が来るのを待つ。
しかし、俺とリュミエールは2日かけてその屋敷を調べたけれど、怪しい様な所は一切無かった。
「本当に……ここであっているんでしょうか?」
「ひとまずはギルドマスターを信じるしかない……。しかし、そうだな。確かにこれ以上ここを調べるのは無駄かもしれん。今夜調べたらそれを最後に、一度ギルドマスターの所に行くぞ」
「はい。分かりました」
そんな事を話していた夜。
遂に事件が起きる。
ギルドマスターは真剣な顔で言う。
「怪しい貴族?」
「ええ、もう……結構急がないとやばいと思うから言うけれど、調べてほしい相手はラジェル公爵。最近、彼の周りで兵士の出入りがとてもじゃないくらい激しいの。それに、信頼出来る情報筋からも、彼が何かを企んでいる……と」
「分かった。場所はどこだ?」
「危険だと思うわ。相手は公爵だし、見つかったらただではすまない。それに、本当かも……いいの?」
「構わない。というか、俺は最強だ。見つかる様なヘマはしないし、見つかっても俺が負ける事は万に1つもない」
「凄い自信ね……」
「それが最強を名乗る為の覚悟だ。最強を名乗るのであれば、いかなる相手、組織にも勝つ。それが最強を名乗る覚悟だ」
「……そう。凄いわね。期待しているわ」
ギルドマスターは小悪魔の様に笑うと、書類の山から1枚の紙を取り出した。
そして、そのまま俺に差し出してくる。
俺はそれを受け取って聞く。
「これは?」
「ラジェル公爵に関する情報。それ以外にもこの街で目撃された魔族の情報……等。色々ね。アタシが今出せるのはこれくらい。腹芸は苦手だからこれくらいしか出来ないの。ごめんなさい」
「これだけあれば十分だ。行くぞリュミエール」
「は、はい!」
俺が席を立ち、部屋から出て行こうとする。
すると、後ろからギルドマスターに声をかけられた。
「シュタル」
「なんだ?」
「気を付けてね」
「ああ、心配等要らない。この俺に任せておけ」
冒険者ギルドから出て、俺達は目的地に向かって一緒に歩く。
そんな中、リュミエールが俺に問いかけるように聞いて来た。
「シュタルさん」
「なんだ?」
「シュタルさんの力で、この街にいるミリアムを探す事は出来ないんですか?」
「出来ない……と言うことは無いが、既にやった」
「本当ですか?」
「ああ、だが、周囲50kmにはいなかった」
「50……km……ですか?」
「ああ、以前会った時の反応を覚えていたからな。それを頼りに探してみたが分からなかった。どこか遠くに行っている可能性があるのか……。それとも、変装でもしているのか……分からんな」
「そうですか……」
「だから今は貴族を見張るしかない。行くぞ」
「はい!」
そして俺達は目当ての貴族の屋敷に到着する。
屋敷は王都の中にあるというのに、セントロで見た屋敷よりも桁違いに大きい。
4階建てのレンガ作りで、見ているだけで圧倒される。
周囲を常に兵士が歩き回り、警戒しているのが確かに怪しさ満点だった。
「どうしますか?」
「うむ。一度中に入るか」
「どうやってですか!?」
リュミエールが驚いた顔をしているけれど、俺は何か変な事を言っただろうか? いや、言っていない。
俺は淡々とした顔で答えを返す。
「お前の胸に下げているそれはなんだ?」
「え? あ……」
彼女の胸には、姿隠しのペンダントが下げられている。
それは最初は俺でさえ存在が分からなくなるほどに高性能で、普通の一般人であればまず見付けられないだろう。
そして、俺は最強だ。
ただの一般兵にバレるはずなどない。
「『探知魔法』」
俺は屋敷に範囲を絞って魔法を使う。
それで、使われていない部屋等を探し、あたりをつけた。
「あの部屋……2回の左から3番目の部屋だ。あそこが恐らく使われた形跡が少ない。あそこに行くぞ」
「ど、どうやってですか?」
「俺が先に行く。その後に、通ってこれるように道しるべを残しておく。それに従って部屋に来い」
「わ、分かりました」
「よし。では先に行く。あの部屋に……そうだな。何かを窓の際におく。そしたら魔道具を起動させて来い」
「はい」
俺はそれからリュミエールでも入れるように道を作りながら屋敷に侵入して行く。
塀に穴を開けてリュミエールが通れるようにしたり、1階の人がいない部屋の窓を壊して侵入しやすいようにちゃんとやっていく。
俺はそれから合図を送ると、彼女は無事に部屋まで到着した。
それからすぐに壊した物などを修理し、元に戻しておく。
部屋は物置部屋として使われているのか、かなりホコリが溜まっている。
それに、使っていない家具などもおいてあり、ここで寝泊りするのはあんまり長くやりたくはない。
トントン
「どうした」
「あ、喋っていいんですね」
「小さい声ならな」
「はい。それで、ここからどうするんですか?」
「暫くは待つさ。というのか、夜寝静まってから行動開始だ。今は流石に調べるには邪魔だからな」
「はい」
俺達はそれから屋敷が静かになるのを待つ。
そうは言っても、確かにギルドマスターが言っていたように、かなり多くの人が歩き回っているようだ。
それに、庭では騎士や兵士達が鍛錬に励んでいるのが見て取れる。
最強の俺にはほど遠いが、中々に鍛え上げられていると言ってもいいだろう。
そんな事を思いながら夜が来るのを待つ。
しかし、俺とリュミエールは2日かけてその屋敷を調べたけれど、怪しい様な所は一切無かった。
「本当に……ここであっているんでしょうか?」
「ひとまずはギルドマスターを信じるしかない……。しかし、そうだな。確かにこれ以上ここを調べるのは無駄かもしれん。今夜調べたらそれを最後に、一度ギルドマスターの所に行くぞ」
「はい。分かりました」
そんな事を話していた夜。
遂に事件が起きる。
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