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第397話 ボールドウィン王国2
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第397話 ボールドウィン王国2
大きな大陸に近づいていって港を過ぎると、大きなお城が見えてきた。
「あのお城が、ボールドウィン王国のお城?」と俺が聞くと
「そうです、あのお城が私が住んでいるお城です、やっと着いたぁ」と意外と年齢相応の笑顔を見せる。
俺たちは透明化の魔法を使っているので、どこに着地しようか上空を旋回している。
「どこに降りる?、エレノア」
「それなら、お城の、あの広いベランダでお願いします」
今回は姫がいるわけだし、今までとは違うから良いだろう。
俺たちは、まだ透明化の魔法を維持しながら、お城の突き出た着陸しやすいベランダに降りてきた。
「ちょっと待っててくださいね」といってエレノアが、中に入っていく。
俺たちは、ベランダで待機することにしたけど、この国はところどころ建物が崩れたり、塀が崩れたり、焼けたりしている家もある。
きれいな国なのに、これが厄災の後か?
兵士、騎士も歩いているのがベランダから見えるけど、重装備なので、いつ起きても良いような装備なのかな?
城を出入りする兵士も騎士も疲れ切っているように見える。
下を通り過ぎようとしている文官なんか、目の下にクマがある。
城が大きいせいか、まだ、エレノア一行はこない。
俺たちがいるベランダは、廊下に通じるベランダみたいで、廊下を多くの文官や兵士、騎士が通り過ぎていくが、俺たちをみることはなく、疲弊している。
どこにいったのか、わからないけど、紅茶でも飲むか?
「みんな紅茶でも飲む?」
「うん、それも良いけど、トイレ行きたい」とアレク
「じゃ、歩いている人を見つけて聞いてからトイレいっておいで」
と言うと全員がベランダから出ていった。
不審者に見られなきゃ良いけど。
そこにエレノア王女が帰ってきた、他の二人を連れて。
「あれっ、皆さんは?」
「あっ、トイレに行っているよ」
「そうですか、じゃ、待ちましょうね」と言って俺の横にきて俺の腕にピタッとひっいてくる。
「あのエレノア、それはまずいんじゃないの」
「えっ、そうですか? 憧れの勇者様ですよ、私じゃなくても、一緒にいたいじゃないですか?」
「‥‥‥」この子、年齢の割には胸が大きいから、俺の腕に胸が当たる。
そこに全員が帰ってきた。
俺とエレノアが寄り添っているのを見た全員は、頬を膨らませている。
なぜか、幼年組まで、頬を膨らませている。
「じゃ、皆さん、行きましょ」とエレノアが俺の手を引っ張っていく。
俺はエレノアに手を引っ張られて歩き出す、その後をメンバーがついてくる。
ベランダから出て、通路を歩き出すと、すれ違う人は、皆、頭を下げていく。
俺たちを止める人は誰もいない。
さすがは姫だな。と思って、歩いていると、騎士が警護している大きな扉の前に着いた。
「勇者様をお連れしました、お父様に会いに行きます」とエレノアがいうと、すんなり検査もなく騎士は俺たちを通した。
騎士が扉を開けると、執務室みたいなデスクの向こうに王様らしき人物が座っている。
「お父様、勇者様をお連れしました」とエレノア
「おお、あなた様が勇者なのか?、 エレノアから聞いても、本当に信じることができなくて時間がかかってしまったが、あの勇者物語が本当のことだとは思えなくて失礼した」
「はい、私が勇者のクリスです。他のメンバーは、俺に協力してくれる女性たちです」
「おお、やはり、勇者物語の勇者と13人の悪魔というのは、本当なんだね」
「その悪魔というのは、やめていただけますか、我々の呼び名が勝手に着いたものでして‥‥‥」
「それは、すまぬことをした、謝罪を受け入れてほしい」と頭を下げた。
「はい、謝罪を受け入れますので、頭をあげてください」なんだか、拍子抜けしたような感じで王に対応するけど、エレノアとはすごい違い。
「そしてエレノアの本当に、ご苦労だったね、まさか本当に勇者様を連れてくるなんて、思いもしなかったよ」
「はい、お父様、私も、あの勇者物語の人が実在するなんて、信じていなかったんですが、藁をも掴む思いで旅立ってよかったです。
しかも、警備隊長のエクセルが裏切るなんて思いもしませんでした」
「本当に危険な目に遭わせてすまなかったね」
「もう、それは良いですわ、お父様、でもロリーとハンナには、申し訳ないことをしました」
「そうだね、私が金銭でしかできないが補償しよう」
「はい、お願いします」
俺の方を向き直り「今回のことをエレノアから聞いて、正直、旅に出すべきではなかったと思いました。
まさか警備隊長が裏切るなんて、思いもしませんでした。
あの者は、長年、私の警備をしてくれて、私も大変、感謝していましたから
信用して旅に同行させたんですが、まさか、裏切るなんて。
勇者様、本当にエレノアを助けていただいてありがとうございます」と頭を下げた。
「もう良いですよ、頭をあげてください」
「ありがとうございます。
でも本当に勇者様がいたなんて、本の中だけではなかったんですね、これでボールドウィン王国も助かります。
エレノアの要請で来てもらえて嬉しいです」
「今、我が国は、王子の第一王子が魔物討伐に行き、魔物にやられて死んでしまい、その後を引き継いだ、第一王女もやられてしまいました。
第二王女もいたんですが、流行病で死んでしまい、今は、このエレノアしか、残っていないんです。
もしエレノアの身に危険なことが起きればと止めたんですが、言うことを聞かずに探しにいくと言って旅に出てしまいました。それで私の警備を長年していたものに任せたんですが、それが仇になってしまいました。
もし、勇者様に助けていただけなければ、エレノアはここには帰って来れなかったでしょう
本当に感謝しております」と頭をまた下げたので、先に進まない。
「それよりも王様、先の話をしてください」俺は先の話を急がせることにした。
「おお、そうでしたね、今、この国には、急にどこからかわからないのですが、魔物が出るんです。
歩いてくるわけじゃなく、急にです」
「それで街が壊されたり、塀が壊されていると?」
「そうです。
そして急にいなくなるんです」
「いなくなる?」
「はい、そうです」
「ですから知らせを受けて兵士を派遣しようとしても、現場に着いた時には、もう魔物はいないことも、そして現場の生き残りに話を聞こうとしてもいないんです。誰も生きている者は」
「連れ去られているんですかね?」
「そこは、まだ調査中です」
「わかりました、王さま、地図を見せてください」
「でしたら作戦室でお見せしましょう」と言って王は立ち上がって率先して部屋から出て作戦室に行く。
俺たちも後をついていく。
急がねば、また、魔物が出てくる可能性もある。
俺たちが作戦室に入ると、多くの人がいた。
王は「援軍を連れてきた、エレノアが見つけてくれた勇者様だ、あの本は本当だったんだ。
今から全員、勇者様の指示に従ってくれ」と丸投げされた。
まぁ、それだけ国家の一大事と言うことになるのか。
俺が一大国家の作戦を担うのか?
まだこの国ことをよく知りもしないのに。
もういくしかない。
俺は覚悟を決めた。
俺たちのメンバー全員が俺を見ているけど、キラキラした目で見つめられている。
王様が「いいか、皆のもの、今から勇者様が陣頭指揮をとることとする、そのため一時的な役職ではあるが、将軍に任ずる」なんてとんでもないことを言い出した。
まぁ、それのほうがやりやすいのかな?
この国で動くためには、役職がいるのかな?
「じゃ、今まで魔物が出た地域を教えてください」と俺は全員に伝える。
多くの兵士や騎士や文官たちが競うようにして地図に示してくれる。
俺は、それを見ている。
見ながら考えているけど、どうも関連性がないような気がした。
王都の地図を思いながらイメージしていくと、そこには該当するものが、もうないんだ。
どうしようかな?
