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第三章 時を埋める季節
3-11 最強の冒険者
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「わあー、すごいー」
なんだかんだ言って姫君は、はしたなくも幼稚園児か何かみたいにベンチシートの上に乗り上げて、眼下の景色に夢中になっていた。
その隣では御世話係の女の子も同じていたらくだ。そういうわけで、今運転してくれているザムザ101には、彼らが道程を楽しめるように比較的ゆっくり行ってもらうようにしている。
「なあ、君はビトーの所属なのかい」
俺は新顔の女の子に挨拶代わりに尋ねてみた。
彼女は幼女のように窓に張り付く格好をやめて、ストンっと俺の横に腰を下ろしたが、そうして見上げてくる顔は妙にあどけない。
案外と年下なのかもしれない。西洋人っぽい顔立ちはよく年齢がわからないな。
「違うわよ、名乗りが遅れたわね。あたしはシャーリー・スカーレット、王都所属の冒険者で、今回はそこの御姫様のための応援なの。よろしくね、ハズレ勇者カズホさん。
この間の大活躍は聞かせてもらったし、実に笑わせてもらったわ、さすがに我々Sランク冒険者もあれの相手は御免だったわね。
王国軍ったら、いきなり貴重な勇者達の主力をあれに向かって突撃させるんだもの。しかもそれが一発で全滅させられてるじゃない。まったく能がないったらありゃあしないわ。
あなたが来てくれなかったら、あたしたちの出番だったかなあ。正直言って半分逃げ腰だったんだけど、いや、もう最後方で逃走準備していたわよ」
なんとまあ、あそこにいたのかよ。それでうちの眷属モードのザムザを見ないうちに下がってしまったのかな。
元々は悪名高い魔将軍だったからなあ。あるいはVIPの護衛でもさせられていたか。基本的に魔獣なんかと戦うのは王国軍や勇者の仕事なんだろうからな。
この子も実利一本でいくスタイルか、そういう性格のあけすけな奴は信用できるぜ。これが裏表あってパッと見に味方面をしていながら、その実は腹に一物持っているような奴だと困るのだ。
「いやシャーリー、そいつは実に懸命な判断だぜ。王国め、俺の友達の最強勇者にも同じような真似をして脱走されているらしいのに、まったく懲りていないとみえるな。まあ別に王様が直接軍や勇者を指揮しているわけじゃないのだろうし、あの人もさぞかし頭が痛いだろうな」
すると、お姫様は風景から目を放してジロっと俺を睨んだ。おおこわ。
「お父様の悪口を言わないで、このハズレ勇者。あれだけの力があるんだったら、遊んでいないで王国に戻っていらっしゃいよ」
「やだね。大体戻ってこいったってな、そもそも俺は王国に迎え入れられた事など一度もないぞ。王国に迎えられなくて荒城に捨てていかれたから、騎士カイザに拾われてあんな辺境にいたんじゃねえか。
俺がビトーの街に出るまで、一体どれくらい時間がかかったと思っているんだ。自分の足で街まで辿り着けと言われたら一生辿り着けなかったわ。現代日本人の足腰の弱さを舐めるなよ、日本人に一日十キロ歩けって言われたら誰でも嫌な顔をするわ。
素晴しい従者のお蔭で、やっと徒歩半日の隣村まで通えるようになったんだからな。俺は従者にだけは恵まれている男なんだ」
こいつめ、さてはお父様の事が大好きで、それにもかかわらず第七王女に過ぎない自分が彼から軽んじられている事に我慢がならないんだな。
ただの我儘なパパっ子かよ。この様子だと王様も子供は随分と可愛がっていたのではないだろうか。
国の政は優先しないといけないわけなので、子供最優先とはいかないのだろうが。
「ふんっ!」
その姫の子供じみた対応に、俺とシャーリーは苦笑いで首を振った。
「そういや、シャーリーはいくつなんだ?」
