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第393話 新たな依頼2
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第393話 新たな問題2
俺は2日のうちにオズワルド王国を、もっと正常にうまくいくようにしていく必要があるなと思っている。
しかし、ボールドウィン王国なんて、初めて聞いたけど、今度ランドルフ新国王に聞いてみようかな?
俺たちはオズワルド王からもらった屋敷には戻らず、ブラッドフォード大公国の山荘の屋敷に戻ることにしている。
ブラッドフォード大公国の山荘に待機することにして、エレノアの姫と一行にも、そこに寝泊まりしてもらうことにした。
俺だけがオズワルドの城に転移して、ランドルフと会っている。
「ランドルフ、その後は、お母さんの体調は、どう?」
「はい、おかげさまで、今は、母は休養をとってもらっています」
「そう、よかった」
ランドルフは以前より顔色がいいような感じがする。
「でも、クリス様、よくフレーゲル伯爵のことが分かりましたね」
「うん、俺には仲間がいるからね」
「へ~、あの女性たちですよね」
「うん」
「本では13人の悪魔とか言われているみたいですけど、全然、そんなことはないですよね」
「あっ、それは本人の前では言わないでね」
「もちろんですよ、あんな綺麗な女性たちを悪魔なんて。
でも、どうして悪魔なんてついたんですかね」
「うん、それは俺にもわからないけど、たぶん、彼女たちの能力の高さじゃないかな」
「能力ですか?」
「うん、俺は勇者だから、能力が高いのは、当然だけど、俺に付き合ってくれる女性たちの二つ名がなかったみたい。
彼女たちも普通の女の子じゃないからね。
魔力の半端ないし、力持ちの冒険者にでも勝ってしまうよ。」
ランドルフ「そんなにお強いんですか?」
「うん、冗談じゃなくてね」
「俺が村から出てきて、初めの街で冒険者ギルドに言って、登録して冒険者になったんだけど、初心者はFランクからでしょう。
でもね、Fランクは、、ろくな依頼がないんだよ。
いなくなった猫探しとか、掃除とか、荷物持ちとか、そんな依頼しか受けられないんだよ。
だから単独ではお金を稼げないから、どうしようかと周りを見渡したら、メンバーの中の3人が立っていたんだよ」
ランドルフは 食いつくようにして興味津々で聞いている。
「3人が俺をパーティーに加えてくれたから、上のランクの依頼を受けることができたんだよ。
その時には、彼女たちも冒険者になって間も無くてね、パーティー名もなかったんだ。」
「冒険者としてのパーティー名ですね」
「そう、そう、それ」ランドルフ
「多くの冒険者なんて、恥ずかしい名前をつけているからね」
「まぁ、そんなパーティーもいますね」ランドルフ
「俺たちは、俺がギルドで冒険者登録した日に、そこで声をかけた女性3人とパーティーを組んだんだよ」
「あっ、それ、本で読みましたよ」
「うん、その初期メンバーの中に本をかく女性がいるんだよ、文才あるよね」
「本当に、勇者物語というと、ベストセラーで重版が間に合ってないそうですね」
「あっ、それで思い出した」
「もし、できたらフレーゲル伯爵の財産はどうなるの?」
「今は、まだ、決定していませんが普通なら全財産、没収です」
「その財産の一部か、できるだけ多くを孤児院に回してくれない?」
「えっ、孤児院ですか?」
「うん、そう孤児院の経営に」
「国から予算を配分もしていますよ」
「それはそうだけど、ランドルフ、時々、孤児院を訪問している?」
「いいえ、していません」
「じゃ、今度、自分の国の孤児院を訪問してみるといいと思うよ。役人の金品の横領とかもあるかもね」
「わかりました、落ち着いたら、ぜひ、行ってみます」
「そして俺たちね、ちょっと旅に出なければならなくなってね」
「えっ、そうんですか?」
「ちょっとランドルフに聞きたいけど、ボールドウィン王国って知っている」
「はい、知っていますよ、この町にも港があるでしょ、ボールドウィン王国と交易もしていますからね」
「あっ、そうなんだ」
「もしかしてボールドウィン王国に行かれるんですか?」
「うん、そうなりそうなんだよね。
ボールドウィン王国って、どんな国か知っている?」
「はい、私も留学していましたので、よく、知っていますよ。
一般民で留学したのでの、あちらの王族とは交流はありませんけど、学校で学業と剣の技術を学んだんですよ」
「へ~、そうなの?」
「はい、だから懐かしいです。
あっ、そうだ、私の親友がいますので、手紙を書きますから、持っていってください」
「うん、助かるよ、何かあった時には、頼らさせてもらおうかな」
「はい、よろしくお願いします、私の親友は、ボールドウィン王国の伯爵ですよ」
「名前は?」
「キースって言います。正式にはキース・フォン・ボールドウィンです、一応、王族の遠縁らしいです」
「俺たちが2日後には、ボールドウィン王国に行ってしまうけど、通信魔法で、いつでも緊急時には駆けつけるからね」
「借りている部屋は、あのままにしておいて欲しいんだけど」
「あっ、、それは、もう、もちろんですよ。
クリス様は、この国の英雄であり、私の英雄でもあるんですから」
「それと、ツテがないから、屋敷の修理をお願いしたんだけど」
「あっ、そうでしたね、賊が侵入する時に、鍵を壊したそうですから、他も確認して手直してしておきますから」
「うん、頼むね。
じゃ、 忙しそうだから、俺は帰るね、 お母さんによろしく」
「はい、わかりました、ありがとうございます」
そして、俺は執務室から転移してきたけど、山荘には、あの子がいるから気分が塞いでくる。
俺は屋敷の、いつも寝る部屋に転移してきた。
俺が急に転移してきたもんだから、着替え中の人がいて、慌ててカーテンの後ろに隠れている。
俺は、気分が落ち込んでいるから、そんなことには目もくれずにベットに倒れ込んだ。
顔も枕に押し付けて着替えも見ることもできない。
はぁ、約束したけど、嫌なことは、嫌だな。
「もう、クリスったら、急に戻ってくるんだもの、びっくりしたよ」とアリシア
そう着替えていたのはアリシアとイザベラ
「本当よ、もう」とイザベラ
俺の様子に二人は気がついて「どうしたの?」
「いや~、あんなことをエレノア王女に約束しなければよかったと思って、気分が塞ぐ」
「そう? 話をすると、そうでもなかったわよ」とイザベラ
やっぱりイザベラと合う子なんだ。
というのは冗談で、もう一度、会ってみることにした。
扉が開いていて、遊んでいるみたいだ、遊んでいるのは、アレクとアデルとエイミーとアイリスとエレノア王女だ。
全員でトランプをしている。
俺が端に座って、様子を見ている。
そこに王女の30代のお付きの人がやってきて
「あの、クリス様、話をよろしいでしょうか?」
「あっ、はい、なんでしょうか?」
「もし、間違っていたらなら、誤りますが、エレノア王女様のことで気分を害させていませんか?」
俺はハッキリ言うことにした。
「そうですね、正直いえば、そうです」
「やはり‥‥‥」
「本当に、申し訳ありません、普段のエレノア様は、あのような言い方はしないんですが、初めて会う方に緊張したのか、あのような言い方をしてしまいまして」
「いや、あなたに謝られても困ります」と俺は素っ気ない返事しかしない。
そこにエレノアが、俺の前にやってきた。
「クリス様、先ほどは、大変、失礼しました。
私でもあのような言い方されたら話したくもなくなります。
あのあと、私を小さい頃より、育ててもらった母上みたいな乳母のロリーに怒られました。
あんなロリーは初めて見ましたので、自分が、どんなに大変な失礼をしたと思いました。ごめんなさい」なんだ普通のことも言えるのね。
「うん、今回は理解した、もう2度と、ごめんだよ」
「はい、わかりました」と頭を下げた。
ロリーが「あの、それで、私たちの国についてなんですが‥‥‥」
エレノア「その前に、今いる、ここは、どこの国ですか?」
ロリー「あちらのお子さんに聞いても、答えてくれなくて、ご主人さまに聞いてと言うばかりですし」
エレノア「うん、そうだよね、外を見ても森ばかりだし、確か私たち街中に閉じ込められていたよね」とエレノア王女‥‥‥普通に話せるんだ、この子。
「ここは、オズワルド王国よりも遠い国です」
「じゃ、海岸よりも遠くなってしまったんですね、私たちが寝ている間に、そんな遠くまで運ばれるなんて‥‥‥」
「まぁ、そうですね、遠いですね」
「じゃ、もしボールドウィン王国までだったら、何日もかかりますね」
「普通ならね」 何が言いたいんだろう?