大きな大陸に近づいていって港を過ぎると、大きなお城が見えてきた。
「あのお城が、ボールドウィン王国のお城?」と俺が聞くと
「そうです、あのお城が私が住んでいるお城です、やっと着いたぁ」と意外と年齢相応の笑顔を見せる。
俺たちは透明化の魔法を使っているので、どこに着地しようか上空を旋回している。
「どこに降りる?、エレノア」
「それなら、お城の、あの広いベランダでお願いします」
今回は姫がいるわけだし、今までとは違うから良いだろう。
俺たちは、まだ透明化の魔法を維持しながら、お城の突き出た着陸しやすいベランダに降りてきた。
「ちょっと待っててくださいね」といってエレノアが、中に入っていく。
俺たちは、ベランダで待機することにしたけど、この国はところどころ建物が崩れたり、塀が崩れたり、焼けたりしている家もある。
きれいな国なのに、これが厄災の後か?
兵士、騎士も歩いているのがベランダから見えるけど、重装備なので、いつ起きても良いような装備なのかな?
城を出入りする兵士も騎士も疲れ切っているように見える。
下を通り過ぎようとしている文官なんか、目の下にクマがある。
城が大きいせいか、まだ、エレノア一行はこない。
俺たちがいるベランダは、廊下に通じるベランダみたいで、廊下を多くの文官や兵士、騎士が通り過ぎていくが、俺たちをみることはなく、疲弊している。
どこにいったのか、わからないけど、紅茶でも飲むか?
「みんな紅茶でも飲む?」
「うん、それも良いけど、トイレ行きたい」とアレク
「じゃ、歩いている人を見つけて聞いてからトイレいっておいで」
と言うと全員がベランダから出ていった。
不審者に見られなきゃ良いけど。
そこにエレノア王女が帰ってきた、他の二人を連れて。
「あれっ、皆さんは?」
「あっ、トイレに行っているよ」
「そうですか、じゃ、待ちましょうね」と言って俺の横にきて俺の腕にピタッとひっいてくる。
「あのエレノア、それはまずいんじゃないの」
「えっ、そうですか? 憧れの勇者様ですよ、私じゃなくても、一緒にいたいじゃないですか?」
「‥‥‥」この子、年齢の割には胸が大きいから、俺の腕に胸が当たる。
そこに全員が帰ってきた。
俺とエレノアが寄り添っているのを見た全員は、頬を膨らませている。
なぜか、幼年組まで、頬を膨らませている。
「じゃ、皆さん、行きましょ」とエレノアが俺の手を引っ張っていく。
俺はエレノアに手を引っ張られて歩き出す、その後をメンバーがついてくる。
ベランダから出て、通路を歩き出すと、すれ違う人は、皆、頭を下げていく。
俺たちを止める人は誰もいない。
さすがは姫だな。と思って、歩いていると、騎士が警護している大きな扉の前に着いた。
「勇者様をお連れしました、お父様に会いに行きます」とエレノアがいうと、すんなり検査もなく騎士は俺たちを通した。
騎士が扉を開けると、執務室みたいなデスクの向こうに王様らしき人物が座っている。
「お父様、勇者様をお連れしました」とエレノア
「おお、あなた様が勇者なのか?、 エレノアから聞いても、本当に信じることができなくて時間がかかってしまったが、あの勇者物語が本当のことだとは思えなくて失礼した」
「はい、私が勇者のクリスです。他のメンバーは、俺に協力してくれる女性たちです」
「おお、やはり、勇者物語の勇者と13人の悪魔というのは、本当なんだね」
「その悪魔というのは、やめていただけますか、我々の呼び名が勝手に着いたものでして‥‥‥」
「それは、すまぬことをした、謝罪を受け入れてほしい」と頭を下げた。
「はい、謝罪を受け入れますので、頭をあげてください」なんだか、拍子抜けしたような感じで王に対応するけど、エレノアとはすごい違い。
「そしてエレノアの本当に、ご苦労だったね、まさか本当に勇者様を連れてくるなんて、思いもしなかったよ」
「はい、お父様、私も、あの勇者物語の人が実在するなんて、信じていなかったんですが、藁をも掴む思いで旅立ってよかったです。
