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第一章 巻き込まれたその日は『一粒万倍日』
1-67 商談
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俺が従者と同じ食事に舌鼓を打っていると、ショウが店に入ってきた。
「あ、カズホさん。もうやっていましたか。って、その料理は一体何です?」
どうにも焼き締めパンにしか見えないような物を俺が美味しそうに食べていたので不思議な顔で見ているショウ。
「ああ、これか。こいつは焼き締めパンスープさ。そこにいる俺の従者フォミオが考えた料理なのだが、これがまたどうにも美味くてな。しかも、ここの出来立てパンを焼き締めたばかりの物を、女将さんの特製スープでいただくんだ。これが美味くないわけがない」
すると、ショウがゴクリと喉を鳴らして叫んだ。
「女将さん、僕にもこの『焼き締めパンスープ』を一つ!」
女将さんは爆笑して、カナッペを一皿机に置いた。
「ああ、いいとも。しかし、あんたも物好きだね。さあ、ずっと歩き詰めでお腹が減っただろう。じゃあ、とりあえずそれを食べておいで。そいつは、あんたのために用意しておいたものだからね。今日はまた新しい具が乗っているよ。パンは今からすぐ焼き締めるから」
新料理を注文し、好物のカナッペの新バージョンも食べられて幸せそうなショウ。まだまだ若いんだから、いっぱい食べなくっちゃな。もちろん、新バージョンもお土産に注文した。
「それでショウ、ブツの具合はどんなものだい?」
「ええ、大金貨は持ってきました。あと、ポーションも一つずつ入手できました。お菓子の新作は二つと、絵本も新品を二つとよさそうな中古を三つというところでしょうか。
お話していた上級のポーションは注文製作ですね。今、軍からの注文が多く、製造元も材料がなかなか揃わないそうで、渡せるのはいつになるかわからないそうですが、どうしますか」
うーん、そう来ましたか。これが勇者の仲間なら最優先で回ってくるだろうに、ハズレ勇者は辛いよ。だが、俺は考えた。多分、この世界にもいろいろな都合はあると思うのだが、きっと地球と同じような諺がある。
『地獄の沙汰も金次第』という奴が。ここでは仮に『異世界の沙汰も金次第』とでもしておくか。
「ショウ、いくらあれば、そいつは裏のルートで手に入る」
「やっぱり、そう来ましたか。あなた様ならばそう言われるのではないかと思い、調べるだけは調べてきました。ただ人伝になりますので、相場についてはなんとも言えないですね。
一般的なものでいいますと、売値で金貨五十枚といったところですが、裏価格はなんともいえません。
今は魔王軍との戦いで金に糸目をつけずに上級のポーションを欲しがる方も多いもので。前にも言いましたが、僕は辺境を出歩く行商人の一人に過ぎませんのでね」
でも俺は笑ってスープに浸したパンを飲み込むと、フォークで奴を指差した。
「ショウ、俺はこう見えて優秀な人間のつもりなんだぜ、少なくとも前の仕事場じゃな。しっかりと人を見ないと、そうしないとやっていけない商売だったんでなあ。
お前は優秀な人間だ。お前に足りない物は資金と伝手だ。金は回すから頑張って自分の伝手を作れ。そのための必要経費は出してやろう。そいつがないから伝手が作れないのだろう。俺はお前に頼るしかないんだから」
それを聞いた彼は驚いたような顔をしていたが、俺は話を続けた。
「金は明日渡すよ。とりあえずは飯だ。ほら来たぜ、熱々のとびきり美味いのがよ」
ついでにフォミオのお替りも二人前くらいきた。奴は大きいからよく食べるが、それ以上の働きはしてくれているのだから。もちろん、そこのショウもな。
「うわあ、美味しそうだな。いただきます」
「フォミオも、もう一回いただきます」
「おう、食え食え。体が資本なんだからな」
そして、楽しく終えたランチの後に、例の美味しいお茶を飲みながらゆったりと話す。
テーブルの上には商品が置かれている。もちろん、女将さんを通しての商いだ。
「まず大金貨一枚どうぞ」
「ふむ、確かに大きいな」
貴金属なので成分が同じなら重量は十倍になっていて、鋳潰しで価値を減じないように価値相当の物になっているはずだが。うん、手に載せるとずっしりと重い。そいつを収納にさっと仕舞い、次の商品だ。
「これが中級のポーションです。初級に比べると色が濃くなっているのがわかりますでしょうか」
