39 / 67
第2章 姫
39話 ハンマー
しおりを挟む
「セレット!」
「悪い。遅れた」
俺は竜の頭を剣で受け止めながらウテナに返す。
そして、水で濡れながら、奴の頭を蹴る。しかし、水で勢いが殺されてしまうためか効いているようには感じない。
「ちょっと、下がってろ!」
俺は奴の腹に潜り込み、蹴り上げる。奴の体が5m位浮き上がり、そのまま羽を羽ばたかせて後ろに下がっていった。
そして、顔の周りを覆っていた水の鎧を今度は全身に纏わせている。器用な事をする奴だ。
だが、その程度では俺の相棒は防げない。
「はあ!」
魔力を循環させ体を強化する。その一撃は奴の体の、まずは機動力である脚を切り裂く。
「バオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!???」
奴の左足は体から離れ、立っていること出来ない。そして、俺は追撃を仕掛けようとして止まる。
「なんだ?」
奴の体から青白く光る何かが湧きあがってきて、危険を感じたのだ。
「バオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
「っぐ!」
俺は強烈な咆哮に思わず耳をふさぐ。感覚を強化しているためきついものがある。
その間に、奴の全身を水が覆っていた。その水の鎧は2mはある。俺の剣では防げるような気がしない。
「なんだと!?」
しかも脚はいつの間にか再生し、元に戻っている。どうなってんだ。
奴は水の鎧から鞭を伸ばしながら突進して来る。
「マジか!」
俺は軽々と避けるが、奴に対する攻撃方法が思い当たらない。
奴は全身を水の鎧で守っていて、俺の相棒では届かない。水に入ってもいいが、奴は水を操る。そんな中に飛び込んでいくのは危険すぎる。龍力で相棒を変形させたいが、外では頻繁に変形させることはできない。龍力をある程度持ってきてはいるが、2,3回といった所か。
「それでも!」
俺は避けた後に、奴の弱点を探して奴の体を見る。頭、羽、体、尻尾、脚。至る所に水の鎧を纏っていて攻撃することは至難の技だろう。少なくとも、剣で切り裂くのは厳しい。
「はぁあ!」
俺は奴のがら空きの背中に向かって魔力を纏わせた剣を振り下ろす。
「バオオオオオオ!!」
水の鎧で囲われているせいか、声は余り届かない。しかし、ダメージは入っているようだけど……。
鎧ごと切り裂くことはできたが、奴の鎧は水。斬られた部分から鎧が再生し、奴の体もそのまま再生する。
これじゃあキリがない。やはり剣では厳しい。
かと言って奴に届かせることのできる攻撃はあるのか?
「ドリルを使うか? しかし奴の水に後ろに回り込まれると厳しいかもしれない」
ドリルで一直線に行くか? それとも他に何か弱点の様な物がわかれば。
「セレット!」
どうしようか迷っていると、ウテナから声が聞こえてくる。
「奴はさっき打撃武器を回避していた! もしかしたらそれが弱点かもしれない!」
「分かった! 助かる!」
丁度迷っている所に彼女からの声。これは試してみる価値があるだろう。
「よっと」
何度もバカの一つ覚えに突進してくる竜を躱し、俺は龍力と、魔力を融合させ、己の武器、滅龍器、アスカロードに注ぎ込む。
アスカロードは刃渡り1ⅿほど、そして、柄は30㎝位。その間には青い宝石がはまっていて、それが光り出した。
そして刃の部分が輝きだし、その後に柄も輝きだす。一瞬にして広がり、落ちてきたそれを手でつかむ。
ズン!
腹の奥底にまで響く重さを握りしめるそれから感じる。
俺の手には、巨大なハンマーが握られていた。
ハンマーの柄は1m以上、長い為意外とリーチがある。先の部分は50cm四方の真っ黒な塊が2つついていて、それに叩き潰されれば無事ではすまされない。
俺は、通り過ぎて行った奴を追う。
「はあああああ!!!」
俺は奴に追いつき、気迫を込めて奴の背中に水の鎧の上から叩きつける。
どごおおおおおおおん!!!
「バオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!???」
奴の体が地面に叩きつけられ、水の鎧も衝撃でかなり吹き飛んでいった。奴も堪らずに悲鳴をあげている。
「まだまだああああああ!!! っぐ!」
俺は振りかぶり、振り下ろそうとした所で、奴の水の鞭で弾き飛ばされる。
咄嗟にハンマーを盾にしたおかげでダメージは受けなかったが、折角のチャンスが。
「バオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
「だが、効いているのは分かった。このまま行かせてもらうぞ!」
奴はさっきまでバカの一つ覚えに突進して来ていたのをやめて俺の方を片目で凝視している。
俺は奴の向かって正面から向かっていく。
「はあ!」
奴は警戒して鞭で迎撃をして来るが、その程度の攻撃等楽に回避できる。
何十と迫ってくる鞭を回避し、奴の頭にハンマーを叩き込む。
ずどおおおおおおん!!!
水の鎧は飛び散り、奴の頭は地面にめり込む。
俺は確実に殺すため、もう一度ハンマーを振りかぶろうとして、足が違和感を感じて止まった。
「ん?」
「バオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
「くっ!」
足が何かに動きを止められている時に、奴のブレスを正面から食らって押し戻される。
ハンマーを盾にして問題はないが、水以外の何かが奴を味方しているのか?
周囲の気配を調べようにも目の前にいる竜をそのままには出来ない。
俺は再度突撃する。
「バオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
「っち!」
奴はまたしてもブレスを吐いてくる。周囲一帯が水になり、足場がドンドン悪くなる。これは時間をかけないほうがいい。
俺は一息で跳び、近くの木に着地する。そして、そこで力を溜めて、竜目掛けて一直線に向かう。
地面に足がついていなければさっきの何かは起きないかもしれない。そして、正面には竜がいるが、近づいて分かったがさっきの衝撃のお陰か奴の目はぼんやりしていた。
飛んでくる鞭を最小限の動きで回避、多少の薄皮が持って行かれる程度なら無視。一直線で奴の頭を目指す!
「はああああああああああ!!!」
ずどおおおおおおおおおおん!!!!!!!
もう一度奴の頭にハンマーを叩きつける。
「まだまだあああああああ!!!」
空中で体をひねり、ハンマーを再び持ち上げて何度も何度も奴の頭に叩きつける。
5,6回程叩いた時、周囲に浮かんでいた水が全て力を失ったかのように地面に落ちた。
俺は手を止め、奴の目を見る。
「やっと死んだか……」
奴の目は、力を失い、だらりと半眼になっていた。
後ろから足音が近づいてくる。この感じはウテナだろうか。
「死んだのか?」
「ああ、大丈夫だと思う」
「助かった……と言いたいが、まだ頼んでもいいか」
「なんだ?」
「奴に弾き飛ばされて多くの者達が森の中に落ちているのだ。助けに行ってくれないか」
「任せろ」
俺が振り返るとそこには、右腕は変な方向に曲がり、鎧も所々壊れてボロボロになったウテナがいた。
「大丈夫か!」
俺は慌てて駆け寄ろうとするが、ウテナに手で制された。
「大丈夫だ、だから、早く他の皆を……」
「すぐに行ってくる!」
俺はハンマーを元の剣に戻し、鞘にしまう。これ以上龍力を使うことは無いと思いたい。
それから感覚を研ぎ澄まし、周囲に聞こえる微かな呼吸音を頼りに森にいた人達を回収していく。
「これで全部か……?」
地面には多くの人が横たわり、使用人や、そこまで怪我を負っていない人が手当をしている。俺は担いで来たオリーブを地面に横たえた。
「かたじけない……」
「大丈夫だ。今はゆっくりと休め」
「あり……がとう……」
彼女はそう言って瞳を閉じた。
