6 / 313
第一章 巻き込まれたその日は『一粒万倍日』
1-6 スキル鑑定
しおりを挟む
翌朝、またしても例のプチ広間のような場所に集められた俺達は、朝食用に例の焼き締めパンと怪しげな水を配給されて、皆げんなりしていた。この世界の飯はこれしかねえのかよ!
「諸君、よく集まってくれた!」
よく言うぜ、どの道集まるしかないじゃないの。これだから偉い奴らというのはよお。
「これから神官によるスキルの鑑定を始める。スキルの鑑定は通常の鑑定とは異なり、専門の鑑定スキルを持つ神官にしかできぬ。
ちなみに、お前達のような世界を越えて召喚された者達は言語や通常鑑定のスキルは全員持っているはずじゃ。この世界では別に珍しくはない能力だがな。
あと世界を越えし者に与えられる福音として、収納のスキルがある。これもさほど珍しい物ではないが、お前達の持っているものは、特に容量制限のない強力なものじゃ。
世界を越えた者は、向こうの世界とこちらの世界の狭間に仕舞っておけるからだとも言われるのであるが真相は定かではない。とりあえず、各自の荷物はそこに仕舞っておくがよい」
それを聞いて、全員がその場で一丸となって取り組んだ事は『水の鑑定』であった。
「うおお。おおい、みんな。このコップの水って飲用可だぞ!」
誰かが興奮して叫んでおり、その他の連中も目を輝かせている。
「ああ、不思議と大腸菌もいねえし。この世界は水の汚染が少ないのかな」
「もしかしたら魔法で作った水なのかも!」
「うおお、飲める。ちゃんと水が飲めるぞおお」
くー、王様めえ。そんな大事な事は昨日のうちに言っておいてくれよな。
まあ本人は平気で飲めているので、日本人がこんなに生水に弱いだなんてわからないよね。この俺に水を浄化する魔法とか、魔法で水を作るためのスキルとか授かっていないものだろうか。
皆が突然に涙をこぼして水をむさぼり飲んでいる異様な様子を王様は不審に思ったらしいが、ちゃんと巨大な樽でお替りを出してくれた。なかなか気前がいいじゃないか。まあ、所詮はただの水なんだけどね。
「ああ、それでは、まず勇者の鑑定からじゃ」
そして、なんと例のひょろひょろ少年のスキルは!
【虹の攻防 勇者専用のユニークスキル 勇者が共にあることにより、味方の軍勢に莫大な攻撃力と防御力を与える。そして心を勇気と希望で常に満たす事ができる。別名、軍神の力】
「おお、おお、これこそ我らが真に求めていた力じゃ。これで世界は救われたぞ。皆の者、我らには強大なスキルを持つ異世界の勇者がついておるぞ!」
「ああ、王よ。なんと素晴らしい。これこそ、神の福音」
そして歓喜のあまり膝から崩れ落ち泣いている兵士達、そして当のお告げをした神官も感激が極まって床で泣き伏している。
それって、でくのぼうみたいにただ戦場に兵士に守られながら突っ立っているだけでいいって事だよな。
まさに、いかにも見た目はモブキャラですという感じの、勇者とは名ばかりのキャラである、あの軟弱そうな少年向けのスキルだよなあ。
しばらく号泣していた王様と配下の人達。だが俺達は全員茫然としていた。頼むから「お前らの事なんかもう知るか。勇者さえいれば後はどうでもよい」とか言わないでくれよ。
しかし王様はやがて立ち上がり、このように言ってくださったのである。
「さて、それでは後のもうどうでもいい連中のスキル鑑定を片付けるとするか」
こ、このファッキン国王様め、堂々と俺達の前で言い切りやがったなあ。それを聞いて他の皆も全員がムスっとした顔になってしまっている。さすがに肝の太い宗篤君も苦笑していた。
まあ関係者全員で号泣するほどの大当たり勇者をすでに引き当ててしまった後なのだ。
向こうにしたら無理もない話なのだから、残りの俺達カスを見捨てないでスキル鑑定をやってくれるだけマシってものなのか。
この王様、はっきり言って正直者過ぎる。建前って言葉を知らねえのかよ、異世界人って奴は。
だが俺達の中にも有用な拾い物があったようで、王様は更に顔を綻ばせた。
「これはSSランクスキルの【無敵のヘラクレス】か。凄まじい力を振るい、無敵の力を発揮する、とあります。これの持ち主はまさに勇士といってもよいような、実に素晴らしいスキルですな」
「ほお、勇者の護衛の戦士にぴったりじゃのう。あるいは前線で敵をバッタバッタというのもありか」
だが、それを聞いた本人は大慌てで反応し、王様の前に見事な光速の【スライディング膝つき】を披露して、恭しくこのように申し出た。あのレイナちゃんとやらのお友達のおっさんだ。
「いやいや、国王様。この私こそは、勇者様をお守りするために生まれてきた最強の男。ぜひとも勇者様の護衛につかせていただきたい!」
無理もない要望だなあ。実に世渡りが上手いよ、この人。日本では結構出世していたのではないだろうか。
誰だって最前線よりも、一番手厚く守られているだろう勇者の傍がいいよね。ちょっとだけ彼が羨ましいぜ。俺にもチャンスがないものだろうか。最前線送りだけは絶対に嫌だ。
「うむ。よく言ってくれた。では、お主を勇者の護衛隊長に任じる。そなたの名は?」
「国護守(くにもりまもる)です」
おー、迫力ある顔や体に似合わず、御立派な名前だなあ。てっきり○○組の二階堂竜二とかそういう名前なんだとばかり思ってた。背中に龍の紋々とか彫っていませんか?
