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第323話 大公国の戴冠式準備3

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第323話 大公国の戴冠式準備3

今日は晩餐会があるので、俺も貴族の服を着て、お風呂まで入らされて、女性に体を洗われて化粧までさせるというハプニングがあった。

本当に逃げ出したい気分だけど。

神獣たちも晩餐会に出るため、ドレスを着てめかしこんでいる。

そしてお化粧もしているので、初めてかも。

神獣たちは、人の時間と流れが違うので、肌荒れなんかないみたいで、綺麗な肌をしている。

そして、開け放たれた扉から、コリンが入ってきた。コリンのドレスは、大人しめのドレスを着用しているけど、普段、着ないような服なので恥ずかしそうにしている。

コリンは、普段は、時々はミニスカートは履いているけど、基本、短パンが多い。

短パンが普段、履いている服だから、すごい違和感があるけど、それは普段との違いのためだ、ドレスが見合っている。

「コリン、似合っているよ、そのドレスの色もいい色を選んだね」と俺がいうと、「うん、好きな色なんだ、ありがとう、クリス」と顔を赤くしながら言って、他のメンバーのところに行った。

次はイザベラとソフィアがドレスを着て入ってきた。

イザベラは赤いドレスを着ているのに、ソフィアは青いドレスと着ている。

二人とも、胸をそれほど強調していないけど、似合っている。

「二人とも、似合っているよ」

「ありがとう、クリス」とソフィア
「当たり前よ」とイザベラ

二人は、そういうと他のメンバーの元にいった。

でもイザベラも結構、胸があったんだと思う、ソフィアよりは小さく見えるけど、本当にドレスって、胸が大きい人専用だよね。

そして最後に部屋に入ってきたのは、アリシアだけど、他の人とは違って、なんだか、恥ずかしそうに部屋に入ってきている。

どうしたんだ? 

顔が赤いみたいだけど、大丈夫か?

入ってきたアリシアのドレスを見て、その理由がわかった。

アリシアの顔は、普段はメイクなんかしないから、初めての化粧で、すごく綺麗になっている。

普通は平民は化粧とかしないし、俺たちは、まだ10代だし、口紅をつけることもないから、口紅をつけたアリシアは、前とは違って見える。

他の皆んなも、化粧で顔と髪型が違うけど、昔から見慣れているアリシアをみると、女性って、すごいと思う。

あっ、でも俺を殺した奴が変身しているかもわからないから、一応、変身していても、わかるような魔法を作って置いて正解だった。

俺が作った魔法は、本物の実態がわかる魔法なんだ。

この魔法があれば、誰に変身しても本当の実態がわかる。

変身する場合は、実態の上に魔法で、装うことをして人に見せるんだよね。

だから、それを解除することができる魔法なんだ。

神でも自分の容姿を変えることはできないけど、姿形を変えること俺ができるから、神獣たちに実験してもらって、試したんだけど、本当にアレクなら、小さいトラの形に見えるんだよね。

その魔法をアリシアにしてみると、、やっぱり間違いなく人間のアリシアだった。

まぁ、変身している奴がドレスを着たからと言って顔を赤くすることはないからね。

アリシアのドレスは、白いドレスで体の線が出ているので、ピッタリしているドレスだ。

お尻の線まで、ピッタリしているので、うわーっ、って感じのドレスを着ている。

アリシアは、ヒップラインから、ウエスト、胸のラインまでピッタリな洋服で、俺をゾクゾクさせるような服を着ている。

しかも、白だし、妄想を引き起こすような感じだから、危ないな

ドレス特有の胸も大きく胸元が開いているし、最近は発育期でアリシアの胸も大きくなってきているのか、今日の服装は、本当にすごくいい。

あんな格好で、前屈みになると、やばい!!!

