55 / 66
第二章 王都へ
2-2 料理長さん、いらっしゃい
しおりを挟む
「やあ、お待たせいたしました。私をお呼びですか、坊ちゃま」
貴族の子女に呼ばれた時に、料理長などがやってくるのは世の習わしだ。役得もあるのだし。今日は王都の伯爵と大手商会の幹部である子女に帯同されているのだ。
綺麗な格好をして湯浴みも済ませているスイートの宿泊客なのだ。まさか向こうも俺の事を農民の子だとは思ってはいまい。
「いや、あなたの料理に感激してしまいまして、ついつい五皿もお替りをしてしまいました」
ついでに言うならサラダとスープ、メインの前の一品である川魚のムニエルもお替り済みだ。コースが進むと、それまでの料理はお替りができなくなるからな。料理長も笑っている。しかも幼児サイズの量ではなく、大人サイズでのお替りだからな。
俺は立ち上がると彼に握手を求め、そしていかにも感激ですという感じに握り締め、きっちりとスキルをいただいた。
そして、彼の手を離すとその手に金貨を握らせて、いかにも上流社会の人間であるかのように優雅な礼をした。
もちろん、そこの伯爵からパクったスキルなのだが。前世では若干品の無い人生を生きてきたし、今は農民の子供なのだ。自前でやれる芸当ではない。料理長も恭しい礼をして戻っていった。
「へえ、あんたもなかなかやるじゃない」
「さすが、いっぱいお替りをするだけあるわね。そんなにここの宿のお料理が気に入っちゃったのかな?」
だが、我が姉はそんなやり取りを鼻で嘲笑った。
「ふ。大人はみんな甘いわね。このアンソニーが、そんな事のために金貨一枚をただで差し出したですって? 笑わせるわ。あんた、一体何を企んでいるのよ」
「ふふ、ミョンデ姉。うちに帰ったら、僕が集めた素材で、ここの料理を再現してみせるから」
それを聞いた女性二人は顔を見合わせていたが、伯爵はやれやれといった面持ちで食事に専念していたし、ミョンデ姉はこの料理が家で食べられるならいいかという感じだ。
その後、あれこれと料理をお替りさせていただいた。メインの子牛のステーキ、そしてデザートのケーキに至るまできっちりとお替りさせていただいた。女性二人は胸やけがしていたようだったが。
その後、夜はスカーレット嬢と同衾させていただき、上等なベッドで寝させていただいた。満腹だし、いろいろあった一日だったので、すぐに寝付いた。
俺達は元々農民の子なので、灯がくれたらすぐに寝る習慣がついている。俺は生前から鼾で女を困らせた事はない。その逆はあったけどね!
俺達は朝ご飯の最中だった。例によって、もりもりと。いやあ、大きな町の飯は美味い。あちこちから王都へ向かう物資の山の中から、ここでも大量に消費されるのだ。国中から美味いものが集まっているじゃないか。まるで東京の築地だ。お替りはどんどんいただいた。
「お前は本当に遠慮っていうものがないな」
「御飯をいちいち遠慮しながら食べる二歳児なんていたら気持ち悪くない?」
「二歳児はそんなに食わねえよ!」
俺とロザンナのコントは今日も快調だ。
「いやあ、昨日も美味しくいただきましたしね!」
俺は朝飯前に軽く朝風呂を強請って少し泳いでみた。
昨日はちょっと遠慮していたのだ。しっかり二人のお胸も堪能したし。食う物も食ったし、心おきない。一応、宿で用意しておいたお弁当は伯爵が持ってくれている。俺の分は大人五人前なのだが。
そして出発し、この町の華やかな街並みも当分はお預けといったところか。しばらくしてからロザンナが言った。
「さあ頼むわよ、アンソニー。こんな事を言うのなんだけどね。荷物を降ろして油断したところへ襲ってくる連中がいるのよ。
冒険者の馬がついていれば、そういう事もないんだけど。ここで契約を解除しちゃう人達もいるから。大概は魔法通貨だし、諦めてお金を渡すんだけどね。それで闇市場で金を引き出されちゃう場合もあるわけで。
ここと王都との間では、身軽に動く連中が多くて。街道の往来も多いから、荷物や女は狙っていかない。単独で馬車に乗り込んだりするのさ」
「あんな風に?」
「え?」
今、まさに前の馬車に、馬で乗りつけた賊が乗り込んで悲鳴が上がったところだ。窓を開けっぱなしだなんて不用心にもほどがあるぜ。単独犯行か。やるなあ。普通なら御者台から行くんだろうに。臨機応変って奴かな。
「お前、知っていたの」
「うん。こっちに来るようなら捕獲しようと思ってたのに。ちっ」
「もう。見て見ぬふりしたの?」
「この馬車の護衛を放っておいて?」
「う、それは」