俺なんか、ただの麦の穂だもんね。世の中、平凡なのが一番さ。
そして他にもごろごろと凄いスキルの持ち主がいた。看護学校の生徒である看護師見習いの美少女は、凄い癒しのスキルで勇者専任の救護係に就任した。
防御魔法に優れた魔法スキルの持ち主である、これまた美少女の女子高生は勇者の陣を守る係だ。すごい、あそこの陣にいれば世界一安全じゃないのか?
俺も是非あそこに混ざりたいな。女の子も結構美少女ばっかりで物凄く楽しそうだし。
他にも後方から安全に攻撃できる各種魔法の持ち主達、砦を修復したり建設したりできる土魔法の持ち主もいた。
建設系スキルか、あれはいいよな、戦が終わっても民生部門で引っ張りだこなんだぜ、きっと。
「諸君、よく集まってくれた!」
よく言うぜ、どの道集まるしかないじゃないの。これだから偉い奴らというのはよお。
「これから神官によるスキルの鑑定を始める。スキルの鑑定は通常の鑑定とは異なり、専門の鑑定スキルを持つ神官にしかできぬ。
ちなみに、お前達のような世界を越えて召喚された者達は言語や通常鑑定のスキルは全員持っているはずじゃ。この世界では別に珍しくはない能力だがな。
あと世界を越えし者に与えられる福音として、収納のスキルがある。これもさほど珍しい物ではないが、お前達の持っているものは、特に容量制限のない強力なものじゃ。
世界を越えた者は、向こうの世界とこちらの世界の狭間に仕舞っておけるからだとも言われるのであるが真相は定かではない。とりあえず、各自の荷物はそこに仕舞っておくがよい」
それを聞いて、全員がその場で一丸となって取り組んだ事は『水の鑑定』であった。
「うおお。おおい、みんな。このコップの水って飲用可だぞ!」
誰かが興奮して叫んでおり、その他の連中も目を輝かせている。
「ああ、不思議と大腸菌もいねえし。この世界は水の汚染が少ないのかな」
「もしかしたら魔法で作った水なのかも!」
「うおお、飲める。ちゃんと水が飲めるぞおお」
くー、王様めえ。そんな大事な事は昨日のうちに言っておいてくれよな。
まあ本人は平気で飲めているので、日本人がこんなに生水に弱いだなんてわからないよね。この俺に水を浄化する魔法とか、魔法で水を作るためのスキルとか授かっていないものだろうか。
皆が突然に涙をこぼして水をむさぼり飲んでいる異様な様子を王様は不審に思ったらしいが、ちゃんと巨大な樽でお替りを出してくれた。なかなか気前がいいじゃないか。まあ、所詮はただの水なんだけどね。
「ああ、それでは、まず勇者の鑑定からじゃ」
そして、なんと例のひょろひょろ少年のスキルは!
