上 下
501 / 691

第486話 1000年前の世界4(ゴブリン退治)

しおりを挟む
第486話 1000年前の世界4(ゴブリン退治)

俺たちは知り合ったヒルダに依頼されてゴブリン狩りをすることになった。

索敵魔法でわかったことはゴブリンが合計400匹以上で、群れが5つあるということと大型のゴブリンが5体確認された。

その中に人の女性がいるみたいだ。どこかの村から誘拐されたのか?

「村から女性が誘拐されたりしていますか?」と聞いてみた。

1人の男性が進み出て「妻がいなくなっている、畑仕事で出た後、帰ってこないから、たぶん‥‥‥」と呟いた。

この村では1人だけみたいだ。

「じゃ、ゴブリン退治に行ってくる」

「えっ、ゴブリンが襲ってくるのは夜だよ」とヒルダ

「ゴブリンの巣を見つけたから、場所はわかっている」と俺

「えっ、もう見つけたの?」

「あっ、うん、見つけた」

「じゃ、私も一緒に行くよ。剣の腕なら自信あるんだ」」と剣を取り出した。

「いや、足手纏いだ」

「えっ、私、剣だったら昔から習っているから強いよ」

「ねぇ、連れて行ってあげたら」とアリシア

「そうですね誘拐されている女性のこともありますし」とジャネットも検索してわかっているみたい。

「それじゃ、わかった」

「うん、よかった、君たちばかりに任せていたら、申し訳ないよ」とヒルダ

「じゃ、行こうか?」

「うん」とヒルダ

「行ってくるよ」と村人に声を声をかける。

村人「気をつけて」と

俺たちは歩き始めて村の門を出て木が生い茂ってるところに来ると、「はい」と行ってアリシアとジャネットが手を出す。

「えっ、また飛んでいくの?」とヒルダ

「そうだよ、もう位置はわかっているからね」

「あっ、そうなんだ」

「じゃ、いくよ」

「うん」と言ってヒルダと共に4人で隠蔽魔法を使って透明になりながら上空へ上がっていく。

アリシアとジャネットとヒルダは手を握って飛んでいきながらジャネットが方向を判断している。

しばらく飛んでいくと丘みたいな低い土地に竪穴が空いている場所にたどり着いた。

透明の魔法を使ってるので上空で滞空しながら、洞穴を見てみると、穴の入り口にゴブリンが4匹いる。

ここをはじめに選んだ理由は、人の女性の人数が多いからだ。

囚われの人は3人いるみたい。

索敵魔法で検索してみるとゴブリンの数は100を超えている。

囚われの女性がいなかったら、一気に洞窟こと焼き払うんだけど囚われている人がいるから、それができない。

ここは地道な方法を選ぶしかない。

普段なら、小規模のゴブリンなら、狭い洞窟にいるんだけど、ゴブリンの親玉がいるから、洞窟は大きい。

俺は奥まで洞窟が大きいか確認してみたが、奥に行けば行くほど大きくなっているみたい。

まぁ、ゴブリンの親玉が奥にいるせいだと思う。

他のゴブリンは、身長が俺より低くて1メーターから1.5メーターくらいだ。

「でも、ここはゴブリンの洞窟だから、洞窟の脇道に注意して進むように」

「あの剣は、普段、使ってる剣でいいですか?」ヒルダ

「ああ、問題ない、洞窟が先まで大きいからね」

「でも、いいかい、まっすぐ洞窟を入っていくと、ここと、ここと、ここと、横穴がある。
その横穴は狭いから、隠れるにはもってこいの場所だから背後を狙われないように注意して」とわかっていることを説明した。

