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25話

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 ~前回の話~
  魔法庁のある国の中央バネスに行くため、電車に乗っていたユリ。しかし、通勤ラッシュのせいか満員電車となっていた。初の出勤でこんなに人が多いと思っていなかったため腕を動かす余裕すらなかった。その時電車が次の駅に着いたのか、急ブレーキをしたのだ。
そのせいか、バランスを崩してしまったユリを助けた謎の男性とは!?
(では25話スタートです)
 ~25話~
 「だ、大丈夫ですか!?」
 あと少しで倒れるというぎりぎりのところでユリはこの男性に支えられ、倒れないで済んだ。
 「あっ、ありがとうございます…!」
 いきなりのことで焦ってしまい、彼の目を見てお礼をしようと上を向いた。
 (わぁ、なんて綺麗な顔立ち?中央まで来るとこんな人がいるんだ……。)
 上を見てみると、鼻がたかく、目は細いが優しい目をしていた。
 「怪我はしてないか?今日はいつもより混んでいるからね。」
 「はい、おかげさまで怪我をしませんでした。なんとお礼を言ったら良いか……。」
 「いや?いいんだ。目の前に困ってる人がいたら助けるのは当たり前だろ?しかもこんな可愛らしい人を助けないなんて逆におかしいぐらいだよ。」
 (え、笑った?見た目は少し怖そうなのに笑うとこんな可愛らしい顔するんだ……。しかも可愛らしいって!)
  いきなりの言葉に焦ってしまった空を気遣うかのように彼が話しかけてくれた。
 「でもこんな電車に君のような若い子が乗ってるんだろう。この電車は魔法庁に行くための電車なんだけどな……」
 (も、もしかして??)
 「え、えーと、実は今日から魔法庁に配属されて……。」
 言いかけてる途中に彼が…
 「あ、やっぱりそうなんだ。俺も魔法庁に配属されてるレオン・グ・ランテだ。確か君はユリーシャさんだったよね。」
 「はい、今日から配属されました、ユリーシャと申します。ランテさんも魔法庁の方なんですね!」
 (同じところに行く人と会えてよかった!)
 「うん、そうだよ。あと、ランテじゃなくてレオンって呼んでほしいな。」
 レオンは優しい目でユリを見ていた。
 (ど、どうしよう…恥ずかしいな…)
 「れ、レオンさん……でいいですか?」
 (はっ、恥ずかしい!!)
 「うん、上出来。よろしくね、ユリ。」
 いきなり名前で呼ばれて恥ずかしかったがなぜか落ち着くような気がした。
 「はい、レオンさん!」
 いつもならこんなに話せないのになぜかレオンとはさまざまな話ができた。
 (初めての人…しかも男性なのにこんなに話せたのあの3人以外で初めてかも。でも、なんでだろう?)
 疑問に思ったが、レオンに会ったこと、魔法庁に初めて行くというのでそんな疑問すらなくなった。
 (これからどうなるんだろうなぁ~。楽しみ!)
 
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みんなの感想(1件)

月影 晃
2017.01.18 月影 晃

楽しく読ませていただいています!

早速ですが、誤字(?)報告です!
5話の最後、シュウのセリフで送ると話しているのに、ユリと部屋を出たのはショウ…どっちか違うと思います。

続き楽しみにしているので、これからも執筆がんばってください!!!

もふ
2017.01.18 もふ

ありがとうございます!自分でも確認していたのですが気づきませんでしたw
次からは何度も確認をします!

初めての感想でとても嬉しいです!できるだけ毎日更新予定なので良かったら見てくださいね!

解除

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