【虹の攻防 勇者専用のユニークスキル 勇者が共にあることにより、味方の軍勢に莫大な攻撃力と防御力を与える。そして心を勇気と希望で常に満たす事ができる。別名、軍神の力】
「おお、おお、これこそ我らが真に求めていた力じゃ。これで世界は救われたぞ。皆の者、我らには強大なスキルを持つ異世界の勇者がついておるぞ!」
「ああ、王よ。なんと素晴らしい。これこそ、神の福音」
そして歓喜のあまり膝から崩れ落ち泣いている兵士達、そして当のお告げをした神官も感激が極まって床で泣き伏している。
それって、でくのぼうみたいにただ戦場に兵士に守られながら突っ立っているだけでいいって事だよな。
まさに、いかにも見た目はモブキャラですという感じの、勇者とは名ばかりのキャラである、あの軟弱そうな少年向けのスキルだよなあ。
しばらく号泣していた王様と配下の人達。だが俺達は全員茫然としていた。頼むから「お前らの事なんかもう知るか。勇者さえいれば後はどうでもよい」とか言わないでくれよ。
しかし王様はやがて立ち上がり、このように言ってくださったのである。
「さて、それでは後のもうどうでもいい連中のスキル鑑定を片付けるとするか」
こ、このファッキン国王様め、堂々と俺達の前で言い切りやがったなあ。それを聞いて他の皆も全員がムスっとした顔になってしまっている。さすがに肝の太い宗篤君も苦笑していた。
まあ関係者全員で号泣するほどの大当たり勇者をすでに引き当ててしまった後なのだ。
向こうにしたら無理もない話なのだから、残りの俺達カスを見捨てないでスキル鑑定をやってくれるだけマシってものなのか。
この王様、はっきり言って正直者過ぎる。建前って言葉を知らねえのかよ、異世界人って奴は。
だが俺達の中にも有用な拾い物があったようで、王様は更に顔を綻ばせた。
「これはSSランクスキルの【無敵のヘラクレス】か。凄まじい力を振るい、無敵の力を発揮する、とあります。これの持ち主はまさに勇士といってもよいような、実に素晴らしいスキルですな」
「ほお、勇者の護衛の戦士にぴったりじゃのう。あるいは前線で敵をバッタバッタというのもありか」
だが、それを聞いた本人は大慌てで反応し、王様の前に見事な光速の【スライディング膝つき】を披露して、恭しくこのように申し出た。あのレイナちゃんとやらのお友達のおっさんだ。
「いやいや、国王様。この私こそは、勇者様をお守りするために生まれてきた最強の男。ぜひとも勇者様の護衛につかせていただきたい!」
無理もない要望だなあ。実に世渡りが上手いよ、この人。日本では結構出世していたのではないだろうか。
誰だって最前線よりも、一番手厚く守られているだろう勇者の傍がいいよね。ちょっとだけ彼が羨ましいぜ。俺にもチャンスがないものだろうか。最前線送りだけは絶対に嫌だ。
「うむ。よく言ってくれた。では、お主を勇者の護衛隊長に任じる。そなたの名は?」
「国護守(くにもりまもる)です」
おー、迫力ある顔や体に似合わず、御立派な名前だなあ。てっきり○○組の二階堂竜二とかそういう名前なんだとばかり思ってた。背中に龍の紋々とか彫っていませんか?
俺なんか、ただの麦の穂だもんね。世の中、平凡なのが一番さ。
そして他にもごろごろと凄いスキルの持ち主がいた。看護学校の生徒である看護師見習いの美少女は、凄い癒しのスキルで勇者専任の救護係に就任した。
防御魔法に優れた魔法スキルの持ち主である、これまた美少女の女子高生は勇者の陣を守る係だ。すごい、あそこの陣にいれば世界一安全じゃないのか?
俺も是非あそこに混ざりたいな。女の子も結構美少女ばっかりで物凄く楽しそうだし。
他にも後方から安全に攻撃できる各種魔法の持ち主達、砦を修復したり建設したりできる土魔法の持ち主もいた。
建設系スキルか、あれはいいよな、戦が終わっても民生部門で引っ張りだこなんだぜ、きっと。
65
お気に入りに追加
303
あなたにおすすめの小説
転移術士の成り上がり
名無し
ファンタジー
ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。
外れスキル【削除&復元】が実は最強でした~色んなものを消して相手に押し付けたり自分のものにしたりする能力を得た少年の成り上がり~
名無し
ファンタジー
突如パーティーから追放されてしまった主人公のカイン。彼のスキルは【削除&復元】といって、荷物係しかできない無能だと思われていたのだ。独りぼっちとなったカインは、ギルドで仲間を募るも意地悪な男にバカにされてしまうが、それがきっかけで頭痛や相手のスキルさえも削除できる力があると知る。カインは一流冒険者として名を馳せるという夢をかなえるべく、色んなものを削除、復元して自分ものにしていき、またたく間に最強の冒険者へと駆け上がっていくのだった……。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
外れスキル【転送】が最強だった件
名無し
ファンタジー
三十路になってようやくダンジョン入場試験に合格したケイス。
意気揚々と冒険者登録所に向かうが、そこで貰ったのは【転送】という外れスキル。
失意の中で故郷へ帰ろうとしていた彼のもとに、超有名ギルドのマスターが訪れる。
そこからケイスの人生は目覚ましく変わっていくのだった……。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる