上 下
517 / 691

第502話 1000年前の世界20

しおりを挟む
第502話 1000年前の世界20

アリシアに索敵魔法を教えて、実践してみたけど、イメージがなんとか掴めたと思う、あとは練習あるのみ。

索敵魔法を使えると、すごく便利なんだ。

でも、そんなに簡単じゃない。すぐにできることじゃない。

どれくらい集中しているのか?
イメージする力も必要だし、感じることも必要になる。

それを持続することも難しい。

俺の魔法は、イメージすることを大半に費やしている。

いかに強くイメージすることができるか、また、それを持続させることができるか、あとは、魔力の強さの問題になる。

誰でも勘違いしているのが魔力が1番だと考えている事。

でも基礎魔力が足りていないのに、いくらイメージしてもできない。

でも基礎魔力は、練習すればするほどついてくるものだ。

まぁ、最近のアリシアなら指導すれば、できると思っている。



ヒルダのことはアリシアに任せて俺は王族の監視をしてみる。

ここも、城の中の部屋だけど王しか俺たちがいることは知られていない。

俺たちは借りている部屋にいるわけじゃなく、借りている部屋で別に魔法で空間を作って空間の中にいる。

城を監視すると王は、執務室で仕事中みたいで宰相が横にいるけど、宰相も仕事の書類を整理しているみたい。

王は書類を読んで王印を押して、宰相に渡している。

宰相は、チェックして済と書いたケースの中に入れる。

次に生き残っている1番目のエイプリルは今は着替え中

お姫様の着替えを見てしまった。たまたまだからね。

そして2番目のダイアナは、机に座って何か書いている。

3番目のハロルドは体を鍛えるために走っている。

4番目はエリオットは剣で誰かと模擬戦をしている。

それぞれがしていることをとれば、普通の生活だろう。

もしかして王族は関与していないのか?

生き残っている王族は、変化ないので、ロバート男爵を確認してみる。

ロバート男爵は昨日、ジュリアス伯爵から言われていることがあるから、今日から動くはずだ。

ロバート男爵を索敵魔法で探すことにしたけど、今日は城にはいないみたい。

ロバート男爵を探すと、今日は出かける様子もなく、屋敷にいるみたいだ。

屋敷全体を索敵魔法で確認してみると庭に地下への入り口がある。

たぶん、暗殺者たちなどの入り口だと思われる。

しかしロバート男爵が服を着替え出した。どこにいくのか?

