上 下
7 / 9

7 騒動?

しおりを挟む
マルセルが、町に野菜を卸にやってくる。一週間に一度だけだが、毎度購入した者たちの噂で、野菜のレア度が増してきた。

最初は 見たことない野菜に、町の者が遠巻きにしてたが・・・・食べてからは、朝早くいかないと無くなり、購入するものが毎度喧嘩がはじまった。

それを見てた マル坊が、食べ物を一切売りに出さず。家から出なくなった。マル坊の心配と野菜を売ってもらう為に、商業がマル坊の所に話に行ったが・・

マル坊が、責任を感じもう売らないと謝罪してきた。

これ以上 問題が起きると、マル坊が商売ができなくなる。ギルド主導で、それでそれぞれの家の代表で話し合いが持たれた。

「我が家は、番が妊娠している。マル坊の野菜で、元気になりつつある。今さら 子供を諦められるか。」と机を叩き抗議している。

「俺の番だって。マル坊の野菜が美味しくって 、食欲が出てきたんだ!」と掴みあいだ。

「こちらだって、子供がよく食べ、番が元気になってきたんだ・・・」と腕組しながら話す。

ギルマスになったサラが「やめな。マル坊には 商売の規模を 増やしくれないか、話してみる」と周りを諌めた。

冒険者ギルドも「マル坊の野菜は、甘くって苦みがない。蜂蜜も卵も大きくって、甘みがある。それにあの、白のマ 何とかは、人を魅了する 調味料・・・・あれで食べるとな・・・・だからこそ、マル坊の商売を邪魔してどうするんだ。このままだと、売ってもくれなくなるぞ。」と声を上げる。

商業ギルドでも、マルと野菜を販売して欲しいと願っているが、マル坊一人で作ってるから大量に物が作れないのか?マル坊の 歯切れが悪い。

皆でうなっているとパメラが「今は、少量でも手に入るので、いいですが。冬になるとマルセルさん 町に降りてこなくなりますよ。冬ごもりの、準備も万端にしていますし・・・どうします?」と聞いてくる。

喧嘩しないのは当然だが、一先ずは、喧嘩などしないために、両ギルドが立ち会う事で話を進める。


マルには、今回のようなことが 二度と無いように謝罪に 町の者には 喧嘩の事をくぎを刺す。


商業メンバーと マル坊の家に行く途中 、家からいい匂いが漂ってきた。

パメラがその匂いにつられて庭に走り出すが、鶏が走り寄ってきた。パメラがそれを見て逃げ出したが、俺たちの顔を見ると、鶏はそのまま パメラを追いかける。この鶏 いつも、家に来たものを追い掛け回す。特にパメラが気に入らないらしく、いつも追い掛け回している。

マル坊の庭は小さい害獣や害虫は この鶏と 戦闘蜂と蜘蛛が追い払っている。そして マル坊のそばにいる、あの動物や虫・・取られたくない 野菜の周りには必ずいる。

マル坊に、野菜の量を増やせないか聞くと、困ったように話す。「今はこれ以上は、無理かも。」と視線が 蜘蛛と鶏と戦闘蜂が野菜や果物の周りを飛んでいる。

リニが「マル?一人分や備蓄にしても 多くないですか?」と聞く。

マル坊が「備蓄用も、一人で食べる分もあるのですが、森の・・・・・」と目線をさまよわせる。

マル坊が話すには、森にいる動物が 薬草など引き換えに、野菜をもらいに来る。その物々交換用も 置いておきたい。

それにとマル坊の指の先には、庭の端の畑に動物たちがいた。それは、一つの畝と木を手入れしている?動物たちが・・・儂が試しに 木の果物を取ろうとすると、リスに木の実を投げられた。作物に手を出そうなら、サルが石を投げつけてくる。畑の作物を引っこ抜こうとすると、下から作物を引っ張っているのか、収穫できない。

マル坊を見ると、困った顔をされた。サラが「森の動物達だね。あれは、動物たちが育ててるのかい?」と聞いてくる。

「最初は被害があって・・困っていたんだけど。あの動物達は、群からも離された訳ありの子達で…荒らさないと条件で、ここを貸してます。野菜たちを森に移せば、すぐに枯れてしまって。あそこが ギリギリの境界線なんです。その手助けをしてますから、畑を 増やせないです。」と謝罪してくる。

追い掛け回されていたパメラが帰ってきて「ひどい。あの鶏。私が連れてきてあげたのに。いつも私だけ。それにあの鶏 大きくなってませんか?」と鶏を見る。



ギルマスが「一回りどころか かなり大きくなっているな。この鶏、うまいもんでも食ってるのか?・・・」と鶏につぶやいている。

パメラさんが、「あれですか?」と指の先には、焚き火がある。

苦笑いしながら、焚き火から焼き芋を取り出す。

それを 4人に渡すと、皆が驚いている。

「こりゃ 甘いな。こんなに甘い 芋はなんだ?新種か?」と聞かれる。ああ。異世界では さつまいもはあるけど、安納芋や紅芋など甘いさつまいもがないんだ。

焼き芋を食べながら、畑をふやして欲しいと頼まれた。

私の商業ギルドの 登録ランクを上げると、またお金がかかる。だから、私自身が直に売るのではなく。

八百屋や食堂 宿に、卸す話になってきた。

商業ギルドに 直に卸し、其処から振り分けて貰う。

その卸す野菜は、商業ギルドがとりに来てくれる。

畑も皆が手伝い 畝を ふやしてくれた。地球産はなぜか、今はここでしか 育たない。

そして 騒動が 少しずつ 落ちついてきた。

ただ 野菜の卸しには、パメラさんが必ずついて来てくれるけども・・


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

私は何人とヤれば解放されるんですか?

ヘロディア
恋愛
初恋の人を探して貴族に仕えることを選んだ主人公。しかし、彼女に与えられた仕事とは、貴族たちの夜中の相手だった…

令嬢達が海上で拉致されたら、スケスケドレスで余興をさせられました

雑煮
恋愛
船の上で誘拐されたご令嬢たちが裸でダンスさせられたり女体盛りにされる話。

敵対する村の青年に捕まったら

雑煮
恋愛
とある田舎の辺境に敵対し合う二つの村があった。そして山に入った村娘が隣の村の青年達に見つかってしまいエロいことをされてしまうお話です

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

オークションで競り落とされた巨乳エルフは少年の玩具となる。【完結】

ちゃむにい
恋愛
リリアナは奴隷商人に高く売られて、闇オークションで競りにかけられることになった。まるで踊り子のような露出の高い下着を身に着けたリリアナは手錠をされ、首輪をした。 ※ムーンライトノベルにも掲載しています。

処理中です...