おまえは だれだ

「院長は、私。田畑亜紀子です」
 勇一はパンフレットとネームプレートを交互に見つめ、最後に女医の顔を凝視した。 

「……はい?」

 その顔は、勇一の記憶にある顔ではなかった。
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