1 / 1
第1話 初恋
しおりを挟む これでもかと言うほど、桜が満開の春。
これから始まる新生活、新学期。
ワクワクする、この季節。
今日は冴木凌馬にとって、特別な日だ。
都内の高校の入学式の日だ。
1週間前から、故郷から上京し、都内で一人暮らしを始めたのだ。
まだ今でも見慣れない天井が、目覚めてすぐに視界に入る。
けたたましい目覚まし時計の音と、近くを通る鉄道の列車の音で起こされる。
凌馬は、とてつもなく朝に弱い。
目覚まし時計と、スマホのアラームで起きるかどうかだ。
一人暮らしのため、いつも起こしてくれていた母はいない。
起きれなかったら、遅刻確定である。
なので、電車が近くを通るこの物件を選んだ。
そのおかげで、少し高校から遠くなったが、遅刻して先生に怒られることよりはましだろう。
今日も三つ巴の騒音で、凌馬は目を覚ました。
今日はどちらかと言えば暖かく、寝ている間に布団を剥いでしまったようだ。
桜も丁度、見頃を迎え、新入生の入学を祝うようだ。
窓を開けると、4、5枚桜の花弁が舞い込んできた。
凌馬は微笑んで、洗面所に向かった。
顔を洗って、歯を磨いて、寝癖を直した。
至っていつも通りの朝だった。
その後は、朝食を食べた。
昨日実家に帰ったときに貰った、豚肉と自家製の野菜を食べた。
豚肉はしょうが焼き、野菜は漬け物にして、少し豪華な朝食にした。
朝食が食べ終わると、真新しい制服に袖を通し、髪型を整えた。
さすがに身嗜みはしっかりせねば。
さっき洗ったばかりの顔を洗い、さっき磨いたばかりの歯を磨いた。
消臭スプレーもしておくか。
よし。これで準備万端だ。
後は高校に向かうだけ。
少し時間に余裕があり、その間はスマホをいじっていた。
中学の頃の友達から、「入学おめでとう!」等のメールがたくさん届いていた。
凌馬も似たような文を返信し、同じ高校の奴らには、「これからもよろしく」を付け足しておいた。
凌馬は時間になると、身嗜みの最終調整を行い、玄関に向かう。
これまた新しい革靴に足を入れ、しっかりと履いた。
中学の頃のような、スポーツシューズではなく、革靴だ。
少し大人になった気分だ。
外に出ると、心地よい風が吹いている。
入学日和とでも言っておこうか。
とにかく気分が良い。
最寄りの駅まで歩き始めた。
都会の薫りを感じながら、都会の景色を楽しんだ。
今まで感じていた田舎の薫り、景色とは、全く違うものだった。
同じ日本なのに、場所が少し違ければ、薫りも景色も、聴こえる音も違う。
辺鄙な田舎もあれば、超高層ビルが建ち並ぶ大都会もある。
山奥の村に住む田舎者も居れば、都内の一戸建てに住む都会人も居る。
場所や環境が違うだけで、何もかもが変わってくる。
ましてや、この狭い日本の中だけで、これだけの変化が生まれている。
地球には日本だけじゃなく、他の国がある。
それぞれの国に、それぞれの文化がある。
全く、狭い世の中だと思う。
そんな事を考えていると、駅に着いていた。
多くの人が雪崩れ込んでは、押し出され、ごっちゃごっちゃになっていた。
通学通勤ラッシュの今は、電車を使うのは避けたいのだが、そうでなければ間に合わない。
凌馬は改札を抜けて、3番ホームへと向かう。
それにしてもとんでもない人の数だ。
ここは東京の中でも、あまり大が付くほど都会ではない。
そんなところでも、これだけの人がごった返している。
これからもこんな駅を使うのか...。
少し...いや、かなり気が引けてきた。
ここらの物件を選んだ、自分の責任だ。
暫くすると、右側から電車がやって来た。
うおーー、かなり乗ってるなー。
扉が開くと、車内から多くの人が吐き出され、多くの人が雪崩れ込んだ。
その流れに乗って凌馬も車内に入ることができた。
しかし、車内は沢山の人でごった返し、体格が良いおじさん達に挟まれた。
熱気が充満しており、多くの人の汗の臭いが漂っていた。
特に俺の回りを取り囲んでいるおっさんの、酸っぱーい加齢臭が鼻を刺激する。
あぁ、中学校の理解の実験で、アンモニアを発生させたときの事を思い出す。
こんな所にいたら、朝の消臭スプレーの意味がねぇ...。
これからは消臭スプレー持ち歩こう。
高校から徒歩5分の、近くの駅に着いた。
朝からこんな酷な思いをするとは...。
電車から飛び出した瞬間、地球の空気はこれほど美味しいのか、と改めて日常の幸せを感じた。
というより、満員電車の中が、これほどにも汚染されているなんて。
初めての体験が、色々の発見と、驚きを与えてくれた。
駅を出ると、すぐに高校が見える。
しかし、遠くに見えるだけ。
ここから5分間、目的の場所が見えているのに歩き続けなければならない。
近づいているようには見えない。
しかも、途中の店から漂う旨そうな匂いやら、俺の欲しい電化製品が揃った店が誘惑する。
揚げ物、ステーキ、デザートの匂い。
独り暮らしにこれから必要な、扇風機、電子レンジ、冷蔵庫。
なんでこんなにも俺を苦しめるのか。
神様は、なんで俺にこんな試練を与えたのか。
「やべぇ、さっき朝ごはん食べてきたのに。もう少し食べておけば良かった。」
既に俺の目は、飲食店に釘付けだった。
油断すると、そのまま店に入ってしまいそうな位に。
そして、ようやく学校の目の前に来る。
のだが、目の前には全国の学生を苦しめた、学校前の坂が聳えている。
なんで学校の直前には、このような坂があるのだろう?
答えは明白だった。
津波や土砂崩れなどの災害から避けるためだ。
学校は大体、災害時の緊急避難場所に指定されている。
そのためである。学校は大抵は、高台に建設される。
心を決めて、坂に一歩踏み出す。
そして分かったことがあった。
“無理だ”
目の前の坂はそこそこ傾斜があり、脚の筋肉という筋肉を酷使することになる。
一歩目から脚がこれほど堪えるとは。
恐らく、俺には校舎には一生辿り着くことはできないだろう。
今日は頑張るとして、明日からはバスで行こうかな。
ここ嶺南高校、通称 嶺高には、緩い坂もあり、その坂の上にはシャトルバスのバス停があり、そこまでバスは連れていってくれる。
それなら、なんの酷もなく校舎まで着くことができる。
その代わり、体力は消えていく。
まあアスリートになる訳じゃないしな。
途中休憩しながら、ようやく校舎まで着いた。
俺を抜かしていく生徒達の背中が、なんでか大きく見えた。
それに伴い、ウザく見えた。
校庭は桜の花弁で敷き詰められ、空中ではヒラヒラと舞っている。
小鳥の可愛らしい踊りのように。
人の瞬きのように。
嶺高の体育館には、令和元年度 入学式 と書かれた看板が立っていた。
自分はここでこれからを過ごすんだ。
そう思うと、とても膨大に思えて、当たり前のように思える。
想像のつかない新しい環境、不安と心配が募る。
新鮮に感じるのに、昔から知ってるような感じて、至って普通に感じる。
矛盾が重なれば、普通になるのだ。
そして運命っていうのは、時に転機を迎えるものである。
今、凌馬の心臓ははち切れそうになっている。
今まで感じたことのない、胸の高鳴り。
鼓動を全身で感じられるほどに、心臓は気持ちと体を共鳴させた。
遂、今さっき、凌馬の横を通ったその少女。
短髪で、小顔で凛々しく、ボーイッシュで可愛らしいその少女。
どこか儚げで、何かを抱えているような暗さも含んでいた。
凌馬はその少女に、一瞬で心を奪われた。
一目惚れだった。
今まで凌馬は、異性を好きになるとか、異性に好かれるとか、そんな恋愛的なことには疎く、経験も全く無かった。
それなのに、その少女には運命を感じた。
一瞬で何かを感じた。
とにかく、胸の高鳴りが収まらなかった。
今までに感じたことのない、止めどなく溢れるようなこの感情。
我が物にしたいという、欲求。
自分がこんな変な事を考えることは、今まで一度もなかった。
初めての...、こ、恋なのか。
これが...、恋なのか。
冴木凌馬の初恋の瞬間だった。
今年の春は恋愛に溺れる季節になりそうだ。
これから始まる新生活、新学期。
ワクワクする、この季節。
今日は冴木凌馬にとって、特別な日だ。
都内の高校の入学式の日だ。
1週間前から、故郷から上京し、都内で一人暮らしを始めたのだ。
まだ今でも見慣れない天井が、目覚めてすぐに視界に入る。
けたたましい目覚まし時計の音と、近くを通る鉄道の列車の音で起こされる。
凌馬は、とてつもなく朝に弱い。
目覚まし時計と、スマホのアラームで起きるかどうかだ。
一人暮らしのため、いつも起こしてくれていた母はいない。
起きれなかったら、遅刻確定である。
なので、電車が近くを通るこの物件を選んだ。
そのおかげで、少し高校から遠くなったが、遅刻して先生に怒られることよりはましだろう。
今日も三つ巴の騒音で、凌馬は目を覚ました。
今日はどちらかと言えば暖かく、寝ている間に布団を剥いでしまったようだ。