ロザンナもそれはできないが、警備の人間として賊が目の前でやりたい放題というのも何なのだろうな。少し困ったような顔をしていたが、スカーレット嬢はこう言ってくれた。
「アンソニー、さすがに目の前の賊を好き放題にさせておくのはあれね。なんとかできる?」
「報奨金が出るなら喜んで」
その現金な言い草に二人は苦笑したが、スカーレット嬢は請け負ってくれた。
「捕まえてくれたら王都の警備隊に引き渡し、報奨金の交渉をしてあげるから」
「よーし、リーダー隊ハートのエース、出動」
俺はリーダーやメイジをトランプの四種類のカードのAから10までの四十隊にわけてある。各五十体の編成だ。
前回は初陣なのもあってゴブリンキングばかりで編成したが、今はこのリーダー・メイジ各隊セットに五名のゴブリンキングをつけてある。
基本的に「ばあや」だけは別編成だ。本来、ばあやが組むはずのそいつらは、メスリム村の守備に回っているのだ。
そして走行中の馬車の周りを死角から固め、奴の馬を取り押さえた。後は馬鹿がのこのこと出てくるのを待つばかりなのだが、ちっとも出てこない。
「あれ?」
「どうしたの?」
「賊の奴が馬車の旅を満喫しているのかな。馬車から出てこないんだけど」
「え? それは妙ね。普通は金を奪ってさっさと逃げていくものだけど」
「ちょっと様子を見てきます」
俺は商用としては比較的豪華な馬車の扉を開けて、狂王を呼んだ。
「狂王、あの馬車の中を覗きたいから連れていってくれ」
「イエス・マイロード。では覗きに出発」
「そういう言い方もなんだな。けして間違っちゃいないのだが」
彼は俺を抱えて、ドアを丁寧に締めると前の馬車の中を覗けるように体を持ってもらった。
すると、中の声が聞こえた。くるくる巻き毛のお嬢様っぽい人がいる。さっき窓から入っていった人物と妙に服装が合っているのだが。これは、まさか。
「ふう、もう暑くなったわねえ」
「そうでございますよ、お嬢様。御転婆も大概になさいませ」
はあ? 賊じゃないだと⁉
「あのう、もし」
「え、誰?」
「外ですよー」
そして外を覗いた彼女は悲鳴をあげた。
「きゃあ、化け物~」
「いや、あなた。あなたが、その馬車を襲った賊ではなかったのですか」
「え、私が? 何故?」
「ああ、もういいです……騒がせましたね」
貴族の子女に呼ばれた時に、料理長などがやってくるのは世の習わしだ。役得もあるのだし。今日は王都の伯爵と大手商会の幹部である子女に帯同されているのだ。
綺麗な格好をして湯浴みも済ませているスイートの宿泊客なのだ。まさか向こうも俺の事を農民の子だとは思ってはいまい。
「いや、あなたの料理に感激してしまいまして、ついつい五皿もお替りをしてしまいました」
ついでに言うならサラダとスープ、メインの前の一品である川魚のムニエルもお替り済みだ。コースが進むと、それまでの料理はお替りができなくなるからな。料理長も笑っている。しかも幼児サイズの量ではなく、大人サイズでのお替りだからな。
俺は立ち上がると彼に握手を求め、そしていかにも感激ですという感じに握り締め、きっちりとスキルをいただいた。
そして、彼の手を離すとその手に金貨を握らせて、いかにも上流社会の人間であるかのように優雅な礼をした。
もちろん、そこの伯爵からパクったスキルなのだが。前世では若干品の無い人生を生きてきたし、今は農民の子供なのだ。自前でやれる芸当ではない。料理長も恭しい礼をして戻っていった。
「へえ、あんたもなかなかやるじゃない」
「さすが、いっぱいお替りをするだけあるわね。そんなにここの宿のお料理が気に入っちゃったのかな?」
だが、我が姉はそんなやり取りを鼻で嘲笑った。
「ふ。大人はみんな甘いわね。このアンソニーが、そんな事のために金貨一枚をただで差し出したですって? 笑わせるわ。あんた、一体何を企んでいるのよ」
「ふふ、ミョンデ姉。うちに帰ったら、僕が集めた素材で、ここの料理を再現してみせるから」
それを聞いた女性二人は顔を見合わせていたが、伯爵はやれやれといった面持ちで食事に専念していたし、ミョンデ姉はこの料理が家で食べられるならいいかという感じだ。
その後、あれこれと料理をお替りさせていただいた。メインの子牛のステーキ、そしてデザートのケーキに至るまできっちりとお替りさせていただいた。女性二人は胸やけがしていたようだったが。
その後、夜はスカーレット嬢と同衾させていただき、上等なベッドで寝させていただいた。満腹だし、いろいろあった一日だったので、すぐに寝付いた。
俺達は元々農民の子なので、灯がくれたらすぐに寝る習慣がついている。俺は生前から鼾で女を困らせた事はない。その逆はあったけどね!