外を見てみると玄関に馬車があり、ロバート男爵が出かけるために馬車の用意をしている。

ロバート男爵が階段を降りて馬車に乗り込んだ。

馬車は走り出して門を通り過ぎていく。

門を通り過ぎると閑散だった人並みが徐々に多い通りに出てきた。

人通りが多いのに速度を落とすことなく馬車を進めていく。

しばらく走ると一通りがない街路で馬車を止めた。

ロバート男爵だけが馬車から降りてくると古びた建物のドアの前に立ち何か言って待っている。

扉の中からも声がして扉が開いた。

合言葉があるみたいだ。
相手の男は朝早くからロバート男爵がきたことに驚いている。

「おい、今日くらいに奴らが帰ってくるはずだな」

「そ、その通りなんですが、時間まではわかりませんよ」

「待たせてもらおう」

「どうぞ」

と言ってロバート男爵を椅子に座らせる。

あちらこちらに酒瓶が散らばっている。

「何か、飲みますか?」

「いや、いい」と言って葉巻を取り出して火をつけた。

奥には男2人いるみたいだ。

ロバート男爵は、イライラしながら次の葉巻に火をつけた。

「おい、まだか?」と大声で言う。

「はいっ、その辺を見てきます」と言って男たちは出ていった。

残されたのはロバート男爵だけ。

徐々にロバート男爵はイライラして椅子を蹴散らしている。

さらに、また座ると葉巻に火をつけてぷかぷか葉巻を蒸している。

もうロバート男爵が、ここにきて2時間が過ぎようとしている。

しかし暗殺者も暗殺者を迎えに行った男たちも帰ってくる事はなかった。

「くそっ、どいつもこいつも役立たずが」

さらに2時間経っても誰も戻ってこない、見に行った男たちも、まだ帰ってこない。

ロバート男爵は朝早くきたけど、待っても待っても誰も戻ってこないため、さらにイライラしてきた。

もう昼を過ぎたけど、イライラ男爵の元に戻ってくる人はいない。

この部屋を出ていた男達も暗殺者が戻ってこない限りはイライラしている男爵の元には戻って来れない。

イライラしているような人のもとに戻るのは誰もいないと思う。

ロバート男爵は、いくら待っても誰も帰ってこる様子がないので、建物から出てきた。

もう朝日が真上まで登ってお昼を回ったことを指している。しかしそれでも誰も戻ってこなかったので、男爵は屋敷に帰ることにした。

屋敷に変えてみるとジュリアス伯爵から遣わされた人が待っていたが、はっきりと連絡がまだ来ないと伝えてもらった。

ロバート男爵は夕方まで待ってみたが、連絡も来ないので、どうしたらいいのかわからなかった。

そこに怒った顔をしたジュリアス伯爵が馬車でやってきた。

「これは伯爵、ようこそ」

「ロバート男爵、一体どう言うことだ?」と聞いてきた。

「それが、その‥‥‥何も連絡がなく、たぶん、失敗したということだと‥‥‥」と歯切れが悪い。

「なに?失敗だと」とジュリアス伯爵が怒気をこめる。

「はい、申し訳ありません、連絡はないのは、どこかで川が氾濫して橋が渡れないとか、盗賊に襲われたとかの場合があるんですが、手配した者たちは手練れのものばかりですので盗賊に敗れたと言う事は考えられませんので、どこかで大雨が降って川が氾濫して橋が渡れないと言う事はあるんですが、それでも遅すぎますので多分手配したものが返り討ちでやられてしまったかと」

「手練れを手配しても返り討ちに合うような奴が村にいるとでも?」

「はい、それしか考えられません」
ロバート男爵は気がついたように「!、もしかしたら襲った時にA級の冒険者でもいたのかもしれません」

あったり~、A級じゃないけど‥‥‥

「なんにしろ、ヒルダ姫を暗殺するのは厳しくなったかと」とロバート男爵

「それは、困った、あの方が王位に着くためには、全員を殺す必要がある」とジュリアス伯爵

「そうですね、これから、どうしますか伯爵」

「うむ、困った」としか言わない。

「王の毒殺も失敗しておるみたいだしな」

「はい、王がいつも飲んでいる薬に毒を混ぜたんですが、城は騒ぎになっていませんでしたから」

「ことごとく、我々の計画をつぶしている者がいるのか?」

「‥‥‥」

「ヒルダ姫に送った暗殺者のほうにもう一度、人を手配しろ、暗殺者がどうなったか確認してみるんだ」

「しかし、今手練れを割くのはどうかと、確認するのは往復で最低6日はかかりますから」

「そうだな、では、ヒルダの方はいいとして、計画を進めるとしよう」

「まずは、邪魔な王をどうにかしたい」

「そうですね、王さえいなければ、容易いことです」

「まずは目的であるダイアナ王女を、王位につけることだ、そして、俺が摂政となり、王を後ろから操るために、あの麻薬が必要になる」

「人を意のままに操作できる麻薬ですね」

「そうだ、今、研究開発しているところだが、うまくいっていない」

「しかし、それができれば、簡単に人を操ることができるんでしょう」

「そうだ、ウルフ様から、そう聞いている」

ウルフの奴が、この世界にきた目的は、わからないけど今までの誘拐や麻薬などの事件は、関係があるみたいだ。


あぁ、実行犯はわかったから、どう動くかだな。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。 ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。 そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。 しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。 自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。 アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!

【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話

白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。 世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。 その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。 裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。 だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。 そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!! 感想大歓迎です! ※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

転生したら倉庫キャラ♀でした。

ともQ
ファンタジー
最高に楽しいオフ会をしよう。 ゲーム内いつものギルドメンバーとの会話中、そんな僕の一言からオフ会の開催が決定された。 どうしても気になってしまうのは中の人、出会う相手は男性?女性? ドキドキしながら迎えたオフ会の当日、そのささやかな夢は未曾有の大天災、隕石の落下により地球が消滅したため無念にも中止となる。 死んで目を覚ますと、僕はMMORPG "オンリー・テイル" の世界に転生していた。   「なんでメインキャラじゃなくて倉庫キャラなの?!」 鍛え上げたキャラクターとは《性別すらも正反対》完全な初期状態からのスタート。 加えて、オンリー・テイルでは不人気と名高い《ユニーク職》、パーティーには完全不向き最凶最悪ジョブ《触術師》であった。 ギルドメンバーも転生していることを祈り、倉庫に貯めまくったレアアイテムとお金、最強ゲーム知識をフルバーストしこの世界を旅することを決意する。 道中、同じプレイヤーの猫耳魔法少女を仲間に入れて冒険ライフ、その旅路はのちに《英雄の軌跡》と称される。 今、オフ会のリベンジを果たすため "オンリー・テイル" の攻略が始まった。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい

一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。 しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。 家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。 そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。 そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。 ……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

処理中です...