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第248話 トリスタン王国3

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第249話 トリスタン王国 3


俺は最近、ずっと胸騒ぎを感じているので、その調査をするために初めてトリスタン王国に来ている。

トリスタン王国と言うのは周辺の小さい村や町や街や国を統合してできた国だ。

すごく、やり手だと思われるトリスタン王国の王様は、トリスタン王と言うらしいけど、かなり性格は激しいみたい。

近くの村から来ている人に聞いても、あまり評判は良くない。 評判が良くないどころか愚痴を言う人ばかりだ。



最終的には馬車に積まれた物資は、お城に入っていくんだけど、普通は戦争を仕掛けるのであれば国全体が戦争ムードになっていなければいけないはず。

しかし街を歩いても、とても戦争ムードとは思えない。

でも明らかに、人やものを集めている。

まだ馬車に積まれていた物資が何なのかと言う事は確認はしていない。

今メンバー全員が揃って、お城に入っていく馬車を確認しているが、一台や二台ではなく多くの馬車が、お城の地下に消えていく。

見ていてもしょうがないので、ヒソヒソ声で、透明化になって見てくると言って、馬車を確認しに来た。

飛行魔法で着地しない状態で、馬車の中を見てみる。

そうすると、この馬車には弾薬の樽が多く積んであった。

次に入ってきた馬車を確認すると、刀が多く積んであった。

また次に馬車が入ってきたので、確認すると大砲が積んであった。

次に来た馬車を確認しても、大砲だった。

俺は馬車の確認が終わったので、仲間たちのところに戻った。

そして全員で宿に転移した。


部屋に戻ってきた俺たちは、テーブルの椅子に座ったりベッドに座ったりしている。

「馬車の中にあったのは大砲や弾薬や刀だった」

「それがお城の中に運ばれているというのが問題だよね」とアリシア

「そうなんだよね」と俺

「でも、街の中では戦争ムードは、全然、感じられなかったよ」とソフィア

「そうなんだよね」と俺

「う~ん…」考えても意味が通じないのでわからない。

「もう少し様子を見るしかないかな?」

「そうじゃな、もう少し様子を見よう」とロゼッタ

俺たちは、その日は、調査は終わりにして寝ることにした。

次の日の朝も、お城の近くのカフェで通過する馬車の量を確認することにした。

もう一つのグループは噴水の前で調査する。

全員で10人いるので、二つのグループに分けることにした。

噴水の前には、アレクトとロゼッタとソフィアとイザベラとコリン

お城の前のカフェには、俺とアリシアとパトリシアとシャーロットとセラフィーナ

噴水組は、買い食いをしながら噴水を中心に動く。

カフェ組は、カフェでケーキを注文しながら、窓際の2つのテーブルを占拠している。

テーブルに陣取っているけど、ケーキをおいしそうに食べながら、紅茶を飲んでいるから、とても見張りをしているとは思えないだろう。

そしてカフェ組は、 おしゃべりをしながら紅茶を飲んだりケーキを食べているからとても見張っているとは思えないと思う。

君たち、本当に見張りをしているんだよね、と疑いたくなるくらい喋っている。

そして今日は、お城に多くの人が出入りしている。

冒険者も多く入っていくし、魔法使いの杖を持った人が、お城に入っていく。

噴水を見張る組とカフェで、お城を見張る組の人を変えながら数日続けていると、徐々に町中が騒がしくなってきた。

俺たちが、この国に来たのは、早すぎたからかもわからない。

よく考えたら戦争するためには数ヶ月、必要になる。

戦争をすると決めたら意志決定されてから、予算、人、物資を整えていく。

しかしサイラス王国の時は、悪巧みをしていた人が前準備を整えていたから早かったんだ。

トリスタン王国の場合は、今から準備を整えていこうとしている段階と考えると納得がいく。

なんだか、拍子が抜けた感じになった。


でも、このままだと、ゆくゆくは戦争に突入してしまう。

放置することはできない。

しかし、どこに戦争を仕掛けようとしているのか?
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