「えっ、まだ入ってもいないのに?」

「あっ、うん、感だよ」

「えっ、横穴があるってわかるのが感?」

「まぁ、そんなとこ」と適当に言う。

「じゃ、いくよ」と言いながら入り口に立っているゴブリンをアイススピアで脳天を狙って瞬殺した。

「なんだかクリスって、すごいね、勇者みたいなことができるんだね」

「う、うん、まあね」

アリシアが笑いを堪こらえている。

「どうしたの、アリシア」ヒルダ

「ううん、なんでもない」とアリシア

「じゃ、いくよ」と俺

俺たちヒルダを入れて5人は、地上に降り立ち洞窟に入っていく。

中には数カ所に松明の火が灯されている。

俺たちはしゃべることなく、洞窟を進んでいくと匂いで気づかれたみたいで鼻をヒクヒクさせながら、ゴブリンが出てきた。

そのあと、どんどんゴブリンの数が増えていく。

これは早めに女性たちを助けて、一気に殲滅した方がいいと思う。

『ジャネット、どこかに隠れて透明の魔法を使って女性たちを助けてもらえる』と念話した。

『了解です』とジャネット

たぶん、ゴブリンたちが匂っているのは、俺とアリシアとヒルダの匂い。

ジャネットは透明になりながら検索魔法で位置を判断して、一気に瞬間転移していった。

そこで見つけた女性たちを、また外の離れた場所に待機させる。

女性たちは驚いたが、横にいたのが同じ女性と言うこともあり、ジャネットが助けに来たということを、そのまま信じた。

そこで横に剣を構えているヒルダを、何も言わないでジャネットの元に転移しさせた。

「あれっ」急に明るくなったところに出てきたヒルダは周りを見渡すが、横にはジャネットと女性たちがいるだけなので、意味がわからないと言う顔をしている。

「あの、僕、どうしてここにいるのかな?」とジャネットに聞いている。

「それはご主人さま様の意向だからだよ」とジャネット

「ご主人さま、あっ、クリスか、クリスの意向?」

「そう、今からご主人さまは、ゴブリンどもを掃討するから危険なの」

「あっ、そうなんだ」

「この人たちを見ていてもらえると嬉しいけど‥‥‥」とジャネット

「あっ、うん、わかった」

「じゃ、私は戻るから」と言って返事も聞かないで洞窟へ転移した。

あとに残った女性たちとヒルダは、呆気に取られていた。

コリンは記録を取るために、戦闘には参加しないで、少し離れたところでメモに書いている。



俺たちは女性がいなくなったのを確認して、掃討に入ることにした。

数匹のゴブリンが地面に倒れている。

ゴブリンに襲いかかられながら、確実に剣で切っていく。

もちろんアリシアも基礎魔法を展開して防御と魔力消費を抑えている。

横穴にも注意してゴブリンの背後から襲われることもない。

ジャネットも戻ってきて、ゴブリンと戦いが始まる。

俺は「ここは任せていい?」

「うん、いいわよ、クリスは奥のボスをお願い」とアリシア

「了解、ここは任せた」と言ってボスの近くに転移した。

洞窟だからファイヤーボールを使うことはできない、そんなことをすれば窒息してしまう。

だから剣で切っていくしかない。また魔法も火以外で発動させる。

俺は一気にゴブリンのボスの前に姿を現した。

ゴブリンボスは、戦闘態勢だったためすぐに俺に気がついた。

ゴブリンボスは大きな剣を持っているけど、こんな大きな剣をどこから入手したのか?

その大きな剣で俺に切るかかってくる。上から剣が振り下ろされようとしている。

すごいパワーで振り下ろされるゴブリンボスの剣。

俺は振り下ろされる剣を、瞬足を発動させて横に逃げる。

あまりにも早く動いたためゴブリンが首を横に振っている。どうも完全にあたったと思っているみたい。

俺は一気に蹴りをつけることは簡単な方法がいくらでもあるから、少しゴブリンと戦ってみることにした。

ゴブリンの武器は、今のところ剣だけみたいだけど、あとは爪と口なのかな?

足で踏み潰したり、手で掴むこともありだな。

俺は剣と手と足と口に注意すれば大丈夫だと考えた。

奴が剣を構えて、俺の方を睨みながら剣を振り下ろす。

俺は剣を今度は避けもせずに、両手で刃の部分を受け止める。渾身の振りだったみたいで、俺の周りに剣による空気層の波紋が広がる。

ゴブリンボスが剣を引こうとするけど、俺が離さない。

奴が咆哮を上げる「フゴッ~」

一気に怒りが頂点に達した見たい。

それからは、もう無茶苦茶だった、やたらと剣を振り回して、俺に切りかかったり、洞窟を剣で削ったりしている。

こんなにしたら洞窟が崩れる可能性もあるからジャネットに念話で「洞窟が崩れそうだ」と言った。

ゴブリンは、もう俺を見て斬りつけることもなく、無茶苦茶に剣を振り回している。

俺は少しゴブリンから離れた。

離れた瞬間に上の岩盤が崩れ出して、ゴブリンを埋め尽くした。

俺がいるところも危なくなったので、念話で「全員、退避』と告げた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。 ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。 そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。 しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。 自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。 アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!

【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話

白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。 世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。 その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。 裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。 だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。 そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!! 感想大歓迎です! ※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

転生したら倉庫キャラ♀でした。

ともQ
ファンタジー
最高に楽しいオフ会をしよう。 ゲーム内いつものギルドメンバーとの会話中、そんな僕の一言からオフ会の開催が決定された。 どうしても気になってしまうのは中の人、出会う相手は男性?女性? ドキドキしながら迎えたオフ会の当日、そのささやかな夢は未曾有の大天災、隕石の落下により地球が消滅したため無念にも中止となる。 死んで目を覚ますと、僕はMMORPG "オンリー・テイル" の世界に転生していた。   「なんでメインキャラじゃなくて倉庫キャラなの?!」 鍛え上げたキャラクターとは《性別すらも正反対》完全な初期状態からのスタート。 加えて、オンリー・テイルでは不人気と名高い《ユニーク職》、パーティーには完全不向き最凶最悪ジョブ《触術師》であった。 ギルドメンバーも転生していることを祈り、倉庫に貯めまくったレアアイテムとお金、最強ゲーム知識をフルバーストしこの世界を旅することを決意する。 道中、同じプレイヤーの猫耳魔法少女を仲間に入れて冒険ライフ、その旅路はのちに《英雄の軌跡》と称される。 今、オフ会のリベンジを果たすため "オンリー・テイル" の攻略が始まった。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい

一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。 しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。 家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。 そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。 そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。 ……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

処理中です...