桜も丁度、見頃を迎え、新入生の入学を祝うようだ。
窓を開けると、4、5枚桜の花弁が舞い込んできた。
凌馬は微笑んで、洗面所に向かった。
顔を洗って、歯を磨いて、寝癖を直した。
至っていつも通りの朝だった。
その後は、朝食を食べた。
昨日実家に帰ったときに貰った、豚肉と自家製の野菜を食べた。
豚肉はしょうが焼き、野菜は漬け物にして、少し豪華な朝食にした。
朝食が食べ終わると、真新しい制服に袖を通し、髪型を整えた。
さすがに身嗜みはしっかりせねば。
さっき洗ったばかりの顔を洗い、さっき磨いたばかりの歯を磨いた。
消臭スプレーもしておくか。
よし。これで準備万端だ。
後は高校に向かうだけ。
少し時間に余裕があり、その間はスマホをいじっていた。
中学の頃の友達から、「入学おめでとう!」等のメールがたくさん届いていた。
凌馬も似たような文を返信し、同じ高校の奴らには、「これからもよろしく」を付け足しておいた。
凌馬は時間になると、身嗜みの最終調整を行い、玄関に向かう。
これまた新しい革靴に足を入れ、しっかりと履いた。
中学の頃のような、スポーツシューズではなく、革靴だ。
少し大人になった気分だ。
外に出ると、心地よい風が吹いている。
入学日和とでも言っておこうか。
とにかく気分が良い。
最寄りの駅まで歩き始めた。
都会の薫りを感じながら、都会の景色を楽しんだ。
今まで感じていた田舎の薫り、景色とは、全く違うものだった。
同じ日本なのに、場所が少し違ければ、薫りも景色も、聴こえる音も違う。
辺鄙な田舎もあれば、超高層ビルが建ち並ぶ大都会もある。
山奥の村に住む田舎者も居れば、都内の一戸建てに住む都会人も居る。
場所や環境が違うだけで、何もかもが変わってくる。
ましてや、この狭い日本の中だけで、これだけの変化が生まれている。
地球には日本だけじゃなく、他の国がある。
それぞれの国に、それぞれの文化がある。
全く、狭い世の中だと思う。
そんな事を考えていると、駅に着いていた。
多くの人が雪崩れ込んでは、押し出され、ごっちゃごっちゃになっていた。
通学通勤ラッシュの今は、電車を使うのは避けたいのだが、そうでなければ間に合わない。
凌馬は改札を抜けて、3番ホームへと向かう。
それにしてもとんでもない人の数だ。
ここは東京の中でも、あまり大が付くほど都会ではない。
そんなところでも、これだけの人がごった返している。
これからもこんな駅を使うのか...。
少し...いや、かなり気が引けてきた。
ここらの物件を選んだ、自分の責任だ。
暫くすると、右側から電車がやって来た。
うおーー、かなり乗ってるなー。
扉が開くと、車内から多くの人が吐き出され、多くの人が雪崩れ込んだ。
その流れに乗って凌馬も車内に入ることができた。
しかし、車内は沢山の人でごった返し、体格が良いおじさん達に挟まれた。
熱気が充満しており、多くの人の汗の臭いが漂っていた。
特に俺の回りを取り囲んでいるおっさんの、酸っぱーい加齢臭が鼻を刺激する。
あぁ、中学校の理解の実験で、アンモニアを発生させたときの事を思い出す。
こんな所にいたら、朝の消臭スプレーの意味がねぇ...。
これからは消臭スプレー持ち歩こう。
高校から徒歩5分の、近くの駅に着いた。
朝からこんな酷な思いをするとは...。
電車から飛び出した瞬間、地球の空気はこれほど美味しいのか、と改めて日常の幸せを感じた。
というより、満員電車の中が、これほどにも汚染されているなんて。
初めての体験が、色々の発見と、驚きを与えてくれた。
駅を出ると、すぐに高校が見える。
しかし、遠くに見えるだけ。
ここから5分間、目的の場所が見えているのに歩き続けなければならない。
近づいているようには見えない。
しかも、途中の店から漂う旨そうな匂いやら、俺の欲しい電化製品が揃った店が誘惑する。
揚げ物、ステーキ、デザートの匂い。
独り暮らしにこれから必要な、扇風機、電子レンジ、冷蔵庫。
なんでこんなにも俺を苦しめるのか。
神様は、なんで俺にこんな試練を与えたのか。
「やべぇ、さっき朝ごはん食べてきたのに。もう少し食べておけば良かった。」
既に俺の目は、飲食店に釘付けだった。
油断すると、そのまま店に入ってしまいそうな位に。
そして、ようやく学校の目の前に来る。
のだが、目の前には全国の学生を苦しめた、学校前の坂が聳えている。
なんで学校の直前には、このような坂があるのだろう?
答えは明白だった。
津波や土砂崩れなどの災害から避けるためだ。
学校は大体、災害時の緊急避難場所に指定されている。
そのためである。学校は大抵は、高台に建設される。
心を決めて、坂に一歩踏み出す。
そして分かったことがあった。
“無理だ”
目の前の坂はそこそこ傾斜があり、脚の筋肉という筋肉を酷使することになる。
一歩目から脚がこれほど堪えるとは。
恐らく、俺には校舎には一生辿り着くことはできないだろう。
今日は頑張るとして、明日からはバスで行こうかな。
ここ嶺南高校、通称 嶺高には、緩い坂もあり、その坂の上にはシャトルバスのバス停があり、そこまでバスは連れていってくれる。
それなら、なんの酷もなく校舎まで着くことができる。
その代わり、体力は消えていく。
まあアスリートになる訳じゃないしな。
途中休憩しながら、ようやく校舎まで着いた。
俺を抜かしていく生徒達の背中が、なんでか大きく見えた。
それに伴い、ウザく見えた。
校庭は桜の花弁で敷き詰められ、空中ではヒラヒラと舞っている。
小鳥の可愛らしい踊りのように。
人の瞬きのように。
嶺高の体育館には、令和元年度 入学式 と書かれた看板が立っていた。
自分はここでこれからを過ごすんだ。
そう思うと、とても膨大に思えて、当たり前のように思える。
想像のつかない新しい環境、不安と心配が募る。
新鮮に感じるのに、昔から知ってるような感じて、至って普通に感じる。
矛盾が重なれば、普通になるのだ。
そして運命っていうのは、時に転機を迎えるものである。
今、凌馬の心臓ははち切れそうになっている。
今まで感じたことのない、胸の高鳴り。
鼓動を全身で感じられるほどに、心臓は気持ちと体を共鳴させた。
遂、今さっき、凌馬の横を通ったその少女。
短髪で、小顔で凛々しく、ボーイッシュで可愛らしいその少女。
どこか儚げで、何かを抱えているような暗さも含んでいた。
凌馬はその少女に、一瞬で心を奪われた。
一目惚れだった。
今まで凌馬は、異性を好きになるとか、異性に好かれるとか、そんな恋愛的なことには疎く、経験も全く無かった。
それなのに、その少女には運命を感じた。
一瞬で何かを感じた。
とにかく、胸の高鳴りが収まらなかった。
今までに感じたことのない、止めどなく溢れるようなこの感情。
我が物にしたいという、欲求。
自分がこんな変な事を考えることは、今まで一度もなかった。
初めての...、こ、恋なのか。
これが...、恋なのか。
冴木凌馬の初恋の瞬間だった。
今年の春は恋愛に溺れる季節になりそうだ。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
愛のゆくえ【完結】
春の小径
恋愛
私、あなたが好きでした
ですが、告白した私にあなたは言いました
「妹にしか思えない」
私は幼馴染みと婚約しました
それなのに、あなたはなぜ今になって私にプロポーズするのですか?
☆12時30分より1時間更新
(6月1日0時30分 完結)
こう言う話はサクッと完結してから読みたいですよね?
……違う?
とりあえず13日後ではなく13時間で完結させてみました。
他社でも公開
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
【完結】忘れてください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。
貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。
夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。
貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。
もういいの。
私は貴方を解放する覚悟を決めた。
貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。
私の事は忘れてください。
※6月26日初回完結
7月12日2回目完結しました。
お読みいただきありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる