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翌日は、皆さん肌艶もよく。番持ちの男性陣と女性陣に至っては、とても眩しい笑顔でした

でも 昨日のメンバーの中でいない人も・・・・ルトのお屋敷は、少数精鋭で固めて屋敷の管理も回していたが、テオの方は 結構人数多いらしいのだが・・・・女性陣が少なくないか?もしかして もしかだが、カメ鍋か?

遠い目をしていると、メイドさんに「スズネ様が気になさることはございませんわ。専属ではない限り。周りの人間は 少しずつ変わりますので・・・」と話してきた。おおお。そうだよね。お休みもあるものね。カメ鍋のせいではないよね。

朝の支度が終わり、昨日の食堂に お姫様抱っこで移動します。番になって気になったことがある、移動はすべてお姫様抱っこで移動。椅子はあるが、テオかルトのお膝に座るので 椅子には座れません。ご飯も 全てルトかテオに食べさせられますので、私がカトラリーを持つことはない。昨日の調理も ほぼほぼ抱っこで、活動していました。これが、独占欲なのか?二人に聞くと、常識らしい。もう少し 長い年月を過ごすと、少しづつだが番と離れる。が ほとんどが 仕事だけしか番と離れない。そうだよね 四六時中私の 後ろにいるんだもね。

トイレは お願いして離れてもらったが、ドアを開けた瞬間 抱っこされた。蜜月中は気にならなかったが、今は一人の時間も欲しいですよ。

朝ごはんの時にテオに「今日は 少しだけ城に行く。すぐに帰ってくる。」と頭をなでられた。もしかして ルトもいなくなるのかい。ルトを見上げるが 首を横に振ってきた。ルトは傍にいるのか・・・・ふう。

リンが(主様。私もお城に行きます。ヴィに会いに行きます。)とお辞儀してきた。

ヴィア様は、リーンハルト様の姪っ子で、私がいない時にリンとよく遊んでくれたそうだ。リンの主として御礼をしないといけない。リンに絵本のお菓子レシピを見せる。この本の中で好きなのを、リンに持って行ってもらおう。


するとリンが(主様。本の妖精の魔法を使用してもいいですか?。)と話してきた。本の妖精の魔法?が何かわからないが、頷くと。リンがポケットから キラキラする粉をかけ始めた。それ妖精の魔法が本にかけ(****‘‘‘******)と呟くと、もう一冊増えた。  

驚き首をかしげていると、テオが「原本は我には文字が読めぬが、妖精の魔法が架けられた。本は中身が、俺たちにもわかるようになっている。」と私に本を渡してくれた。本の中身を見ると、こちらの言葉で本の絵本が描かれている。字幕表示みたいに、解説が入っている。私には、両方日本語だがね。

・・・・・えっ。リンってこんなことができるの?と思っていたら。

リンから(主様。魔法の粉をかけ魔法を唱えれば複製できます。本の妖精の 魔法です。あとはこの本を、本屋さんに持っていくと、本が増やせますよ。主様が増やしたいな?と思えばですが・・・・どうします?)

テオが「本には、著作魔法がある。複製には魔法を外す許可を与えないと、この本はスズネの原本と妖精の複写の一冊だけになる。スズネはリンに許可を与えた。だから妖精の魔法を使えた。」

それぞれの妖精には役目があり、リンは本の妖精なので、本に関する魔法を使えるそうだ。でもこの本、向こうから持ってきたので、私が本の許可などを・・・・・でも、2冊だけなら、今は良いか。

でこの中のお菓子を聞くと、某フライパンケーキを指さしたので、それと私の傑作アイシングクッキー(宝石バージョン)を渡し。ヴィア様に手紙と共に渡してもらう。気に行ってくださるといいがね。

テオが クッキーを眺めて、ため息をついている。「これじゃダメかな?」と聞いてみるが、二人は首を振りアイシングクッキーの 精巧さに驚いたみたいだ。

うん。冬の雪深さでは、外では何もできないので暇つぶしにクッキーを焼きながら、アイシングにはまったんだよね。私の料理スキルは 本当に、料理人レベルでできるので、うれしくって、ドはまりしてたんだよね。

アイシングは はまったら、物凄い絵柄もかけたんだよ。そういえば、リーンハルト様に似てる 竜のアイシングクッキーもあるので、ルトに渡してあげる。向こうで ルトに似てるなと思いながら作っていたんだよね。

ドキドキしながら、ルトに渡してあげると、ルトがそのクッキーを見て手にキスをしてきた。

物語の王子様の様で、二人の世界に入ってしまう。すると後ろ咳払いが聞こえてきた。ハッとして 後ろを見ると笑顔のテオバルト様がいた。

一応 青 赤 白 緑 黒 の色で作った竜がある。これは何個も焼いたクッキーの中で、作ったものだ。

ああ。リーンハルト様のことは、会いたくって 悲しくって、リーンハルト様を思いながら作ったんだけど・・・・テオバルト様には、そんな気持ちもなく。思い出しもしなかった。ので ルトの以外は、クッキーの出来が 違うんだよ。

テオが「我にはないのか?」と悲しそうに聞いてきた。どうしよう。2人のを比べると 気合いの入れ方が違うので、出来が違うんだ。

クッキーを 、ゆっくり出す。それを見てすっごく嬉しそうに、笑うテオバルト様。罪悪感が 半端ない。あとでもう一度 一から作ろう。今度はちゃんと作るから。

雑なそのクッキーを、大事そうにカバンに直し、リンとともに出かけるテオを見送った。






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