「感謝いたします」
後ろから、綺麗な声が聞こえた。
「悪い。遅れた」
俺は竜の頭を剣で受け止めながらウテナに返す。
そして、水で濡れながら、奴の頭を蹴る。しかし、水で勢いが殺されてしまうためか効いているようには感じない。
「ちょっと、下がってろ!」
俺は奴の腹に潜り込み、蹴り上げる。奴の体が5m位浮き上がり、そのまま羽を羽ばたかせて後ろに下がっていった。
そして、顔の周りを覆っていた水の鎧を今度は全身に纏わせている。器用な事をする奴だ。
だが、その程度では俺の相棒は防げない。
「はあ!」
魔力を循環させ体を強化する。その一撃は奴の体の、まずは機動力である脚を切り裂く。
「バオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!???」
奴の左足は体から離れ、立っていること出来ない。そして、俺は追撃を仕掛けようとして止まる。
「なんだ?」
奴の体から青白く光る何かが湧きあがってきて、危険を感じたのだ。
「バオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
「っぐ!」
俺は強烈な咆哮に思わず耳をふさぐ。感覚を強化しているためきついものがある。
その間に、奴の全身を水が覆っていた。その水の鎧は2mはある。俺の剣では防げるような気がしない。
「なんだと!?」
しかも脚はいつの間にか再生し、元に戻っている。どうなってんだ。
奴は水の鎧から鞭を伸ばしながら突進して来る。
「マジか!」
俺は軽々と避けるが、奴に対する攻撃方法が思い当たらない。
奴は全身を水の鎧で守っていて、俺の相棒では届かない。水に入ってもいいが、奴は水を操る。そんな中に飛び込んでいくのは危険すぎる。龍力で相棒を変形させたいが、外では頻繁に変形させることはできない。龍力をある程度持ってきてはいるが、2,3回といった所か。
「それでも!」
俺は避けた後に、奴の弱点を探して奴の体を見る。頭、羽、体、尻尾、脚。至る所に水の鎧を纏っていて攻撃することは至難の技だろう。少なくとも、剣で切り裂くのは厳しい。
「はぁあ!」
俺は奴のがら空きの背中に向かって魔力を纏わせた剣を振り下ろす。
「バオオオオオオ!!」
水の鎧で囲われているせいか、声は余り届かない。しかし、ダメージは入っているようだけど……。
鎧ごと切り裂くことはできたが、奴の鎧は水。斬られた部分から鎧が再生し、奴の体もそのまま再生する。
これじゃあキリがない。やはり剣では厳しい。
かと言って奴に届かせることのできる攻撃はあるのか?
「ドリルを使うか? しかし奴の水に後ろに回り込まれると厳しいかもしれない」
ドリルで一直線に行くか? それとも他に何か弱点の様な物がわかれば。
「セレット!」
どうしようか迷っていると、ウテナから声が聞こえてくる。
「奴はさっき打撃武器を回避していた! もしかしたらそれが弱点かもしれない!」
「分かった! 助かる!」
丁度迷っている所に彼女からの声。これは試してみる価値があるだろう。
「よっと」
何度もバカの一つ覚えに突進してくる竜を躱し、俺は龍力と、魔力を融合させ、己の武器、滅龍器、アスカロードに注ぎ込む。
アスカロードは刃渡り1ⅿほど、そして、柄は30㎝位。その間には青い宝石がはまっていて、それが光り出した。
そして刃の部分が輝きだし、その後に柄も輝きだす。一瞬にして広がり、落ちてきたそれを手でつかむ。
ズン!
腹の奥底にまで響く重さを握りしめるそれから感じる。
俺の手には、巨大なハンマーが握られていた。
ハンマーの柄は1m以上、長い為意外とリーチがある。先の部分は50cm四方の真っ黒な塊が2つついていて、それに叩き潰されれば無事ではすまされない。
俺は、通り過ぎて行った奴を追う。
「はあああああ!!!」
俺は奴に追いつき、気迫を込めて奴の背中に水の鎧の上から叩きつける。
どごおおおおおおおん!!!
「バオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!???」
奴の体が地面に叩きつけられ、水の鎧も衝撃でかなり吹き飛んでいった。奴も堪らずに悲鳴をあげている。
「まだまだああああああ!!! っぐ!」
俺は振りかぶり、振り下ろそうとした所で、奴の水の鞭で弾き飛ばされる。
咄嗟にハンマーを盾にしたおかげでダメージは受けなかったが、折角のチャンスが。
「バオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
「だが、効いているのは分かった。このまま行かせてもらうぞ!」
奴はさっきまでバカの一つ覚えに突進して来ていたのをやめて俺の方を片目で凝視している。
俺は奴の向かって正面から向かっていく。
「はあ!」
奴は警戒して鞭で迎撃をして来るが、その程度の攻撃等楽に回避できる。
何十と迫ってくる鞭を回避し、奴の頭にハンマーを叩き込む。
ずどおおおおおおん!!!
水の鎧は飛び散り、奴の頭は地面にめり込む。
俺は確実に殺すため、もう一度ハンマーを振りかぶろうとして、足が違和感を感じて止まった。
「ん?」
「バオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
「くっ!」
足が何かに動きを止められている時に、奴のブレスを正面から食らって押し戻される。
ハンマーを盾にして問題はないが、水以外の何かが奴を味方しているのか?
周囲の気配を調べようにも目の前にいる竜をそのままには出来ない。
俺は再度突撃する。
「バオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
「っち!」
奴はまたしてもブレスを吐いてくる。周囲一帯が水になり、足場がドンドン悪くなる。これは時間をかけないほうがいい。
俺は一息で跳び、近くの木に着地する。そして、そこで力を溜めて、竜目掛けて一直線に向かう。
地面に足がついていなければさっきの何かは起きないかもしれない。そして、正面には竜がいるが、近づいて分かったがさっきの衝撃のお陰か奴の目はぼんやりしていた。
飛んでくる鞭を最小限の動きで回避、多少の薄皮が持って行かれる程度なら無視。一直線で奴の頭を目指す!
「はああああああああああ!!!」
ずどおおおおおおおおおおん!!!!!!!
もう一度奴の頭にハンマーを叩きつける。
「まだまだあああああああ!!!」
空中で体をひねり、ハンマーを再び持ち上げて何度も何度も奴の頭に叩きつける。
5,6回程叩いた時、周囲に浮かんでいた水が全て力を失ったかのように地面に落ちた。
俺は手を止め、奴の目を見る。
「やっと死んだか……」
奴の目は、力を失い、だらりと半眼になっていた。
後ろから足音が近づいてくる。この感じはウテナだろうか。
「死んだのか?」
「ああ、大丈夫だと思う」
「助かった……と言いたいが、まだ頼んでもいいか」
「なんだ?」
「奴に弾き飛ばされて多くの者達が森の中に落ちているのだ。助けに行ってくれないか」
「任せろ」
俺が振り返るとそこには、右腕は変な方向に曲がり、鎧も所々壊れてボロボロになったウテナがいた。
「大丈夫か!」
俺は慌てて駆け寄ろうとするが、ウテナに手で制された。
「大丈夫だ、だから、早く他の皆を……」
「すぐに行ってくる!」
俺はハンマーを元の剣に戻し、鞘にしまう。これ以上龍力を使うことは無いと思いたい。
それから感覚を研ぎ澄まし、周囲に聞こえる微かな呼吸音を頼りに森にいた人達を回収していく。
「これで全部か……?」
地面には多くの人が横たわり、使用人や、そこまで怪我を負っていない人が手当をしている。俺は担いで来たオリーブを地面に横たえた。
「かたじけない……」
「大丈夫だ。今はゆっくりと休め」
「あり……がとう……」
彼女はそう言って瞳を閉じた。
「感謝いたします」
後ろから、綺麗な声が聞こえた。
1
お気に入りに追加
2,034
あなたにおすすめの小説
二人分働いてたのに、「聖女はもう時代遅れ。これからはヒーラーの時代」と言われてクビにされました。でも、ヒーラーは防御魔法を使えませんよ?
