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第254話 トリスタン王国の消滅
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空間から出てきた3000人の兵士が、トリスタン城の全員を捕縛していくのは、30分もかからなかった。
兵士、騎士、侍女、文官、医師、馬番、料理人、掃除人に至るまで全ての人をとらえた。
そして今では城門を守っているライオネル公国の兵士に変わっている。
ライオネル王国の将軍が確認したら、やはり城の地下に大量の弾薬と大砲があり、刀などの武具も大量に見つかったそうだ。
そして3000人いた兵士たち捕縛が終わると一部を残して、街に出て警備を行っている。まだ薄暗いから何も起きていないが、明るくなれば違う。
そして、憲兵隊のところにもライオネル王国の兵士が交代することになる。
さらに俺はライオネル王国に転移して、5000人の兵士を空間の中に入れて連れてきた。
つまり王都では、8000人のライオネル王国の兵士が警備を行っている。
そしてお城の国旗も変わった。
いろいろな、ところにライオネル王国の国旗がはためいている。
そして徐々に日が昇って明るくなってきた。
そして今、旧トリスタン王国の王座に、セラフィーナが座っている。
その周りを将軍と騎士たちが守っている。
そこに引き出されてきた王様だったトリスタンがロープに縛られている。
王様だったトリスタンはライオネル公国の兵士によって跪かされている。
そしてトリスタンだけではなく、戦争を容認していた将軍や官僚も引っ立てられている。
しかし今いる人たちは、もう、まともに話すことはできない。
それは、俺が精神魔法を使ったから。
形だけの裁判が行われて、投獄されることが決定した。
全員が連れていかれる。
そして王座に座っていたセラフィーナは、俺の方を見て手で招いて立ち上がって王座を俺に譲った。
首を横に振った。俺は王には似合わない。
話し合った結果、しばらくはセラフィーナが執政官として、国を統治することにした。
そして王都の近くの村や町におふれを出した。
しかし反対する村や町はなかった。理由は、王なんて誰だっていいわけだ。自分の家族が死ななくて、豊かに生活ができれて税金さえ安くなれば。
ここに正式に、ライオネル公国の一時的に第二王都が誕生する。
そして俺は、将軍のダグラスに会いに行った。
ダグラスは、俺が顔を見せると、「貴殿が、言った通りになった。私は自国の部下を1人も欠けることがなく守ることができた、本当に感謝しかない」
「私だけが、したことではありませんよ将軍」
「いや、貴殿がいなければ、成しえなかったことだ。これで私も引退ができる」
「いいえ、将軍、それは当分、無理です。」
「‥‥どういうことだ」
「私が、あなたを離さないからです、あなたには兵士をまとめる将軍職と宰相の兼務を、しばらくお願いしたい」
「私は、軍職が長かったために、政治には詳しくはないから無理だ」
「今から勉強すればいいんですよ、何事も挑戦ですよ将軍」
「貴殿がやればいいではないか‥」
「いいえ、私はもう、これからも世界を見て回って調査を行う必要があるんです」
「その時には、将軍にも頼み事をするかも分かりません。私の将来の妃になるセラフィーナを助けてもらえませんか?」
「な、なんと、セラフィーナ殿と結婚するのか」
「えぇ」
「それは、それは、喜ばしいことだ」
「しかしセラフィーナもいろいろ経験が足りませんので、しばらくはあなたに王代理として、活躍してもらいたいんです。」
「私にか? 私に押し付けるのか!」
「しばらくの間ですよ。やはり昔から国に住んでいる人物が1番だと思います。そのうちにあなたが王になればいい、あなたなら良い王様になれますよ、私も協力しますから」
「そういえば、1つ聞きたいことがあったのだが、王都を制圧するときに、どうやってしたんだ? あんな大勢が進行していると言う情報はなかったと思うが」
「将軍、それは秘密です」
「そうか‥‥‥ わかった」
「今回は、あなたが首謀者として戦争に突き進もうとする王国を、ライオネル公国と連携して止めたと言うことになっています。つまり、あなたが今回の事件の黒幕です」
そこでダグラス将軍は大笑いしだした。
「すべては貴殿の差し金か? いいだろう、乗ってやろう」
「今は暫定で、セラフィーナが即位していますが、すぐに退位して、あなたに王座を譲ることになるでしょう。」
兵士、騎士、侍女、文官、医師、馬番、料理人、掃除人に至るまで全ての人をとらえた。
そして今では城門を守っているライオネル公国の兵士に変わっている。
ライオネル王国の将軍が確認したら、やはり城の地下に大量の弾薬と大砲があり、刀などの武具も大量に見つかったそうだ。
そして3000人いた兵士たち捕縛が終わると一部を残して、街に出て警備を行っている。まだ薄暗いから何も起きていないが、明るくなれば違う。
そして、憲兵隊のところにもライオネル王国の兵士が交代することになる。
さらに俺はライオネル王国に転移して、5000人の兵士を空間の中に入れて連れてきた。
つまり王都では、8000人のライオネル王国の兵士が警備を行っている。
そしてお城の国旗も変わった。
いろいろな、ところにライオネル王国の国旗がはためいている。
そして徐々に日が昇って明るくなってきた。
そして今、旧トリスタン王国の王座に、セラフィーナが座っている。
その周りを将軍と騎士たちが守っている。
そこに引き出されてきた王様だったトリスタンがロープに縛られている。
王様だったトリスタンはライオネル公国の兵士によって跪かされている。
そしてトリスタンだけではなく、戦争を容認していた将軍や官僚も引っ立てられている。
しかし今いる人たちは、もう、まともに話すことはできない。
それは、俺が精神魔法を使ったから。
形だけの裁判が行われて、投獄されることが決定した。
全員が連れていかれる。
そして王座に座っていたセラフィーナは、俺の方を見て手で招いて立ち上がって王座を俺に譲った。
首を横に振った。俺は王には似合わない。
話し合った結果、しばらくはセラフィーナが執政官として、国を統治することにした。
そして王都の近くの村や町におふれを出した。
しかし反対する村や町はなかった。理由は、王なんて誰だっていいわけだ。自分の家族が死ななくて、豊かに生活ができれて税金さえ安くなれば。
ここに正式に、ライオネル公国の一時的に第二王都が誕生する。
そして俺は、将軍のダグラスに会いに行った。
ダグラスは、俺が顔を見せると、「貴殿が、言った通りになった。私は自国の部下を1人も欠けることがなく守ることができた、本当に感謝しかない」
「私だけが、したことではありませんよ将軍」
「いや、貴殿がいなければ、成しえなかったことだ。これで私も引退ができる」
「いいえ、将軍、それは当分、無理です。」
「‥‥どういうことだ」
「私が、あなたを離さないからです、あなたには兵士をまとめる将軍職と宰相の兼務を、しばらくお願いしたい」
「私は、軍職が長かったために、政治には詳しくはないから無理だ」
「今から勉強すればいいんですよ、何事も挑戦ですよ将軍」
「貴殿がやればいいではないか‥」
「いいえ、私はもう、これからも世界を見て回って調査を行う必要があるんです」
「その時には、将軍にも頼み事をするかも分かりません。私の将来の妃になるセラフィーナを助けてもらえませんか?」
「な、なんと、セラフィーナ殿と結婚するのか」
「えぇ」
「それは、それは、喜ばしいことだ」
「しかしセラフィーナもいろいろ経験が足りませんので、しばらくはあなたに王代理として、活躍してもらいたいんです。」
「私にか? 私に押し付けるのか!」
「しばらくの間ですよ。やはり昔から国に住んでいる人物が1番だと思います。そのうちにあなたが王になればいい、あなたなら良い王様になれますよ、私も協力しますから」
「そういえば、1つ聞きたいことがあったのだが、王都を制圧するときに、どうやってしたんだ? あんな大勢が進行していると言う情報はなかったと思うが」
「将軍、それは秘密です」
「そうか‥‥‥ わかった」
「今回は、あなたが首謀者として戦争に突き進もうとする王国を、ライオネル公国と連携して止めたと言うことになっています。つまり、あなたが今回の事件の黒幕です」
そこでダグラス将軍は大笑いしだした。
「すべては貴殿の差し金か? いいだろう、乗ってやろう」
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