「!、あの勇者物語を読んだんでしょ?」
ロリー「はい、読みました、大変、面白くて夢中になりましたが」
「じゃ、わかっているんじゃないの?」
エレノア「えっ、なにをですか?」
「俺が瞬間転移できるってことがですよ」
ロリー「えっ、瞬間転移なんて、物語だけじゃないんですか?」
「違いますよ、本当ですよ」
エレノア「えー、私たちは、物語の中だけのことだと思っていました」
「あの勇者物語は、多少の誇張はあるかもしれませんが、ほとんど伝記にみたいなものですから、全て事実ですよ」
エレノア「えっ、それじゃ、瞬間転移とか、空を飛べるとかもですか?」
「はい」
エレノア「メンバー全員で空を飛んで他国に行っているとかですか?」
「はい、一度、行った国しか行けませんが。
あなたたちも寝ている間に、私たちが瞬間転移して山荘に運んだんですよ」
ロリー「‥‥‥本当なんですね」
エレノア「それで、街中から、こんな木ばかりのところにいるのね、納得したわ」
「だから、あなたたちを連れてボールドウィン王国に行く時も、飛んでいくつもりです」
ロリー「えー、私たちも空を飛んでいけるんですか?」
「はい」
エレノア「途中で手を離さないでしょうね?」
「暴れたりしない限りは離しませんよ。明日は、空を飛ぶ練習をしますよ」
ロリー「えっ、空を飛ぶのに練習するんですか?」
「はい、パニックになったら、行けませんので」
俺は2日のうちにオズワルド王国を、もっと正常にうまくいくようにしていく必要があるなと思っている。
しかし、ボールドウィン王国なんて、初めて聞いたけど、今度ランドルフ新国王に聞いてみようかな?
俺たちはオズワルド王からもらった屋敷には戻らず、ブラッドフォード大公国の山荘の屋敷に戻ることにしている。
ブラッドフォード大公国の山荘に待機することにして、エレノアの姫と一行にも、そこに寝泊まりしてもらうことにした。
俺だけがオズワルドの城に転移して、ランドルフと会っている。
「ランドルフ、その後は、お母さんの体調は、どう?」
「はい、おかげさまで、今は、母は休養をとってもらっています」
「そう、よかった」
ランドルフは以前より顔色がいいような感じがする。
「でも、クリス様、よくフレーゲル伯爵のことが分かりましたね」
「うん、俺には仲間がいるからね」
「へ~、あの女性たちですよね」
「うん」
「本では13人の悪魔とか言われているみたいですけど、全然、そんなことはないですよね」
「あっ、それは本人の前では言わないでね」
「もちろんですよ、あんな綺麗な女性たちを悪魔なんて。
でも、どうして悪魔なんてついたんですかね」
「うん、それは俺にもわからないけど、たぶん、彼女たちの能力の高さじゃないかな」
「能力ですか?」
「うん、俺は勇者だから、能力が高いのは、当然だけど、俺に付き合ってくれる女性たちの二つ名がなかったみたい。
彼女たちも普通の女の子じゃないからね。
魔力の半端ないし、力持ちの冒険者にでも勝ってしまうよ。」
ランドルフ「そんなにお強いんですか?」
「うん、冗談じゃなくてね」
「俺が村から出てきて、初めの街で冒険者ギルドに言って、登録して冒険者になったんだけど、初心者はFランクからでしょう。
でもね、Fランクは、、ろくな依頼がないんだよ。
いなくなった猫探しとか、掃除とか、荷物持ちとか、そんな依頼しか受けられないんだよ。
だから単独ではお金を稼げないから、どうしようかと周りを見渡したら、メンバーの中の3人が立っていたんだよ」
ランドルフは 食いつくようにして興味津々で聞いている。
「3人が俺をパーティーに加えてくれたから、上のランクの依頼を受けることができたんだよ。
その時には、彼女たちも冒険者になって間も無くてね、パーティー名もなかったんだ。」
「冒険者としてのパーティー名ですね」
「そう、そう、それ」ランドルフ
「多くの冒険者なんて、恥ずかしい名前をつけているからね」
「まぁ、そんなパーティーもいますね」ランドルフ
「俺たちは、俺がギルドで冒険者登録した日に、そこで声をかけた女性3人とパーティーを組んだんだよ」
「あっ、それ、本で読みましたよ」
「うん、その初期メンバーの中に本をかく女性がいるんだよ、文才あるよね」
「本当に、勇者物語というと、ベストセラーで重版が間に合ってないそうですね」
「あっ、それで思い出した」
「もし、できたらフレーゲル伯爵の財産はどうなるの?」
「今は、まだ、決定していませんが普通なら全財産、没収です」
「その財産の一部か、できるだけ多くを孤児院に回してくれない?」
「えっ、孤児院ですか?」
「うん、そう孤児院の経営に」
「国から予算を配分もしていますよ」
「それはそうだけど、ランドルフ、時々、孤児院を訪問している?」
「いいえ、していません」
「じゃ、今度、自分の国の孤児院を訪問してみるといいと思うよ。役人の金品の横領とかもあるかもね」
「わかりました、落ち着いたら、ぜひ、行ってみます」
「そして俺たちね、ちょっと旅に出なければならなくなってね」
「えっ、そうんですか?」
「ちょっとランドルフに聞きたいけど、ボールドウィン王国って知っている」
「はい、知っていますよ、この町にも港があるでしょ、ボールドウィン王国と交易もしていますからね」
「あっ、そうなんだ」
「もしかしてボールドウィン王国に行かれるんですか?」
「うん、そうなりそうなんだよね。
ボールドウィン王国って、どんな国か知っている?」
「はい、私も留学していましたので、よく、知っていますよ。
一般民で留学したのでの、あちらの王族とは交流はありませんけど、学校で学業と剣の技術を学んだんですよ」
「へ~、そうなの?」
「はい、だから懐かしいです。
あっ、そうだ、私の親友がいますので、手紙を書きますから、持っていってください」
「うん、助かるよ、何かあった時には、頼らさせてもらおうかな」
「はい、よろしくお願いします、私の親友は、ボールドウィン王国の伯爵ですよ」
「名前は?」
「キースって言います。正式にはキース・フォン・ボールドウィンです、一応、王族の遠縁らしいです」
「俺たちが2日後には、ボールドウィン王国に行ってしまうけど、通信魔法で、いつでも緊急時には駆けつけるからね」
「借りている部屋は、あのままにしておいて欲しいんだけど」
「あっ、、それは、もう、もちろんですよ。
クリス様は、この国の英雄であり、私の英雄でもあるんですから」
「それと、ツテがないから、屋敷の修理をお願いしたんだけど」
「あっ、そうでしたね、賊が侵入する時に、鍵を壊したそうですから、他も確認して手直してしておきますから」
「うん、頼むね。
じゃ、 忙しそうだから、俺は帰るね、 お母さんによろしく」
「はい、わかりました、ありがとうございます」
そして、俺は執務室から転移してきたけど、山荘には、あの子がいるから気分が塞いでくる。
俺は屋敷の、いつも寝る部屋に転移してきた。
俺が急に転移してきたもんだから、着替え中の人がいて、慌ててカーテンの後ろに隠れている。
俺は、気分が落ち込んでいるから、そんなことには目もくれずにベットに倒れ込んだ。
顔も枕に押し付けて着替えも見ることもできない。
はぁ、約束したけど、嫌なことは、嫌だな。
「もう、クリスったら、急に戻ってくるんだもの、びっくりしたよ」とアリシア
そう着替えていたのはアリシアとイザベラ
「本当よ、もう」とイザベラ
俺の様子に二人は気がついて「どうしたの?」
「いや~、あんなことをエレノア王女に約束しなければよかったと思って、気分が塞ぐ」
「そう? 話をすると、そうでもなかったわよ」とイザベラ
やっぱりイザベラと合う子なんだ。
というのは冗談で、もう一度、会ってみることにした。
扉が開いていて、遊んでいるみたいだ、遊んでいるのは、アレクとアデルとエイミーとアイリスとエレノア王女だ。
全員でトランプをしている。
俺が端に座って、様子を見ている。
そこに王女の30代のお付きの人がやってきて
「あの、クリス様、話をよろしいでしょうか?」
「あっ、はい、なんでしょうか?」
「もし、間違っていたらなら、誤りますが、エレノア王女様のことで気分を害させていませんか?」
俺はハッキリ言うことにした。
「そうですね、正直いえば、そうです」
「やはり‥‥‥」
「本当に、申し訳ありません、普段のエレノア様は、あのような言い方はしないんですが、初めて会う方に緊張したのか、あのような言い方をしてしまいまして」
「いや、あなたに謝られても困ります」と俺は素っ気ない返事しかしない。
そこにエレノアが、俺の前にやってきた。
「クリス様、先ほどは、大変、失礼しました。
私でもあのような言い方されたら話したくもなくなります。
あのあと、私を小さい頃より、育ててもらった母上みたいな乳母のロリーに怒られました。
あんなロリーは初めて見ましたので、自分が、どんなに大変な失礼をしたと思いました。ごめんなさい」なんだ普通のことも言えるのね。
「うん、今回は理解した、もう2度と、ごめんだよ」
「はい、わかりました」と頭を下げた。
ロリーが「あの、それで、私たちの国についてなんですが‥‥‥」
エレノア「その前に、今いる、ここは、どこの国ですか?」
ロリー「あちらのお子さんに聞いても、答えてくれなくて、ご主人さまに聞いてと言うばかりですし」
エレノア「うん、そうだよね、外を見ても森ばかりだし、確か私たち街中に閉じ込められていたよね」とエレノア王女‥‥‥普通に話せるんだ、この子。
「ここは、オズワルド王国よりも遠い国です」
「じゃ、海岸よりも遠くなってしまったんですね、私たちが寝ている間に、そんな遠くまで運ばれるなんて‥‥‥」
「まぁ、そうですね、遠いですね」
「じゃ、もしボールドウィン王国までだったら、何日もかかりますね」
「普通ならね」 何が言いたいんだろう?
「!、あの勇者物語を読んだんでしょ?」
ロリー「はい、読みました、大変、面白くて夢中になりましたが」
「じゃ、わかっているんじゃないの?」
エレノア「えっ、なにをですか?」
「俺が瞬間転移できるってことがですよ」
ロリー「えっ、瞬間転移なんて、物語だけじゃないんですか?」
「違いますよ、本当ですよ」
エレノア「えー、私たちは、物語の中だけのことだと思っていました」
「あの勇者物語は、多少の誇張はあるかもしれませんが、ほとんど伝記にみたいなものですから、全て事実ですよ」
エレノア「えっ、それじゃ、瞬間転移とか、空を飛べるとかもですか?」
「はい」
エレノア「メンバー全員で空を飛んで他国に行っているとかですか?」
「はい、一度、行った国しか行けませんが。
あなたたちも寝ている間に、私たちが瞬間転移して山荘に運んだんですよ」
ロリー「‥‥‥本当なんですね」
エレノア「それで、街中から、こんな木ばかりのところにいるのね、納得したわ」
「だから、あなたたちを連れてボールドウィン王国に行く時も、飛んでいくつもりです」
ロリー「えー、私たちも空を飛んでいけるんですか?」
「はい」
エレノア「途中で手を離さないでしょうね?」
「暴れたりしない限りは離しませんよ。明日は、空を飛ぶ練習をしますよ」
ロリー「えっ、空を飛ぶのに練習するんですか?」
「はい、パニックになったら、行けませんので」
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