俺はアリシアに見惚れていると、アリシアが近寄ってきて、「もう、クリス、見過ぎ」と言って俺の肩を、バシって叩いた。

俺はアリシアに肩を叩かれても、じーっと見ていた。

「アリシア、キレイだ」

「あ、ありがとう、クリスにそう言ってもらえるなんて、うれしい‥‥‥」

そう言って、アリシアは顔を余計に赤くした。

「なにアリシアばかり、見てるのよ」とイザベラは言いながら背中から俺に抱きついてきた。

イザベラが背後から抱きつくと、背中に胸の柔らかい感触が当たる。

以前のイザベラなら、こんなことはしなかったけど‥‥‥

「私たちの方も見てよね、まぁアリシアがキレイになったのは、いいけど」

「うん、みんなキレイだよ、イザベラもいいね、女らしい」

「あっ、言ったわね」と言ってイザベラは、俺に抱きついている手を余計に締めてきた

「イザベラ、苦しい、せっかくのドレスが台無しだよ」

「あっ、そうだったわね」

やっとイザベラは手を離してくれた。

あー、胸の感触が離れてしまった。

でも、最近のイザベラは、すぐには変わらないだろうけど、前とは違って、ずいぶん、優しくなってきた。

俺が本を読んでいると、いつの間にか、目の前のテーブルには紅茶が置いてあったりすることや、ソファに座っていると、すぐ横にきて座ることもあるから。

コリンは、俺がなにも言わなくても、俺の横が空いていれば、いつの間にか、座っていることがある。

俺が部屋で、魔力の修練をしていると、なにも言わずに、全員が、その場で、魔力の練習をしている。

ハワード次期国王の晩餐会の時間が近づいてきた。

アリシアが「はぁ、なんだか緊張するね」

「まぁ、そうだね、こんな正式なものは初めてだからね」

ソフィア「ここにシャーロットやセラフィーナがいればよかったけどね」

「しょうがないよ、今は」

イザベラ「だって二人がいれば、私たちなんて、座っているだけでいいし」

「まぁ、そうなるよね、シャーロットとセラフィーナは慣れているだろうから」

コリン「でも、その二人が今日はいないんだよ」

コリンはかなり緊張している。

「でも、今日はセラフィーナとシャーロットはいないけど、俺たちの初期メンバーだから、頑張ろう」

「あのー、私たちもいるんですけど」とジャネットに言われた。

「あっ、そうだったね、キレイになってたから、気が付かなかった」

「それを言うならキレイになっていたら、気がつくんじゃないですか?」

「まぁ、そうとも言う」

「もう、ご主人さまったら」

「でも、ジャネットを筆頭にして、ロゼッタも、パトリシアも、アレクもアデルキレイだね」

「ご主人さま、私たちは?」

「あっ、もちろん、エイミーもアイリスも可愛いよ」

「わーい、可愛いって言われた」

そこに侍女が呼びにきた。

「いいかい、皆んな、今日は俺たちの正式な貴族としての デビューだからね。今までは、 パーティーにドレスを着て出席したことがあったけど、今回は王様直々の晩餐会が催されるわけだから。
でも、ハワード王子には何回もみんな会ったことがあるでしょ」

アリシア「でもハワード王子は、クリスのことを神だと言う人だよね」

「うん、まぁ、そうだね」

ソフィア「ちょっと変わっているよね」

「うん、まぁ、そうだね‥‥」

「そんな人が国王って、大丈夫なの?」

「うん、まぁ、そうだね‥‥‥」

「ちょっとクリス、さっきから同じ言葉ばかりだよ」

「うん、まぁ、そうだね‥‥‥‥‥‥あっ、ごめん、考えるのやめていた」

「もう、クリスあったら」

全員が大笑いして

あはははっ

「はぁー苦しい、もうクリスったら、お化粧が涙で崩れちゃうよ」

「でも、ハワード王子に優秀な宰相がついているからね」

「あっ、それって、この前の人だよね」

「うん、今日も晩餐会に来ていると思うよ」

侍女の人が、「では、クリス様、行きましょうか?」

「うん、わかった」

と言って俺は立ちあがったけど、アリシアが手を差し出してきた
ので、その手を掴んでエスコートすることにした。
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