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第1章_最強にして最悪
第4話_これ以上強くなる
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とりあえず、海から上がろう。上がってみると、結構海のど真ん中だった。周りに陸地は見えない。どこだか分からない。しょうがないから、泳いだ。ヤベェ!結構スピード出るなぁ!水上ボートよか速ぇんじゃねぇか?まぁ、トップスピードであてもなく泳いだ。それで、少し泳いでいたら、陸地がうっすら見えてきた。《レベル3になりました》何故?《海にいる微生物の魂を吸収しているからです》あぁ、なるほど。今も小さな尊い命が、失われている。そう考えると、いち早くここから居なくならないと!また、トップスピードで泳いだ。すると、体にボテッと当たってきた物体があった。水中を見ると、魚!死んじゃった。早く上がんないと!ボテッ、ボテッ!《レベル4になりました》許してくれ!せめて、肌の出てないところに当たってくれ!鰯の大群!避けるぞー‼ボボボボボテッ!《レベル5になりました》そして、ようやく陸地に上がった。こんな短時間で、レベル5になっちまった。ちょっと、ステータスを見てみよう。《ステータスを表示します》lv5 攻撃力 エラーE+ 防御力 エラーE+ 体力 エラーE+ スピード 13051 戦力 14520 頭脳力 590 MP 19700 E+?何それ?教えてコア。《かしこまりました。E+とは、どれだけプラスされたかを表す記号です。F+から、E+ D+ C+ B+ A+ S+ SS+ EX+ LSS+ god+ という順番で、god+が最高級です。》へぇー。結構、強くなったね。また。ところで、レベルの最高ってあるの?《はい。最高レベルは、lv99999999です。それ以上極めると、一般人が神を越えるレベルです。その事から、それ以上のレベルのものを、神越級 といいます。》lv99999999!なんじゃそりゃぁ!そんなの、RPGゲームでも聞いたことねぇぜ。勇者って、lv99とかが上限ちゃうくて?常識から少しぶっ飛んだRPGゲームでも、lv99999とかが上限ちゃうの?まぁ、それはそうと、ここどこ?コアって、位置情報分かる?《はい。ちなみにここは、オーストラリアの北西部です。》家に戻りてぇ。《lv4になったとき、瞬間移動 というスキルを覚えました。住所や、詳しい様子を思い浮かべたら、その場所へ瞬間移動できます。》なんと!俺は遂に瞬間移動を覚えたの!?しかも、lv4で覚えられるの!?上限lv99999999とかどんな魔法覚えるの!?《知りたいですか?》何!?教えて!《宇宙爆滅光壊光線発射魔法や、星操遊動自動隕石作動魔法です。》すげぇ名前!どんな魔法?《宇宙爆滅光壊光線発射魔法は、宇宙を爆滅させるほどの莫大な光壊光線を発射する魔法です。一発で、宇宙が塵になるような光壊光線を発射する魔法です。星操遊動自動隕石作動魔法は、沢山の星を自由に動かせて、星を完璧に操ることが出来る魔法です。ちなみにこれは、零様の場合で、一般人の場合は、光速移動魔法や、宇宙自動遊泳魔法を覚えます。零様は、これをlv 150ぐらいで覚えられるはずです。》俺は、なんて奴だ。宇宙を爆滅?星を完璧に操る?なんじゃそりゃ?まぁ、家に瞬間移動しよう。...ピシュッ...目の前には、セミダブルサイズのベッドが置いてあった。家だ!我が家だ!まぁ、実質三時間ぐらいしか離れてないけど、超久しぶりに感じる。自然にベッドに寝っ転がった。ふかふかで気持ちよかった。でも、外に出たくなった。そして外に出た。枯れた木が倒れている。隣の木も触る。また枯れて倒れる。その隣、そのまた隣、と木を触った。もう何だか、どうなったっていいと思えた。最後の木を触ったとき、《レベル6になりました》といった。何か新しい魔法覚えたかな?すると、《レベル7になりました》といった。何かの間違いかと、瞬きを繰り返した。すると、《レベ》《レベ》《レベル10になりました》え?どういうこと?詳細を見てみた。《レベル11になりました》何これ?《レベル上昇瞬き法》?《レベル12になりました》瞬きすると、レベルが上がる?!え?それはどうい《レベル13になりました》うるせぇ!コア!報告しなくていい。《かしこまりました》それはどういうこと?コア?《はい。瞬きするとレベルが上がる。文字通りです。瞬きしたら、レベルが上がります。》何それ!?最強じゃん。俺が一番覚えちゃいけない魔法でしょ。ちなみに今何レベ?《レベル15です》ステータスは?lv 15 攻撃力 エラーE+ 防御力 エラーE+ 体力 エラーE+ スピード 29713 戦力 35008 頭脳力 937 MP 39503 どえれぇことになったな!瞬きしたら、レベルが上がる!lv 15で、このステータス。今は、lv 16。《いえ。lv17です》ヤバイ!自分の力を押さえきれるだろうか?間違えて、家をぶっ壊したりはしないだろうか?この力を何に生かせばいいというのだ?こんな莫大な力、どうやって押さえればいいだろうか?lv 99999999に現実味が出てきた。この能力を、どうやって生かせばいいんだ!?何に役に立つんだよ!!こんなの、ただの悪魔じゃねぇか!俺、悪魔なんかになりたくねぇよ!どうにかしてくれよ。死にたいよ...。生きる意味なんてないだろ。僕は、その場に座り込んだ。芝生が枯れた。涙が出てきた。大粒の涙だ。目の前はぼやけて何も見えない。止まらなかった。涙が溢れてきた。しばらく泣いていた。するとある異変に気づく。枯れた芝生が一部だけ、生き返ったように、生き生きとして青々と生い茂っている。それが、水滴が落ちたときの跡だけ、生き返っていた。俺の涙が落ちた場所だけ生き返った。これを見た瞬間、少しだけ希望が湧いた。俺の体から出る水分は、そういう能力を持っているんじゃないか?と。そこで、枯れて倒れた木に唾をかけた。でも、その部分が生き返るどころか、溶けて消えてしまった。駄目だ。てことは、涙だけがその能力を持っているのか。絶望の中に、少しだけの希望が混じった。真っ黒の絵に、一滴白い水滴がしたたったような、本当に僅かな希望である。そして、立ち上がった。その僅かな希望を抱えて。涙が太陽を写し、とても綺麗だった。この世界が鮮やかに見えた。また、前を向けた。ところで、コア。今何レベ?《レベル136です》嘘でしょ!!涙が出てきたから、たくさん瞬きしたんだ!やばくないか!ちょっと、ステータス見せて!《ステータスを表示します》lv 136 攻撃力 エラーD+ 防御力 D+ 体力 エラーD+ スピード 239278 戦力 297136 頭脳力 832 MP 357900 これですよ。これが事実だよ。せっかく希望を持ったのに。また、心は真っ黒な絵画に戻ってしまった。また希望探そう。
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