俺達は朝ご飯の最中だった。例によって、もりもりと。いやあ、大きな町の飯は美味い。あちこちから王都へ向かう物資の山の中から、ここでも大量に消費されるのだ。国中から美味いものが集まっているじゃないか。まるで東京の築地だ。お替りはどんどんいただいた。
「お前は本当に遠慮っていうものがないな」
「御飯をいちいち遠慮しながら食べる二歳児なんていたら気持ち悪くない?」
「二歳児はそんなに食わねえよ!」
俺とロザンナのコントは今日も快調だ。
「いやあ、昨日も美味しくいただきましたしね!」
俺は朝飯前に軽く朝風呂を強請って少し泳いでみた。
昨日はちょっと遠慮していたのだ。しっかり二人のお胸も堪能したし。食う物も食ったし、心おきない。一応、宿で用意しておいたお弁当は伯爵が持ってくれている。俺の分は大人五人前なのだが。
そして出発し、この町の華やかな街並みも当分はお預けといったところか。しばらくしてからロザンナが言った。
「さあ頼むわよ、アンソニー。こんな事を言うのなんだけどね。荷物を降ろして油断したところへ襲ってくる連中がいるのよ。
冒険者の馬がついていれば、そういう事もないんだけど。ここで契約を解除しちゃう人達もいるから。大概は魔法通貨だし、諦めてお金を渡すんだけどね。それで闇市場で金を引き出されちゃう場合もあるわけで。
ここと王都との間では、身軽に動く連中が多くて。街道の往来も多いから、荷物や女は狙っていかない。単独で馬車に乗り込んだりするのさ」
「あんな風に?」
「え?」
今、まさに前の馬車に、馬で乗りつけた賊が乗り込んで悲鳴が上がったところだ。窓を開けっぱなしだなんて不用心にもほどがあるぜ。単独犯行か。やるなあ。普通なら御者台から行くんだろうに。臨機応変って奴かな。
「お前、知っていたの」
「うん。こっちに来るようなら捕獲しようと思ってたのに。ちっ」
「もう。見て見ぬふりしたの?」
「この馬車の護衛を放っておいて?」
「う、それは」
ロザンナもそれはできないが、警備の人間として賊が目の前でやりたい放題というのも何なのだろうな。少し困ったような顔をしていたが、スカーレット嬢はこう言ってくれた。
「アンソニー、さすがに目の前の賊を好き放題にさせておくのはあれね。なんとかできる?」
「報奨金が出るなら喜んで」
その現金な言い草に二人は苦笑したが、スカーレット嬢は請け負ってくれた。
「捕まえてくれたら王都の警備隊に引き渡し、報奨金の交渉をしてあげるから」
「よーし、リーダー隊ハートのエース、出動」
俺はリーダーやメイジをトランプの四種類のカードのAから10までの四十隊にわけてある。各五十体の編成だ。
前回は初陣なのもあってゴブリンキングばかりで編成したが、今はこのリーダー・メイジ各隊セットに五名のゴブリンキングをつけてある。
基本的に「ばあや」だけは別編成だ。本来、ばあやが組むはずのそいつらは、メスリム村の守備に回っているのだ。
そして走行中の馬車の周りを死角から固め、奴の馬を取り押さえた。後は馬鹿がのこのこと出てくるのを待つばかりなのだが、ちっとも出てこない。
「あれ?」
「どうしたの?」
「賊の奴が馬車の旅を満喫しているのかな。馬車から出てこないんだけど」
「え? それは妙ね。普通は金を奪ってさっさと逃げていくものだけど」
「ちょっと様子を見てきます」
俺は商用としては比較的豪華な馬車の扉を開けて、狂王を呼んだ。
「狂王、あの馬車の中を覗きたいから連れていってくれ」
「イエス・マイロード。では覗きに出発」
「そういう言い方もなんだな。けして間違っちゃいないのだが」
彼は俺を抱えて、ドアを丁寧に締めると前の馬車の中を覗けるように体を持ってもらった。
すると、中の声が聞こえた。くるくる巻き毛のお嬢様っぽい人がいる。さっき窓から入っていった人物と妙に服装が合っているのだが。これは、まさか。
「ふう、もう暑くなったわねえ」
「そうでございますよ、お嬢様。御転婆も大概になさいませ」
はあ? 賊じゃないだと⁉
「あのう、もし」
「え、誰?」
「外ですよー」
そして外を覗いた彼女は悲鳴をあげた。
「きゃあ、化け物~」
「いや、あなた。あなたが、その馬車を襲った賊ではなかったのですか」
「え、私が? 何故?」
「ああ、もういいです……騒がせましたね」
0
お気に入りに追加
131
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
青のスーラ
月芝
ファンタジー
気がついたらそこにいた。
月が紅く、ドラゴンが空を飛び、モンスターが闊歩する、剣と魔法のファンタジー世界。
挙句に体がえらいことに! わけも分からないまま、懸命に生き抜こうとするおっさん。
森での過酷なサバイバル生活から始まり、金髪幼女の愛玩動物に成り下がり、
頑張っても頑張っても越えられない壁にへこたれながら、しぶとく立ち上がる。
挙句の果てには、なんだかんだで世界の謎にまで迫ることになっちゃうかも。
前世の記憶や経験がほとんど役に立たない状況下で、とりあえず頑張ります。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる