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リーンハルトが連れて行った冒険者達に、違和感を覚える。「お前ら。あの獲物を何処から持ってきた?」
「「「俺達が 狩ったんだ。俺たちの獲物だ。」」」と叫んでくる。「お前ら・・・」こいつら獲物を横取りしたな、糸が3人に複雑に綿密に絡まってる。探査魔法もかなりの研磨をしないと引っかからないような物、ご丁寧に卵まで産み付けられている。それも知らずに呆れる。だがこいつらを町に入れたのは、間違いだったな。こいつらのせいで、魔物が入り込んで来る可能性が高い。手っ取り早く、町を炎で焼き尽くし印を消すのが早いがそれは出来ないだろう。先ほどから吠えてる雑魚を、魔法で眠らせ。こいつらが餌になるのは歓迎だが・・・雑魚を縄で締め上げ、その辺の木にでもくくり付けておく。

冒険者ギルドに向かうと、スズネの体を隅々まで見る。「ちょ・・・ルト?あの・・・」と言われるが、俺の顔を見ると黙った。スズネには 何もついていない。「スズネ。ここを出るな。」と言いつける。

俺が真剣なのを悟ったのだろう、スズネも黙って頷いた。ギリウス リニ 商業のサラを呼ぶが 向こうも何かを気づいたのだろう。

すぐに別室に移動する。「「何があった?」」と聞かれる。手に持ってる 蜘蛛の糸を見せる。「「「ッ」」」」息をのむのが分かった。これはかなり綿密な糸だ、その糸を紡ぐ蜘蛛なのだから、知能も優れた魔物になる。すぐに炎で焼き尽くす。

「あいつらが、おかしくなったのはいつ頃だ。」3人が思い当たる節があるのだろう。サラがパメラを呼びつけた。リニ爺も、それらを調べる。それであの馬鹿の 卸などを調べる。ランク内のもあるが、数がおかしいのもある。これは、他でもやっていそうだな。呆れる。

魔物の餌を何度も横取りし、怒りをかったのだろう。獲物を横取りしたのは、あいつらだが、それの恩恵にあずかった者もいる。それで今回は、獲物にマーキングはせず、盗んだ奴らにマーキングした。その方が、多くの獲物を得られる。

「産卵前の獲物も 横取りしたんだ。かなりお怒りだ。あいつらに接触した者・・・イヤ。町の者を調べろ。それからだ。」と立ち上がる。「まて。今すぐに伝令を出す。町の冒険者に通達させろ。」サラも動き出す。「探査鑑定が使える者を集めな。」パメラも頷く。「町の広場で、招集魔法は止めておけ。奴らに知られる。」とすぐに緊急手配用の隠密魔術を飛ばす。ここからだと、近いドワーフ国になるが、この辺境の町まで来るのは、かなりの時間がかかる。

ドラッヘン テオバルトにも飛ばしておく、番の危機なら駆けつけるだろう。

馬鹿どもをくくり付けた木に向かう。「おい。お前らあれを何処で盗ってきた。」俺たちが狩ったと主張するが、「お前ら、でかい蜘蛛にマーキングされてるぞ。」と事実を突きつける。

馬鹿が 震えだした。助けを求めてくるが、このまま森に捨ててくるか?それでも、今までの獲物の数には足らないだろうな。

「魔物のランクも知らずに、盗んどったのかああああ。」ギリウスがいかりで震えてる。リニも 静かに怒っている。「お前達のせいで、町の者が危険にさらされる。町の者は避難させる。お前達はそれほど言うなら、狩りに参加させる。逃げるなよ。」とその場を後にする。

頭を抱えたくなる。町には魔物が入らない結界があるが、その結界の中に入り込めるほどの糸を紡いだ魔物だ。知能と魔法力を考えると、むやみやたらに多人数で向かうのは危険だ。少人数の精鋭で向かうのが良いだろう。

「お前さんにも参加してもらうぞ。」とリーンハルトを見る。「今更、逃げるつもりは無い。」とその足でギルドに向かう。

ギルドに行くと鑑定が終わった者達から、避難所に向かった。スズネに会いに行くと、不安そうなスズネがこちらを見ると駆け寄ってきた。震えてるスズネを 抱きしめる。「スズネ。大丈夫だ。すぐに終わらせる。だから 良い子で待っててくれ。」と口づけをする。ギュッと抱きしめてくる手に、力がこもってくる。スズネを避難所に送るときに、サラに出会ったので、スズネをこちらに来させないよう念を押す。「任せときな。」と言い。スズネをつれていってくれた。

町の広場に行くと、くそ熊もいた。冒険者達と俺で 蜘蛛を狩りに行く。町の外に馬鹿どもを連れて行く。巣に近づくにつれ、発狂しだしたが、ギリウスが殴って大人しくさせていた。

このまま巣に向かうが、蜘蛛も馬鹿では無いのだろう。見えない糸を、複雑に絡ませていた。これは、長い夜になりそうだ。




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