【 異能の転生者 】勇者への道、救世主への道、英雄への道……

第444話 レイチェルと

第444話　レイチェルと

基礎魔法の訓練が終わった、翌日は朝、早くから神の声に起こされて、温泉に入りにいった。

温泉に入って、まったりしていると「ガラッ」と扉が開いた音がした。

誰が入ってきたのか、声はしないから、扉を方をぼーっとしながら見ていると、タオルを巻いたアリシアが入ってきた。

「あっ、やっぱりいた」とアリシア

「アリシアも、早いね」

「うん、昨日は、誘いに行ってもクリス、寝ていたから‥‥‥その後から、すぐに寝たんだ」

「俺も、昨日は、精神的に気疲れしてね」

「まぁ、そうだよね、クリスの前に並んでいる人が、一番、多かったから‥‥‥
やっぱり、みんな、魔法はクリスに教えてもらいたいんだね」とアリシア

「そういえば、ウルフと戦っているときに、生命の神クリスティアナがきたでしょ」

「ああ、うん、来たというか、いつの間にかいたのよね。
私たちが、監視しているときに、急に横に現れるから、みんなびっくりしちゃったわよ。
みんながビクッとてして、緊張がして構えたら神レイチェルが、『皆さん、どうも～』なんて言うから」

「まぁ、レイチェルらしいね」

なんてことを話していたら俺の目の前に、 真っ裸の女が現れた。

しかも俺の方を向いて現れたから、俺もピンク色のものに驚いてしまった。

外敵から守るために、メンバーとレイチェルは入ることを許可しているから、入れるんだけど、それにしても、今度は用意していたのか、裸で現れるなんて、びっくりする。

「二人とも、おはようございます」とレイチェル

「あっ、おはようございます、じゃなくて胸、隠して‥‥‥」

「あっ、そうでしたね」とレイチェルが温泉に肩まで浸かる。

「もう、朝から、やらかさないでくださいよ」とアリシア

アリシアも急に現れたレイチェルに、俺の目を隠す時間はなかったみたいだ。

俺もびっくりして目を見開いてみてしまった。

「あ～、びっくりした」と声に出てしまった。

「クリス～」とアリシア

「いや、今のは仕方ないよ。
気を緩めているときに、急に裸の胸が見えるなんて、誰も予測できないよ」

「もう、勇者クリスの欠点ね」

「そうですね、そこを突かれたら負けますね」とレイチェルは考えるふりをしている。

「あなたが、そんなことするからですよ」と俺

「この結界魔法の中では、俺は唯一、気を緩められる場所なんですから。
もう、 こんな早くからどうしたんですか？」

「いやぁ、私の名前が出ていたから読んでくれたのかな、と思いまして‥‥‥だってあれから温泉に読んでもくれなしい‥‥‥」と指でのの字を描きながら、いじけている。

「 まぁ、せっかくレイチェルが来たんだから、仲良くしましょう」とアリシア

「 あ、そうだレイチェルちょっと聞きたいことがあるんですけど」

「はい、なんでしょか？」

「この前、一緒に来ていた生命の神クリスティアナ様とは、お知り合いで？」

「そ、それりゃ、もちろんですよ」

なんで言い淀むんだろう？」

「‥‥‥」

「‥‥すいません、本当は、会ったのは、数回です。
だって神クリスティアナ様は私たちの最高神の1人ですから、そんなに簡単に会えることもありませんしお忙しいですから。
でも、私の憧れでもあるんですよ。
ああっ‥‥‥久しぶりにお会いできて、お美しくて、凛々しい、お姉様‥‥‥」

なんだか、陶酔しているみたい。

「その神クリスティアナ様と、どうして、あの時、一緒にいたんですか？」

「 それがですね、私も不思議に思っていたんですけど、急に私のもとに神クリスティアナ様が訪れて、一緒に行くわよって手を引っ張っていったんです
私の手を握って引っ張っていってくれたんですよ、信じられません」

それは、レイチェルが、モタモタしていたからじゃないかな？

「じゃ、神クリスティアナ様が、俺たちが戦っている場所にいくと言い出したんだね」

「はい、そうです」

「どうして神クリスティアナが、俺とウルフが戦っている場所を知っていたんだろう？」

「さぁ、それはわかりません」

「じゃ、どうして俺のことを運命の子って呼ぶんだろう？」

「さぁ、あの時、私も横にいて、初めて聞きましたから、理由は知りません」

レイチェルは何も聞かされていないみたいだ。

これ以上はレイチェルに何を聞いても情報はもらえないみたいだな。

まぁ、ゆっくり温泉を楽しもうか。

と 思っているところに神獣たちが、一気に湯船の中に瞬間転移してきた。

「あ～、やっぱりレイチェル様だ」とアデル。

「うん、寝ていたら、急に気配を感じたからね、飛び起きちゃった」とアレク

「わたしも～」とアイリス

「わたしもです」とエイミー

ジャネット、ロゼッタ、パトリシアが脱衣場の扉を開けながら入ってきてジャネットが「今日は、どうしたんです？」

「えっ、温泉に来ただけですよ。クリス様が呼んでくれないから‥‥‥」

「じゃ、今日は温泉から上がったら、 早いけど、バーベキューパーティーでもしようか」

「あっ、賛成」とアレク

「うわっ、いいわね」とアリシア

「あっ、でも、コンロと網は？」

「あっ、俺が作るよ。野菜も異空間に入れていあるから。
あっ、でもタレがない」

「そうだね、じゃ、誰かに買いに行ってもらおうか」

と 言うことで早めに準備をして午前中からバーベキューパーティーをすることにした。

俺たちは温泉に上がったらソフィアたちが温泉に入ってきたけど、交代になり、 今からバーベキューパーティーをすると伝えて準備に入る。

しかし、俺が野菜や肉やキノコ、海鮮を出して道具を作ると、もうすることがなくなったので、タレを買いに行くことにした。

しかもレイチェルを伴って。

レイチェルは相変わらず、 隠れている部分が少ないような洋服を着ているのでジャネットから洋服を借りた。

あ、そういえば前、貸した俺の上着どうなったんだろう？

今日は着ていない。

まぁもう諦めてるけど。

レイチェルは街で買い物をしたことがない、と言うことだったので、俺とレイチェルは、 どこに買い物に行こうかと迷ったけど、顔が知られていない国がいいなと思ってボールドウィン王国にした。

俺たちは、ボールドウィン王国の屋敷の庭に瞬間転移してきて、そこから歩いて買い物に行く。

まだ、午前中だから、開いているか不安だけど、すぐに帰る必要もないから。

肉を切ったり、野菜を切ったり、焼く必要もあるから時間は多くないけど、あるし、タレがないと美味しさも半分だから。

俺たち二人は、ゆっくりと丘から降っていきながら、温泉街にたどり着く。

ここの温泉街は、ボールドウィン王国の一番、大きな温泉街なので、多くのものを売っている。

食べ物も多いけど、先に食料品を売っている店が開店していたので、甘いタレと中辛のタレを数本、買った。

タレを買ったら帰ろうかと思ったが、レイチェルが手を引っ張るので、、タレだけ瞬間転移させ、届いたことを確認して念話で、ちょっとレイチェルの買い物に付き合うとジャネットに送った。

＊

ふんふんふんっ、と鼻歌混じりで肉を切っていると、 私の横に今までなかったタレの瓶が急に現れた。

「うわっ、びっくりした」とアリシア

ジャネットが「今、ご主人さまから念話で、遅れる、と連絡がありました」

「もう、クリスったら‥‥‥でも、こんな使い方もできるのね。
さぁ、クリスたちが帰ってくる前に全部、食べちゃいましょう」とアリシア

「もう、二人だけで、行っちゃうなんて」

＊

俺はレイチェルに手を 引っ張られながらお店に入っていく。

店に入るのはいいけど、レイチェル、お金、持っているのかな？