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第507話 1000年前の世界25
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第507話 1000年前の世界25
ウルフが消え去ったのはワームホールを利用して消えたと言うことがわかった。
俺がワームホールを使うときには、一度、ワームホールのトンネルの中に戻らないと使えないんだが。
ウルフが使えると言う事は、方法さえ編み出すことができれば俺だって使えるはずだ。
ただ、今は現場を優先しないと、いつまでも王様たちを空間に入れておくことができない。
王様が消えたと騒がれる前に、戻す必要がある。
ウルフが消えた方法はわかったので、あとは考えるのにだから、この部屋にはジュリアス伯爵とロバート男爵とアリシア、コリン、ジャネットがいる。
俺は、「みんな大丈夫?」と確認することにした。
「うん、大丈夫」とアリシア
「何も問題ない」とコリン
「はい、大丈夫です」とジャネット
みんなに確認をとったあと、意識を取り戻したジュリアス伯爵とロバート男爵を座らせる。
おっと、その前に、空間を開いた。
「もう、出てきていいよ」と言うとヒルダが顔を覗かせた。
「もう、大丈夫?」
「ああ、もう安全だ」
王様も4人の子供たちもヒルダも空間から恐る恐る出てきたので、空間を閉じた。
「じゃ、わかっている人もいるけど、わからない人もいるかもですから、ここで話をしましょうか?、犯人のジュリアス伯爵とロバート男爵も同席してもらって」と俺は話をすることにした。
一番にエイプリルが恐々、手を上げた。
「あのヒルダとお父様から聞きましたが、本当にあなたは味方ですの?」
「ええ、そうですね、今は、味方です」
「えっ、今は?」
「あなたたちが悪巧みをしてなければです」と付け加えた。
「えっ、悪巧み?」
「そうです、例えば、ここにいるジュリアス伯爵やロバート男爵と手を組んでいるとか?」
「そ、そんなことはありません」とダイアナ。
3番目のハロルドが「あの、あなたは魔法使いですか?」
「いいえ、違います。魔法使いとは後方支援をするのが魔法使いだと思いますが、私は剣も使えますので後方支援じゃなく前衛もしますから‥‥‥あっ、ほとんど前衛にいるのか、だからあなたたちが思っている普通の魔法使うと思わないでください」
「なんだか、よくわかりませんわ」とエイプリル
4番目のエリオットが「あの、それで、あなたは、どこからきたんですか?」
事件の話をしたいのに俺のことばかり聞いてくる。
「俺は‥‥‥この国と反対側にある遠い国から来ました。その国で俺は、国を救ったことで貴族をしています」
「あの、それで爵位は、なんですか?」とダイアナ
「公爵です、俺だけじゃなく、ここにいるメンバーのみんなも伯爵ですよ」
「まぁ、そうなの?」と女性たちを見渡す。
王様が「それで公爵様、どうして、私たちを助けてくれたんですか?」
「それはヒルダと出会ったからです」
「ヒルダと?」
「はい、ヒルダと出会っていなければ、ここにはいません」
「ヒルダと出会ってから、ヒルダは暗殺者に狙われていましたから、それを助けて援助することにしました」
ヒルダが慌てて「僕の住んでいる村にゴブリンが出て冒険者ギルドに依頼に行ったんだけど、依頼金が少なくて馬鹿にされたところを助けてもらったんだよ。
ゴブリンはいくつかの集落に別れていて、全部で200体以上のゴブリンがいたと思うんだけど、それを、クリスたちが討伐してくれたんだ。それからの知り合いだから、助けてもらってばかりだよ」
「200体のゴブリン‥‥‥」みんな絶句している。
「まぁ、それからの知り合いだよ、クリスとは」とヒルダ
「あなたはヒルダと知り合ったから、その関係があった、私たちを助けてくれたと言うことですか?」エイプリル
「そうだね」
「そこの女性にお聞きしますけど、今、こちらが言ったことは本当ですか?」エイプリル
「そうだね、間違いなく」とアリシア
なんだか、俺って信用ないのかな?
エイプリルが「でも、聞いたことがありませんよ、あなたみたいな強力な魔法使いがいるだなんて」
ハロルドも「そうだね、この反対側にある国だって、噂話くらい聞いていると思うよ」
もう、俺を、そんなに信用できないのか?
国の反対側にいても噂を聞いていないんだから信用できないのかな。
どうするか? 話が進まない。
そこに、めったに話に混ざったりしないコリンが「私たち4人は、異世界からきた」と言いだした。
みんなコリンを見て唖然としている。
「本当のこと」とコリン。
アリシアもジャネットも俺もコリンを見ている、もう、せっかくの努力が‥‥‥
話ことで時間の流れが変わってしまうから、黙っていたのに。
努力が台無しだけど、もう喋ってしまったならしょうがない。
『あ~、こちらのコリンがほんとのことをしゃべってしまいましたので、これを機会に話すことにします。
そうです、俺たち4人は、ワームホールを通ってきました。
俺たちがいたのは、1000年先の未来です」
「1000年先の未来? それならわかるわね」あっさり認めてしまうエイプリル。
ハロルドも「そうだね、そんな先の未来ならわかるよ」と言う
「????」
王が「実はですね、私たちは未来の予言があるんです」
「えっ、予言?」
「はい、そうです。クリス公爵様」
「あっ、クリスで」
王が「ではクリス、私たちは、この国を建国する前に、ここから近くのダンジョンでレリックを見つけました。
私は若い頃は冒険者をしておりましてな、ある時、いきがってダンジョン攻略に乗り出したんです。
私は、これでもB級冒険者でしてな。
あの頃は私も若くパーティーメンバーと共にダンジョン攻略にワクワクした物です。
しかしある時、トラップを踏んでしまい、5人のパーティーメンバーは、私以外は、全員が魔物にやられてしまいました。
私以外の最後の1人が何とかボスを攻略して息だえてしまいました。
メンバーの中に治癒魔法師がいたんですが後方にいたにもかかわらず後から狙われてしまって。
最後に残った私は治癒魔法を使えることもなく全員の亡骸を目の前にして泣き喚いきました。
ダンジョンでトラップを踏んだのが私だったからです。
ボスを攻略して出たアイテムでガルシア帝国を作ることができました。
今では国宝です」
「ちょっと待って、今、それは、どこにあるの?」
「はい、神殿にあります」
「ちょっと案内してもらっていい? もしかしたらないかも?」
「えっ」
ウルフが狙っていたのは、これか。
一番、早く走れるハロルドが先行してレリックが置いてある部屋まで全力疾走する。
他の人はジャネットだけを残して全員がついてくる。
ジャネットはジュリアス伯爵とロバート男爵を見張っている。
ウルフの奴が2人を取り戻しにくることもあるから、すぐに連絡するように言ってある。
しかし、多分、それはないだろうと思うけど、麻薬も完成してレリックを取っていれば、必要ないと思う。
あとは、2人を殺しにくることもあるが。
ハロルドが先行してレリックが置いてある部屋へ急いでいる。
古そうな扉の前にきて、ハロルドが鍵を開ける。
追いついてきたエイプリルに急かさせる。
「うわっ、ちょっと待ってよ、急がせないで」
緊張で鍵が入らない。
やっと鍵穴に差し込まれた鍵を回す。
「ガチャ」と音を立てながら鍵が開いた。
キィーと軋む音が響き渡る。
中央に一番と高くなっている台があって、その上には‥‥‥
ウルフが消え去ったのはワームホールを利用して消えたと言うことがわかった。
俺がワームホールを使うときには、一度、ワームホールのトンネルの中に戻らないと使えないんだが。
ウルフが使えると言う事は、方法さえ編み出すことができれば俺だって使えるはずだ。
ただ、今は現場を優先しないと、いつまでも王様たちを空間に入れておくことができない。
王様が消えたと騒がれる前に、戻す必要がある。
ウルフが消えた方法はわかったので、あとは考えるのにだから、この部屋にはジュリアス伯爵とロバート男爵とアリシア、コリン、ジャネットがいる。
俺は、「みんな大丈夫?」と確認することにした。
「うん、大丈夫」とアリシア
「何も問題ない」とコリン
「はい、大丈夫です」とジャネット
みんなに確認をとったあと、意識を取り戻したジュリアス伯爵とロバート男爵を座らせる。
おっと、その前に、空間を開いた。
「もう、出てきていいよ」と言うとヒルダが顔を覗かせた。
「もう、大丈夫?」
「ああ、もう安全だ」
王様も4人の子供たちもヒルダも空間から恐る恐る出てきたので、空間を閉じた。
「じゃ、わかっている人もいるけど、わからない人もいるかもですから、ここで話をしましょうか?、犯人のジュリアス伯爵とロバート男爵も同席してもらって」と俺は話をすることにした。
一番にエイプリルが恐々、手を上げた。
「あのヒルダとお父様から聞きましたが、本当にあなたは味方ですの?」
「ええ、そうですね、今は、味方です」
「えっ、今は?」
「あなたたちが悪巧みをしてなければです」と付け加えた。
「えっ、悪巧み?」
「そうです、例えば、ここにいるジュリアス伯爵やロバート男爵と手を組んでいるとか?」
「そ、そんなことはありません」とダイアナ。
3番目のハロルドが「あの、あなたは魔法使いですか?」
「いいえ、違います。魔法使いとは後方支援をするのが魔法使いだと思いますが、私は剣も使えますので後方支援じゃなく前衛もしますから‥‥‥あっ、ほとんど前衛にいるのか、だからあなたたちが思っている普通の魔法使うと思わないでください」