うん。これは初級のポーションと比べれば一目で違いがわかるな。まあ鑑定されればわかってしまうのだが、地球なら色をつけて詐欺にかけようとする奴がいるだろうな。何しろ値段が段違いなのだから。
「そして、こちらが絵本です。これらは結構よい品ですよ。金貨一枚のものと銀貨三十枚のものとあります。この間の物は、奇跡のように安かった掘り出し物でしたから。そうでないと僕なんかには手が出ないです」
確かに良い品なのがわかる。金貨一枚の方は表紙に使われる装丁もよいし、新品と思われる高級品だった。絵本一冊が日本円にして十万円相当か、厳しい世界だね。
銀貨で買える方は、それよりも質は落ちるし中古のようだったが、程度はこの前とは比べ物にならないほどいい。まさに希望通りの品だった。あとは菓子か。
「こちらは飴ですね。もう一つは焼き菓子です」
「ふむ」
へえ、こいつは。色付きの金平糖だった。俺は鑑定したが、『砂糖菓子・高純度超高級品』とある。なるほど、よい砂糖を使って作った純粋砂糖菓子か。
品質が砂糖の良しあしで決まるから手抜きができないときたもんだ。やるなショウ、これはまた、この世界では悪くないセンスだ。
スポンサーの俺に対して自分を高く売りにきたか。日本では何でもない商品だが、形も素晴らしいものなので気に入った。
これ以上は和三盆をフォミオに作らせるしかないだろう。あれの精製はあまりも手間がかかるので、自分でやる事を考えただけでも発狂ものだがな。
もう一つはまた凝っているな。旅の移動に耐えるように、こいつは焼き菓子のチョイスだ。これはベイクドチーズケーキとタルトを合わせたような商品だ。日持ちするように少し焼き締め加減の風合いだ。
「ショウ」
「なんです?」
「こいつ、もしかして同じ商品でもっと生っぽい感じの物があるんじゃないのか?」
「ええ、よくわかりますね。旅の途中の時間経過を考えると、そちらは自信がなくて。そういう高級品は食べた事がないので、はっきりとは言えないのですが」
こいつ! 自分で食った事がないにも関わらず、目利きだけでベストチョイスないい物を仕入れてきやがるのか、まさに天才商人だな。思いっきり褒めてやろうと思ったのだが。
「でかした、小僧! で、そのもっとうまい菓子を食わせるという街はどこにある!」
あー、もっと菓子に執着する奴がいたんだったな。ショウも顔のすぐ目の前に精霊が大声を上げながら詰め寄ってきたので目を白黒していた。
「あ、カズホさん。もうやっていましたか。って、その料理は一体何です?」
どうにも焼き締めパンにしか見えないような物を俺が美味しそうに食べていたので不思議な顔で見ているショウ。
「ああ、これか。こいつは焼き締めパンスープさ。そこにいる俺の従者フォミオが考えた料理なのだが、これがまたどうにも美味くてな。しかも、ここの出来立てパンを焼き締めたばかりの物を、女将さんの特製スープでいただくんだ。これが美味くないわけがない」
すると、ショウがゴクリと喉を鳴らして叫んだ。
「女将さん、僕にもこの『焼き締めパンスープ』を一つ!」
女将さんは爆笑して、カナッペを一皿机に置いた。
「ああ、いいとも。しかし、あんたも物好きだね。さあ、ずっと歩き詰めでお腹が減っただろう。じゃあ、とりあえずそれを食べておいで。そいつは、あんたのために用意しておいたものだからね。今日はまた新しい具が乗っているよ。パンは今からすぐ焼き締めるから」
新料理を注文し、好物のカナッペの新バージョンも食べられて幸せそうなショウ。まだまだ若いんだから、いっぱい食べなくっちゃな。もちろん、新バージョンもお土産に注文した。
「それでショウ、ブツの具合はどんなものだい?」
「ええ、大金貨は持ってきました。あと、ポーションも一つずつ入手できました。お菓子の新作は二つと、絵本も新品を二つとよさそうな中古を三つというところでしょうか。
お話していた上級のポーションは注文製作ですね。今、軍からの注文が多く、製造元も材料がなかなか揃わないそうで、渡せるのはいつになるかわからないそうですが、どうしますか」
うーん、そう来ましたか。これが勇者の仲間なら最優先で回ってくるだろうに、ハズレ勇者は辛いよ。だが、俺は考えた。多分、この世界にもいろいろな都合はあると思うのだが、きっと地球と同じような諺がある。
『地獄の沙汰も金次第』という奴が。ここでは仮に『異世界の沙汰も金次第』とでもしておくか。
「ショウ、いくらあれば、そいつは裏のルートで手に入る」