小平ニコ
ファンタジー
「ディーナ。お前には今日で、俺たちのパーティーを抜けてもらう。異論は受け付けない」
勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。
ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。
そんなある日のこと。
何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。
『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』
どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。
……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?
私がその可能性に思い至った頃。
勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。
そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……
ポンコツ女子は異世界で甘やかされる(R18ルート)
三ツ矢美咲
ファンタジー
投稿済み同タイトル小説の、ifルート・アナザーエンド・R18エピソード集。
各話タイトルの章を本編で読むと、より楽しめるかも。
第?章は前知識不要。
基本的にエロエロ。
本編がちょいちょい小難しい分、こっちはアホな話も書く予定。
一旦中断!詳細は近況を!
獣人ハ恋焦ガレル
希紫瑠音
BL
「獣人ト出逢ウ」
――獣人と人の子、友情物語。
この世界には獣人と人の子が暮らしている。人の子よりも知識も身体能力も上であり、立派な身体格を持ち、特別の存在と崇められていた。
「王都」
王都編。
シリルとドニの運命がかわる。
獣人×獣人、人の子→獣人
「獣人ハ恋ニ落チル」
ドニの獣人の国での新しい生活。
ゾフィードにふられてしまったけれど、なぜかドニに都合のよい展開になっていく。
獣人(騎士・料理上手)×人の子(獣人ラブな薬師)
「*」「※」印のあるものは注意。
※18歳以下のキャラの恋愛も書いておりますが、R指定のつく話はありません。
【R-18】踊り狂えその身朽ちるまで
あっきコタロウ
恋愛
投稿小説&漫画「そしてふたりでワルツを(http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/630048599/)」のR-18外伝集。
連作のつもりだけどエロだから好きな所だけおつまみしてってください。
ニッチなものが含まれるのでまえがきにてシチュ明記。苦手な回は避けてどうぞ。
IF(7話)は本編からの派生。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
【完結】ぶりっ子悪役令息になんてなりたくないので、筋トレはじめて騎士を目指す!
セイヂ・カグラ
BL
⚠縦(たて)読み推奨⚠
ひょろっとした細みの柔らかそうな身体と、癖のない少し長めの黒髪。血色の良い頬とふっくらした唇・・・、少しつり上がって見えるキツそうな顔立ち。自身に満ちた、その姿はBLゲームに出てくる悪役令息そのもの。
いやいや、待ってくれ。女性が存在しないってマジ⁉ それに俺は、知っている・・・。悪役令息に転生した場合は大抵、処刑されるか、総受けになるか、どちらかだということを。
俺は、生っちょろい男になる気はないぞ!こんな、ぶりっ子悪役令息になんてなりたくないので、筋トレはじめて騎士を目指します!あわよくば、処刑と総受けを回避したい!
騎士途中まで総受け(マッチョ高身長)
一応、固定カプエンドです。
チート能力ありません。努力でチート運動能力を得ます。
※r18 流血、などのシーン有り
異端の巫子
小目出鯛太郎
BL
(武官×巫子 巫子総受)
エヌが巫子として魔導の国の辺境小国に生まれて十数年。巫子でありながらできるのはダウンジングと石の声を聞くことだけ。しかも今まで一度として水脈も鉱脈も見つけられず、出来たことといえば簡単な失せ物探し。役立たず、穀潰しの巫子と蔑まれながらひっそりと生きてきた。エヌの持つ知識を偶然盟主国の王子アルテアに知られてしまい、国に技師を派遣するのと交換に身柄を盟主国へ移されてしまう。巫子の護衛として部族の第二王子ファルカが同道すると言い出して…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる