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第388話 暗躍

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第388話 暗躍

ちょうどタイミングいいこともあって、いい話を聞くことができた。

第二王子のキーラン王子とフレーゲル伯爵の話を聞くことができたけど、話の内容から俺に対して脅しみたいなものをかけるみたいなことを言っていたが、どんなことをするんだろう?

俺はフレーゲル伯爵を検索魔法でマーカーをつけて追っている。

お城で誰と会うのか、そして話すことをするのか?

または、お城から出て行くのか?

ずっと追跡するのは、女の子だけで良いと思うけど、おじさんは追跡したくないんだけど、しょうがない。

フレーゲル伯爵は、俺がいる方には、来ないで、階下に降りて行くみたいだ。

しかし一階、降りただけで、廊下を少し歩くと部屋に入って行った。

伯爵が入って行った部屋には、6人の男たちがいる。

人相の悪そうな男たちがいる、伯爵は、その男たちに話しかけている。

「おい、クリスの奴を殺せ、そして周りにいる女どもを、ここに連れて来い、いいか、女どもは殺すなよ」

「はっ」と男どもは、ベランダから木に飛び移って出て行った。

俺は念話で、全員に、ここで起きたことを話して『警戒体制だよ、みんな』と伝えた。

まぁ、うちのメンバーは 筋肉隆々と言うわけではないから、強そうに見えないのが特徴だ。

だから甘く見られてしまう、でも不意をつかれなければ、女性たちの方が強い、でも油断大敵だから、俺は用心のため、神獣たちを戻すことにした。

アデルだけは調理場に、まだ、いるみたいだから、『帰って食事だよ』と伝えると、すぐに転移したみたい。

神獣たちには、俺が見た男たちの顔を送って、あとを追跡してもらう。

俺たちは屋敷にいると思われているだろうから、俺は14人分の分身を作った、もちろん俺の。

屋敷は電気を消してもらう。

念話で全員に、ブラッドフォード大公国の山荘に避難するように頼んだ。

もし、かなりの手立ての場合もあるし凶悪な奴の可能性もあるので、人命には変えられない。

そして念話で全員に作戦を伝える。

「俺の分身の14体を、ベットに寝てもらうから、賊が入ってきたら、そこで急襲してくれる?」

「俺の分身も手伝いができるからね、でも、危険なことはしちゃダメだよ」

なんだか、面白そうだ。

俺は、いつでも瞬間転移できるので、奴らの動きを追っているけど、フレーゲル伯爵も追跡することになるけど、まだ、先ほどの部屋にいるみたいだ。

なんだか、ワクワクする。

このフレーゲル伯爵は王都にも屋敷があるはずだけど、どこだろう?

俺は、まだ、男たちは屋敷には辿り着いていないので、ランドルフ国王に会いにいくことにした。

もう、メンバーはブラッドフォード大公国の山荘に到着して、食事しながら待機している。

俺が、ランドルフ国王の執務室に行くと、夜も遅いのに、仕事をしていた。

ランドルフが文官たちに指示したり、書類整理をしている。

机には、所狭しと書類が積み重なっている。

扉の横を警備する兵士に挨拶して、開いている扉を叩いて叩いた。

「コンコン」そうすると全員が、一斉に俺の方を見た。

「クリス様、どうしたんです」とランドルフが立ち上がって聞いてきた。

「夜、遅くまでご苦労様」と俺が言うと

「これも、国王の務めですからね」

「大変、だろうけど、頑張ってね」

「はい、それは、もう」

「何か、聞きたいことでも?」

「あっ、そうなんだよね」

「何なりと‥‥‥」

「あのさ、フレーゲル伯爵って、どこに住んでいるの?」

「えっ、フレーゲル伯爵ですか?」

「うん、そう」

「おい、王都の地図をお出ししろ」と文官の一人に言う。

文官が持ってきた王都の地図を広げてもらい、

「えーと、ここが城ですから、こちらがフレーゲル伯爵の屋敷になります。あとは伯爵領は、王都から馬で三日ほど行ったフレーゲル伯爵領と言う名前の、こちらになります」と地図で教えてくれた。

「なるほど」

「あの、クリス様、フレーゲル伯爵が何か?」

「ううん、今は、問題ないけど、ちょっと知っておきたくて」

「そうですか?」

「じゃ、 忙しそうだから俺は帰るね」と言って部屋から出ようとしたけど、

「あっ、そうだ、ランドルフ、君のお母さんは、どこにいるの?」

「えっ、私の母上ですか?」

「うん、そう」

「私の母上は、今は‥‥!、旅行中で、この国にはいないんですよ」

「そうなんだ、うん、わかった、ありがとう」と答えて部屋から本当に出てきた。

その時に、手を止めて変に聞き耳を立てている文官が二人いた。

この文官は雰囲気が他の人とは違う。

俺は多くの人が行き交う国王の執務室を後にして、ゆっくりと廊下を歩いている。

そうすると先ほど、気になる動きをした一人の文官が、すぐに出てきて、俺と反対の通路を歩いていく。

俺は、廊下を歩くのをやめて、検索魔法で監視することにした。

どこに向かうのか? まぁだいたい予想はつくよな。

お城の階段を一回だけ、降りて、やはりフレーゲル伯爵の部屋の扉をノックしている。

伯爵が出てきて、文官を中に入れた。

俺は、この二人の動きと会話を聞きながら、ベランダに出て、お城からも見えるフレーゲル伯爵の屋敷の近くに瞬間転移してきた。

俺たちの屋敷には、まだ、賊は、到着していない。

俺はランドルフにも見えないように結界魔法を張った。

もう一人、文官がいるからだ。でもランドルフは俺が作ったペンダントをつけているはずだけど、訓練はしていないから、用心のためだ。

ハァ、でも俺って勇者なんだから、こんなことをするために勇者になったわけじゃないのにな。

巨大怪獣出現と言う感じで言う感じで勇者だ出向いて討伐することの方がいいよな、あっでも巨大怪獣って神獣たちのことか。

それじゃあ討伐できない。

みんな本当に優しい女性たちだから。

俺はフレーゲル伯爵の屋敷の門を見渡せる位置に来たけど、もう夜も遅いので歩いている人もいない。

屋敷には電気がついている。

俺は屋敷の中を検索魔法でみてみる、人の動きをみてみる。

3階建ての屋敷だけど、、庭が、すごく広い。

そして門には、二人の兵士が警備している。

俺の屋敷の方は、今は誰もいないし、俺の分身体を置いているだけだから安心だ。

俺の分身体は女性たちのベットで寝ているから、匂いを嗅いだりなんてことができるから本体の俺が代わればよかったな‥‥とは一瞬たりとも思っていないぞ‥‥‥

まあ、冗談は置いておいて、俺はフレーゲル伯爵の屋敷に潜入する前に、屋敷の中をサーチしてみることにした。

まずは建物全体の構造から、見た目で見ると建物は3階建て、普通は3階建てだったら、主人の部屋は3階にある。

3階の階には、今は誰もいない。

まぁ、主人がお城にいるわけだから、普通は用事もないはずだし、夜中に掃除をすることもないと思うし、住み込みで働いている人も寝ている時間だ。

起きているのは警備の人だけだろう。



俺は誰もいない3階の廊下に転移してきた。

廊下から見渡す限りは、主人の部屋なんだから、扉も大きくて壁の間も広いはず。

人もいないし、適当に検討をつけて、また、部屋の中に転移する。

そして検索魔法で、隠し金庫がないか、検索すると、壁に埋め込んでいる金庫を見つけた。

フレーゲル伯爵は、俺のメンバーの女性たちに目をつけたみたいだから、今回の俺は、ちょっと怒っている。

徹底的に粗を探してやるつもりだ。

二重帳簿なんかが見るかる可能性もあるし、それ以上に、俺を殺す指示を出したわけだから、俺も容赦しない。

『俺を殺して、女性メンバーを拉致して何をするつもりなのか』

こんな奴らがいるから、いけないことになる。

その結果が神獣たちの出現になってくるわけだ。

そういえば、俺がオーリス王国で、麻薬の摘発をしたときに、いちいち王子に報告しなければならない時のことを思い出す。

今では、王子様よりも、俺の方が上だから、本当は証拠を掴んで指示するだけでいいんだけど。

女性メンバーに手を出そうとしたことは後悔させてやる。
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