「なんだか、よくわかりませんわ」とエイプリル
4番目のエリオットが「あの、それで、あなたは、どこからきたんですか?」
事件の話をしたいのに俺のことばかり聞いてくる。
「俺は‥‥‥この国と反対側にある遠い国から来ました。その国で俺は、国を救ったことで貴族をしています」
「あの、それで爵位は、なんですか?」とダイアナ
「公爵です、俺だけじゃなく、ここにいるメンバーのみんなも伯爵ですよ」
「まぁ、そうなの?」と女性たちを見渡す。
王様が「それで公爵様、どうして、私たちを助けてくれたんですか?」
「それはヒルダと出会ったからです」
「ヒルダと?」
「はい、ヒルダと出会っていなければ、ここにはいません」
「ヒルダと出会ってから、ヒルダは暗殺者に狙われていましたから、それを助けて援助することにしました」
ヒルダが慌てて「僕の住んでいる村にゴブリンが出て冒険者ギルドに依頼に行ったんだけど、依頼金が少なくて馬鹿にされたところを助けてもらったんだよ。
ゴブリンはいくつかの集落に別れていて、全部で200体以上のゴブリンがいたと思うんだけど、それを、クリスたちが討伐してくれたんだ。それからの知り合いだから、助けてもらってばかりだよ」
「200体のゴブリン‥‥‥」みんな絶句している。
「まぁ、それからの知り合いだよ、クリスとは」とヒルダ
「あなたはヒルダと知り合ったから、その関係があった、私たちを助けてくれたと言うことですか?」エイプリル
「そうだね」
「そこの女性にお聞きしますけど、今、こちらが言ったことは本当ですか?」エイプリル
「そうだね、間違いなく」とアリシア
なんだか、俺って信用ないのかな?
エイプリルが「でも、聞いたことがありませんよ、あなたみたいな強力な魔法使いがいるだなんて」
ハロルドも「そうだね、この反対側にある国だって、噂話くらい聞いていると思うよ」
もう、俺を、そんなに信用できないのか?
国の反対側にいても噂を聞いていないんだから信用できないのかな。
どうするか? 話が進まない。
そこに、めったに話に混ざったりしないコリンが「私たち4人は、異世界からきた」と言いだした。
みんなコリンを見て唖然としている。
「本当のこと」とコリン。
アリシアもジャネットも俺もコリンを見ている、もう、せっかくの努力が‥‥‥
話ことで時間の流れが変わってしまうから、黙っていたのに。
努力が台無しだけど、もう喋ってしまったならしょうがない。
『あ~、こちらのコリンがほんとのことをしゃべってしまいましたので、これを機会に話すことにします。
そうです、俺たち4人は、ワームホールを通ってきました。
俺たちがいたのは、1000年先の未来です」
「1000年先の未来? それならわかるわね」あっさり認めてしまうエイプリル。
ハロルドも「そうだね、そんな先の未来ならわかるよ」と言う
「????」
王が「実はですね、私たちは未来の予言があるんです」
「えっ、予言?」
「はい、そうです。クリス公爵様」
「あっ、クリスで」
王が「ではクリス、私たちは、この国を建国する前に、ここから近くのダンジョンでレリックを見つけました。
私は若い頃は冒険者をしておりましてな、ある時、いきがってダンジョン攻略に乗り出したんです。
私は、これでもB級冒険者でしてな。
あの頃は私も若くパーティーメンバーと共にダンジョン攻略にワクワクした物です。
しかしある時、トラップを踏んでしまい、5人のパーティーメンバーは、私以外は、全員が魔物にやられてしまいました。
私以外の最後の1人が何とかボスを攻略して息だえてしまいました。
メンバーの中に治癒魔法師がいたんですが後方にいたにもかかわらず後から狙われてしまって。
最後に残った私は治癒魔法を使えることもなく全員の亡骸を目の前にして泣き喚いきました。
ダンジョンでトラップを踏んだのが私だったからです。
ボスを攻略して出たアイテムでガルシア帝国を作ることができました。
今では国宝です」
「ちょっと待って、今、それは、どこにあるの?」
「はい、神殿にあります」
「ちょっと案内してもらっていい? もしかしたらないかも?」
「えっ」
ウルフが狙っていたのは、これか。
一番、早く走れるハロルドが先行してレリックが置いてある部屋まで全力疾走する。
他の人はジャネットだけを残して全員がついてくる。
ジャネットはジュリアス伯爵とロバート男爵を見張っている。
ウルフの奴が2人を取り戻しにくることもあるから、すぐに連絡するように言ってある。
しかし、多分、それはないだろうと思うけど、麻薬も完成してレリックを取っていれば、必要ないと思う。
あとは、2人を殺しにくることもあるが。
ハロルドが先行してレリックが置いてある部屋へ急いでいる。
古そうな扉の前にきて、ハロルドが鍵を開ける。
追いついてきたエイプリルに急かさせる。
「うわっ、ちょっと待ってよ、急がせないで」
緊張で鍵が入らない。
やっと鍵穴に差し込まれた鍵を回す。
「ガチャ」と音を立てながら鍵が開いた。
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