「やっぱり、そう来ましたか。あなた様ならばそう言われるのではないかと思い、調べるだけは調べてきました。ただ人伝になりますので、相場についてはなんとも言えないですね。
一般的なものでいいますと、売値で金貨五十枚といったところですが、裏価格はなんともいえません。
今は魔王軍との戦いで金に糸目をつけずに上級のポーションを欲しがる方も多いもので。前にも言いましたが、僕は辺境を出歩く行商人の一人に過ぎませんのでね」
でも俺は笑ってスープに浸したパンを飲み込むと、フォークで奴を指差した。
「ショウ、俺はこう見えて優秀な人間のつもりなんだぜ、少なくとも前の仕事場じゃな。しっかりと人を見ないと、そうしないとやっていけない商売だったんでなあ。
お前は優秀な人間だ。お前に足りない物は資金と伝手だ。金は回すから頑張って自分の伝手を作れ。そのための必要経費は出してやろう。そいつがないから伝手が作れないのだろう。俺はお前に頼るしかないんだから」
それを聞いた彼は驚いたような顔をしていたが、俺は話を続けた。
「金は明日渡すよ。とりあえずは飯だ。ほら来たぜ、熱々のとびきり美味いのがよ」
ついでにフォミオのお替りも二人前くらいきた。奴は大きいからよく食べるが、それ以上の働きはしてくれているのだから。もちろん、そこのショウもな。
「うわあ、美味しそうだな。いただきます」
「フォミオも、もう一回いただきます」
「おう、食え食え。体が資本なんだからな」
そして、楽しく終えたランチの後に、例の美味しいお茶を飲みながらゆったりと話す。
テーブルの上には商品が置かれている。もちろん、女将さんを通しての商いだ。
「まず大金貨一枚どうぞ」
「ふむ、確かに大きいな」
貴金属なので成分が同じなら重量は十倍になっていて、鋳潰しで価値を減じないように価値相当の物になっているはずだが。うん、手に載せるとずっしりと重い。そいつを収納にさっと仕舞い、次の商品だ。
「これが中級のポーションです。初級に比べると色が濃くなっているのがわかりますでしょうか」
うん。これは初級のポーションと比べれば一目で違いがわかるな。まあ鑑定されればわかってしまうのだが、地球なら色をつけて詐欺にかけようとする奴がいるだろうな。何しろ値段が段違いなのだから。
「そして、こちらが絵本です。これらは結構よい品ですよ。金貨一枚のものと銀貨三十枚のものとあります。この間の物は、奇跡のように安かった掘り出し物でしたから。そうでないと僕なんかには手が出ないです」
確かに良い品なのがわかる。金貨一枚の方は表紙に使われる装丁もよいし、新品と思われる高級品だった。絵本一冊が日本円にして十万円相当か、厳しい世界だね。
銀貨で買える方は、それよりも質は落ちるし中古のようだったが、程度はこの前とは比べ物にならないほどいい。まさに希望通りの品だった。あとは菓子か。
「こちらは飴ですね。もう一つは焼き菓子です」
「ふむ」
へえ、こいつは。色付きの金平糖だった。俺は鑑定したが、『砂糖菓子・高純度超高級品』とある。なるほど、よい砂糖を使って作った純粋砂糖菓子か。
品質が砂糖の良しあしで決まるから手抜きができないときたもんだ。やるなショウ、これはまた、この世界では悪くないセンスだ。
スポンサーの俺に対して自分を高く売りにきたか。日本では何でもない商品だが、形も素晴らしいものなので気に入った。
これ以上は和三盆をフォミオに作らせるしかないだろう。あれの精製はあまりも手間がかかるので、自分でやる事を考えただけでも発狂ものだがな。
もう一つはまた凝っているな。旅の移動に耐えるように、こいつは焼き菓子のチョイスだ。これはベイクドチーズケーキとタルトを合わせたような商品だ。日持ちするように少し焼き締め加減の風合いだ。
「ショウ」
「なんです?」
「こいつ、もしかして同じ商品でもっと生っぽい感じの物があるんじゃないのか?」
「ええ、よくわかりますね。旅の途中の時間経過を考えると、そちらは自信がなくて。そういう高級品は食べた事がないので、はっきりとは言えないのですが」
こいつ! 自分で食った事がないにも関わらず、目利きだけでベストチョイスないい物を仕入れてきやがるのか、まさに天才商人だな。思いっきり褒めてやろうと思ったのだが。
「でかした、小僧! で、そのもっとうまい菓子を食わせるという街はどこにある!」
あー、もっと菓子に執着する奴がいたんだったな。ショウも顔のすぐ目の前に精霊が大声を上げながら詰め寄ってきたので目を白黒していた。
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