144 / 313
第二章 はずれスキルの冒険者
2-71 勇者の本懐 スキル『本日一粒万倍日』
しおりを挟む
そして朝がやってきた。俺は座ってチビ達を抱いたまま毛布を被った状態だ。そのままの格好で三人で寝てしまったらしい。
嵐はまだ吹きすさんでいるが、夕べほどではない。しかし、すぐに止む気配はない。
「ねえ、お父さんは?」
「さあ、どこか見回っているのかもしれないな。怪我とかしなければいいんだが」
「嵐、早く止まないかなあ」
「ああ、早く止むといいな」
それから、お昼御飯は女将さんのカナッペで済ませて、一日まんじりともせずに過ごしたが、やがて夕方になって嵐は止んだ。
俺は日が傾いた中で、子供達と一緒に家の外へ出て、フォミオが建てていた小屋で彼を呼んだ。
「フォミオー」
「はいはい、いやあこれまた凄い嵐でやんしたねー。ほら、うちの小屋も屋根が飛んでしまいやした~」
「なにー!」
「嘘ですよー。まだ屋根はついていませんでしたので」
「ああ、そういやそうだったな。うっかり引っかかってしまった~」
俺達の主従コントに子供達も少し強張っていた顔が和らいだ。さすがはフォミオだな、この心遣いが憎い。
「ところで、御用は?」
「ああ、ちょっと子供達を預かっていてくれ。カイザもまだ戻っていないから。少し気がかりな事があるんだ」
「了解しやした。あまり遅くなられるようでやしたら、子供達には先に御飯を」
「ああ、頼むよ」
「いってらっしゃーい」
「しゃーい」
俺は子供達に手を振り、その場で飛空のスキルを使ってみせた。カイザが帰ってこないのは、もしや!
「なんて事だ……これは」
悪い事に、俺の予想は当たってしまっていた。村の畑は壊滅状態だった。
なんというか、ほぼ全滅である。なぎ倒され、吹きとばされ、そこに倒れ伏す麦穂はほぼ天然脱穀状態だ。
少しばかり倒れずに踏ん張っている根性のある麦穂が散見される程度だ。これはもはや村祭りどころではない、へたをすると辺境に飢饉が起こりかねないクライシスだった。
魔王軍と相対する人間の王国に、そこまで対応できるだろうか。ただでさえ、この王国は勇者関連で財政を圧迫されているのではないか、こいつはマズイ。
村の人間も総出で走り回っている。そして、カイザもゲイルさんと一緒に深刻な話をしているようだった。俺は更に高度を上げていったが、周辺の村々もすべて駄目そうだった。
「地方丸ごとやられたか。こいつはもう試してみるしかなさそうだな」
俺はやや困難なミッションに眉を顰めるしかなかったのだが、諦めてカイザの元へと降下したが、奴が慌てていた。
「うお、お前なのか。空から来たから魔人かと思って驚いたぞ」
「へ、異世界の勇者を舐めるなよ。カイザ、ちょっと付き合え。俺の本当の力を見せてやろう」
「なんだと?」
だが俺は有無を言わさずに奴を肩抱きにして飛び上がった。
「うわわわ、何をする、カズホ」
「お前は王国の役人として、これを見届けないといけない。さあ、その眼に焼きつけろ、この国の現状を。そして、今この国の民の心を脅かす惨状を」
俺は飛空のスキルでカイザを守りながら上昇していく。黄昏の落日の刻を前に、カイザもそれを見届けた。
惑星の丸みを激しく感じられるほどに十分に高度を取ったので、枯れた畑の暴風被害地区をすべて地平線までに収める事ができた。
麦のなぎ倒された畑は、この高さからでも色は変わって見え、それはカイザにもよく理解できたようだった。
「ううっ。全滅だ、見事なまでに広大な畑が壊滅している。こ、これはえらい事になるぞ」
青ざめるカイザに向かって、俺は満面の笑みを浮かべながら言い放った。
「初めてやるんだから失敗しても悪く思うなよ。俺の名は麦野一穂、この黄金の季節を彩るこの一つ一つの麦の穂、それが俺の名の意味だ。
そして、俺のスキル名は『本日一粒万倍日』 一粒の種が撒かれて万の粒となって還るという意味だ。
では行くぞ、スキル『本日一粒万倍日』発動、この地方の嵐でやられた畑、それらを全て復元せよ。一粒万倍せよ、一穂を万穂とせよ。
どこの畑にも、この暴風嵐にも耐えきって決して折れない一穂がいるだろう。この俺のように!