「あたし? お姫様と同じ十五歳よ。それもあって呼ばれたの。さすがにこのむさくるしい男の集団に一人女の子を置いておくのはね。同じ年の女の子がいた方がいいからって王国から言われたらしいわよ」
「え、Sランク冒険者なんだろ、その歳で凄いな」
「あたしは王都冒険者ギルド・ギルマスの娘よ。母が『深紅の衝撃』と呼ばれたほどの凄い魔道士だったから、生まれつき魔法は最強クラスなの。
優れたオールラウンダーな冒険者である父から、その資質も受け継いでいるし、幼少の頃から一家でピクニック代わりにあちこちの迷宮の深層に潜っていたから、今回も父から『ちょっと頼むわ』って、その辺の商店に買い物にでもいくような感じに頼まれたんだけど」
彼女のあまりといえばあまりな返答の内容に絶句する俺に、反対側の長椅子で姫様と同じような格好で眼下の景色を被り付きで見物していたパウルが、振り向いて俺達に笑いかけた。
「そいつ、『深紅の嬰児』は、この国では現役最強の冒険者といっていいだろう。本当はSランクなんかにしておくのは勿体ないが、それ以上のランクはお前ら勇者の領域だからな」
「なんだと。お前、最強冒険者のくせに、さっさと逃げ出そうとしていたのかよ」
「馬鹿ね、最強だからこそ無謀な次の突撃に順番が決まっているんじゃないの。あの無能な脳筋将軍の事だから、支援もなく無策にあたしを前面に押し出すしかしないでしょう。
父からも『命は大事にな。別に王国に義理立てする必要はないから』って言われていたしね。あれこれ理由をつけてさっさと逃げ出したわ。最初の君の突撃シーンだけは遠目に見せてもらったけどね」
それを聞いて、お姫様も頬を引きつらせて肩を震わせていたが、この嬰児さんはそれを俺の隣に座って腕組みしたまま横目で睨みながら、まったくビクともしていないで笑顔を浮かべていらっしゃる。
こりゃあたいしたタマだわ、ますます気に入ったね。これくらい、いい根性をしていなかったら今回の探索にも呼ばれなかったわなあ。
なんだかんだ言って姫君は、はしたなくも幼稚園児か何かみたいにベンチシートの上に乗り上げて、眼下の景色に夢中になっていた。
その隣では御世話係の女の子も同じていたらくだ。そういうわけで、今運転してくれているザムザ101には、彼らが道程を楽しめるように比較的ゆっくり行ってもらうようにしている。
「なあ、君はビトーの所属なのかい」
俺は新顔の女の子に挨拶代わりに尋ねてみた。
彼女は幼女のように窓に張り付く格好をやめて、ストンっと俺の横に腰を下ろしたが、そうして見上げてくる顔は妙にあどけない。
案外と年下なのかもしれない。西洋人っぽい顔立ちはよく年齢がわからないな。
「違うわよ、名乗りが遅れたわね。あたしはシャーリー・スカーレット、王都所属の冒険者で、今回はそこの御姫様のための応援なの。よろしくね、ハズレ勇者カズホさん。
この間の大活躍は聞かせてもらったし、実に笑わせてもらったわ、さすがに我々Sランク冒険者もあれの相手は御免だったわね。
王国軍ったら、いきなり貴重な勇者達の主力をあれに向かって突撃させるんだもの。しかもそれが一発で全滅させられてるじゃない。まったく能がないったらありゃあしないわ。
あなたが来てくれなかったら、あたしたちの出番だったかなあ。正直言って半分逃げ腰だったんだけど、いや、もう最後方で逃走準備していたわよ」
なんとまあ、あそこにいたのかよ。それでうちの眷属モードのザムザを見ないうちに下がってしまったのかな。
元々は悪名高い魔将軍だったからなあ。あるいはVIPの護衛でもさせられていたか。基本的に魔獣なんかと戦うのは王国軍や勇者の仕事なんだろうからな。
この子も実利一本でいくスタイルか、そういう性格のあけすけな奴は信用できるぜ。これが裏表あってパッと見に味方面をしていながら、その実は腹に一物持っているような奴だと困るのだ。
「いやシャーリー、そいつは実に懸命な判断だぜ。王国め、俺の友達の最強勇者にも同じような真似をして脱走されているらしいのに、まったく懲りていないとみえるな。まあ別に王様が直接軍や勇者を指揮しているわけじゃないのだろうし、あの人もさぞかし頭が痛いだろうな」
すると、お姫様は風景から目を放してジロっと俺を睨んだ。おおこわ。
「お父様の悪口を言わないで、このハズレ勇者。あれだけの力があるんだったら、遊んでいないで王国に戻っていらっしゃいよ」
「やだね。大体戻ってこいったってな、そもそも俺は王国に迎え入れられた事など一度もないぞ。王国に迎えられなくて荒城に捨てていかれたから、騎士カイザに拾われてあんな辺境にいたんじゃねえか。
俺がビトーの街に出るまで、一体どれくらい時間がかかったと思っているんだ。自分の足で街まで辿り着けと言われたら一生辿り着けなかったわ。現代日本人の足腰の弱さを舐めるなよ、日本人に一日十キロ歩けって言われたら誰でも嫌な顔をするわ。
素晴しい従者のお蔭で、やっと徒歩半日の隣村まで通えるようになったんだからな。俺は従者にだけは恵まれている男なんだ」
こいつめ、さてはお父様の事が大好きで、それにもかかわらず第七王女に過ぎない自分が彼から軽んじられている事に我慢がならないんだな。
ただの我儘なパパっ子かよ。この様子だと王様も子供は随分と可愛がっていたのではないだろうか。
国の政は優先しないといけないわけなので、子供最優先とはいかないのだろうが。
「ふんっ!」
その姫の子供じみた対応に、俺とシャーリーは苦笑いで首を振った。
「そういや、シャーリーはいくつなんだ?」
「あたし? お姫様と同じ十五歳よ。それもあって呼ばれたの。さすがにこのむさくるしい男の集団に一人女の子を置いておくのはね。同じ年の女の子がいた方がいいからって王国から言われたらしいわよ」
「え、Sランク冒険者なんだろ、その歳で凄いな」
「あたしは王都冒険者ギルド・ギルマスの娘よ。母が『深紅の衝撃』と呼ばれたほどの凄い魔道士だったから、生まれつき魔法は最強クラスなの。
優れたオールラウンダーな冒険者である父から、その資質も受け継いでいるし、幼少の頃から一家でピクニック代わりにあちこちの迷宮の深層に潜っていたから、今回も父から『ちょっと頼むわ』って、その辺の商店に買い物にでもいくような感じに頼まれたんだけど」
彼女のあまりといえばあまりな返答の内容に絶句する俺に、反対側の長椅子で姫様と同じような格好で眼下の景色を被り付きで見物していたパウルが、振り向いて俺達に笑いかけた。
「そいつ、『深紅の嬰児』は、この国では現役最強の冒険者といっていいだろう。本当はSランクなんかにしておくのは勿体ないが、それ以上のランクはお前ら勇者の領域だからな」
「なんだと。お前、最強冒険者のくせに、さっさと逃げ出そうとしていたのかよ」
「馬鹿ね、最強だからこそ無謀な次の突撃に順番が決まっているんじゃないの。あの無能な脳筋将軍の事だから、支援もなく無策にあたしを前面に押し出すしかしないでしょう。
父からも『命は大事にな。別に王国に義理立てする必要はないから』って言われていたしね。あれこれ理由をつけてさっさと逃げ出したわ。最初の君の突撃シーンだけは遠目に見せてもらったけどね」
それを聞いて、お姫様も頬を引きつらせて肩を震わせていたが、この嬰児さんはそれを俺の隣に座って腕組みしたまま横目で睨みながら、まったくビクともしていないで笑顔を浮かべていらっしゃる。
こりゃあたいしたタマだわ、ますます気に入ったね。これくらい、いい根性をしていなかったら今回の探索にも呼ばれなかったわなあ。
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