しかも、警備隊長のエクセルが裏切るなんて思いもしませんでした」
「本当に危険な目に遭わせてすまなかったね」
「もう、それは良いですわ、お父様、でもロリーとハンナには、申し訳ないことをしました」
「そうだね、私が金銭でしかできないが補償しよう」
「はい、お願いします」
俺の方を向き直り「今回のことをエレノアから聞いて、正直、旅に出すべきではなかったと思いました。
まさか警備隊長が裏切るなんて、思いもしませんでした。
あの者は、長年、私の警備をしてくれて、私も大変、感謝していましたから
信用して旅に同行させたんですが、まさか、裏切るなんて。
勇者様、本当にエレノアを助けていただいてありがとうございます」と頭を下げた。
「もう良いですよ、頭をあげてください」
「ありがとうございます。
でも本当に勇者様がいたなんて、本の中だけではなかったんですね、これでボールドウィン王国も助かります。
エレノアの要請で来てもらえて嬉しいです」
「今、我が国は、王子の第一王子が魔物討伐に行き、魔物にやられて死んでしまい、その後を引き継いだ、第一王女もやられてしまいました。
第二王女もいたんですが、流行病で死んでしまい、今は、このエレノアしか、残っていないんです。
もしエレノアの身に危険なことが起きればと止めたんですが、言うことを聞かずに探しにいくと言って旅に出てしまいました。それで私の警備を長年していたものに任せたんですが、それが仇になってしまいました。
もし、勇者様に助けていただけなければ、エレノアはここには帰って来れなかったでしょう
本当に感謝しております」と頭をまた下げたので、先に進まない。
「それよりも王様、先の話をしてください」俺は先の話を急がせることにした。
「おお、そうでしたね、今、この国には、急にどこからかわからないのですが、魔物が出るんです。
歩いてくるわけじゃなく、急にです」
「それで街が壊されたり、塀が壊されていると?」
「そうです。
そして急にいなくなるんです」
「いなくなる?」
「はい、そうです」
「ですから知らせを受けて兵士を派遣しようとしても、現場に着いた時には、もう魔物はいないことも、そして現場の生き残りに話を聞こうとしてもいないんです。誰も生きている者は」
「連れ去られているんですかね?」
「そこは、まだ調査中です」
「わかりました、王さま、地図を見せてください」
「でしたら作戦室でお見せしましょう」と言って王は立ち上がって率先して部屋から出て作戦室に行く。
俺たちも後をついていく。
急がねば、また、魔物が出てくる可能性もある。
俺たちが作戦室に入ると、多くの人がいた。
王は「援軍を連れてきた、エレノアが見つけてくれた勇者様だ、あの本は本当だったんだ。
今から全員、勇者様の指示に従ってくれ」と丸投げされた。
まぁ、それだけ国家の一大事と言うことになるのか。
俺が一大国家の作戦を担うのか?
まだこの国ことをよく知りもしないのに。
もういくしかない。
俺は覚悟を決めた。
俺たちのメンバー全員が俺を見ているけど、キラキラした目で見つめられている。
王様が「いいか、皆のもの、今から勇者様が陣頭指揮をとることとする、そのため一時的な役職ではあるが、将軍に任ずる」なんてとんでもないことを言い出した。
まぁ、それのほうがやりやすいのかな?
この国で動くためには、役職がいるのかな?
「じゃ、今まで魔物が出た地域を教えてください」と俺は全員に伝える。
多くの兵士や騎士や文官たちが競うようにして地図に示してくれる。
俺は、それを見ている。
見ながら考えているけど、どうも関連性がないような気がした。
王都の地図を思いながらイメージしていくと、そこには該当するものが、もうないんだ。
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