それらの雄々しき英姿に報いよ、我がスキル。その彼らの心に魂に。そして不屈の命の光を称えよ。一粒万倍、一穂万倍、これぞ勇者麦野一穂の真の力なり!」
スキル発動に驚愕するカイザと発動者である俺を包み込むように、その暖かい真っ白な霊光は遥か足元のこの村の畑を中心に発し、そして三百六十度広がっていき、『高空で回転する俺の視界の中にある地平線まで』の全ての畑へと命の耀きは満ちた。
世界は祈りの虹彩に包まれて、そして黄金の福音がスキルの行き渡る範囲の世界を隅々まで満たしていった。
へえ、今日のスキルの効果は俺の念が籠ったものか、いつもとは異なり、また何か物凄いレバレッジがかかっているんじゃないのか。
もしかしたら高高度から発動したので、スキルの効果も届く範囲が増大して拡大したのかもしれないな。
「なあ、カイザ。世界でもっとも美しい光景だと思わないか。麦穂が頭垂れる黄金の麦野って奴はよ」
「こ、こ、これは!」
「一面の麦野、一面の麦野、一面の麦野、黄金の海に世界は満ちた。これぞ我がスキル『本日一粒万倍日』の神髄、其は万年豊作相当にして我が名に由来持つ、勇者麦野一穂の本懐なり!」
この辺境に村人達の歓喜の声が響き渡る。
美しい夕暮れの紅陽に彩られた村々には黄金の麦波が大地の詩を謡っていた。
その命の歓喜に満ちた美しい光景を、俺とカイザは地上数キロメートルの高さから、お互いに口を開く事もない沈黙の宴の中で、いつまでも見守っていた。
嵐はまだ吹きすさんでいるが、夕べほどではない。しかし、すぐに止む気配はない。
「ねえ、お父さんは?」
「さあ、どこか見回っているのかもしれないな。怪我とかしなければいいんだが」
「嵐、早く止まないかなあ」
「ああ、早く止むといいな」
それから、お昼御飯は女将さんのカナッペで済ませて、一日まんじりともせずに過ごしたが、やがて夕方になって嵐は止んだ。
俺は日が傾いた中で、子供達と一緒に家の外へ出て、フォミオが建てていた小屋で彼を呼んだ。
「フォミオー」
「はいはい、いやあこれまた凄い嵐でやんしたねー。ほら、うちの小屋も屋根が飛んでしまいやした~」
「なにー!」
「嘘ですよー。まだ屋根はついていませんでしたので」
「ああ、そういやそうだったな。うっかり引っかかってしまった~」
俺達の主従コントに子供達も少し強張っていた顔が和らいだ。さすがはフォミオだな、この心遣いが憎い。
「ところで、御用は?」
「ああ、ちょっと子供達を預かっていてくれ。カイザもまだ戻っていないから。少し気がかりな事があるんだ」
「了解しやした。あまり遅くなられるようでやしたら、子供達には先に御飯を」
「ああ、頼むよ」
「いってらっしゃーい」
「しゃーい」
俺は子供達に手を振り、その場で飛空のスキルを使ってみせた。カイザが帰ってこないのは、もしや!
「なんて事だ……これは」
悪い事に、俺の予想は当たってしまっていた。村の畑は壊滅状態だった。
なんというか、ほぼ全滅である。なぎ倒され、吹きとばされ、そこに倒れ伏す麦穂はほぼ天然脱穀状態だ。
少しばかり倒れずに踏ん張っている根性のある麦穂が散見される程度だ。これはもはや村祭りどころではない、へたをすると辺境に飢饉が起こりかねないクライシスだった。
魔王軍と相対する人間の王国に、そこまで対応できるだろうか。ただでさえ、この王国は勇者関連で財政を圧迫されているのではないか、こいつはマズイ。
村の人間も総出で走り回っている。そして、カイザもゲイルさんと一緒に深刻な話をしているようだった。俺は更に高度を上げていったが、周辺の村々もすべて駄目そうだった。
「地方丸ごとやられたか。こいつはもう試してみるしかなさそうだな」
俺はやや困難なミッションに眉を顰めるしかなかったのだが、諦めてカイザの元へと降下したが、奴が慌てていた。
「うお、お前なのか。空から来たから魔人かと思って驚いたぞ」
「へ、異世界の勇者を舐めるなよ。カイザ、ちょっと付き合え。俺の本当の力を見せてやろう」
「なんだと?」
だが俺は有無を言わさずに奴を肩抱きにして飛び上がった。
「うわわわ、何をする、カズホ」
「お前は王国の役人として、これを見届けないといけない。さあ、その眼に焼きつけろ、この国の現状を。そして、今この国の民の心を脅かす惨状を」
俺は飛空のスキルでカイザを守りながら上昇していく。黄昏の落日の刻を前に、カイザもそれを見届けた。
惑星の丸みを激しく感じられるほどに十分に高度を取ったので、枯れた畑の暴風被害地区をすべて地平線までに収める事ができた。
麦のなぎ倒された畑は、この高さからでも色は変わって見え、それはカイザにもよく理解できたようだった。
「ううっ。全滅だ、見事なまでに広大な畑が壊滅している。こ、これはえらい事になるぞ」
青ざめるカイザに向かって、俺は満面の笑みを浮かべながら言い放った。
「初めてやるんだから失敗しても悪く思うなよ。俺の名は麦野一穂、この黄金の季節を彩るこの一つ一つの麦の穂、それが俺の名の意味だ。
そして、俺のスキル名は『本日一粒万倍日』 一粒の種が撒かれて万の粒となって還るという意味だ。
では行くぞ、スキル『本日一粒万倍日』発動、この地方の嵐でやられた畑、それらを全て復元せよ。一粒万倍せよ、一穂を万穂とせよ。
どこの畑にも、この暴風嵐にも耐えきって決して折れない一穂がいるだろう。この俺のように!
それらの雄々しき英姿に報いよ、我がスキル。その彼らの心に魂に。そして不屈の命の光を称えよ。一粒万倍、一穂万倍、これぞ勇者麦野一穂の真の力なり!」
スキル発動に驚愕するカイザと発動者である俺を包み込むように、その暖かい真っ白な霊光は遥か足元のこの村の畑を中心に発し、そして三百六十度広がっていき、『高空で回転する俺の視界の中にある地平線まで』の全ての畑へと命の耀きは満ちた。
世界は祈りの虹彩に包まれて、そして黄金の福音がスキルの行き渡る範囲の世界を隅々まで満たしていった。
へえ、今日のスキルの効果は俺の念が籠ったものか、いつもとは異なり、また何か物凄いレバレッジがかかっているんじゃないのか。
もしかしたら高高度から発動したので、スキルの効果も届く範囲が増大して拡大したのかもしれないな。
「なあ、カイザ。世界でもっとも美しい光景だと思わないか。麦穂が頭垂れる黄金の麦野って奴はよ」
「こ、こ、これは!」
「一面の麦野、一面の麦野、一面の麦野、黄金の海に世界は満ちた。これぞ我がスキル『本日一粒万倍日』の神髄、其は万年豊作相当にして我が名に由来持つ、勇者麦野一穂の本懐なり!」
この辺境に村人達の歓喜の声が響き渡る。
美しい夕暮れの紅陽に彩られた村々には黄金の麦波が大地の詩を謡っていた。
その命の歓喜に満ちた美しい光景を、俺とカイザは地上数キロメートルの高さから、お互いに口を開く事もない沈黙の宴の中で、いつまでも見守っていた。
20
お気に入りに追加
279
あなたにおすすめの小説
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
外れスキル【削除&復元】が実は最強でした~色んなものを消して相手に押し付けたり自分のものにしたりする能力を得た少年の成り上がり~
名無し
ファンタジー
突如パーティーから追放されてしまった主人公のカイン。彼のスキルは【削除&復元】といって、荷物係しかできない無能だと思われていたのだ。独りぼっちとなったカインは、ギルドで仲間を募るも意地悪な男にバカにされてしまうが、それがきっかけで頭痛や相手のスキルさえも削除できる力があると知る。カインは一流冒険者として名を馳せるという夢をかなえるべく、色んなものを削除、復元して自分ものにしていき、またたく間に最強の冒険者へと駆け上がっていくのだった……。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった
盛平
ファンタジー
パティは教会に捨てられた少女。パティは村では珍しい黒い髪と黒い瞳だったため、村人からは忌子といわれ、孤独な生活をおくっていた。この世界では十歳になると、神さまから一つだけ魔法を授かる事ができる。パティは神さまに願った。ずっと側にいてくれる友達をくださいと。
神さまが与えてくれた友達は、犬、猫、インコ、カメだった。友達は魔法でパティのお願いを何でも叶えてくれた。
パティは友達と一緒に冒険の旅に出た。パティの生活環境は激変した。パティは究極の妹属性だったのだ。冒険者協会の美人受付嬢と美女の女剣士が、どっちがパティの姉にふさわしいかケンカするし、永遠の美少女にも気に入られてしまう。
ぼっち少女の愛されまくりな旅が始まる。
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
外れスキル【転送】が最強だった件
名無し
ファンタジー
三十路になってようやくダンジョン入場試験に合格したケイス。
意気揚々と冒険者登録所に向かうが、そこで貰ったのは【転送】という外れスキル。
失意の中で故郷へ帰ろうとしていた彼のもとに、超有名ギルドのマスターが訪れる。
そこからケイスの人生は目覚ましく変わっていくのだった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる